悲しみの姉
冬弥は虚しい気分で一杯だった。
高校の友人達と海へ遊びに来たのだが、自分以外の男女がすでに恋人関係にあった事が分かったからだ。
本当なら冬弥のために女の子が来るはずだったらしいのだが、都合が悪くなって駄目になったらしい。
始めは気を遣って一緒にいた友人達だったが、そんな事をされても嬉しくない冬弥が促すと、すぐさまカップル同士でどこかへ行ってしまった。
(何だかなぁ……)
誰も居ない岩場で膝を抱えて座り込んだ冬弥は溜息をついた。
恋愛など関係のない仲良しグループだと思っていた男女の友人たちが、自分の知らないうちによくも上手い具合に恋人同士になっていたものだ。
中には密かに可愛いと思っていた女の子もいたため、先を越された様な悲しさもあった。
遠くには楽しげなざわめきが聞こえ、こんな所で一人座っているのがつまらなくて仕方がない。
もう帰ろうか、などと思いながらジッと遠くを見た時だった。
「ぅ……ぅぅ……」
何か聞こえたため驚いてそちらに視線を向けると、いつの間にか岩の下に女の子が居て、どうやら泣いているらしいのが分かった。
おそらく泣くつもりで人気の無いこの場所へ来たのだろう。
冬弥の座っている場所は高い位置にあるため誰も居ない様に見えたに違いない。
赤いビキニを身につけているその女の子はなかなかスタイルが良く、豊満な胸に思わずゴクリと唾を飲み込んでしまう。
(って、あれ……?)
いつまでも泣いている姿を見ているのも失礼だろうと思った冬弥は、気づかれない様に立ち去ろうとしたのだが、ふとその女の子に見覚えがある様に思えて動きを止めた。
(姉ちゃん……?)
そう、それは姉だったのだ。
大学生の姉は確か彼氏と一緒に海へ行くと行っていたのだが、どうやら同じ場所だったらしい。
だが姉と分かれば余計ここにいるのは気まずかった。
姉にしても弟に泣いている姿を見られたくはないだろう。
それに先ほど姉とは気づかず欲情してしまったのも何やら気恥ずかしかったため、冬弥はバレないようにこっそりと立ち去ろうとした。
「誰……?」
だが少し遅かったらしい、冬弥の姿に気づいた姉はこちらを見上げている。
「えっと……」
困った様に笑顔を浮かべていると、姉の表情がだんだんと驚きに変わっていくのが分かった。
「冬弥……何でここにいるの……?」
目を擦りながら涙声で尋ねてくる。
「友達と海に行くって言っただろ。偶然同じ場所だったって事だね」
「そっか……そういやそうだったよね……」
姉は悲しげな表情を浮かべながら小さく呟いている。
「そんで……姉ちゃんは何で泣いてるんだ? こんな所に一人でいるなんて……彼氏はどうしたんだよ?」
「!……うっ……うぅっ……」
そう言った途端に再び泣き出したため慌てる。
もしかして聞いてはマズイ事だったのだろうか。
彼氏と何かあったのかも知れない。
何とも面倒な事になったと心の中で肩をすくめつつ、このまま泣いている姉を放ってどこかへ行く訳にもいかないと思った冬弥は、取り合えず泣きやむまで傍にいるしかないだろうと、岩から降りて姉の横に腰掛けた。
「うぅっ……んぅっ……うわぁんっ……」
(!……)
すると急に姉が大声を上げて泣き、そのままギュッと抱き付いてきたため焦った。
何しろ今は水着姿というお互い肌が露出している状態であり、そんな状態で抱き付かれては意識しなくても姉の肉体が感じられてしまうからだ。
「うっ……うぅっ……うっ……」
だが悲しみに浸っている姉にはそんな事を意識する余裕があるはずもなく、すがる様にして必死に体を押しつけてくる。
(うぉっ……ちょっとこれって……気持ちいいぞ……)
温かく柔らかな肉の感触に思わず頬が緩む。
幼い頃にもこうして姉とくっついた記憶はあるが、ここまで気持ちのいい感触は無かったはずだった。
生の肌が擦れているのも死ぬほど心地良く、相手は姉であるのにそのまま体を触り、舐め回したくなる欲求が起こってくる。
(女って、こんなに気持ちいいものなんだ……)
姉とはいえ、今自分が触れている女体にはたまらない気持ちの良さがあった。
しかも胸元には他の部位よりもさらに柔らかな肉の感触があり、それがグイグイと押しつけられていてたまらなかった。
(姉ちゃんって……結構大きいのな……)
家で何度も見ているはずの姉の体だったが、こうして触れていると見た目より豊満である事に驚く。
(あ、ヤベ……)
気持ち良くなっていたせいで、当然のごとく肉棒が大きくなっていたのだが、それに姉の体が触れてしまったのだ。
慌てて体を離そうとするが、必死にしがみついてくる姉の力は結構強かったため、離れるどころか逆に擦る様な動きになった。
(うぅっ……き、気持ちいい……)
自分で擦る時とは比較にならない快感が股間から湧き上ってくる。
それも当然だろう。
何しろ姉とはいえ生の女体にしがみつかれているのだ。
その肌触り、肉の温かみは蕩けるほどに心地良く、耳元にも泣き声とはいえ、切なげな声が響いているのだからたまらなかった。
思わず背中に手を回し、ギュッと抱き締めてしまう。
「冬弥ぁ……うぅ……冬弥、冬弥ぁ……」
それがきっかけを与えたのか、姉がそれまで以上に抱き付き、体を擦りつけてくる。
乳房の柔らかな感触と太ももに擦られる肉棒の快感で、冬弥は頭がおかしくなりそうだった。
このまま姉の体を貪りたくなる衝動が押し寄せてくる。
だが相手は姉だ。
そんな事をする訳にはいかないだろう。
「冬弥ぁ……んっ……」
(え……?)
次の瞬間、姉の顔が近づき、唇に何かが触れている感触を覚えて冬弥ギョッとなった。
何と姉が自分にキスをしてきたのだ。
(ちょ、ちょっと待てよ姉ちゃん……)
いくら欲情していた相手とはいえ、さすがにキスをされるのは予想外だった。
何しろ実の姉なのだ。
この様な行為をする相手ではないだろう。
(止めろって……やめ、うっ……)
何とか体を離そうとするが、不意に口の中に柔らかなモノが入り込んで来たため力が抜ける。
それは口内を擦ってくると、舌に絡んで吸い付いてきた。
(何だこれ?……き、気持ちいい……)
その刺激に体から力が抜け、ゆっくりと後ろに倒れてしまう。
背中に砂の熱い感触があるが、それが気にならないほど口に起きている刺激は凄まじく、唇が擦れるだけで痺れる様な快感が走り、舌を吸われると背骨が抜かれる様な感覚があった。
姉とキスしているという異常事態にも関わらず、もっとキスしたい欲求が湧き起こってくる。
横たわった体の上には姉がのし掛かる様にして乗っており、重い肉の感触が心地良さと共に肉欲を激しく高めていく。
(もう……何でもいいや……)
快楽が理性を駆逐したのか、相手が姉である事がどうでも良くなり、もっと快感を味わいたくなってくる。
冬弥は姉の体を抱き締めると、自ら舌を動かして口内を舐め回していった。
「んっ……んんっ……んふぅっ……」
姉が鼻息を荒くして腕を後頭部に回し、頭を抱える様にしてくる。
そうすると乳房がギュッと押しつけられ、それにたまらなくなった冬弥はさらに姉の体を感じたいと抱き締めつつ、荒々しく唇を擦りつけていった。
「んふっ、んっ……んんっ……」
痺れる様な快感が体全体を満たし、激しくキスをしている内に体が転がって姉にのし掛かる状態となった。
(胸……胸を触りたい……)
興奮しているせいか躊躇が無くなり、冬弥は手を伸ばして赤いビキニに包まれた姉の乳房を掴んだ。
(や、柔らかい……)
フニっといった感触と共に心地良い快感が伝わってくる。
それは何とも柔らかく、それでいて弾力があってとんでもなく気持ちのいい感触だった。
手のひらに押し寄せる快感にうっとりしながら、続けて何度も揉みしだいていく。
「んっ……んぁっ、んっ……んんっ……」
姉がビクッと体を震わせるのに面白さと興奮を覚えながら、冬弥は夢中になって乳房を揉んでいった。
「んんっ、んふぁっ……あっ、やっ、あんっ……」
唇を放して体を起こすと両手で双乳を鷲掴む。
ぷにぷにとした感触が心地良く、手を動かすのを止められない。
(何て、何て気持ちいいんだろ……)
女性の乳房は柔らかいと聞いてはいたが、ここまで揉むのが気持ちいいとは思わなかった。
「あっ……んっ……やぁっ……はんっ……」
揉むたびに漏れる甘い声もたまらなかった。
乳房を掴むたびに、姉の口から今まで聞いた事のないいやらしい声が発せられるのだ。
それは姉を女として意識させ、激しく欲情させる効果を生んだ。
(姉ちゃんっ……姉ちゃんたまらないよっ……もっと、もっといいよねっ?)
興奮が治まらない冬弥は、ビキニの水着を引き下ろすと生の乳房をさらけ出した。
(き、綺麗だ……)
ぷるんっといった感じで目の前に現れた生の乳房は、とんでもなく美しく、震えるほどの欲情を感じさせる魅力があった。
日焼けしていない部分が宝石の様に白く輝き、その中に桜色をした突起があるのに興奮が高まる。
吸い付きたい欲求が起こり、冬弥は意識しないまま唇を押しつけていった。
「あんっ……あっ、やぁっ……あっ、ああっ……」
チュウっと吸い付くと、姉が顎を仰け反らせて悶えた。
舌を乳首に絡ませ乳頭を弾きつつ、チュパチュパと吸い付いていく。
「あっ、あんっ……やっ、やぁっ……はぅっ……」
後頭部に姉の手が回り、強く掴まれる。
そのもっとして欲しいと思わせる態度に嬉しくなった冬弥は、乳房を激しく揉みながら強く乳首を吸っていった。
「やんっ、やぁっ……あんっ……はぁっ……」
頭を左右に振って悶える姉の姿は最高だった。
そしてそれはさらなる快楽を求める行為へと冬弥を誘っていった。
(あそこ……あそこが見たい……)
思春期の少年であれば誰もが興味を持つ女性の秘所。
そこを見たくなったのだ。
冬弥は体を起こすと、姉の細い腰に手をやってビキニのパンツを一気に引き下ろした。
姉は快楽に朦朧としているのか全く反応しない。
両脚をグイと開き、顔を近づけると、目の前には秘密の花園が広がっていた。
(これって……凄い……)
男と違って突起物の無いそこは、ヌメヌメとした様子を示しており、何やら貝の様な感じだった。
すでに濡れているのか光っており、何ともいやらしい外観をしているのにゴクリと唾を飲み込む。
「はんっ……あっ、あっ……ああっ……」
指を這わせると姉がビクッと体を震わせ、砂浜に指を立てたのに興奮する。
どうやら触られるのが気持ちいいらしい。
その反応に嬉しくなった冬弥はそのまま指を這わせていった。
「やんっ、やっ……ああっ……やっ、はぁんっ……」
指を動かせば動かすほど姉がビクッ、ビクッ、と体を震わせるため楽しくて仕方がなかった。
そうした反応をさせるのが最高に気分が良かったのだ。
(もっと……もっと姉ちゃんを気持ち良くさせてやる……)
その想いから顔を近づけ、舌を這わせていく。
「あぁんっ、あっ、ああっ……それ、やんっ……」
プクッと膨れている部分を舐めると、それまで以上に姉が体を震わせた。
「あんっ、ああっ、あはぁっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……」
そのまま舌を絡ませ、何度も舐め回すと、ダラダラと愛液が垂れ、それが姉の感じている気持ちの良さを認識させて冬弥はたまらなくなった。
(入れたい……)
今股間で猛りまくっている肉棒を、目の前にある姉の肉の中へ入れたくて仕方がなかった。
すでに相手が実の姉である事などどこかへ行ってしまい、とにかく肉棒を押し込まずにはいられない衝動に体中が包まれていたのだ。
体が勝手に動き、起き上がって肉棒を掴むと秘所へ近づけていく。
ズブ……。
「あっ……」
「ぐっ……」
上手いこと一度で亀頭が膣穴にハマり、その途端、強烈な快感が押し寄せてきた。
(うぅ……凄い……気持ちいい……あったかくてヌルヌルしてて……ぐっ……最高だぁっ……)
これまでの人生で感じた事のない快感が股間から押し寄せてくる。
冬弥はその快楽に頬をだらしなく緩めながら、意識しないまま腰を進めてズブズブと肉棒を押し込んでいった。
「あっ……はぅっ……あっ……」
深くハマるたびに膣襞に肉棒が擦られ、その信じられない快感に何度も頭を仰け反らせる。
しばらくして肉棒が全て収まると、大きく息を吐き出して力を抜く。
(凄い……これが、これが女の中なんだ……)
股間からドクンドクンっといった鼓動が伝わり、温かな体温を感じた冬弥は、今自分が姉と繋がっているのだという確信を持った。
そして押し寄せてくる快感はとんでもなく気持ちが良く、頬がだらしなく緩むのを止められない。
セックスとは何と素晴らしい行為なのだろう。
「あ……冬弥……入れちゃった……」
姉のボンヤリとした声に意識を戻して視線を落とす。
そこには何やら困った様な表情を浮かべている姉の顔があった。
その事で自分がマズイ事をしている認識を持った冬弥は慌てた。
よく考えてみれば実の姉とセックスをしているのだ。
先にキスをされたとはいえ、ここまでするつもりだったとは思えないから、もしかすると姉は怒っているのかも知れない。
「ちょっと冬弥……これはマズイよ、早く抜い、あっ……あんっ……やだ、あっ……動いちゃ駄目って、あんっ……」
案の定否定の言葉を言ってきた姉に焦り、冬弥は慌てて腰を動かし始めた。
せっかくここまでしたのだから最後までしたかったのだ。
「あっ、あっ、ああっ……やだ、あんっ……そんなことしちゃ、あっ……駄目だよ、あっ……私たちは、あんっ……姉弟、ああっ……」
その言葉にゾクリとした想いを抱く。
改めて自分が実の姉を犯している認識を持ったからだ。
産まれた時から知っている姉の中に肉棒を押し込み動かしているのである。
それは何とも言えない罪悪感と背徳感を感じさせ、そしてそれ以上の快感を呼び起こした。
「あんっ、あんっ、ああんっ……やっ、やっ、やぁっ……」
腰を動かすたびに肉棒が膣襞に擦られ、たまらない快感が湧き起こってくる。
これほどの快楽を知らないで今まで生きてきたとは、自分は何と勿体ない事をしていたのだろう。
「あっ、あんっ、ああっ……馬鹿、あっ……早くやめて、ああっ……じゃないと、あんっ……おかしく、ああっ……おかしくなっちゃうっ……」
頭を左右に振り、地面の砂をギュッと掴んで姉は悶えている。
それはまるで姉を支配下に置いたかの様な感覚を覚えさせ、激しい興奮が湧き起こった。
もっと激しく責め立て、姉をさらに悶えさせたくなった冬弥は、地面に手を突くと勢い良く腰を振っていった。
「やっ、あっ、はぁっ……そんな凄い、あっ……冬弥凄いよ、あんっ……そんな、あっ……そんなの凄いぃっ……」
褒めてくる姉に嬉しさが込み上げ、ますます腰の動きに力が入っていく。
目の前でプルンプルンと乳房が揺れ動くのがいやらしさを感じさせてたまらなかった。
「ああんっ、あっ、ああっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……冬弥いいっ、冬弥いいよぉっ……凄い、あんっ……凄いのぉっ……」
先ほどまでの制止の言葉はどこへやら、姉は求める様に背中に腕を回し、腰に脚を絡ませて引き寄せてくる。
それと共に膣内もキュウっと締まり、冬弥は射精したくなった。
「姉ちゃんっ……姉ちゃん出るっ……出るよぉっ……」
快感に涙ぐみながら、限界が近い事を姉に告げる。
「あっ、あんっ……出る、出るって、ああっ……冬弥出るの? あんっ……冬弥が出るって、ああっ……冬弥が出るって嘘ぉっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
驚いた顔をしながら姉は可愛らしく悶えている。
その様子に冬弥の我慢は限界まで達した。
そのまま一気に射精しようと腰をそれまで以上に激しく振っていく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……わたしもイくっ……わたしも、あっ……わたしもイっちゃうよぉっ……やっ、やっ、やぁああああああああんっ!」
「うぉっ!」
姉の可愛らしすぎる絶頂の叫びに我慢できなくなった冬弥は、一気に精を放った。
ドピュドピュ、ドクドクドクドクドク……。
オナニーでは経験した事のない、凄まじい量の精液が放出されていくのを感じる。
ガクガクと体を震わせ、性を放つたびに押し寄せてくる快楽に意識を朦朧とさせながら冬弥は精を放ちまくった。
「ぐっ……くっ……ふぅ……」
しばらくして射精を終えると、ゆっくりと力を抜いて姉の体の上に身を預ける。
ハァハァといった呼吸が耳にうるさく響き、冬弥は脱力したままジッとし続けた。
「冬弥ぁ……何てことしてくれるのよぉ……」
不意に疲れた様な声が聞こえたため視線を向けると、姉が怒った表情をしてこちらを睨んでいるのが見えた。
「え? だ、だって……だって姉ちゃんが……あんな……あんな事するから……だから俺……」
その迫力に一瞬たじろぎつつ、そもそもの原因が姉にある事を思い出した冬弥はそう呟いた。
あんな事をされなければ冬弥にしても襲いはしなかっただろう。
「あ、あれは……その……つい……悲しかったからしちゃったのよ……その場にちょうど抱き付きやすい体があって……抱き付いたら……その……キスもしたくなっちゃって……あ、あんたがいけないんだからねっ。あんな所にいるからっ」
姉は無茶苦茶な事を言って自分を正当化している。
「何だよその理屈は。っていうか、俺だから良かったんだぞっ。全然知らない男だったらどうするつもりだったんだよっ」
一方的に責められてはたまらないと思った冬弥は慌てて反論した。
「何言ってるのっ。最後までしちゃってるんだから、赤の他人だろうが弟だろうが関係ないでしょうがっ。弟だったらキスまでで止めなさいよねっ。何で胸触ったり……その、しちゃったりするのよっ。あんた弟でしょうがっ」
言われてみれば確かにそうだろう。
赤の他人であれば襲われても仕方のない状況だったが、弟なのだからセックスまでしてしまったのは明らかに冬弥の方に責任があった。
「そ、そんなこと言ったって……あんな風にされちゃったらおかしくなったってしょがないだろうがっ……俺だって男なんだから、こんなの押しつけられたらしたくなるよっ」
胸元を指さし、責任転嫁する様に告げる。
姉の乳房は豊満で、見ているだけで思わず唾を飲み込んでしまうほどの魅力があった。
その様な体に抱き付かれ、さらにキスまでされてしまったら止まらなくなるのも仕方がないだろう。
「うっ……な、なによっ……あんたずっとそんな目で私のこと見てたって訳? やだ、いやらしい……」
姉は腕で胸を隠す様にしている。
「そんな風に見てた事なんか一度もねぇよっ。姉ちゃんが抱き付くまではなっ。そんでキスまでしてきたから興奮して、それでしたくなっちゃったんだよっ」
「何よっ、私のせいだって言うのっ?」
「誘ってきたのは姉ちゃんだろうがっ」
「さ、誘うって……そんな事してないわよっ」
「じゃあ、何で抱き付いてキスしてきたんだよっ」
「そ、それは……その……う……か、悲しかったから……そうよ……悲しかったから……凄く悲しかったからなんだからぁ……」
突然涙を流し始めた姉に冬弥はギョッとした。
そう言えば姉は彼氏と何かあったらしいのだ。それを思い出したに違いない。
「うっ……うぅ……もぉっ……冬弥の馬鹿ぁ……うぅっ……」
姉が肩を震わせながら本格的に泣き出したため、冬弥はそれ以上何も言う事ができなくなってしまった。
(しょうがねぇなぁ……)
一体何があったのか分からないが、よほど辛い事だったのだろう。
何しろ相手が弟であるにも関わらずキスをしてきたくらい錯乱していたのだ。
冬弥は溜息をつきつつ、姉が泣きやむまでジッと待った。
「ゴメンねぇ……変なとこ見せちゃって……」
しばらくして泣きやんだ姉は、目を擦りながら謝ってきた。
「いや、俺の方こそゴメン……あんな事しちゃって……」
「ううん、しょうがないよ……あれは私が悪いんだもん……ゴメンね、せっかくの冬弥の初体験……滅茶苦茶にしちゃったね……相手が実の姉だなんて、一生トラウマになっちゃうよね……」
落ち着いたのか、姉は暗くそう呟いている。
「そんな事ないよ……そりゃあ、初めてが姉ちゃんとだってのは微妙だけど……それでも姉ちゃん美人だしさ、スタイルだっていいし、一人の女として考えれば凄くいい相手と出来たと思うしさ……だから気にしないでくれよ」
姉の気を楽にさせようと、冬弥は努めて冗談っぽく答えた。
「やだ、何明るく言ってるのよ。あんた近親相姦で童貞喪失しちゃったんだよ? もっと暗くなりなさいよね」
困った様に笑いながら姉は軽く腕を叩いてくる。
どうやら少しは立ち直れたようであるため冬弥はホッとした。
「それでさぁ……ちょっとお願いがあるんだけど……」
「ん? 何だよ?」
再び少し暗くなりながら姉が言ってきたため身構える。
「これから一緒に、私が泊まってるホテルに来てくれない?」
「え……?」
今までしていた行為が行為なだけに、ホテルと言われると先ほどの続きをしようと誘われている様に思えた冬弥は激しく心臓を鼓動させた。
「ちょっと、何勘違いしてるのっ。違うわよ、そういう事じゃなくて……その……彼と一人で会うのが辛いから……一緒に来て欲しいの……」
変な想像をしているのが顔に出ていたのだろう、姉は慌てて否定しながらそう告げてきた。
「な、なるほど……まあ、それくらいならいいけど……その姉ちゃんの彼氏って、ホテルに帰ってるのか?」
勘違いした事を恥ずかしく思いつつ了承の言葉を返す。
何があったのか分からないが、多分喧嘩でもしたらしい恋人と会うのが気まずいというのは冬弥にも理解できたからだ。
「分からないけど……荷物はホテルにあるから、そのうち戻ってくると思うんだ……だからそれまで一緒に居てくれない? 駄目かな……?」
普段ならその様な面倒くさいことはご免だったが、今は暇であるし、何より姉には負い目があったため、冬弥は引き受ける事にした。
それに自分にすがる様な目を向けている姉を放っておく訳にもいかないだろう。
先ほどの様に錯乱して妙な行動に走りかねないからだ。
「いいよ、一緒に居てやる」
「わぁ、ありがと冬弥っ。あんたいい弟だよぉっ」
冬弥が了承すると、姉が嬉しそうに微笑んだため思わずドキリとしてしまう。
その表情が非常に可愛らしかったからだ。
(って、何姉ちゃんにドキドキしてるんだよ。馬鹿か俺は……)
早速ホテルへ向かおうと水着を身につけ始めた姉を横目で見つつ、今まで姉に感じた事のない妙な気持ちになっている事に冬弥は動揺するのだった。
ホテルの部屋へ着くと、姉はガックリと膝を着いた。
部屋には彼氏の荷物が無く、すでにホテルを出た事が分かったからだ。
「なによぉ……そこまでしなくたっていいじゃない……」
小さな呟きが聞こえ、再び泣き出すのではないかと思った冬弥は身構えた。
この様な仕打ちをされては、先ほどより激しく泣くに違いないからだ。
「……ね、冬弥。あんたって泊まるとこ決まってるの?」
ところが姉は平然とした表情でこちらを向くと、そんな事を言ってきた。
「え? いや、俺は日帰りのつもりだったから……」
「だったらここに泊まりなよ、ね? ただでホテルに泊まれるからさ。いいでしょ?」
「でも俺は……って、ああ、そうだなっ、そうするっ。俺ここに泊まるよっ」
一瞬友人たちの事が頭に浮かぶが、平気な顔をしていながらも辛そうにしている姉の様子を見ているうちに、放っておく訳にはいかない気持ちが湧き起こってそう答える。
友人たちには後で連絡しておけば済むだろう。
「そうでしょそうでしょ。こんないいホテル、高校生じゃなかなか泊まれないよぉ。ふふ、せっかくだからいいホテルに泊まろうって、沢山バイトしたんだから……ありがたく思いなさいよね……」
今にも泣き出しそうな声で姉は呟いている。
この旅行にはそれだけ気合いが入っていたのだろう。
それがこの様な形で終わってしまうのでは悲しくて仕方がないに違いない。
「もちろんありがたく思ってるさ。スゲェよなここ、窓から海が見えるじゃんっ。おおっ、スゲェ綺麗だぁっ」
できるだけ姉の気を楽にさせてやろうと、努めて陽気に答える。
とにかく楽しい雰囲気にして、悲しみを紛らわせるのだ。
「そうなんだよねぇ。すっごく綺麗なんだぁ。夜なんか凄く綺麗で……そう……凄く綺麗なんだよぉ……」
どうやら彼氏との思い出に触れてしまったらしく、姉が悲しそうに呟いているのに慌てる。
「そういや聞いてくれよ。この間俺さ……」
すぐさま話を打ち切り、全く関係の無い学校での馬鹿話を語り出す。
「やだっ……何それ……」
姉が少し涙ぐみながらも笑顔を浮かべたため、ホッとした冬弥はそのまま話を続けた。
出来るだけ彼氏に関わりの無い話題を選びつつ、勢い良く話し続ける事で何とか姉の気分を楽にさせようと頑張る。
その必死さが功を奏したのか、しばらくすると姉の表情はだんだんと明るくなっていった。
その事に喜びを覚えつつ、何とも自分は変な苦労をしているなと思いながら、それにしてもこうして姉と長々話すのはいつ以来だろうなどと考えながら、冬弥は話を続けていった。
「らからねぇ……らいつったら……れ〜〜んれんらめらんらよぉ〜〜」
目の前ではすっかり出来上がっている姉がろれつの回らない口調で、何度目か分からない同じ話を楽しそうにしている。
あれから一方的に話していた冬弥だったが、さすがにネタが切れてしまったため、困ったあげくに姉を酔わせてしまう事にしたのだ。
すでに夜になっていたし、飲む場所は寝る部屋となれば何も心配する必要がなかったのでドンドン飲ませていったのである。
姉も悲しみを紛らわせようとしているのか、凄まじい勢いで杯を空けていき、あっという間に現在の状況になったという訳だった。
よく考えてみれば姉が家で酒を飲んだり、酔って帰って来たりした事はなかったため、日頃からあまり飲まないのかも知れない。
それがこの様なグデングデンの状態になっているのだから、彼氏との事はかなり悲しい出来事だったに違いなかった。
「そういやぁさぁ……冬弥、気持ち良らったぁ?」
「え? 何がだよ?」
不意に今までと違う話題を聞いてきたため驚く。
ここ一時間、姉はずっと同じ話題を繰り返していたからだ。
それに少々うんざりしていた冬弥は、新しい話題になってくれる事に嬉しくなりながら問い返した。
「やっらなぁ……しょんなの決まっれるらなぁ〜〜い」
「決まってるって……何が?」
「うふっ……わらしの体……エッチの事らよぉ〜〜」
「ば、馬鹿っ……何言ってるんだよ……」
あの事はあれ以来触れない様にしていた冬弥は焦った。
できるだけ忘れた方がいい事であるのに、何故今それを尋ねてくるのか。
(って、酔っぱらってるからか……)
普通の状態ではないのだから仕方がないとはいえ、酔っていない冬弥としてはどう対応すればいいのかと困った。
「ふふん……さっき冬弥言っれらよれぇ……わらしが美人らって……スタイルがいいっれ……あれ本当……?」
トロンっとした目で上目遣いに見つめてくるのが色っぽい。
酔っているせいで頬が上気しているのがそれを感じさせるのだろう。
「本当だよ……」
それは別に否定する必要の無いことなので素直に認める。
「りゃあさぁ……しょんなわらしとエッチしらら……やっぱ最高っ……っれ感じなのかにゃぁ?」
「そ、それは……」
確かに凄く最高だった。
初めて抱いた姉の肉体は、蕩けるほどの気持ちの良さがあってたまらなかったのだ。
「ねぇ……ろうなのぉ?……わらしとエッチしれぇ……最高らっらぁ?」
姉は近づいてくると、肩を掴みながら顔を寄せてきた。
(う……)
先ほどキスをした記憶が蘇り、激しい動揺が体を駆け抜ける。
「ろうなのよぉ……最高らっらぁ?」
潤んだ瞳にジッと見つめられ、それに耐えきれず視線を下に向けると、Tシャツの隙間から白い膨らみが見えたためドキリと心臓が鼓動した。
「最高だったよ……凄く良かった……」
このまま答えないでいてもしつこく尋ねられると思い、仕方なく答える。
「うふぅん……そうなんら……冬弥ってかぁ〜〜わいぃ〜〜」
「うわっ……」
不意に頭を引き寄せられ、顔が柔らかなモノに押しつけられたため慌てる。
姉が頭を抱えるようにしてきたのだ。
「冬弥はいい子らねぇ……わらしはいい弟を持っらよぉ……ありらとうねぇ……冬弥ありらとう……」
優しく頭を撫でながら感謝の言葉を言ってくる。
(姉ちゃん……)
姉に感謝されるなど初めての事ではないだろうか。
何やらくすぐったい様な気持ちになりつつ、どこか温かな感覚を覚えながら冬弥はそのままジッとしていた。
(って、ヤベっ……)
しかしそうしていると姉の柔らかな肉の感触が伝わってきて、肉棒がムクムクと大きくなってしまった。
何しろ顔には乳房が押しつけられているのだ。そうなってしまっても仕方がないだろう。
「んふ……冬弥っらら、興奮しらってるぅ〜〜」
その事に気づいたらしい姉が面白がる口調で言ってきた。
「しょうがないだろ、こんなにくっついてるんだから……」
「そうらよね、しょうらないよね……冬弥はお姉ちゃんに夢中なんらからぁ〜〜」
姉は離れるかと思いきや、さらにギュッと抱き締めてきた。
「ちょっ、姉ちゃんやめろよっ……」
「いいらない。お姉ちゃんは優しい弟に感激してるろ……そうらっ、いい事してあれるね?」
そう呟くといきなり体を放し、続けて股間に顔を寄せてきた。
「って、ね、姉ちゃん、ぐっ……」
そしてそのまま短パンをパンツごと引きずり下ろし、勃起している肉棒を掴んでくる。
「んふぅ……元気元気……冬弥のオチンチン元気らよぉ〜〜」
姉に握られた肉棒は、そうされて嬉しそうにビクビクと蠢いている。
自分の手で触れている時には存在しない刺激に、冬弥は激しい気持ちの良さを覚えた。
「お姉ちゃんら、冬弥を気持ち良くしてあれる〜〜」
そう言うと姉は手を上下に動かし始めた。
(うっ……き、気持ちいい……)
それは普段自慰をする時にしている動きと同じだったが、自分でするのと他人にされるのとではこうも違うのかと言うほどに凄く気持ち良かった。
姉にこんな事をされているのは良くないと思うのだが、押し寄せてくる快感は止める事をさせなかった。
それに姉からしてきた事なのだから別に構わないではないか、という意識も働き、冬弥はこのまま姉にしごかれて一気に射精したい気持ちになっていた。
(ぐっ……ね、姉ちゃんそんなっ……)
だが次の瞬間、股間に襲いかかった快感に冬弥はギョッとなった。
何と姉が肉棒を口に含んだのだ。
そうされたら気持ちがいいだろう、してくれないだろうか、などと思ったりはしたが、実際にしてはマズイだろうという意識があった行為を、姉はいきなりしてきたのである。
温かでヌルヌルとした感触に肉棒が包まれ、ザラザラとした舌に舐められる快感。
それは実にたまらない気持ちのいい行為だった。
(はぁ……いぃ……スゲェ気持ち、いぃ……)
亀頭がペロリと舐め上げられ、裏筋をチロチロと刺激され、肉棒全体を吸われるのに、意識が遠のきそうになるほどの快感を覚える。
昼間入れた姉の膣の中も最高に良かったが、フェラチオというのも実に良い行為だと冬弥は思った。
何しろ自由に動く舌がある分、細かい刺激を与えてくるし、セックスと違って自分がしているのではなく、相手にされているというのが気分が良かったのだ。
そして何より熱心に愛おしく肉棒を舐めている姉の顔が見えるというのが最高だった。
美人の姉が、自分を気持ち良くさせるために必死になって愛撫してくれている。
それは何とも言えない優越感を感じさせ、冬弥は嬉しくてたまらなかった。
「んぐっ……んっ……んんっ……?」
さらには「気持ちいい?」といった感じで上目遣いに見上げてくるのが最高で、これほどまでに姉に愛おしさを感じたのは初めてだった。
「姉ちゃぁん……気持ちいいよぉ……」
頬をだらしなく緩め、うっとりとした声で告げると、姉は嬉しそうに笑いながらさらに肉棒への刺激を強めてきた。
亀頭を包み込む様にして擦り上げ、頭を激しく上下させて掃除機の様に強く吸いついてくる。
「うぅっ……くっ……姉ちゃん俺、もうっ……」
そうした激しい愛撫は初心者である冬弥には刺激が強すぎ、あっという間に射精感が込み上げてきた。
「んぅっ……んぐっ……んんっ……」
その様子に気づいたらしい姉は、満足げに微笑みながらさらに口の動きを早くしている。
顔にかかる髪を鬱陶しげにかき上げ、上目遣いで見つめられたのがトドメだった。
「ぐっ……出るっ、出るっ、出るぅっ!」
次の瞬間ドピュッ、ドピュッ、と勢い良く精液が放出され、冬弥は押し寄せてくる快感に体を硬直させた。
そのまま何度か射精を繰り返した後、最後の放出を終えると同時に体の力をゆっくりと抜き、肩を落として大きく息を吐き出す。
「どう? 気持ち良かっらかなぁ〜〜?」
姉はトロンっとした瞳で見つめてきながら、吐き出された精液をそのままゴクンっと飲み込んで得意げに笑っている。
「うん……すっごく良かった……」
フェラチオとは何と気持ちのいい行為なのだろう。
何より口に射精するというのがたまらなかった。
相手が姉の様な美人となればそれは格別だったのだ。
「良かったりょぉ〜〜。冬弥が気持ち良くなっれくれれ、お姉ちゃんも嬉しいにょぉ」
姉は相変わらず酔っぱらった様子で答えている。
「でも姉ちゃん、どうしてこんな事してくれ……」
冬弥が問いかけると、姉は口に人差し指を当ててきて言葉を遮った。
「そうゆうころは聞から〜〜い。お姉ちゃんは、冬弥が気持ち良くなっれくれれば嬉しいにょぉ……冬弥らい好きぃ〜〜、んんっ……」
(!……)
ギュッと抱き締められ、唇を重ねられた冬弥は焦った。
まさかまたキスをする事になるとは思わなかったからだ。
「んっ、んっ……んんっ……んぁっ、んっ……」
舌が口内に入り込んできて、冬弥のものと絡んで激しく吸われる。
顔が左右に動き、荒々しく唇を擦りつけられた冬弥は、激しく興奮する自分を感じていた。
すでに肉棒も再び硬く大きくなり、ビクンビクンと震えている。
(うぅ……やっぱいい……姉ちゃんの体ってやっぱいいよぉ……)
背中に両腕が回り、しがみつく様にしてくるのがたまらず、胸元では姉の体重が乗っているせいか間に挟まれた乳房が潰れていて、その柔らかな感触にうっとりとなった。
「んんっ、んっ……んふっ、んっ……」
脚の上に姉の太ももが乗り、短パン同士であるため生の肌が擦れる事によってゾクゾクする様な快感が押し寄せてくる。
(もう……我慢できない……)
湧き起こってくる肉欲は、再び姉を抱かなければ治まらないほどになっており、すでに一度関係を結んでいるため、そこに躊躇は存在しなかった。
(姉ちゃんっ……)
こちらからも背中に手を回し抱き締め返しつつ、舌を激しく絡める。
「んっ……んんっ……んっ……」
その事で興奮を高めたのか、姉も負けじと舌の動きを強めてきたため、二人は争うようにしてキスをしていった。
「んんっ、んっ……んぁっ、んんっ……」
手を胸元へ持って行き、Tシャツの上から乳房をギュッと掴むと姉が体をピクッと震わせた。
そのまま強く揉みしだいていくと、そのたびにピクッ、ピクッ、と震えるのが可愛らしい。
服の上からでは物足りなくなり、手をシャツの中に入れて直接乳房を鷲掴むと、その滑らかで柔らかな感触が手のひらに広がってたまらなかった。
(やっぱいぃ……姉ちゃんのオッパイはいいよ……)
指が食い込むほどに柔らかくも、弾力のあるそのプニプニとした感触にうっとりとなりながら、姉の体をゆっくり押し倒していく。
唇を放し、間に垂れる唾液をボンヤリと見つめながら、ハァハァと呼吸を荒くしつつ姉の体を舐め回そうとした時だった。
「らめ……ここじゃ嫌……ベッドれ……ね……?」
ろれつが回っていないにも関わらず、あまりにいやらしく耳に響くその囁きに冬弥は激しい興奮を覚えた。
「分かったっ……」
鼻息を荒くしながら姉の体を抱えて立ち上がり、そのままお姫様抱っこの状態でベッドまで運んで倒れ込む様にして横たえる。
「ふふ……お姫様らっこなんれ初めれ……冬弥すれきぃ……」
可愛らしくそんな事を言ってくるのに興奮を高める。
さらに彼氏にはされた事のない行為をしたのだという事に激しい優越感が湧き起こった。
姉の彼氏は馬鹿としか思えない。
これほど可愛い姉を置いて帰るなど何を考えているのだろう。
いらないと言うのなら、自分が姉をもらわせてもらおう。
そうした独占欲を抱きながら、冬弥は姉の体から服をはぎ取り、自分も裸になると、そのまま抱き締めていった。
「あんっ……やっ……はぁんっ……」
首筋に舌を這わし、チュウっと何ヶ所も吸い付きつつ、ゆっくり下へ移動していく。
「んんっ……んっ、んぁっ……あっ……冬弥ぁ……」
軽く唇を重ねた後、続けて胸に移動し、両手で回す様に乳房を揉みながらピンク色の乳首にチュッと吸い付いていく。
「あっ、ああっ……やっ……はんっ……」
酔いのせいかそれとも欲情のせいか、桜色に染まっているその体と擦れると、ゾクゾクする様な快感が湧き起こってきてたまらなかった。
姉の肉体はどこに触れていても最高だったのだ。
「あんっ……やっ、あっ……そんにゃのぉっ……」
片脚を持ち上げ、付け根から脚の先まで一気に舐め上げていくと、姉がろれつの回らない言葉で叫ぶのに苦笑する。
何ともそれが可愛らしくてたまらなかったのだ。
普段のキビキビした様子と違い、幼女の様な口調が愛らしかったのである。
「やっ、やんっ……しょこ、あっ……しょこもっと、あんっ……もっろしてぇっ……」
両脚をグイと左右に開き、クリトリスに吸い付くと、姉が後頭部に手を当ててグイと股間に押しつけてきた。
舌で柔肉を舐めていると肉の熱さと湿り具合が伝わってきて、その感触に早くこの場所へ肉棒を押し込みたくなってくる。
「あっ、ああっ……冬弥ぁ、あっ……もう、あんっ……もう入れれぇ、あっ……お姉ちゃん冬弥の、あっ……冬弥のが欲しぃにょぉ……」
甘く求めてくる姉の言葉にドクンっと心臓が激しく鼓動する。
また自分は姉と交わるのだ。
今舐めているこの柔らかくて熱くてヌルヌルした場所へ肉棒を押し込むのである。
それは許されない事だという意識が働いて罪悪感が起きてくるが、それと共に激しい興奮が湧き起こってくるから不思議だった。
「姉ちゃんっ、入れるからなっ……」
気合いを入れる様にして叫びながら、膝立ちになると肉棒を持つ。
「うんっ……冬弥来れぇ……」
潤んだ瞳で見上げつつ、誘うように差し出してくる腕に身を委ねながら肉棒を押し込んでいく。
ズブ……。
「あっ……」
「うっ……」
亀頭が収まった瞬間、湧き起こった気持ちの良さに体を硬直させつつ、さらなる快感を求めて腰を進めていく。
「あっ……やっ……はぁっ……」
ズブリズブリと入り込んだ肉棒は、ある箇所まで進むと止まった。
(うぅ……やっぱいい……姉ちゃんの中ってやっぱいいよぉ……)
温かでヌルヌルしていて、ギュッと締め付けてくる膣は、入れているだけでたまらない快感があった。
この世にこれほど気持ちのいい場所があっていいのだろうかと思えるほどで、この快感を味わってしまっては、もうオナニーでは満足できなくなってしまうだろう。
その涙が出そうなほどに気持ちのいい状態にうっとりとしながら、もっと快感を得ようと思った冬弥は腰を動かし始めた。
「あっ、あっ、ああっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……」
自分の動きに合わせてベッドがギシギシと音を立て、姉の乳房がブルンブルンと揺れ動くのに面白さと興奮が湧き起こる。
「あんっ、あっ、ああんっ……そう、あっ……そうだりょ、あんっ……そうぉっ……やんっ、やんっ、やぁんっ……」
可愛らしく悶えながら姉は背中に腕を回し、ギュッとしがみついてくる。
(うおぉっ……姉ちゃんっ……姉ちゃん可愛いっ……姉ちゃん最高だぁっ……)
股間から押し寄せてくる快感と、体の下で悶える姉の可愛らしい様子に男としての自尊心が激しく刺激を受ける。
今自分は姉という一人の女を好きなように扱い、快楽に狂わせているのだ。
それは何ともたまらない、最高の気分だった。
「やっ、やっ、やはぁっ……もっろ、あんっ……もっろらよぉ、ああっ……もっろしれぇっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
背中に手が回り、グイと引き寄せられるのと同時に唇を重ねていく。
「んんぅっ……んっ……んふぅっ……」
腰を小刻みに振りながら舌を荒々しく絡めていると、姉がチュウっと舌に吸い付いてきた。
その瞬間、肉棒もキュウっと締め上げられ、その上下両方で吸われている状態に思わず力が抜ける。
「んっ、んぁっ、んはぁっ……あっ、あっ、ああんっ……冬弥、あっ……冬弥ぁっ……」
とにかく姉にもっと甘い声を上げさせたい、もっと悦ばせたい、もっと自分を求めさせたいという想いから、冬弥は必死に腰を振っていった。
そうした姉の様子を見る事が自分自身の快楽にも繋がるのだという事が本能的に分かったのだ。
「あんっ、あっ、ああんっ……冬弥凄い、あっ……冬弥凄いにょぉっ……冬弥凄いぃっ……」
男は女を悦ばせる事に快感を覚えるのだ。
こうして気持ち良く喘がせる事で征服欲を満足させ、甘く求めさせる事で優越感を味わうのである。
それこそがセックス、女を犯す楽しみだろう。
(姉ちゃんがこんな……こんなになって……ああっ……俺ってスゲェ……俺ってスゲェんだぁっ……)
特に相手にしているのが姉である事がよりそうした想いを強めていた。
産まれた時から常に上の存在として、時には甘え、時には反発してきた姉。
その姉を、今や自分はこうして自由にしている。
それは何とも言えない精神的な快感となって冬弥の心を満たしていた。
「やっ、やっ、やあっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……冬弥いいにょぉ、あっ……冬弥いいよぉっ……冬弥ぁっ……」
涎を垂らして悶え狂う姉の姿は最高だった。
ここまでおかしくなっている姉を見るのは初めてであり、そこまで快感を与えられている事に冬弥は誇らしくなった。
(うっ……俺、俺もうっ……)
その想いが興奮を高めたのか射精感も一気に強まり、今すぐにでも精を放ちたくなってくる。
「姉ちゃんっ……出すぞっ……俺、出すからなっ……出すぞぉっ……」
限界を告げながら、それまで以上に激しく腰を振っていく。
「あっ、あっ、ああっ……いいにょ、あっ……出して、あんっ……冬弥らしてぇっ……お姉ちゃんの中に、あっ……冬弥の熱いのぉっ……」
(!……)
そのいやらしい言葉にドクンっと心臓が跳ねる。
精液を出していい、つまり自分を受け入れてくれる言葉がたまらなく嬉しかったのだ。
「姉ちゃんっ……うぉっ……姉ちゃんっ……ぐぅっ……姉ちゃぁんっ……」
「やんっ、やっ、やぁっ……イく、あっ……お姉ちゃんもイく、あんっ……お姉ちゃんもイくにょぉっ……あっ、あっ、あぁあああああああああんっ!」
「うぅっ!」
姉の絶叫に合わせて冬弥は精を放った。
体が硬直すると同時に精液が放出される感覚が肉棒に走り、尿道が刺激を受ける。
ドピュドピュっと勢い良く精が吐き出されるたびに体中が快楽に包まれ、冬弥は何度も何度も射精を繰り返していった。
しばらくして全ての精を放ち終えると、力を抜いて姉の上に倒れ込む。
ハァハァと言った呼吸音が耳に響き、肌に感じる姉の肉の感触に冬弥はうっとりとなった。
「冬弥ぁ〜〜。良かっらよぉ〜〜……んふっ、あんたって最高らねぇ〜〜。んっ、んぅっ……」
姉は抱き付いてくると、チュッチュッと軽いキスをしてきた。
「そんなに良かったのかよ? 俺って初心者だぜ?」
もうすでに何度もしているであろう彼氏とするのより、自分との行為の方が気持ちいいとは思えない冬弥は、その言葉に微妙な思いを抱いた。
「うんっ♪ 何れだか分らないけろ、冬弥とするのっれ、すっご〜〜くいいんらぁ〜〜。こんなろ初めれ〜〜」
「ほ、ホントかよ?」
「本当〜〜。嘘じゃないりょ〜〜?」
はしゃいでいる様子の姉は嘘を付いている様には見えなかったため、冬弥は何やら嬉しくなった。
そしてそこまで自分を褒めてくれる姉が愛おしくてたまらなくなった。
「姉ちゃぁ〜〜ん」
幼い頃に戻ったかの様に甘える様にして抱き付いていく。
「ろうしたのぉ? もう、冬弥っらら子供みら〜〜い……んふっ、でも何らか可愛い〜〜」
そう言って優しく頭を撫でてくる姉に何やら懐かしい様な温かさを覚えた冬弥は嬉しくなった。
すると肉棒もムクムクと硬く大きくなり、再び姉を抱きたくなってくる。
「姉ちゃぁん、もう一回してもい〜〜い?」
気分まで幼くなったのか、甘える口調で冬弥は尋ねた。
「いいよぉ……冬弥が相手らら、お姉ちゃん、何度らってしちゃうんらからぁ」
潤んだ瞳で見つめてきながら、姉は肉棒をギュッと掴んでしごいてくる。
「うっ……姉ちゃんっ……」
股間の気持ちの良さと、「何度でもする」という言葉に嬉しくなりながら、冬弥は再び姉の中に肉棒を押し込んでいった。
「あぅんっ……冬弥ぁ、激しく、激しくねぇ……激しくしてにょ〜〜」
「ああ、分かった。激しくする……いくぞぉ〜〜」
可愛らしくおねだりしてくる姉にドクンと心臓を鼓動させながら、冬弥は要望通りいきなり勢い良く腰を振っていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……」
目の前で甘い喘ぎを漏らす姉を見下ろしながら、冬弥は満足な想いを抱いていた。
あれからもうどのくらいこうして抱いているだろう。
姉に誘われるまま、いや、自らの欲情のまま、休むことなくずっとセックスを続けていたのだ。
射精し終わるとお互いの体を抱き合い、刺激し合う事を楽しみ、肉棒が回復すると同時に入れ、快楽を与え合うのである。
そうしているのがとても楽しく、幸せを感じられた。
冬弥にとってセックスは初めての体験だったが、一旦その快楽を知ってしまうと、自分の意思では止める事のできないほどの気持ち良さがあった。
「あっ、あっ、ああっ……いいよ、冬弥、あんっ……もっとぉっ……」
それに何よりこうした姉の可愛らしい態度がたまらなかった。
それが肉体的な刺激以上にセックスを止められない理由だった。
男というのは女を従える事にたまらない快感を覚えるらしい。
今は四つんばいになった姉を背後から貫いているが、この体位はその感覚が強烈で、何やら自分が凄い存在にでもなったかの様な錯覚を覚えるほどだ。
特に自分の場合、相手が実の姉である点が余計にその錯覚を強めているのだろう。
姉を喘がせていると震えるほどの興奮が湧き起こってくるのである。
「あんっ、あっ、ああっ……冬弥、あんっ……冬弥いい、あんっ……冬弥いいのぉっ……」
振り返り、潤んだ瞳で甘えた声を発する姉は最高だった。
肉付きのいい尻を掴み、強く肉棒を突き込むだけで姉は可愛らしい態度を示した。
それはまさに姉を自分の物とした状態と言えただろう。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……冬弥、あっ……お姉ちゃんもう、あんっ……お姉ちゃんもう駄目ぇ、ああっ……もうイく、あっ……もうイくよぉっ……」
ガクリと腕を崩し、上半身をベッドに付けつつ、尻だけを掲げた姿勢になりながら姉は限界を告げてきた。
「じゃあ、俺も合わせるからっ……一緒にっ……一緒にイこうっ……」
「うん、あっ……お願い、あんっ……お願いぃっ……やっ、やっ、やぁっ……」
返事を返しつつ、それまで以上に腰の動きを加速させると、姉がシーツを引き寄せて悶えるのに満足の想いを持つ。
それだけ姉を気持ち良くさせている証に思えたからだ。
「あんっ、ああっ、あぁんっ……やっ、やっ、やぁっ……」
続けて尻が背中にくっつくのではないかと思えるほどに強く突き込むと、姉がシーツに押しつけた頭を左右に激しく振って悶えるのに興奮が高まっていく。
「姉ちゃんっ、姉ちゃんっ、姉ちゃぁんっ……」
ガシガシガシとまるで機械の様な勢いで冬弥は腰を叩き付けた。
「あぅっ、あっ、あんぅっ……イくっ、イくっ、イっちゃうよぉっ……あっ、あっ、あぁああああああああっ!」
「うおぉっ!」
姉の絶頂に合わせて冬弥は肉棒の栓を開放した。
ドピュッ、ドピュッ、ドクドクドクドクドク……。
何度目か分からないにも関わらず、衰えることのない射精の勢いに快感を覚えながら、冬弥は何度も何度も精を放っていった。
「あ……ああ……はぁ……」
甘ったるい吐息を漏らしつつ、ピクピクと体を震わせる姉を見つめながら最後の射精を終えると、ゆっくりと体を横たえる。
ハァハァと荒い呼吸を繰り返しながら、いつの間にか外が明るくなりつつある事に冬弥は気がついた。
(結局、一晩中しちゃったよ……)
自分たちのあまりに凄い性欲に呆れつつ、これから家に帰ったらどうしようかと思う。
ここは旅行先であり、自分たちの関係を知る者がいないホテルだからこそこうして交わる事ができた。
だが家に帰ってしまえば同じ様にする訳にはいかないだろう。
その事がとても悲しく、これっきりなのかと思うと辛かった。
肉体的にはもちろんだったが、それ以上に姉に対して「自分の女」といった様な感覚が芽生えていたからだ。
この可愛らしい女をもう抱けない、もう喘がせられない、と思うと、激しい寂しさが込み上げてくるのである。
「冬弥……ありがとうね……」
そんな事を考えていると、不意に姉がこちらに振り返りながら礼を言ってきた。
「あ、うん……」
一瞬何の事か分からなかったが、取り合えず返事を返す。
自分は姉に感謝される様な事をしただろうか。
「ずっと付き合ってくれて……一人だったら悲しくてどうにかなっちゃったよ……」
そう言われて思い出す。
そもそもの発端は、姉が彼氏に置いて行かれた事だったのだ。
それを忘れていたとは間抜けだった。
だが冬弥としては、すでにそんな事などどうでも良くなっていたのだから仕方がないだろう。
それに姉は自分の物だという意識があったため、再び姉が恋人とよりを戻すことの方が重大事に思えた。
「これからどうするんだ? その……彼氏と仲直りするの?」
恐る恐る尋ねる。
「う〜〜ん……もういいかも……こんな風に置いていかれちゃったらさ、これからも何かあるたびに同じ事になりそうだし……そんな相手じゃ嫌だもん……別れる事にする……」
「そうか……」
ホッと息を吐き出す。
どうやらこれで姉はフリーになる様だ。
これなら上手くすればこれからも抱かせてもらえるかも知れない。
「ふふ、あんた……もしかしてホッとしてるの?」
「え? な、何言ってるんだよ?」
「だって今私が別れるって言ったら、すっごく嬉しそうな顔したよ?」
「そ、そうか? 気のせいじゃないの?」
図星であったため、激しく動揺してしまう。
「誤魔化しても駄目……冬弥、あんた私ともっとエッチしたいんでしょ? だから恋人が居ない状態になる事を喜んでるんだ」
「う……」
まさにその通りである事に何も言えなくなる。
「ったくもう……そんなに良かった訳? これからもしたいくらいに」
「う、うん……」
隠しても仕方ないと思い、素直に認める。
「まあ、初めてだった訳だもんねぇ。したいよねぇ。何しろそれで一晩明かしちゃうくらいだしぃ」
「って、それは姉ちゃんだって同じだろ? 俺が疲れて横になったらチンチンしごいてきたじゃんか」
「あ、あれは……まあ、そうなんだけど……」
その言葉に姉は恥ずかしそうに横を向いた。
「俺って……そんなに良かった?」
「そうね。それはそうかも……何か今までで一番、っていうか、経験なかったくらいに気持ち良かったから止まらなくなっちゃった訳だし」
「そ、そんなに? それって彼氏とするより俺の方が良かったって事?」
「実はそう……あんたとすると何か違うんだよね。すっごく気持ち良くて……もう最高って感じ?」
あまりの褒め言葉に嬉しくてたまらなくなる。
まさかそこまで姉が悦んでくれているとは思わなかったのだ。
「じゃ、じゃあさ……これからも……その……俺と……したりとか……どう?」
今後もセックスしてくれるかどうかを尋ねる。
少々情けない感じになっているのが微妙だったが。
「う〜〜ん、どうしよっかなぁ……」
「だ、駄目?」
乗り気でない様子の姉に少し悲しくなりながら冬弥は再び尋ねた。
そうしていると幼い頃に姉におねだりしていた感覚を思い出し、何やら懐かしくなる。
昔はよくこうして甘える様にしながら姉に頼み事をしたものだ。
いつも最初は嫌がっている姉も、ジッと見つめているとしぶしぶながら受け入れてくれたのである。
もしかしたら今回の事にしても、同じようにしていれば受け入れてくれるのではないかと思った冬弥は、試しに姉の顔をジッと見つめてみた。
「ったく、あんたって……もうっ、ちょっとやめてよねっ。そんな目されたら断れないじゃないっ」
案の定、昔と変わらず受け入れてくれた事に嬉しくなる。
やはり姉にはこの手が一番だった。
「じゃ、これからもエッチしていいんだよね?」
「いいけど……母さんたちにバレない様にするのよ? 分かってる?」
「分かってるよ」
「私が嫌だって言ったらするの無しよ?」
「うん」
そのくらいならどうという事はなかった。
とはいえ、ずっと嫌がられたりしたら無理矢理にでも抱きかねない部分もあったりしたのだが。
それほど冬弥は姉の体に執着を覚えていたのである。
「それじゃ早速、もう一回いいよね?」
姉の了解が得られた事に嬉しくなった冬弥は、また姉を抱きたくなって体を重ねていった。
「あんっ……やだ、まだするの? でももう朝だよ?」
「構うもんか。俺、姉ちゃんを抱きたくてたまらないんだよ。どうせ家に帰ったら我慢しなきゃいけないんだし、今の内に沢山しておきたいんだ」
「やんっ……もう、冬弥のエッチぃ、あっ……もう、そんな、やぁっ……」
首筋に吸い付きつつ、乳房を揉み、秘所を撫でながら冬弥は姉の体を味わっていった。
この素晴らしい肉体、そしてセックスというたまらない行為。
旅行に出る前にはどちらも知らなかった事を今や自分は手に入れたのだ。
相手は実の姉だったが、何を構う事があるものか。
これだけ美人でスタイルのいい女を抱けるとなれば、そうでない赤の他人を抱くよりよほどいいだろう。
「あっ、やんっ……冬弥、そんなとこぉ、ああんっ……」
何より姉は可愛いのだ。
産まれた時から一緒に暮らしてきて、これほど姉が可愛い存在だとは思いもしなかった。
そんな愛おしい相手とセックスできる。
その行為の前には実の姉だという事など些細な問題だった。
(そうだよ……俺は姉ちゃんとしたいんだ……この可愛い姉ちゃんと……)
自分の体の下でいやらしく、そして可愛らしく悶えている姉を見つめながら、冬弥は姉の弟に産まれついて本当に良かったと心の底から思いつつ、その素晴らしい肉体を貪っていくのだった。
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