スキンシップ


 夏休み。
 十七歳の陽一は、部屋の布団の上で漫画雑誌を読んでいた。
 一つの作品を読み終わり、次のページに移ると、それは少しエッチな感じで売っている漫画だった。
 可愛い女の子とのちょっとした肉体的接触を描いたもので、まだそういった経験のない陽一にとっては、毎回かなり興奮させられる内容の作品だ。
 今週も美人女教師と密着し、胸を触り股間を押し付けるといった夢の様な話が描かれている。
 陽一は鼻息を荒くしながら読みふけった。
(ああ、俺もこんな経験してぇ……)
 女の乳房はどんな感じなのだろう。
 柔らかいのだろうか。
 そんな事が頭を占め、股間はギンギンに硬くなっていく。
 思わずオナニーしようかとズボンを脱ごうとした時だった。
「陽ちゃん入るわよ〜〜」
 ドアがノックされ母が入ってくる。
 今まさにズボンに手をかけていた陽一は、慌てて漫画を読んでいるフリをした。
「な、なに?」
 動揺を隠せない声で返事をしてしまう。
「ちょっと読ませて欲しいんだ、『トニー・ジャクソン』」
 それは今流行している児童向け小説であり、つい最近母もハマりだしたのだ。
「あ、ああ……あれね……はい」
 本棚から取り出すと手渡す。
「ありがとう……」
 再び布団に横になり、漫画を読んでいるフリをし始める。
 母が居なくなったらオナニーしようと待っているのだが、何故か部屋から出て行かない。
「どうしたの?」
 まだ用事があるのかと思い尋ねる。
「う〜〜ん、そうやって読むのってどうなの?」
 母の目は陽一の漫画を読む姿を見ている。
「どうって……」
「楽なのかなぁって」
「それはそうかな……」
 母は寝転がって本を読まない。
 だから陽一がそういった姿勢で漫画を読んでいるのが気になるのだろう。
「ふ〜〜ん、じゃあお母さんも試してみよう」
 突然そんな事を言うと、陽一の近くまで来て横たわった。
「ちょ、ちょっと……」
「いいじゃない。たまにはこういうのも……ね?」
 すぐに文句を言おうかと思ったが、中学に上がってから母を避けていた事を思い出し押し黙る。
(まあ、たまにはいいか……)
 高校生になり、反抗期も治まった今、それまで色々母に悪い事をしてきた様な罪悪感を感じて、これくらいのスキンシップはしてあげようと思ったのだ。 
 オナニーできなくなったのは残念だが、別にそれは後でもできる事だ。
 少しは親孝行をしなければ、陽一はそう思い、漫画の続きを読み始めた。
 しばらくして漫画雑誌を読み終えた陽一は、これからどうしようかと考えた。
 せっかく母とのスキンシップをしようと思ったのに、読むものが無くなってしまった。
 違う漫画を読もうかと思ったが、今あるのはどれも何度も読んでしまったものばかりで、特に気を引かない。
 仕方なくぼぉっとしながら天井を見つめ、ふと母はどんな様子かと見てみる。
 横向きに体を向け、分厚い本を布団の上に置いて少し斜めにしながら読んでいた。
(あ……)
 思わず目線が母の胸元で固まった。
 タンクトップを着ているのだが、横になったせいか豊かな胸が大きく開いた胸の部分で谷間を作っているのが見える。
(母さんって、結構大きいんだ……)
 昔から見ていたはずの母の意外な胸の大きさに、陽一は唾を飲み込んだ。
 先ほど読んでいた女教師と主人公の絡みが脳裏をよぎる。
 それは、普段キリリとして主人公を叱っている女教師が、豊かな胸を揉まれ、「止めなさい。そこは駄目」と甘く喘いでいるシーンだった。
(母さんも……あんな風になるのかな……)
 思わず想像してしまい、興奮が高まっていく。
 それに見れば見るほど母の乳房は柔らかそうでたまらない。
 グラビアでこの程度の胸は何度も見ているが、目の前に実際あるというのは迫力が違った。
 しかも手の届く範囲にあるのだ。
(ちょっとだけ……ちょっとだけだよ……母さんなら許してくれるさ……それにこれはスキンシップ……スキンシップだよ……)
 己を誤魔化し、行為を正当化して触ろうと決意する。
 だがやはりどうしても実行には移せない。
 その時、母が少し体を動かした。
 胸の膨らみもそれに合わせてたゆんと揺れる。
 実に柔らかそうなその動きに、自然と陽一の手が伸び、豊かな胸をタンクトップごしに掴んだ。
「あんっ……陽ちゃん何してるの?」
 一瞬、驚いた様な声を上げた母は、すぐに笑いながらこちらを見ている。
 だが陽一はそれに気づかず、手から伝わってくる乳房の感触に痺れていた。
(柔らかい……何て柔らかいんだろ……)
 ずっと憧れていた女の胸に触れ、陽一は至福の時に浸った。
「もうっ、陽ちゃんいいかげんにしなさい。ふざけてないで手を離し、あんっ……」
 母の言葉が途中で止まる。
 ただ掴んでいるのに飽きた陽一が胸を揉み始めたのだ。
「あっ、あんっ、こらっ、止め、あんっ……駄目だって、あっ……陽ちゃん止め、ああっ……」
 揉み続けることにより、母の声が乱れ始める。
(ああ……スゲェ……スゲェ柔らかいよ……それに母さんの声、あの先生と同じだ……)
 漫画に出ていた女教師と母を重ね合わせ、同じ様に「駄目」とか「止めて」とか言うことに興奮する。
(母さんも女なんだな……)
 片手では我慢できなくなり、母にのしかかる様にして上になると、両手を添えて揉み始める。
「あっ、ちょっと、ああっ……そんな、あんっ……駄目、はぅっ……」
 母の声が甘い感じになり、顔も上気してきている。
 その事に興奮した陽一は、タンクトップを捲り上げると乳房を露出させた。
(凄い……綺麗だ……)
 そこには日に焼けていないため、まるで雪の様に白く形が整っている乳房があった。
 巨大な肉の塊は、一つの芸術として陽一の目に映った。
「はぁ、はぁ……陽ちゃん……オッパイに触りたかったのね……しょうがないんだから……」
 母はようやく止まった胸への愛撫に安心したのか、息を乱しながら笑いかけてくる。
 だが陽一が止まったのは、綺麗な乳房に見とれただけであって、揉むことに飽きた訳ではない。
 そのまま直接乳房を掴み、揉み始める。
「ちょっ、あんっ……もう止め、ああっ……しちゃ駄目って、あぅんっ……」
 自分の手によって乳房が形を変えるのは爽快だった。
 柔らかいそれは、どんな形にも思い通りに変わり、陽一は新しいおもちゃを与えられた子供の様に夢中になって揉み続けた。
「あっ、ああっ、ああんっ……あっ、はぅっ、ああっ……」
 母はもう諦めたのか何も言わず、ただ甘い喘ぎ声だけが部屋に響いた。
 もしかしたら、そのうち飽きて止めるのだろうと思っているのかも知れない。
 だがその考えは甘かった。
「あぅんっ! ああっ、陽ちゃ、ああんっ……駄目、あっ……それは駄目よぉっ……」
 陽一が乳首に吸い付いたのだ。
 揉んだ後は吸い付きたくなるのが男の性。
 陽一もそれに漏れることなく、葡萄色の乳首を舐め上げていく。
「あぅっ、あっ、ああんっ……あっ、ああんっ、やぁっ……」
 チュパチュパと吸い付くのを繰り返すと、母が頭を左右に振ってイヤイヤをする。
 感じているのか行為を拒否しているのか分からないが、どちらにせよその動きは陽一を興奮させるだけだった。
 何しろ自分の愛撫で女が乱れているのだ。
 相手は実の母とはいえ、初めて経験するその状態に、まるで女を支配下に置いたかの様な興奮が沸き起こってくる。
(もっとだ……もっと母さんを乱れさせたい……俺の手で母さんを気持ち良くさせるんだ……)
 乳房をギュッと握ると、親指と人差し指で作る輪から乳首を出し、舌でレロレロと弾く。
「あっ、ああっ、あああんっ……陽ちゃん駄目、あんっ……もう止めて、あぅっ、ああっ、やぁんっ……」
 しかしその静止はますます陽一を興奮させるだけだった。
 嫌がりながらも感じている。
 その相反する母の状態を、童貞ながら陽一は理解していたのだ。
(母さんは、気持ちいいくせに止めろと言っている……だけどもっと気持ち良くなったら、そんな事も言わなくなるさ……)
 さらに母を気持ち良くさせるにはどうしたらいいのか。
 そこまで考えた陽一は、母のスカートを捲り上げると、パンティに手をかけた。
「あっ、な、何をするのっ……それは駄目よぉっ……」
 母の抵抗を押さえつけ、一気に脱がしてしまう。
 両脚をグイと開き、顔を母の股間につっこむ。
(こ、これが母さんの……確か舐めるといいんだよな……)
 女の秘所に見とれながら、早く母を気持ち良くさせようと、聞きかじりの知識で舌を這わせていく。
「ああぅんっ! あっ、ああっ、あああんっ……や、止め、ああんっ……」
 母の体が跳ね上がる。
 あまりの凄まじい反応に驚きながらも舌の動きを激しくしていく。
「ああっ、あんっ、はぁっ……止め、あぅっ……駄目、はぁんっ……そんなとこ、ああぅっ……舐めちゃぁ、やぁんっ……」
 初めて聞く母の可愛らしい声。
 自分と接する時には発することのない女としての声だ。
 その甘えてくる様な、幼い少女の様な声に、陽一の興奮は高まり、今すぐにでも肉棒を押し込みたくなった。
 そして指で秘所を広げ膣穴を確認する。
(ここか……)
 指を少し入れてみる。
「ああんっ……駄目、あっ……そんな所に、やんっ……指を入れちゃぁ、ああっ……いやぁんっ……」
 中は温かくてヌルヌルとしていて、肉棒を入れたら凄く気持ち良さそうだ。
 我慢できなくなった陽一は、ズボンとパンツを脱いで肉棒を握ると、膝立ちになってゆっくりと母の膣穴に押し込んでいく。
「あぅっ、ああっ、陽ちゃ、はぁうっ……な、何して、ああんっ……そ、それだけは、ああっ……それだけは駄目、やぁっ……それだけは駄目よぉっ……」
 母が必死に腰を引く。
 だが逃すまいと陽一も体を進める。
「駄目っ、駄目よっ……親子でこんなっ……こんなことしちゃ、んんっ……」
 うるさい母の口を唇で塞ぐ。
 にゅるりと舌を送り込むと、それを防ごうかとする様に舌で押し返してくる。
 だがそれは無駄な抵抗だった。
 伸びてきた舌を捉えると、絡ませ吸い付いてしまう。
「んっ! んんっ、んっ……んんっ……」
 顔を左右に動かし、唇を激しく擦り合わせていく。
「んんっ、んっ、んんっ……」
 やがて観念したかの様に母の体から力が抜けた。
 陽一は唇を離すと、いよいよ母の中に入ろうと腰を進めていく。
 膣口に亀頭の先が触れた。
「駄目……駄目よ……」
 母がうわごとの様に呟いているのが聞こえる。
 それを無視して一気に肉棒を押し込んだ。
「はぁぅんっ……!」
「うおぉぁっ……!」
 親子の叫びが重なる。
(な、何て気持ちいいんだっ……こんなのっ……信じられないっ……) 
 陽一は初めて体験する凄まじい快感に悶えていた。
 まだ入れただけだというのに、肉棒に何かが絡みつき、まるで精を吐き出させようとするかの様にヌメヌメと蠢いているのだ。
 それはたまらない感触だった。
 だがこれではまだセックスをした事にはならない。
 腰を動かし、肉棒を出し入れしなければ。
(こ、こんなの動かしたら……どうなっちゃうんだろ……)
 今でさえとてつもない快感があると言うのに、動かしたらどれほどのものになるのか、陽一には想像もできなかった。
 しかしその想像を実現するため、ついに腰を動かし始める。
「あっ、ああっ、ああああっ……陽ちゃぁん……」
 母の悲しげな声が聞こえ、それに罪悪感を感じながらも、沸き起こってくる射精感を耐えるのに陽一は必死になった。
(イってたまるか……もうちょっと頑張るんだ……もうちょっと……)
 そう自分に言い聞かせ、腰を動かしていく。
「あんっ、あっ、ああっ……やっ、はぅっ、ああんっ……あんっ、あっ、やぁんっ……」
 それに合わせて母が悶え始める。
 腰を強く押し込むと強く悶え、軽く押し込むと弱々しい声を上げる。
 そのまるで自分が母を支配しているかの様な状態に、陽一の興奮は高まっていく。
(俺が……母さんを……母さんを自由にしてるんだ……)
 何やら体の底から元気が湧いてくる感じがし、思わず腰の動きを早めてしまう。
「あっ、やっ、ああんっ……やぁっ、はぅっ、やぁんっ……はぅっ、ああっ、いやぁんっ……」
 リズミカルに動く腰に合わせて母の喘ぎもテンポ良く発せられる。
(まるで楽器みたいだ……)
 肉棒と膣を擦り合わせることにより音が出る楽器。
 母はいやらしい音色を奏でる楽器そのものだ。
 しかしその演奏も終盤に近づいていた。
 押し込めばさらに奥へと誘い、抜こうとすると逃がすまいと吸い付いてくる母の膣の感触に、陽一の肉棒は限界にきていたのである。
(ううっ、もう駄目だ……もう出るぅ……)
 最後とばかりに腰を激しく動かす。
「あんっ、あっ、ああっ……はぅっ、あっ、ああんっ……いやぁっ、あぅっ、ああっ……やっ、あんっ、ああんっ……」
 ふと母の顔に目をやると、そこには上気した頬に髪を数本張り付かせ、だらしなく開かれた口からは涎を垂らし、潤んだ瞳でこちらを見つめている普段とは違う姿があった。
 先ほどまで嫌がっていたのが嘘であるかの様に、それはいやらしい女そのものだ。
「ぐぁっ……出るっ……出るっ……出るよぉっ……!」
 そのたまらない母の様子がトドメとなり、ついに陽一は母の中に精を放った。
 ドクドクドクと凄い勢いで精液が放出されていく。
「ああっ、あっ、あああああっ……!」
 それを感じたのか母の体も硬直する。
 陽一は体を前後に激しく振り、まるで体全体で射精しているかの様に悶えた。
 ビクッ、ビクッ、と最後の放出を終えると、脱力した陽一は母の体の上に倒れこむ。
 まるで包み込む様に感じられる母の肉体を心地良く思いながら、射精の余韻に浸った。 
(しちゃった……母さんに……)
 興奮が治まると、自分がとんでもない事をしたのに気づく。
 嫌がる母を無理やり犯してしまったのだ。
 許されることではない。
(でも……気持ち良かったな……)
 その一方で、快感を与えてくれた母の肉体に対する執着も起き始めていた。
 これほどの快感を一度で終わらすのは勿体ない。
 そう思った途端、ムクムクと肉棒が大きくなっていくのを感じる。
「よ、陽ちゃん……あなた……」
 それを感じたのか、母が驚きの声を上げた。
「もう一回いいでしょ、ね? 母さん……」
 母に笑顔を向けながら起き上がる。
「何を言ってるの。もう終わりよ、止めなさい。こんな事して、お父さんに知られたらどうするの」
「ふふっ……言わなきゃバレないよ……それとも母さん言うの? 俺とセックスしたって……実の息子とセックスしましたって……」
「そ、それは……」
 とても言える事ではないだろう。
「だったらいいじゃん。もっとしよう……俺、母さんに夢中なんだ……こんな気持ちいいなんて、最高だよ……たまらない……」
 乳房を掴むと揉み上げ、乳首に吸い付く。
「あぅっ……な、何を、あんっ……駄目よ、はぁっ……こんな事しちゃ、ああんっ……駄目ぇっ……」
「何言ってるの。母さんだって俺のチンポ締め上げてるじゃないか……まるでもっと精液を出してって言ってるみたいだよ……」
 乳房に刺激を与えたためか、母の膣は陽一の肉棒を締め上げている。
「ば、馬鹿……そんなわけないでしょ……」
 母は恥ずかしそうに顔を背ける。
 その様子がたまらなく可愛かった。
「母さん可愛いっ……俺、母さん大好きだぁっ……」
 唇に吸い付き、舌を絡ませる。
「んんっ……んっ、んんっ……」
 すると驚いたことに母が自ら舌を絡ませてくるではないか。
 嬉しくなった陽一は、激しく唇を擦り合わせた。
「母さん、いいの? 俺としていいの?」
 唇を離すと母の行為の意味を尋ねる。
「知らない……知らないわ……お母さんは何も知らないぃ……」
 プイっと横を向いてしまう。
 だがそれは了解の意味なのだろう。
 母とて女。
 肉体の快楽には勝てないのかも知れない。
「じゃあ、母さんは何も知らないって事で……母さんは俺の部屋で本を読んでるうちに寝ちゃったのさ……そう夢、これは夢だよ……俺は母さんを犯してる夢を見て、母さんは俺に犯されてる夢を見てる……そうしよう、ね……?」
「犯されてる……」
 ボソッと母が呟くと共に、肉棒がギュッと締め上げられる。
 息子に犯されるという言葉が興奮を誘ったのだろうか。
 陽一にしても、実際声に出してみて、自分のしている行為の背徳さに興奮が高まるのを感じた。
 実の母を犯す。
 何と甘美な響きなのか。
「さ、夢だから気にしないで……するよ、いいよね?」
「……」
 母は何も言わない。
 答えないという事はしていいのだろう。
 陽一は腰を動かし始めた。
「あぅっ、はぁんっ、あっ……あんっ、あっ、やぁんっ……」
 母が体をくねらせて悶える。
 自分は今母親を犯している。
 血の繋がった、実の母を。
 己が生まれた場所に肉棒を突っ込み、精を吐き出そうと腰を動かしているのだ。
 それはたまらない快感だった。
「やんっ、はぅっ、ああんっ……あっ、いいっ、いいのっ……はっ、ああっ、はぅっ……」
 微かだが、ついに母が自分との行為を受け入れる言葉を発した。
「母さんっ……いいのっ?……俺のチンポっ……いいのっ……?」
 それを嬉しく思った陽一は、確認しようと尋ねる。
「あぅっ、あっ、ああんっ……やぅっ、はぁっ、あぅんっ……」
 だが母は喘ぐばかりで何も言ってこない。
 それにイラついた陽一は、少し強めに腰を押し込む。
「あんっ、あっ、ああんっ……いい、あっ……いいわ、はぅっ……陽ちゃんのオチンチンいいぃっ……」
 今度は大きな声で確かに言った。
 その事に興奮し、ますます腰の動きを早めていく。
「やっ、ああんっ、あっ、はぅうっ……もっと、あっ……もっとよぉ、ああんっ……もっと激しくしてぇっ……」
 一度言ってしまうと吹っ切れたのか、母はセックスを受け入れる言葉を口にした。
 無論その事に陽一が興奮しない訳が無い。
 嬉しさと、母の言葉に答えるべく、さらに腰を強く叩きつけていく。
「やぁんっ、はぅっ、ああっ……凄い、あんっ……凄いのぉ、あぅっ……陽ちゃん凄いぃっ……」
 母の手が背中に回り、腰には脚が絡みつき、しっかりと抱きしめられる。
「ああぅっ、あっ、ああんっ……もっとぉ、あんっ……もっとよぉ、やぁんっ……陽ちゃんもっとしてぇっ……」
 ついには腰までが動き出し、もう完全に母は陽一との行為を受け入れていた。
 いや、すでに自ら求めていたと言えるだろう。
 グイと頭が引き寄せられ、唇を重ねられる。
「んんぅっ、んっ……んんっ……」
 舌が絡みつき、吸い上げられる。
 母の舌は口内を蹂躙した後、唇を舐め上げ軽いキスを繰り返す。
 その積極的な母の行為に、陽一の興奮は頂点に達した。
「うぁっ……母さんっ……もうイきそうだっ……俺っ……イきそうだよぉっ……」
「ああっ、あんっ、あぅっ……いいわ、あっ……出しなさい、あんっ……そのまま、はぅっ……お母さんの中に、ああんっ……出しちゃうのよぉっ……」
 母のいやらしい言葉に興奮した陽一は、最後とばかりに腰の動きを早めた。
「ああぅっ、あんっ、はぐぅっ……陽ちゃん、あっ……陽ちゃん凄いぃっ……やぁっ、はんっ、あぅんっ……陽ちゃ、あっ……駄目ぇ、ああんっ……お母さんも、やんっ……お母さんもイく、はぁっ……イくのぉっ……あああああっ……!」
 母の叫びと共に肉棒がギュッと締め上げられる。
 それは射精をギリギリまで我慢していた陽一に耐えられるものではなかった。
「うがっ……出るっ、出るよっ、出るぅっ……!」
 一気に肉棒の栓が開き、とんでもない量の精液が放出されていく。
 ドクドクドクと先ほどよりも激しい勢いで射精が行われ、陽一はガクガクと体を揺らしながらその快感に耐えた。
 いつまでも続くかと思われた射精が終わり、最後にビクビクと体を震わせると陽一は母の体の上に倒れこんだ。
 自分と母の荒い息が聞こえる。
「こんなの……夢じゃないわ……」
 ポツリと母が呟く。
「え?」
 顔を上げて母を見つめる。
「こんな……こんな事……夢な訳ないもの……」
「夢じゃなきゃ何なのさ……」
「現実よ……現実に……私は陽ちゃんと……実の息子と……して……あんなに気持ち良くなって……母親失格だわ……」
 陽一が母の心を楽にしようとして言った暗示は上手くいかなかったらしい。
 快楽に浸っている間は誤魔化せても、それから冷めてしまうと真面目な母には耐え難い行為となってしまうのだろう。
 このままでは母はもうさせてくれないかも知れない。
 それは嫌だ。
「じゃあさ、こう考えたら? これはスキンシップだって……親子のスキンシップだって……」
「スキンシップ……?」
 ハッと母がこちらを見る。
「そうだよ……俺は母さんとした事で、母さんが大好きだってこと思い出したんだ……中学になってから、ずっと避けたり、鬱陶しく思ってたのに……今日、全くそれが無くなった……逆に母さんと一緒にいたい……母さんを抱きしめたい……母さんに抱きしめて欲しい……って思う様になったんだ……」
 そう言いながら、母の体を抱きしめ胸に顔をうずめる。
「ほら、こうしてると……スゲェ落ち着くんだ……母さんに抱かれて……胸にうずもれて……最高の気分だよ……」
「陽ちゃん……」
 陽一のもう何年も見せていなかったであろう甘えた様子に、母は嬉しそうな声を上げた。
「母さん……大好きだよ……」
 トドメとばかりにそっと呟く。
「陽ちゃんっ……お母さんもよっ……お母さんも陽ちゃんのこと大好きっ……」
 母はそう言って抱きしめてくる。
 落ちた。
 これで母は自分との行為を否定すまい。
 陽一は上手くいったことにほくそえんだ。
 別に今言った事は嘘ではない。
 そう思っている事は確かだ。
 だが、それをあえて口に出したのは、そう言えば許してくれるだろうという打算であり、母の肉体を自由にしたい肉欲からであった。
「じゃ、今度は後ろからしていい?」
「え? まだするの?」
 母は驚いた様な声を上げた。
「うん。だって俺のチンチン、まだ元気なんだもん」
「あ、ホント……」
 膣に収まったままの肉棒は硬さを保っている。
「ね、いいでしょ? しよ」
「で、でも……」
 母はまだ渋っている。
「俺、もっと母さんとしたいんだ……これはスキンシップだよ……すればするほど母さんとの絆が深くなる様な気がするんだ……ね? いいでしょ……」
 はたで聞けば無茶苦茶な事を陽一は当たり前の様に告げる。
「スキンシップ……私との絆……」
「ほらほら、さ、四つんばいになって……」
「え、ええ……」
 母はまだあまり納得できていない感じだったが、その中途半端な状態が陽一の言葉を否定できなくしている様だ。
「じゃ、入れるよ……」
 四つんばいになった母の膣穴に一度抜いた肉棒を向けるとそう呼びかける。
「でも……いいのかしら? やっぱりいけない、あぅんっ……」
 母の言葉を待たずに肉棒を押し込む。
「ほら、また一つになった。俺と母さんは繋がってるんだよ……親子で繋がるなんて最高だと思わない?」
「ああ……はぁ……そうね……凄くいい……陽ちゃんと一つになってるなんて……何て幸せなのかしら……」
 母は快感に少し朦朧としながら陽一の言葉を受け入れている。
(よし。このままもっと気持ち良くさせて、俺の言う事が正しいって思わせちゃえば……)
「俺、今母さんの中に入ってるんだよ……俺が生まれてきた場所に戻ってきてるんだ……何か凄く嬉しいよ……」
「そうね……陽ちゃんは戻ってきたのね、お母さんの中に……ああ……嬉しいわ……」
「こうしてるだけでも凄く気持ち良くて……ちょっと動かすと、もっと気持ち良くなって……」
 ズンっと腰を押し込む。
「ああんっ……そうね、あっ……凄くいいわ、ああっ……」
「これってっ……俺と母さんがっ……親子だからだよねっ……俺には分からないけどっ……どうなのっ?……父さんとする時とっ……何か違うっ……?」
 腰を動かしながら尋ねる。
「ああっ、あんっ、はぅっ……な、何言ってるの、ああっ……お父さんと、あっ……比べるなんて、ああっ……そうよ、あんっ……親子でしちゃ駄目なのよ、あぅっ……それをこんな、ああんっ……」
 失敗した。
 父の話題は、今しているのが禁断の行為だと思い出させてしまった様だ。
「でもいいでしょっ……いいんでしょっ……答えてよっ……気持ち良くないのっ?……俺とするのってっ……気持ち良くないのっ?……父さんのより良くないのっ……?」
 挽回すべくガンガンと腰を押し込む。
「あぅっ、あっ、はぁんっ……いいわっ、いいのぉっ、お父さんのよりいいぃっ……あんっ、ああっ、あっ……陽ちゃんのは、はぅんっ……良すぎるのよぉっ……あっ、はんっ……だから、あっ……だからしちゃ駄目なのぉっ……」
「どうしてさっ……気持ちいいのにっ……どうしてしちゃいけないんだよっ?……父さんよりいいんだろっ?……だったらいいじゃないかっ……」
「だって親子だもの、はぅんっ……陽ちゃんとお母さんは、あっ……親子なのよぉっ……あんっ、あっ、はぅっ……こんな、あっ……こんな気持ちのいいこと、ああんっ……しちゃいけないのぉっ……」
「そうだよっ……親子さっ……だからいいんじゃないかっ……親子のスキンシップでっ……最大のものがっ……セックスなんだよっ……」
 母が驚いた様に振り返ってこちらを見た。
「だって俺っ……母さんとセックスしたからっ……こんなに母さんのことっ……好きだって思い出せたんだよっ……セックスしなかったらっ……こんな風に思えなかったっ……だからっ……止めちゃったらっ……もう母さんをっ……こんな風に思えなくなっちゃうぅっ……」
 自分と仲良くしていたかったらセックスさせろ。
 平たく言うとそうなるのだが、息子の甘えた姿を久々に見た母にはそれが無くなる事の方が悲しく感じられているはずだ。
 それが陽一の狙いだった。
「そうなの、あんっ……陽ちゃんはお母さんと、はぅ……スキンシップしたいのね、あっ……いいわ、しなさい、ああんっ……それで陽ちゃんがお母さんのこと、ああっ……好きになってくれるなら、あぅっ……お母さん、あっ……いくらでもしてあげるぅっ……」
 完全に落ちた。
 これで母は、自分といつでもセックスをしてくれる。
 もう漫画を見て羨ましく思うこともない。
 自分には母という素晴らしい女体があるのだから。
「ありがとうっ……母さんっ……俺っ……嬉しいよっ……」
 心の底からそう思い、感謝の気持ちを込めて腰を打ち付けていく。
「あんっ、あっ、ああんっ……お母さんも嬉しいわ、はぐぅっ……陽ちゃんが喜んでくれ、ああんっ……あっ、凄い、はぅっ……陽ちゃ、ああんっ……凄いのぉっ……」
 母を手に入れた喜びが力を与えるのか、陽一はこれまでにない早さで腰を動かしていく。
「はぅっ、あっ、はぁんっ……やぁっ、あぐぅっ、ああんっ……」
 その責めに母は耐え切れないのか、腕を崩し、上半身全体で体を支えている。
 腰だけが高く突き出されたその姿は実にいやらしい。
 母をここまで追い詰め、腰を抱えて肉棒を出し入れしている事に、陽一はたまらない快感を覚えた。
(ははっ……最高だぁっ……何て気持ちいいんだっ……)
 股間から湧き上がる快感と、母を支配下に置いた優越感がとんでもない興奮となり、陽一の心を支配している。
「あっ、ああんっ、はぐぅっ……陽ちゃ、あんっ……お母さんもう駄目、ああっ……もうイく、はんっ……もうイくのぉっ……」
 頭を左右に振って悶える母の姿に、陽一の射精感も高まっていく。
「俺もイくっ……俺もイくよっ……」
 最後とばかりに腰をさらに激しくする。
「あぁうっ、ああんっ、やぁんっ……はっ、ああっ、ああんっ……陽ちゃん、あんっ……陽ちゃ、やっ……陽ちゃぁんっ……あっ、あっ、ああっ……凄いっ、凄いっ、凄いのぉっ……あああああんっ……!」
 母が頭を仰け反らせる。
 瞬間、膣がギュッと締まり、肉棒が膣襞に激しく絡みつかれる。
「うぅっ、うあっ……出るっ、出るっ、出るよぉっ……!」
 最後に思い切り腰を打ち付けると、ドクドクドクと精を放った。
 凄まじい勢いで精液が注がれていく。
 陽一は母の腰を掴んだまま、ブルブルと体を震わせ、射精の快感に耐えた。
 ビクビクと最後の放出をした肉棒が力を失っていくのに合わせて、陽一も母の背中に倒れこむ。
 そのままズレれる様に隣に落ちると横たわった。
 荒い呼吸を繰り返す。
「陽ちゃん……」
 母が陽一の頭を抱き寄せてくる。
 頬に当たる乳房の感触が気持ちいい。
「母さんごめんね……」
 母に申し訳ない気がして謝ってしまう。
 何だかんだと理屈をつけて、騙してセックスした様なものなのだから、興奮が去った今となっては罪悪感しかなかった。
「何を言ってるの……謝ることなんかないでしょ……」
「でも……」
「これはスキンシップなんでしょ……」
「そ、それは……」
 今更嘘だとは言えない。
「いいのよ。お母さんも陽ちゃんが甘えてくれて嬉しかったんだから……これからもしましょ、ね?」
「え? か、母さん……?」
 母の積極性に戸惑う。
「お母さん、もう我慢できないの……陽ちゃんのオチンチン、凄いんだもん……誰にも渡さないわ……」
 母はそう言うと、力を無くして小さくなっている陽一の肉棒を掴んだ。
「ふふっ……可愛い……でもすぐに大きくしてあげる……」
 そしてそれを口に含む。
「あっ、あぅ……」
 たまらない快感に陽一は喘いでしまう。
「やっぱり若いわね……もうこんなになった……」
 大きくなった肉棒を愛おしげに見つめている。
「さ、入れるわよ……あ、あんっ……」
 母は陽一の体を跨ぐと腰を下ろし、肉棒を膣に収めた。
「こんな元気なオチンチンが、これから毎日……凄いわぁ……」
 うっとりとしながら呟いている。
(か、母さんってこんなだったのか……)
 先ほどまで自分とのセックスを嫌がっていた母と同一人物とは思えない淫乱な様に、陽一は自分がとんでもない事をしてしまったのではないかと思った。
「じゃ、いくわよぉ……今日はあと五回はしましょうね……」
「ご、五回……」
 いやらしく腰を動かし始めた母を見つめながら、これから自分はこんな母相手に満足させられるのか不安になるのだった。












あとがき

 日常からセックスへ。
 そういった趣旨で考えた作品です。
 部屋で母親と並んで横になっている。
 何事もない、まさに日常と言えるそこから、肉欲の発露として襲ってしまう。
 胸が見えたというのがありますけど、普通それだけじゃ襲いませんからねぇ。
 まあ、普通なヤツが主人公じゃ近親相姦小説は成り立ちませんけど(笑)
 誘惑されるわけでもなく、状況がそうさせるわけでもなく、自分の理性のなさで襲っちゃう。
 そんな話でした。
(2004.8.21)



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