看護婦の姉


 明彦は入院していた。
 数日前交通事故に遭い、病院に担ぎ込まれたのである。
 幸い怪我はなかったのだが、頭を打ったため精密検査を行なうことになっていたのだ。
 その検査が始まるまでずっと暇なのだが、安静にしている様に言われたため、出かけることもできずベッドの上で寝ている。
 その部屋は個室であり、他には誰もいない。
 本来ならばこの様な部屋を借りる金などないはずなのだが、ある理由から可能になっていた。
 ノックの音がすると、その理由である人物が入ってきた。
「明くん、大人しくしてたぁ?」
 ちょっとボケた感じの声をかけてきたのは、薄ピンクのナースウェアに身を包んだ女性だった。
「うん……することもないし、寝てたよ」
「ふふっ……明くんが真面目な患者さんでお姉ちゃんは嬉しいぞっ」
 その女性は明彦の姉であり、この病院で看護婦として働いている。
「明くんは、お姉ちゃんがいないと何にもできないんだから、勝手に出かけたりしたら駄目なんだよぉ」
「だから出かけてないだろ……まったく、姉ちゃんはうるさいんだから……」
 その言葉に姉の眉がピクッと動いた。
「うるさいってなによぉ……誰のおかげでこんな個室に居られると思ってるのぉ……明くん生意気ぃ……」
 頬を掴まれると左右に引っ張られる。
「痛っ、いらいよっ……」
「ほら、誰のおかげか言ってみなさいぃ……」
「ね、姉ちゃんのおかげ……姉ちゃんのおかげれすっ……」
「宜しい……感謝するんだぞっ……」
 そう言いながら姉はようやく手を離した。
「じゃ、脈測るからねぇ……って、明くん何でこんなに脈が早いのっ? もしかして具合が悪いとかっ?」
 それはたった今、頬を引っ張られたせいなのだが、姉はその事に気づかず慌てている。
「大丈夫? でも安心してね、お姉ちゃんが付いてるから」
 教えようかとも思ったが、心配してくるのが嬉しくて黙っておいた。
(しかし……こんなんでちゃんと仕事できてるのかねぇ……)
 あまりにも怪しい姉の仕事ぶりに、明彦は不安になった。
(でもこんな個室を格安で使わせてもらえるのも、姉ちゃんのおかげなんだよなぁ……)
 姉はなぜか病院の責任者たちに受けがいいらしく、その弟というだけでこの様な破格の計らいをされたのだ。
(まあ、オジサン受けは昔から良かったからなぁ……)
 ボケているところが年上の男性にはたまらない様で、姉は小さい頃からオジサンたちに可愛がられていた。
「ふぅ……普通になったみたいね……良かったぁ……」
 当然のことながら元に戻った脈に姉は安心している。
「じゃあ、次は体拭くからねぇ……」
 そう言ってタオルを取り出してきた。
「え? 自分で拭くよ」
「いいの……お姉ちゃんがするの……明くんは患者さんなんだから大人しくしてなさい」
 起き上がろうとするのを無理やり倒され、パジャマを脱がされてしまう。
「うわっ……止めて、姉ちゃん……」
 抗議もむなしく、さらけ出された肌に濡れタオルが当てられ、姉によって明彦の体は拭かれていった。
(うぁ、ヒデェよ姉ちゃん……でも……気持ちいい……かな……?)
 人によって体を丁寧に拭かれるのは、思ったより気持ちが良かった。
 まるでマッサージをされているかの様に、じんわりとした心地良さが体中に広がっていくのだ。
「人に拭いてもらうのって……気持ちいいんだなぁ……」
「そうでしょそうでしょ……」
 思わず呟いた言葉に姉が嬉しそうに答える。
「じゃ、次はこっちねぇ」
「って、な、何するんだよ……」
 突然姉の手がパジャマのズボンにかかったので慌てて押さえる。
「何って、拭くのよ……脱がさなきゃ拭けないでしょ」
「下はいいよ、自分でやる」
「何言ってるの……明くんは患者さんなんだから大人しくしてればいいの」
「で、でも……下はマズイよ……」
「何がマズイのよぉ……」
 姉は明彦の恥ずかしさを理解できないようで、強引にズボンとパンツを引っ張っている。
 明彦も負けじと押さえる。
「明くぅん……往生際が悪いわよぉ……患者は……大人しく……してなさいぃ……」
「大人しく……してられるかぁ……」
 姉弟はパジャマのズボンとパンツを引っ張り合い激しく争った。
「患者がぁ……看護婦にぃ……敵うと思うなぁ……」
 姉が力を込めた瞬間、その豊かな胸が明彦の体に触れた。
(!……)
 たまらない感触に思わず力を抜いてしまい、一気にズボンとパンツを脱がされてしまう。
「まぁったく……世話をかけさせるんだからぁ……我儘な弟はお姉ちゃん嫌いだぞっ」
 しかしその姉の文句の言葉は明彦に届いていなかった。
(ああ……柔らかいんだなぁ……オッパイって……)
 服越しとはいえ、乳房に触れた感触に浸っていたのである。
「よぉし、これでできるわね……ジッとしてなさいよぉ……」
(え……?)
 姉の張り切る声で我に返り、すでに下半身も脱がされてしまった事に気づいた明彦は、慌ててパジャマのズボンを上げようと手を彷徨わせたが、すでにそれは手の届かない場所へと置かれてしまっていた。
 仕方なくため息をつきながら、もうどうにでもしてくれといった感じでされるがままになる。
「あっ……そこは……」
 しかし姉の手が股間の一物にかかったため、思わず声を上げてしまった。
「ここが一番汚れてるからねぇ……綺麗にしないとぉ……」
 ただでさえ乳房に触れた事に興奮していたと言うのに、その上ザラザラしたタオルで擦られてはたまらない。
 肉棒があっという間に大きくなった。
「ふふっ……明くん元気ぃ……立派じゃない……」
 姉は嬉しそうに微笑むと、亀頭を包み込む様に持ち、エラの部分を丹念に拭いていく。
「うぅっ……姉ちゃ、あっ……」
 たまらない快感に明彦は悶えた。
 姉はただ拭いているだけなのだが、その動きは性的な刺激を与えているのと同じだったのだ。
「大きくしちゃってぇ……ふふっ……ピクピク震えてる……か〜〜わいいぃ……」
 明彦は恥ずかしくて姉を見ることができない。
 姉はそんな弟の思いに気づかず、熱心に肉棒を拭いている。
「うぅっ……うぁっ……あぅっ……」
 タオル越しとはいえ、姉の柔らかな手が肉棒を包み、擦る様に動かしているのはたまらなかった。
 普段と違う薄ピンクのナースウェア姿というのはただでさえ興奮を誘うというのに、さらにその様なことをされては我慢できるものも我慢できなくなってしまう。
 明彦は今にも射精しそうな状態に追い込まれていた。
「ふふっ……変な声あげちゃってぇ……」
 可笑しそうに笑う声を聞きながら姉の顔を見た瞬間、明彦の我慢は限界に達した。
 肉棒を見つめる姉の表情が、あまりにもいやらしかったのだ。
「あっ、出るっ、出るっ、出るよぉっ……!」
 ドピュドピュっと肉棒から精が放出されていく。
「うわっ……ちょ、ちょっと何やってるのぉっ……」
 姉が慌ててタオルを添えている。
(ああ……出しちゃった……姉ちゃんにしごかれて……出しちゃった……)
 実の姉に射精させられた事に、恥ずかしさと背徳感ととてつもない気持ちの良さを感じながら、明彦は精を放ち続けた。
 ガクガクと体を震わせながら最後の放出を終え、ガックリと力を抜く。
「もぅっ……明くんたら……」
 姉は呆れた様に呟いている。
「ご、ごめん……我慢できなくて……」
 あまりの恥ずかしさに姉の顔を見ることができない。
「でも……凄いね……たくさん出たよぉ……もしかして溜まってたのぉ……?」
 明彦はその問いに何も答えられない。
「気にしなくていいんだよ……お姉ちゃんは看護婦なんだから……こういうのも仕事のうち……」
 姉は汚れてしまった肉棒に手を添えると、再びタオルで拭き始めた。
「うぅっ……」
 射精したばかりの敏感な亀頭にその感触はたまらない。
 一気に肉棒が硬くなった。
「うぁっ……また元気になったぁ……明くん凄いよぉ……」
 姉は感嘆の声を上げながら拭き続けている。
「あぅっ……あぁっ……」
 再びピクピクと肉棒が震え始める。
「また出そうなのぉ?……明くん溜まってるのねぇ……」
 姉の指摘があまりに恥ずかしく、明彦は顔を背けた。
「う〜〜ん……そうだっ……どうせならお姉ちゃんが処理してあげようか?……こんなタオルでするより気持ち良く出せるだろうし……」
「え?」
 意味が分からず問いかけた瞬間だった。
「うぁっ……!」
 突然たまらない感触が股間から押し寄せてきた。
 見ると、何と姉が口に肉棒を咥え込んでいるではないか。
「ね、姉ちゃん何を、はぅっ……」
「んぐっ、んぐっ……何って……明くんを気持ち良くしてあげてるのぉ……」
 確かにそれはそうだろうが、何故こんな事をしているのかという理由にはなっていなかった。
 しかし、あまりに強烈な快感が押し寄せてきたため明彦の意識はそこから外れていく。
(あったかくて……ヌルヌルしてて……ああっ……信じられないっ……)
 今までの人生で体験したことのないたまらない快感が股間から押し寄せてくる。
 その凄まじさは、先ほど手でしごかれた時とは比較にならないものだった。
 姉の舌が亀頭に絡みつき、チロチロと蠢く。
「うぅっ……」
 続いて肉棒全体を咥える様にすると、付け根の方から一気に裏筋をベロンと舐め上げる。
「うぁっ……」
 そして口をすぼめながらシュポシュポと激しく出し入れした後、思いっきり吸い上げてきた。
「あぅっ、あぁっ……!」
 姉の口技に明彦はもうメロメロだった。
 ナースキャップを乗せた頭が小刻みに揺れ動き、そのたびに快感が押し寄せる。
 先ほど放ったばかりだというのに、もう明彦の肉棒はビンビンになっていた。
「んぐっ、ふふっ、んぐっ……もう出そう……?」
 姉はそう問いかけながら肉棒の下から上まで絡みつける様に舌を這わし、亀頭をチュパチュパと吸い上げていく。
「うぅっ、あぁっ……」
 もう耐えられない、そう思った瞬間姉と目が合った。
 上目遣いに見つめてくるその瞳は怪しく潤み、「早く出しなさい」と優しく囁いている様に思えた。
「ああぅっ……姉ちゃん、姉ちゃぁんっ……!」
 ついに肉棒の栓を開き、精を放つ。
 ドピュドピュドピュと、凄まじい量の精液が姉の口に放たれていく。
「んっ、んっ……」
 姉はピクッと一瞬体を震わせた後、放出される精液をゴクゴクと飲み込んでいる。
(ね、姉ちゃんが……飲んでる……俺の……俺の精液……)
 それが姉の自分に対する愛情の様に思え、明彦は嬉しくなりながら射精を続けていった。 
 やがて最後の放出を終えると力を抜いて横たわる。
「んんっ……んんんんっ……」
 姉がさらに綺麗にする様に亀頭を舐め上げ、最後にチューっと強く吸い上げてきた。
「あぅっ、うぅっ……」
 射精した直後の敏感な亀頭を刺激され、明彦は仰け反った。
 さらにはその刺激によって、再び肉棒が硬くなっていく。
「もぉっ……明くんったら……またこんなに……これじゃキリがないよぉ……」
 姉はいやらしく微笑みながら、指先でツンツンと肉棒をつついている。
「うぅ……」
 微妙に刺激を与えられ、明彦は体をピクピクと震わせてしまう。
「ふふっ……明くん可愛いぃ……ね、もっと気持ちのいい事してあげようか……?」
 その言葉に、明彦はハッと姉の顔を見た。
 口に咥える以上に気持ちのいい事といえば一つしかない。
 だがそれは姉弟でしてはならない行為だった。
「こんな元気なままじゃ……明くん落ち着かないでしょ……それにぃ……お姉ちゃんもたまらなくなっちゃったのぉ……」
 姉はベッドの上に乗ると、明彦の体に跨ってきた。
「ね、姉ちゃん……何で……?」
「だってぇ……明くんのオチンチン……すっごく元気なんだもぉん……それにぃ……あんな勢い良く出されちゃったら……おかしくなっちゃうよぉ……」
 うっとりとした表情を浮かべながら、ナースウェアに手をかけゆっくり前を開いていく。
 現れた白いブラジャーを下げると、豊かな乳房をさらけ出した。
(ね、姉ちゃんの……オッパイ……)
 明彦はゴクリと唾を飲み込んだ。
 先ほど服の上から触れた乳房が、今目の前にある。
 グラビアなどでモデルの乳房を見たことはあったが、生で見るそれは迫力が全然違っていた。
 その真っ白な塊は、触って欲しいと言わんばかりにプルプル震え、今にも飛び掛ってむしゃぶりつきたくなる欲求が体の奥底から湧き上がってくる。
「あ・き・くぅ〜〜ん……お姉ちゃんのオッパイ吸ってぇ……」
 姉は乳房を持つようにすると、明彦の顔に近づけてくる。
 目の前が白に染まり、柔らかな感触に顔が覆われた。
(や、柔らかい……)
 初めて触れた乳房は信じられないほど気持ちが良かった。
「ほらぁ……吸ってぇ……ち・く・びぃ……吸うのぉ……」
 乳房が離れると、今度は目の前に桜色の突起が迫ってきた。
 それはすでに快感を得ているのか勃起し、実に吸い付きたくなる様な形状をしていた。
 その様子に耐え切れなくなった明彦は、口元に近づいてきた乳首にパクリとむしゃぶりついた。
「ああんっ……あっ、ああっ……いいっ……いいよぉっ……」
 チュパチュパと何度も吸い上げ、レロレロと激しく弾く。
「あっ、ああっ……そうっ、そうよぉ、ああんっ……明くん上手ぅ、はぁっ……もっと、もっと吸ってぇっ……」
 姉が頭を左右に振って悶えている。
 そのたびに髪が揺れ動き、たまらないいやらしさを感じさせる。
「ああぅっ、あっ、やぁんっ……明くん、明くん、明くぅんっ……いい、いい、いいよぉっ……」
 ギュッと胸に押し付けられる様に抱きしめられ、顔中に柔らかい感触を感じながら、触れている部分をレロレロと舐め上げる。
「あっ、ああっ、はぁんっ……そんな、はぅっ……ああっ、やぁんっ……」
 いつまでも離れない肉の塊に息苦しさを感じた明彦は、両手でギュッと乳房を掴み、揉み上げた。
(柔らかい……すげぇ柔らかいぃ……)
 そのたまらない感触に、夢中になって握り締めては放すのを繰り返す。
「ああんっ……あっ、やぁっ……オッパイ、はぅんっ……そんな強くしたら、ああんっ……駄目ぇ、やぁんっ……」
 ようやく姉の体が離れ、その天国とも地獄とも言える状況から開放される。
 そのまま手のひら全体で掴む様に乳房を握り、グリグリと円を描く様に動かしていく。
「やっ、やぁっ、いやぁんっ……駄目、ああっ……駄目って言ったでしょ、はぅっ……強くしちゃ駄目なのぉっ……」
 どうやら姉は乳房を強く揉まれるのに弱いらしい。
 その事に気づいた明彦は、乳房をこれまで以上に強く握ると激しく揉んでいった。
「はぅっ、はぁっ、はぁんっ……どうして、ああっ……明く、やぁんっ……お姉ちゃんの、ああっ……言う事が、やんっ……聞けな、あああんっ……」
 乳房を力いっぱい握り締め、親指と人差し指の輪から乳首を出すと、それを激しく吸い上げる。
「やっ、やぅっ、ひゃぁんっ……駄目、ああっ……駄目なのぉ、やぁんっ……駄目だったらぁ、ひゃぅっ……ああっ、ああっ、いやぁんっ……」
 姉は体をブルブル震わせると、ガックリと力を抜いて倒れこんできた。
 顔がその豊かな膨らみに押しつぶされ、たまらない気持ちの良さと息苦しさを感じながら、姉の体をギュッと抱きしめる。
(柔らかい……姉ちゃんの体って……柔らかいんだ……)
 乳房が柔らかいのは知ったが、よもや体全体がこれほど柔らかいとは思わなかった。
 まるでどこにも骨がないかの様に、その体は気持ちのいい弾力ばかりなのだ。
「もぉ……明くんったら……駄目って言ったのにぃ……止めてくれないんだからぁ……」
 姉が体を起こして少し怒った顔をしながら文句を言ってくる。
「だって、姉ちゃんのオッパイ……すっごく気持ちいいんだもん……止めるなんて出来ないよ……」
 そう言いながら乳房をギュッと掴む。
「あんっ……だから止め、ああんっ……もぅ、止め、ああっ……」
 何度か軽く揉んだ後、ギュッと抱きつく。
(それに……体も……凄く柔らかくて気持ちいい……女って皆こうなのかな?……それとも姉ちゃんだけがこんなに気持ちいいのかな……?)
 そんな事を考えながら、すでにギンギンに勃起している肉棒を姉の腰に擦り付ける。
「ふふっ……したくてしょうがないのね?……明くんったら可愛いんだから……それじゃ、入れちゃおうか……?」
 姉がいやらしい声で囁いてくる。
「う、うん……」
 バクバクと心臓を激しく鼓動させながら答える。
 姉はスカートの中に手を入れてパンティを脱ぎ、少し体を後退させると腰の位置まで移動した。
「じゃあ、いくよ……」
 肉棒に手を添えると、ゆっくり腰を落としてくる。
 ズブッ、といった感触と共に、肉棒がとてつもなく気持ちのいい場所に入り込んだ。
「うぅっ……」
「ああんっ……」
 姉弟の声が部屋に響いた。
(ああぅ……凄い……何だこれ?……凄い、凄いよぉ……)
 肉棒から押し寄せる信じられない快感に、明彦の意識は真っ白になった。
「あっ、ああっ……明くんいい……明くんの気持ちいいよ……」
 姉が顔をトロンとさせながら呟いている。
 腰に姉の体重が感じられ、今自分が姉とセックスしているのだという現実を認識させる。
 繋がっている部分からはたまらない快感が押し寄せ、すぐにでも射精しそうなほどの高まりを感じさせた。
 肉棒を包みこむ肉襞が、まるで単体の生物であるかの様にヌメヌメと蠢き吸い付いてくるのだ。
「あぐっ、ね、姉ちゃぁん……」
 情けない声を上げて、姉の助けを求める様に手を伸ばす。
「大丈夫だぞっ……お姉ちゃんが付いてる……明くんはジッとして、そのまま気持ち良くなればいいんだよぉ……」
 姉が手をギュッと掴み、優しく微笑んでくる。
「うぁっ……」
 それと同時に腰が上下に動きだし、そのたまらない快感に明彦は体を仰け反らせた。
「はぅっ、はぅっ、はぁんっ……明くんの、ああっ……明くんの、ああんっ……いいよぉ、はふぅっ……」
 指を絡み合わせて両手をしっかり掴み、まるで馬の手綱を握る様にして姉は激しく腰を動かし続ける。
「ああっ、ああっ、いやぁんっ……はぁっ、あぁっ、ひゃぁんっ……」
 姉との結合部を見ると、上下の動きに合わせて肉棒が出たり入ったりしているのがとても卑猥だった。
 だがその出し入れが行われるたびに、股間からとてつもない快感が押し寄せ、明彦の思考を滅茶苦茶にしていく。
(ああ……姉ちゃんの中って……何て気持ちいいんだ……こんなの……こんなの……信じられない……もっと……もっとしたい……もっとしたいよぉ……)
 快楽に対する欲求が自然に体を動かし出し、明彦は腰を突き上げていった。
「ああんっ、やぁんっ、明くん凄いよぉっ……こ、こんなの初めてぇ、やっ、はぅっ、ああんっ……」
 姉は明彦の腰から落ちそうになるほど激しく体を震わせている。
「やぁっ、やはぁっ、ひゃぁんっ……明くん、あんっ……明くん、やぁんっ……明くぅんっ……」
 絡まった指に力を込め、体を倒して唇を合わせてくる。
「んっ、んんっ、んんんっ……」
 舌が強烈に吸い上げられ、その快感に肉棒の耐久力が奪われたかの様に一気に射精感が高まっていった。
「んっ、んんっ……んっ、ぷはぁっ……明くん、ああんっ……明くん凄いよぉっ……お姉ちゃん、ああっ……お姉ちゃんもうイく、はんっ……イっちゃうよぉっ……」
 姉が頭を激しく左右に振り、もう我慢できないといったせつない表情で見下ろしてくる。
「俺もっ……俺もイくっ……姉ちゃんイくよぉっ……」
 その表情にたまらなくなった明彦は、腰の動きを激しくしていった。
「一緒に、あんっ……一緒にイこう、ひゃあっ……一緒にイくのぉっ……あっ、あっ、あああんっ……やぅ、はぅっ、いやぁんっ……あんっ、あんっ、ああああああっ……明くぅんっ……!」
「姉ちゃぁんっ……!」
 姉弟は同時に絶頂に至った。
 頭をブラブラとさせて朦朧としている姉の膣にドクドクドクと激しい勢いで精が放出されていく。
 肉襞がまるで一滴でも逃すまいとするかの様に、ギュウッと肉棒を締め付け、それに耐え切れない明彦は何度も何度も姉の中に精を放っていった。
 ビクビクと最後の放出を終えるとグッタリと横たわる。
 姉がゆっくりと倒れこんできて、その柔らかな肉体が心地良い重みを伝えてきた。
 はぁはぁと荒い息を吐きながら、姉の体をギュッと抱きしめる。
「明くん……凄いよ……お姉ちゃん……こんなに感じたの……初めて……」
 姉の絶賛の言葉に嬉しさが込み上げる。
「他の患者さんとも……してるけど……こんな激しいのって凄いよ……明くん凄い……」
(え……?)
 おかしな事を聞いた気がして、姉の顔をまじまじと見つめる。
「やっぱり若いからかなぁ……いつもはおじ様ばかりだから……」
 やはり聞き間違いではない。
「ね、姉ちゃん……他の人とも……してるの……?」
「あ、うん……これしてあげるとみんな喜ぶんだよぉ……何しろ自由に動けないし、奥さんや恋人がいる人でも入院してるとできないって言って……」
(!……)
 何という事だろう。
 姉は自分以外の患者ともセックスしているというのだ。
「そ、そんなこと……何で姉ちゃんが……」
「え〜〜? だって患者さんに尽くすのが看護婦の仕事でしょ? この病院に入った時に、院長先生にそう教わったんだよ」
「お、教わったって……?」
「院長室に呼ばれてね、『キミは見込みがあるから、特別な看護方法を教えてやろう』って言ってくれて……それで院長先生って凄く上手いから、お姉ちゃん気持ち良くなっちゃって……確かにこんな事したら患者さんは喜ぶだろうって思ってずっとしてるの……」
 一瞬呆気に取られた後、院長に対する怒りが湧き上がってくる。
「な、何で姉ちゃんがそんな事するんだよっ……おかしいよそんなのっ……姉ちゃんを騙してっ……」
「何言ってるの、お姉ちゃん騙されてなんかいないよ……気持ちいいことしてるだけじゃない……それに、家でもずっとしてきた事だし……それを病院でするだけの事だよ……」
「家でずっとしてきた……?」
 思考が止まる。
「うんっ……お父さんと伯父さんとしてたんだよっ……」
「う、嘘っ……?」
「嘘じゃないよぉ……ずっとしてるんだよぉ……」
「ずっとって、いつから……?」
「う〜〜ん、小学五年の時からかなぁ……伯父さんが『気持ちいい事しよう』って胸に触ってきて……そしたら本当に気持ち良くなってね……その後オチンチンを入れられた時は痛かったけど……伯父さん優しくしてくれたからすぐに気持ち良くなって……それ以来、遊びに来るたびにしてるの……」
 何とも信じられない話だった。
「でもその後それがお父さんにバレちゃって……お父さん、『お前の初めては俺が欲しかった』とか泣きながら抱きついてきて……それでお父さんともしたのよ……」
 父までもが姉を抱いている。
 確かに父は姉を可愛がっていたが、まさかセックスまでしているとは思わなかった。
 伯父にしても、小学五年生の少女に手を出すとは何を考えているのだろう。
「でも……それって近親相姦だよ……姉ちゃん、分かってるの……?」
「近親相姦? なにそれ……?」
 どうやら分かっていなかったらしい。
 姉はキョトンとした表情をしている。
「家族とか親戚でセックスすることだよ……しちゃいけない事なんだ……」
「え〜〜? しちゃいけないのぉ〜〜?……じゃ、じゃあ……お姉ちゃん、警察に捕まっちゃうのかなぁ……」
 大声で叫んだ後、不安そうな顔で明彦を見つめてくる。
「い、いや……別に捕まらないと思うけど……」
 近親相姦で捕まったという話は聞いたことがない。
「なぁんだ……じゃあ別にいいじゃない……明くんが脅かすから、お姉ちゃんビックリしちゃったよ……」
 姉はホッと息を吐き出している。
「で、でも、いいって訳じゃないんだよ……」
「何でぇ? 警察に捕まらないってことは、してもいいって事じゃないの?」
「それでもしちゃいけないんだよ……」
「そうなのぉ?……でもお姉ちゃん、お父さんも伯父さんも大好きだし、止められないよ……」
 姉は寂しげに呟いている。
「それに……せっかく明くんともしたのに……これっきりなんて悲しいし……ねえ、明くん……明くんはお姉ちゃんともうしたくないの? お姉ちゃんが家族だから、その近親相姦になっちゃうから、したくないの?」
「そ、それは……」
 そう言われると即答できない。
 確かに姉とするのは許されない事である。
 だが、今経験した気持ちの良さをもうしないでいられるかと考えると、とても耐えられそうになかった。
 本来、それは恋人とすべきことなのだが、気軽にさせてくれる姉との関係を絶ってまで、わざわざそのために恋人を作る気にはなれなかった。
「そういや……院長先生は家族じゃないからしてもいいんだよね?……患者さんとも……」
「え? 姉ちゃん、院長先生とまだしてるの?」
「うん……院長先生ってすっごく優しいんだよぉ……この部屋だって、明くんが弟だって知ったら格安で貸してくれたし……いい人でしょ?」
 姉は得意げに院長の優しさを語っている。
 だがそれは当然の事だろう。
 院長にしてみれば、姉は愛人の様なものなのだから、その愛人が喜ぶことなら気前良くするに決まっているのだ。
 明彦は何やら悲しくなってきた。
 美しく、そしてちょっとボケてはいるがそんな所も可愛らしく思っていた姉が、誰とでもセックスする様な女だったのだ。
(そんなの……そんなの嫌だ……)
 だがそのおかげで自分は姉とセックスができたのだから、全てを否定する事はできなかった。
 今も触れている姉の柔らかな肉体の感触。
 肉棒を包み込む膣の気持ち良さ。
 それらをもたらしたのは、姉のそういった性格と経験があればこそなのだ。
(でも……でも……姉ちゃんは……姉ちゃんは……)
 明彦の中で、姉に対する想いが急激に高まっていった。
「姉ちゃんっ……もう他の男としないでよっ……俺とっ……俺とだけしてっ……俺だけの姉ちゃんになってよぉっ……」
 ギュッと抱きつくと、激しく顔をその胸に押し付ける。
「ああんっ……明くん、甘えん坊さんなんだからぁ……」
 姉は嬉しそうに頭を撫でてくる。
「姉ちゃん……お願いだよ……もうしないで……」
「それは無理だよ……お姉ちゃん、お父さんも伯父さんも院長先生も……それにこの病院に入院してくる患者さんも……みんな大好きなんだもん……」
「そ、そんな……」
「だけど明くんは特別だよ……明くんは……お姉ちゃんのたった一人の弟なんだから……愛してるんだぞっ……」
 ギュッと抱きしめてくる。
「姉ちゃん……俺も……俺も姉ちゃんのこと、愛してるよぉ……」
 柔らかな乳房に押し込む様に、頬を擦り付けていく。
「ああんっ……もうっ……明くんは可愛いんだからぁ……」
 姉はくすぐったそうに笑っている。
「姉ちゃぁん……」
 明彦は起き上がると体を反転させ、姉の体を下にした。
「あ、駄目だよ……明くんは病人なんだから、ちゃんと安静にしてないと……」
「関係ないよ……俺、姉ちゃんを自分のものにしたいんだ……下から見てるだけなんて耐えられない……思いっきり姉ちゃんの中に突き込みたいんだ……」
 そう言うと、一度抜けた肉棒を押し込んでいく。
「あ、あぅんっ……こら、あんっ……安静にしてなきゃ、はぅっ……駄目って、やぁんっ……」
 明彦の腰が動きだすと、姉が甘い声を上げ始める。
「あぅっ、ああっ、ひゃぁんっ……明くん駄目、ああっ……駄目だよぉ、やんっ……上になっちゃ駄目ぇっ……」
 だがその言葉とは裏腹に、姉は今まで以上に気持ちの良さそうな声を発している。
「あんっ、あんっ、いやぁんっ……明くん、ああっ……激し、あっ……激しいよぉっ……やっ、ああっ、はんっ……こんな激しくしたら、あぅっ……駄目なんだからぁっ……」
 目は虚ろに頬は上気し、口はだらしなく開かれ、その中に見える舌が体の振動に合わせて揺れているのがいやらしい。
「大丈夫だよっ……俺っ……何か凄く元気なんだっ……姉ちゃんと繋がってるとっ……すっごく力が湧いてくるっ……」
 それは本当だった。
 体の底から今まで感じたことのない不思議な力が湧き上がり、腰の動きが早まっていくのである。
「そ、それでも、ああっ……患者さんは、あぅっ……大人しくしてる、やぁっ……ものなのぉ、ああんっ……」
 姉は明彦の体を離そうと胸を押し返してくるが、ズンっと腰を押し込むと弱々しく腕が落ちる。
「俺は患者だけどっ……それ以前に姉ちゃんの弟だっ……弟だからっ……姉を下にしてっ……セックスしたいんだよっ……」
「ああっ、ああっ、何それぇ、ああんっ……どうして弟だと、はぁんっ……姉を下にしたいのよぉ、あっ、あっ、やぁんっ……」
「それはっ……姉ちゃんがっ……いつも俺の上にいるからっ……下にしてっ……俺のものにしたいんだっ……俺に従わせたいんだっ……」
 それは、生まれた時から存在する姉という上位者を下に組み敷くことにより、己の存在が優れた個体であると認識したい雄の本能かも知れなかった。
「やんっ、はぅっ、ああんっ……何よそれぇ、あんっ……生意気ぃ、ああっ……お姉ちゃんは、はぅっ……お姉ちゃんだぞ、あんっ……明くんなんかに、いやぁんっ……従わないんだからぁ、ああっ、やんっ……」
 姉は軽く胸を叩いてくる。
「でもっ……今姉ちゃんっ……俺に従ってるじゃないかっ……こんなに可愛くっ……悶えてっ……たまらないよっ……」
 明彦は激しく腰を突きこんだ。
「ああっ、ああっ、やぁんっ……違うもん、はぅっ……これは違うのぉ、やぁんっ……明くんが、ああっ……明くんが激しくするから、あんっ……感じてるだけよぉっ……」
 明彦はその答えに笑った。
 まさにその感じている姿が、姉を従わせているという興奮をもたらすのだから。
 腰を「の」の字にグルグルと動かし、力強く肉棒を押し込む。
「あっ、あっ、ああんっ……それ、ああっ……それいいよぉ、あんっ……ああっ、明くん、あっ……明くんそれ、やんっ……それもっとぉ、はぅっ……もっとしてぇっ……」
 ギュウッと抱きついてくる姉を可愛く思いながら、要求どおり何度も何度も円を描くように腰を動かしていく。
「ああっ、ああっ……凄い、あんっ……凄いよぉ、ひゃんっ……明くん凄いよぉ、ああああっ……」
 姉の脚が絡みつき、密着感が高まっていく。
 ポテッとしたいやらしい肉付きの唇に吸い付き、舌を激しく絡める。
「んんっ、んっ……んんっ……ぷはぁっ……明くん、ああっ……明くん、やんっ……明くぅんっ……」
 姉が頭を激しく振りながら何度も自分の名前を呼んでくる。
 それに答える様に、明彦は腰を力強く突き込んでいった。
「あんっ、あんっ、あああんっ……凄い、ああっ……凄いよぉっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……もう駄目、はぅっ……お姉ちゃんもう駄目だよぉっ……あっ、あっ、ああんっ……イっちゃう、やっ……イっちゃうのぉっ……」
「俺もイくっ……俺もイくよっ……姉ちゃん俺もイくっ……」
 姉の絶頂に合わせる様に、明彦の腰の動きが激しくなっていった。
「ああっ、あんっ、やぁんっ……一緒に、ああっ……一緒、はぅ……明くん一緒ぉっ……あっ、あっ、あああんっ……イく、ひゃんっ……イく、はぅっ……イくぅっ……いやぁああああんっ……!」
「姉ちゃぁんっ……!」
 二人の叫びが重なり、その瞬間精が放たれていく。
 ドクドクドク。
 激しい射精が続き、明彦は信じられないほどの快感に仰け反ったまま体を硬直させた。
 肉棒だけが次々に精液を膣へと注ぎ込み、その激しい快楽に体がガクガクと震える。
 やがてそれが終わると、明彦は脱力感と共に姉の体に倒れこんでいった。
 姉弟の荒い呼吸が重なる。
「明くん……良かったよ……お姉ちゃん凄く気持ち良かった……明くんはどう? 良かった……?」
「うん……俺も……凄く気持ち良かった……」
「ふふっ……またして上げるからね……でも今度は上になっちゃ駄目だぞっ……安静にしてなきゃいけないんだからねっ……まったく、他の患者さん達はちゃんと下でしてくれるのに、明くんは我儘なんだからなぁ……」
 姉はメッといった感じで明彦の頭を叩くと起き上がった。
「じゃあ、お姉ちゃんそろそろ行くね……次の患者さんが待ってるし……」
 その言葉に明彦の嫉妬心に火が灯る。
「姉ちゃん……そいつともするのか?……するんだろ……?」
「え?……うんっ」
 姉は楽しそうに答えた。
「そ、そんなの駄目だ……姉ちゃんは……俺と……俺とだけしてればいいんだよ……」
「だ、だからそういう訳にはいかないって……」
「関係ないよっ……」
 ベッドから降りようとする姉を背後からタックルする様にして抱きしめる。
「あ……ちょ、ちょっと明くん……」
「させない……させないぞ……俺以外の男なんかと……もう今日はしたくならないように……俺が……嫌ってほどしてやる……」
 ナースウェアのスカートを捲り上げると、真っ白な尻を丸出しにする。
「こ、こら明くん……そんな事しちゃ、あぅんっ……」
 ズブリと肉棒が膣に突き刺さる。
「あっ、あっ、ああんっ……明くん、ああっ……お姉ちゃんお仕事なの、あんっ……我儘は、ああっ……駄目、やんっ……駄目なのぉ、はんっ……」 
 姉を四つんばいにさせ、背後からその豊かな乳房を掴む。
 強い弾力を返すその塊は、何度揉んでも気持ちがいい。
「ああんっ、ああんっ、やぁんっ……オッパイ駄目、ああっ……オッパイは駄目よぉっ……」
 姉はブルブルと腕を震わせ、耐え切れない様に頭を左右に振っている。
 薄ピンクのナースウェアに身を包んだ姉を背後から貫いている今の状況は、明彦にたまらない快感をもたらしていた。
(この姿を……この姉ちゃんのエッチな姿を……他の奴は知らないんだ……他の患者は……)
 同じく姉とセックスしていても、姉の話からするとその体位は騎乗位しかなく、自分の様に四つんばいにさせ、後ろからしている患者はいないのだ。
 それがたまらない優越感をもたらし、興奮が高まっていく。
「ああっ、あっ、やんっ……明くん駄目だって、ああんっ……駄目だって言って、いやぁんっ……あっ、あっ、はぁんっ……」
 だが父たちはどうだろう。
 患者たちとは違い、父と伯父、そして院長は普通にしているはずだ。
 無論この様な姿勢での行為もしているに違いない。
(くそっ……くそっ……姉ちゃんは俺のものだっ……他の奴なんかにやるもんかっ……)
 父たちに負けるものかと、腰の動きを早めていく。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……明くん凄い、ああっ……明くん凄いよぉっ……はぅっ、はぅっ、はぁんっ……」
 姉が耐え切れない様に腕を崩し、上半身を布団に押し付けて尻だけを突き出す姿勢をとった。
(俺は若いんだ……父さんたちより若い……だからその分できるはずだ……たくさん……姉ちゃんが俺だけとしたくなる様に……たくさんしてやる……)
 姉の尻をパシンと叩いて気合を入れると、さらに激しく腰を叩きつけていく。
「ああっ、ああっ、ああああんっ……明くんもう駄目、ひゃぅんっ……お姉ちゃんもう駄目だよぉ、やんっ……もうイく、あぅっ……もうイくのぉっ……」
「俺もイくっ……姉ちゃんイくぞぉっ……」
 姉の腰をしっかりと掴み、それまで以上に激しく体を前後させ肉棒を出し入れしていく。
「あぅっ、あぅっ、あああんっ……やっ、あっ、はんっ……明くん、ああぅっ……明くん、やぁんっ……明くぅん、ああああっ……あんっ、あんっ、やぁんっ……お姉ちゃんイっちゃう、ああっ……イっちゃうぅっ……いやぁあああああんっ……!」
「姉ちゃんっ……姉ちゃんっ……姉ちゃぁんっ……!」
 最後の一押しと力強く肉棒を押し込み、その瞬間精を放つ。
 先を争う様な勢いで精液が膣へと注がれていき、明彦はガクガクガクと体を激しく震わせながら、何度も何度も射精していった。
 肉棒がビクビク震えると、いつまでも続くかと思われた射精が終わり、明彦は姉の背中に倒れこんだ。
 姉の熱い肌が、まるで自分に対する愛情の深さの様に思えて嬉しさを感じる。
「もうっ……明くんったら……お姉ちゃんはお仕事だって……言ったでしょ……」
 姉が息を切らしながら文句を言ってくる。
「ご、ゴメン……でも……俺、姉ちゃんに他の男として欲しくないんだ……だから……」
「う〜〜ん……明くんの気持ちは嬉しいけど……こればかりは止められないの……だって気持ちいいんだもん……」
 その言葉に悲しくなる。
 姉は他の男としても、自分とする時と同じ様に気持ちの良さを感じているのだ。
 いや、経験がない分、自分が一番気持ち良くさせられていないのかも知れない。
 明彦は暗くなった。
「もうっ……そんな顔しないの……言ったでしょ、お姉ちゃんは明くんを愛してるって……明くんだけなんだからね……お姉ちゃんの中に出してるの……」
「え?」
「他の人はコンドーム着けてるんだよ……お姉ちゃんは……明くんが一番好きだから……明くんの精液欲しかったの……」
「姉ちゃん……」
 姉が自分の時だけ生でしてくれている。
 自分の精液を欲しがっている。
 それは、雄としての優越感を刺激すると共に、姉の自分に対する愛情を感じて、明彦はたまらなく嬉しくなった。
「お姉ちゃんは明くんを愛してるから……明くんとの赤ちゃんが欲しいから……だからこれからもしようねっ……退院しても……家でしよう……二人の子供ができるまで頑張ろうねっ……」
「え?……あの……姉ちゃん……?」
「じゃ、お姉ちゃんはお仕事があるからいくよぉ……また明日もしてあげるから……大人しくしてるんだぞっ……」
 姉は服装を整えると、ニッコリと微笑んで病室から出て行った。
(子供って……姉ちゃん……)
 姉が自分との子供を欲しがっていること、そしてそのために避妊具を使わずに直接出させていることに明彦は呆然となった。
 姉とセックスしたいとはいえ、その結果に存在する子供のことまでは考えていなかった。
 自分は単に愛する姉とセックスしたいだけなのだ。
(だけど……出しちゃったもんな……中に……)
 先ほど膣に射精してしまった以上、すでに妊娠している可能性はある。
 それにこれからも姉とのセックスを止められるとは思えないのだから、妊娠する可能性は高まっていくだろう。
 避妊具を着ければいいのだが、それを姉が望むとは思えなかった。
 近親相姦を知らなかった姉が、姉弟で子供を作ることに禁忌を感じるとは思えない。
 恐らく生で出すことをせがんでくるだろう。
 たまらなく甘えた表情でおねだりしてくるに違いないことは、これまでの姉との付き合いで分かる。
 そしてそれに自分が逆らえないのだという事も。
(俺は……どうすれば……)
 明彦は、姉との子供ができる事にとてつもない背徳感を感じ恐怖を覚えていた。
(でも……姉ちゃんとの……子供か……)
 その一方、それが心の奥底でたまらない快感となり、ゾクゾクする様な興奮が湧き起こっているのも確かだった。












あとがき

 ちょっとお馬鹿なお姉ちゃんを書いてみました(笑)
 父親だろうが伯父だろうが職場の上司だろうが、とにかく誘われるとしちゃうという天使みたいなお嬢さんです(笑)
 いやね、お馬鹿さんだからセックスに対する禁忌がないんですよ。
 気持ちいいからしたい、っていう単純な発想。
 しかも姉弟で子供が出来てもOKなわけです。
 結婚も出来ると思ってるに違いありません(笑)
 お馬鹿です。
 でも可愛いんですよねぇ。
 あ、「看護婦」にしたのはワザとです。
 やっぱ「看護師」じゃ興奮がイマイチなんで。
(2004.10.23)



トップへ