淫乱母子


 真(まこと)の母親は最低の女だった。
 父と別れて以来、まともな職に就かず、次々と男を家に引き込んでは別れ、また引き込むという事を繰り返していた。
 真は幼い頃からその様子を見せられて育った。
 母の好む男は決まって乱暴であり、真もちょくちょく暴力を振るわれた。
 母自身もよく殴られるのだから、なぜ別れないのだろうと思いもしたが、夜になると裸で抱き付き甘えた声を上げる母を見ていると、この行為のせいなのだと子供心にも分かった。
 その時の母の様子は、普段決して自分には見せない媚に満ちていたからである。
 これがある限り、母は決して男から離れられないのだ。
 そしてそれがどういった意味を持つ行為なのかを理解してからは、母に対して激しい嫌悪感を持つ様になった。
 汚らわしい男女の交わり。
 愛情なく、快楽のみを求めて母を抱く男たち。
 そこには物語にある様な、愛し合う男女の美しさなど欠片もない。
 母の肉体を貪るいやらしい下卑た姿があるだけだ。
 しかし母もそれを受け入れ、いや逆に求めているのだから同種の人間なのだろう。
 その事が真は悲しく、また母に対する嫌悪感を強める原因となっていた。
 男たちはある一定期間母の肉体に溺れると、後は消える様にしていなくなった。
 それはまるで、己の欲求が満足できたからもう用はないと言わんばかりに突然だった。
 男たちに捨てられると、母は必ず真を殴り、罵った。
「お前さえいなければっ」と。
 母にしてみれば、男たちに捨てられた理由が真のせいに思えて仕方ないのだろう。
 男たちが真を厭わしく感じているのは確かだったから、あながち間違ってはいないのかも知れないが、理由がハッキリしない以上、母の行為が理不尽なのも確かだった。
 真はそれに黙って耐えた。
 今は中学生となり母よりも力は強くなっていたが、ジッと我慢して耐え続けた。
 母を暴力で屈服させてしまっては、自分が嫌っている男たちと同じになってしまうからだ。
 そんな事は嫌だった。
 それにすでにそれほど強くも感じられない母の暴力は、十分我慢できるものであった。
 ただ実の母に殴られるという精神的苦痛は伴っていたのだが。


 真はいつもの様に学校から帰ると、部屋の中の様子を伺ってからドアをゆっくり開けた。
 時折母と男が裸で絡んでいるため、その現場に行くことが母の怒りを買うことを知っていたからである。
 どうやら今日はそうではない様なので、真は安心して部屋の中に入った。
 男は出かけているらしく、母しかいない事にホッと息を付き、「ただいま」と呼びかけた後、勉強をしようと部屋の隅にある机に向かう。
 学校での成績はかなり良い方だった。
 母の収入が少ない以上、奨学金をもらい高校に進学するつもりなのだ。
 そしてどこか寮のある高校に入学し、この環境から逃げるつもりだった。
 それは密かな願いだったが、無理であるかも知れない事を真は薄々感じていた。
 普段は真のことを邪魔に扱う母なのだが、何故か手元から離す事だけは異常に嫌がるのである。
 嫌ってはいても、自分から逃げる事は許せないのかも知れない。
 母がそういった歪んだ愛情の持ち主である事は、暴力を振う男を愛しているところから十分想像ができた。
 特に男に捨てられた時、母はそれまでの態度が嘘の様に真に執着を持った。
 おそらく真にまで捨てられる事を恐れているのだろう。
 とは言っても別に優しくなる訳ではなく、とにかく自分以外の存在に真が興味を示すことを極端に嫌うのだ。
 常に傍に置き、決して逃がさない様にしてくるのである。
 その様子を見る時、真は自分が一生母から離れられないのではないかと思った。
 母の執念には、どこへ逃げても追いかけて来る様な強さが感じられたからだ。
 このまま母という荷物を背負い、自分は生きて行くのではないかと恐怖にかられる事もあった。
 母にしがみつかれ、自由に動けない自分。
 それはゾッとする想像だった。
(今はとにかく勉強だ……)
 取りあえずまずは進学する事が第一だった。
 いくら何でも高校進学には反対すまい。
 費用がかかるならともかく、奨学金やアルバイトで賄うつもりなのだから、母には一切負担がかからないのだ。
 たとえ寮には入れなくとも、それだけは実現したかった。
 真の夢は自らの力のみで生きることであり、まともな就職先を得るためにも、高校進学は絶対に譲れない部分だったのである。
「……」
 決意も新たに勉強しようと問題集を開いた時だった。
 それまで静かだった母が、何か言ったように思えた。
 見ると、疲れた顔をして何やら恨めしそうにこちらに視線を向けている。
(もしかして……また捨てられたのか……?)
 この母の様子は、男に捨てられた後に見られるものなのだ。
 男が部屋にいないのもそれならば当然だった。
(こりゃ勉強にならないかな……)
 男に捨てられた後の母はとにかく荒れた。
 泣き叫びながら真を罵り殴ってくるのだ。
 そんな状況で勉強などできるはずがなかった。
「まこと……」
 案の定、母がボンヤリとした声で呼びかけながら、フラフラと近づいてくる。
 真は母に刺激を与えない様、勉強道具をゆっくりと片付け始めた。
 あからさまにすると怒りの矛先がそちらに向き、問題集やノートを破られてしまうからである。
「なんだい、母さん?」
 できるだけ穏やかに話しかける。
「まこと……ま……まこと……」
 だが母はその呼びかけに答えず、一方的に名前を呼んでくるだけだ。
 それもいつもの事だった。
 この後急に爆発し、襲い掛かってくるのである。
「ま……ま……まぁ〜〜……」
 だんだんと怒りのボルテージが上がっているのが分かる。
 真はいつ殴られてもいい様に体に力を入れた。
「まこと……まこと……まこと……まことぉっ! あんたがぁっ! あんたがぁっ! あんたがぁっ!」
 母は絶叫すると共に飛び掛ってきた。
 髪を振り乱し、胸倉を掴んだと思うと頬を叩いてくる。
 パシッといった音が部屋に響き、続いて胸や腹を激しく叩かれる。
「どうしてぇっ! どうしてなのよぉっ! あんたっ! あんたがいるからぁっ! 私は捨てられるぅっ! 真が悪いのよぉっ! どうしてなのぉっ!」
 あまり意味のない事をわめきながら、母は涙を流して真を叩き続けた。
 だがしょせんは女の力。
 剣道部に入り、日頃から母とは比べ物にならない強い力で叩かれている真にとって、それはさほど痛いものではなかった。
 痛いのは心。
 嫌ってはいても、やはり母に罵られるのは辛かったのである。
 しかも真のせいではない、全く理不尽な理由である事が悲しかった。
「あんたがぁっ! 駄目なのぉっ! わたしは嫌っ! あんたがいなければっ! わたしは幸せになれるのよぉっ!」
 もう十数年言われ続けている言葉だが、そうであっても心に突き刺さる。
 自分はいてはいけないのか。
 産まれて来なければ良かったのか。
 とっくに割り切り、そうではないと理解しているつもりであっても、母に言われるとズキリと心が痛んだ。
「どうしてよぉっ! どうしてなのよぉっ! あんたがっ! うぅっ……あんたがぁっ……うぅ……あんた……」
 だんだんと母の言葉に力が無くなり、クタクタとその場に腰を落とす。
 暴力も止まり、母はただ泣きじゃくった。
(母さん……)
 その姿はあまりに哀れだった。
 世の中には他に楽しみなどいくらでもあるだろうに、母は男に対してしか喜びを見出せない。
 しかも暴力を振るう男にしか。
 もっとまともな男性に恋をすれば幸せでいられるはずなのにそれができないのだ。
「大丈夫……?」
 真は落ち着き始めた母にゆっくり近づくと、優しく肩を抱いて背中を撫でた。
「まこと……」
 母が顔を上げ、悲しげな表情で見つめてくる。
 上から見下ろす形になったため、乱れた胸元から豊かな乳房が肌色のブラジャーと共に目に映った。
 それは呼吸に合わせて上下に動いており、真は思わずドキリとしてしまった。
 裸で男と絡み合う母を何度も見て慣れてはいるが、そうは言っても実際にその肉体と接触し、目の前で柔らかさと存在を感じさせられては心臓が高鳴るのだ。
 思春期を迎えてからというもの、隣の布団で男に愛撫され甘い声を上げる母に股間の一物を熱くさせた事など何度もあった。
 実際にそれをおかずに自慰をしたこともある。
 だがその事は強烈な自己嫌悪となって真を苦悩させた。
 嫌っている男女の交わりに興奮し、精を放ってしまった事で、まるで己も汚れた存在になってしまった様に感じられたのだ。
 今も母の肉体に興奮してしまっている自分自身を真は激しく呪った。
 やはり自分はいやらしい母の息子なのだろうか。
 こうして女の肉体に触れれば、それを求めずにはいられない淫乱な血が流れているのか。
 実際に母を見ていると股間の一物が猛って仕方がない。
 こちらをせつなげに見つめている母の瞳には、男であればすぐにでも襲い掛かりたくなる様ないやらしさがあった。
 汗で額に張り付く髪、上気してほんのりと赤くなっている肌、触れているだけでジワリジワリと快感を伝えてくる肉。
 母はまさに、女としての色香に溢れていたのである。
 多くの男が溺れるのも納得できるほどの淫靡さが母の肉体にはあった。
(だけど……僕は違う……)
 自分は他の男たちとは違うのだと己に言い聞かせ、落ち着こうと真は意識を他の事に向けた。
 すでにそそり立ってしまっている肉棒を母から見えない様にするため、ゆっくりと姿勢を変える。
 だがそれは遅かったらしい。
「!……」
 母の息を呑む声が聞こえたかと思うと、次の瞬間、股間をギュッと掴まれた。
「ぐ……」
 うめき声を上げて硬直する真をよそに、母は驚きの顔をして己が掴んでいるものを見つめている。
「真……あんた……」
 母は力を込めて肉棒を握り締めてきた。
「う……お母さん……」
 気持ちの良さが押し寄せ力が抜けていく。
「あんたいつの間に……見せなさいっ」
 目をカッと開いた母は、それまでの脱力した様子が嘘の様に素早い動きで真のズボンをパンツごと脱がした。
「な、何するんだっ。や、やめてよっ」
 慌ててパンツを引き上げようとする前に母の手が肉棒を掴む。
「ぐ……」
 再び今度は直接握られ、真は体を硬直させた。
 母の柔らかで温かな手のひらの感触が伝わり、今まで経験した事のない気持ちの良さを感じさせてくる。
「まこと……あんた……どうして……」
 母は手のひらをゆっくり上下に動かしながら、うっとりする様な目で肉棒を見つめていた。
「うぅ……お母さん……や、やめてよ……」
 押し寄せてくる快感に体を震わせながら、真は恥ずかしさと興奮で顔が熱くなっているのを感じた。
 思春期の少年が、母親に一物を見られ握られているのだから当然だろう。
 しかし母はそんな真の様子には目もくれず、ただ自分の握っている肉棒をゆっくりとしごき続けた。
「ふふ……うふふ……大きぃ……硬いわぁ……真のオチンチン……凄いぃ……」
 まるで幼い少女がお気に入りの人形を手に入れたかの様に、母は真の肉棒を熱のこもった瞳で見つめ、優しくしごき続けた。
「う……く……」
 それに童貞の少年が耐えられるはずもなく、真は体を小刻みに震わせて歯を食いしばった。
「ビクビクして……今にも出ちゃいそう……ふふ……若いんだもんねぇ……真、出ちゃうよねぇ……でも手に出しちゃうのは勿体無いよぉ……」
 母はトロンとした口調で喋りながらゆっくり顔を近づけたかと思うと、いきなりパクリと肉棒を口に含んだ。
「うぁっ!」
 突然発生した快感に、真は頭をのけぞらせた。
(く……何だ……これ……?)
 母の口の中は温かでヌルヌルとした感触をしており、それが強烈にたまらない快感を伝えてきた。
 頭がボーっとする様な蕩ける気持ちの良さが体中の力を抜いていく。
「ぐっ!」
 続けてザラリとした舌に亀頭を舐め上げられ、真はブルブルと体を震わせた。
 肉棒が思いきり吸い上げられ、チュパチュパと激しい動きで口から出し入れされていく。
「く……は……ぐ……」
 柔らかな口内の感触と、肉棒を刺激してくる舌の動き。
 そのたまらない、腰が抜けるほどの快楽に真は恍惚となった。
(お、お母さん……)
 快感に朦朧としながら母の様子を見つめる。
 その視線を感じたのか、熱心に肉棒を咥えている母がこちらを見上げた。
 その表情はあまりに淫靡でいやらしく、男に媚を売る女の甘さに満ちていた。
「ぐっ!……はっ!」
 髪を鬱陶しげにかき上げた瞬間、その色気は最高潮に達し、それに耐え切れなくなった真は一気に肉棒の栓を解放した。
 ドピュドピュドピュっ……。
 たまらない快感と共に、白い液体が母の口の中に注がれていく。
 真は体をガクガクと震わせながら、初めて自分以外の手、いや口によってなされた射精の快感に浸った。
 しばらくして全ての精を放ち終えるとガクリと力を抜く。
 ボーっとする頭で見ると、母はうっとりした表情を浮かべながら口の中にある精液をゴクゴクと飲み込んでいる。
「ふふ……」
 母はトロンとした表情を浮かべながら真をジッと見つめ、ネットリとした視線で舐め回す様に体を眺めると、そのまま体重を預ける様にしなだれかかってきた。
「うふっ……お・と・こ……」
 首に両腕が絡まり、顔が近づいてくる。
 瞳にはある種狂気と思えるものが感じられ、真はその様子にたじろいだ。
(うっ……!)
 次の瞬間母の顔が近づいたかと思うと、唇に柔らかなモノが触れ、ニュルリと何かが口の中に入り込んできた。
 それは口内を蹂躙し、舌に絡むと強く吸い付いてくる。
 母の顔が左右に激しく入れ替わり、真の口を貪った。
(はぁ……凄いぃ……)
 初めてのキスに頭が朦朧とし、その気持ちの良さに身を委ねてしまう。
 ゆっくりと体が押し倒され、服を脱がされていくのにも気が付かない。
 母もいつの間にか裸となり、馬乗りの状態になったかと思うと、ゆっくり腰を下ろしてきた。
(お母さん何をし……うっ……)
 突然股間に快感が走り、肉棒が温かでヌルヌルとしたモノの中に入り込んでいるのが感じられた。
(あぁっ……き、気持ち……いいっ……)
 そこは先ほどの口の中とは比較にならず、まるで肉棒に最高の快楽を与えるためだけに存在するかの様な、そんな場所だった。
 蕩ける柔らかさとヌルヌルとした感触の肉が程良い強さで肉棒を締め上げ、ヒダヒダがまるで単体の生物であるかの様に絡み、吸い付いてくるのがたまらない。
 それはこれまでの人生において最高の快楽であり、決して抜け出たくない強烈な魅力に溢れていた。
(ぐぅっ……こんな……こんなのぉっ……)
 強い射精感が押し寄せるが、それを許したら今味わっている快感が終わってしまうのだと本能で理解した真は、必死に歯を食いしばって耐えた。
「あはぁ……いいわぁ……いいじゃなぁい……まことぉ……真のいいのぉ……」
 うっとりとした表情を浮かべ、母がトロンとした口調で呼びかけてくる。
 だがその声は真の耳には届いていなかった。
 あまりの気持ちの良さに意識が肉棒に集中してしまい、他のことなど分からなくなっていたのだ。
「ぐっ!」
 次の瞬間、さらに押し寄せてきた快感に真は体を硬直させた。
 母が腰を動かし、肉棒を擦り始めたのだ。
「う……かっ……うぅ……」
 それはリズミカルな動きで繰り返され、そのたびにたまらない気持ちの良さが股間に押し寄せてくる。
「あっ、あっ、ああっ……いいわっ、いいっ、いいのぉっ……真いいっ……あんたいいわ、あんっ……最高よぉっ……」
 腰の上で揺れ動く母の口から甘い声が漏れる。
(く……お母さんが……僕の……僕のチンチンを……だ、駄目だっ……そんなのっ……)
 己が許されざる行為をし、その快楽に取り込まれそうになっている事に気が付いた真は、激しい嫌悪感を覚えつつ、何とかそれを止め様と体を起こした。
「や、止めろっ……お母さん止めろよっ……」
 叫びにならないうめき声を上げながら、必死に母を制止しようとする。
「く……ぐ……」
 しかしその瞬間肉棒がキュウッと締め上げられ、体が硬直して再び倒れこんでしまった。
「あっ、あっ、ああんっ……どうしたの真?……いいのよそのままで、ああっ……あんたの凄くいいから、やぁっ……お母さん気に入ったわ、ああんっ……」
 淫靡な微笑みを浮かべながら、母は普段とは違う優しげな声で呼びかけてくる。
 その事に驚きつつも、何とか今の状態をどうにかしようと真は体を動かした。
「あぅっ、あっ、ああっ……いいわっ、いいわよっ、なかなか上手いじゃない、やぁっ……真上手いのぉっ……あっ、あっ、ああんっ……あんた凄いわぁっ……」
 微妙な体の動きが快感を与えたらしく、母はうっとりとした表情を浮かべ、ますます腰を激しく振った。
「くっ……うぅっ……うぐっ……」
 そうされてしまうと真としてもたまらず、射精してしまいそうになるのを必死に堪えるために何もできなくなってしまった。
(だ、駄目だ……出しちゃ駄目だ……お母さんの中に出すなんて……そんなのいけないっ……)
 親子でセックスするなど悪魔の所業だ。
 真の倫理観はそう告げていた。
 元々セックス自体に嫌悪感を持っている真は、愛し合う恋人や夫婦以外が肉体を繋げるなど許せない事だと思っていた。
 それが血の繋がった母子となれば当然だ。
 しかも母は自分を愛してなどいない。
 ただ快楽を求めて真の体を利用しているだけなのだ。
 そんなモノに負けて精を放つなど我慢がならなかった。
「ああんっ、あっ、あはぁっ……もっとっ、もっとっ、もっとよぉっ……真動いてぇっ……真激しくぅっ……してくれないと駄目なのぉっ……」
 しかし肉棒は母の送ってくる快楽を容赦なく伝えてきた。
 それはたまらなく気持ちが良く、このまま思いっきり射精したらどれほどの快感を得られるのか想像できないほどだった。
(したい……出したい……うぅ……駄目だけど……出してみたいぃっ……)
 理性と肉欲がぶつかり合い、真の心を揺さぶる。
 耐え難い快楽がジワリジワリと理性の壁を侵食し、少しずつ射精への誘惑を高めていく。
「あふっ、あっ、ああんっ……たまらないわぁっ……真、ああっ……真の凄い、あはぁっ……真凄いのぉっ……」
 褒め言葉が理性の壁に強烈に響いた。
 これまで母に褒められた事の無かった真にとって、歪んだ形とはいえ、賛美の言葉を浴びせられるのは思ったより刺激が強かったのだ。
 激しい倒錯した喜びが心を満たしていくと共に、射精感が一気に高まっていく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……凄いっ、感じちゃうっ、たまらないわぁっ……」
 母は腰をグリングリンと回転させ、快楽を貪っている。
 そのたびに肉棒に押し寄せる快感は、もはや童貞の少年が抑えられる限度を越えてしまっていた。
「ああっ、あっ、ああっ……出るのね? あんっ……出るの、はぅっ……まことのぉっ……はんっ、はっ、はぁんっ……」
 それを感じたのか、母がそれまで以上に腰を激しく動かした。
(うぁっ……お母さんっ……くぅっ……うぉっ……もうっ……もう我慢できないぃっ……)
 その事で理性を駆逐されてしまった真は、ついに自ら腰を突き上げ始めた。
「やぁんっ、あっ、いいわっ、はぅっ……いいのぉ、あんっ……真、はぁっ……真素敵ぃっ……真凄いわぁっ……ああっ、あっ、やぁんっ……」
 母が少女の様な声を上げてガクリと手を床に付いた。
 それはまるで母を従わせられたかの様な錯覚をもたらし、真はゾクゾクする様な興奮を覚えてさらに腰の動きに力を入れていった。
「あはぁっ、あっ、あやぁっ……真、ああっ……真ぉ、あんっ……駄目、あぅっ……駄目よ、ああっ……そんなの駄目ぇっ……ああっ、あっ、イく、はぅっ……イっちゃうの、あやぁっ……イっちゃうのよぉっ……やっ、やっ、やぁああああああああああんっ!」
「ぐっ、かっ……うっ……おかぁさぁんっ!」
 母が絶叫した瞬間、肉棒が強く締め上げられ、それに耐え切れなくなった真はついに精を放った。
 ドクドクドク……。
 激しい勢いで精液が母の胎内に放出されていく。
(うぅ……凄い……あぁ……気持ち、いぃ……)
 信じられない快感が脳に襲い掛かり、真は体をガクガクと震わせながら何度も射精を繰り返していった。
 どこにこれだけあったのかと思える量が次々に吐き出されていき、しばらくして全てを放ち終えるとゆっくり力を抜く。
 ハァハァと荒い呼吸を繰り返していると、母の体が倒れてきて重なった。
「まことぉ……」
 甘える様な蕩けた表情を浮かべながら、母が絡みつく様に抱き付いてくる。
 手が頭に回り、引き寄せられると唇が塞がれた。
「んんっ……んっ……んふぅっ……」
 口内に快感が広がると同時に、母の肌がネットリと絡みつく様に体中にまとわりつき、ジワリジワリと快楽神経を刺激してくる。
 特に胸に当たる豊かな乳房はそれが顕著で、他の部分より強く快楽を感じさせ、放ったばかりだというのに肉棒を硬く大きくしていった。
「んんっ……んっ、んんっ……んはぁっ……ふふ、もうできるのね?……若いっていいわぁ……真ぉ、大好きよぉ……」
 淫靡な表情を浮かべながら母が甘く囁いてくる。
 それを真は複雑な心境で見つめていた。
 嫌いな母と汚らわしく思っていたセックスをしたが、その感想は「たまらない」の一言だった。
 本来ならば無理やり自分を襲った母を憎まなければいけないのに、あまりの快感がそれを阻害しているのだ。
 今まで嫌悪していたセックスが信じられないほどに気持ち良い事が分かり、それに狂ってしまっている母を理解しそうになっているのである。
 それは許せない事だった。
 母もセックスも、自分にとっては憎むべき対象でなければならないのだ。
(ぐ……でも……)
 しかしすでに真の体は、再び母を抱きたいと訴えてきている。
 それがまるで、自分も母と同じく性にだらしのない人間となってしまった様に思えて辛かった。
 自分はしょせん母の息子。
 どう取り繕うが一旦セックスを経験してしまえば、それに取り憑かれる血が流れているのかも知れない。
(僕は……僕は違う……違うんだっ……)
 激しい怒りが込み上げてくる。
 こんな自分に産んだ、そしてこんな状況に追い込んだ母が憎かった。
 ただのいやらしい、暴力を振るうだけの冷たい母であるならばまだ許せただろう。
 しかし自分を犯し、性に目覚めさせた事は許せなかった。
 母を抱きたくてたまらない状態にされているのは屈辱だった。
(クソっ……僕は……)
 お前は母親と同じだ。
 セックスをしていなければ生きていけないのだ。
 女を求めずには居られない男なんだ。
 目の前に甘い肉体がある。
 襲え。
 貪れ。
 穴に思いっきり押し込み、肉棒を出し入れしろ。
(僕は……)
 どこからともなく聞こえてくる声がグルグルと脳内を駆け巡り、抑えきれない欲望が真の理性の壁を突き破ろうと押し寄せてくる。
「真ぉ……もう一回しよぉ……お母さん、もっとしたいのぉ……」
 母が甘ったるい声を上げながら抱きついてきた。
(!……)
 それがきっかけとなった。
 理性の壁が崩れるのと同時に激しい怒りが爆発する。
 抑えられていた肉欲と、母に対する憎しみの感情が交じり合い、激しい興奮を呼び起こしていく。
「うおぉっ!」
 勢い良く起き上がった真は母を押し倒すと、目の前にある豊満な乳房をギュッと握り締めた。
「ああんっ……」
「このぉっ……」
 母の嬉しそうな声と、真の怒りと劣情の声が部屋に響いた。
「あっ、あんっ……あぁっ……」
 乳房を強く揉みしだくたびに母が甘い声を上げ、それがますます欲情を高まらせる。
 初めて触れる肉の塊は、これまでの人生で感じた事のない心地良さを手のひらに伝え、女を自由にしたい欲望を強く湧き起こらせた。
 指が肉に食い込み、それでいて微妙に押し返してくるのがたまらない。
 その吸い付く様な感触に興奮しつつ、揉む強さを変えながらムニムニと何度も揉みしだいていく。
「あっ、ああっ……はぅっ……」
 母が小さな声を漏らして悶える姿に興奮を高めながら、葡萄色の乳首を口に含む。
「あんっ……あっ……」
 思いっきり吸い上げ舌先で弾くと、乳首が揺れて劣情を誘った。
 手に伝わる感触は極上で、これほど握っていて気持ちのいいものは他にないだろう。
 乳首も吸い付き、舌で弾くことを止められない。
「はぁんっ、やっ、はぅっ……真、ああんっ……真ぉっ……」
 母が蕩ける様な声で呼びかけてくる。
 その快楽に染まっている様子に欲情と怒りを感じながら、真は乳房を揉みつつ首筋に舌を這わせ、甘く耳を噛んだ。
「あぅっ……あっ、ああんっ……やぁっ……真ぉっ……」
 まるで少女の様に可愛らしい声を上げながら、母がクネクネと体を動かす。
 その様子に心臓をバクバクと鼓動させつつ、下に向かって舐め進み、肉付きのいい太ももに至ると、そのまま数箇所に吸い付いて舌を這わせていく。
「はぅっ、あっ、やぁんっ……早くぅ、あっ……早くちょうだぁい、やんっ……真ちょうだぁい……」
 母がビクビクと体を震わせ、求める様に股間を押し付けてくる。
 真はそれを黙って見つめながら両脚を持つと、グイと左右に開いて顔を秘所に近づけていった。
(う……凄い……)
 先ほど肉棒を収めたとはいえ、初めて見るそこはまさに女そのものだった。
 ヌルヌルとした肉がピクピクと小刻みに蠢き、男を取り込もうとしている様は、母という女を表すのにピッタリに思えた。
(ここか……ここがお母さんを狂わせているんだ……)
 そこは母が男を欲する元凶となっている部分、そして先ほど自分にたまらない快楽を与えてくれた場所でもある。
 そう思った途端、ドクンっと心臓が跳ねた。
 抑えきれない欲情が体の奥底から湧き起こり、早く入れろ、そこに肉棒を突っ込めと促してくる。
(僕は……僕は入れる……ここに……ここに入れるんだっ……)
 まるでそうする事が母に対する恨みを晴らすかの様な錯覚を感じながら、いきり立っている肉棒を母の熟れた肉の中に押し込んでいく。
「あぅんっ!」
「うぐっ!」
 母子の声が重なり、禁じられた肉体が再び繋がった。
(くっ……何て……何て気持ちいいんだっ……)
 股間から押し寄せてくるたまらない快感に、真は頭を仰け反らせた。
 二度目とはいえ、まだ慣れるには早すぎるその感触は肉棒をやんわりと包み込み、ジワリジワリと快楽を伝えてくる。
 ヌメヌメと動く膣襞が絡みつき、早く精を寄越せと言わんばかりに奥へ奥へと引き込んでくる。
「ぐっ……くそっ……」
 その気持ちの良さに意識を失いそうになりながら、まるで一方的に責められている様な今の状態に我慢ができなくなった真は、歯を食いしばって激しく腰を動かし始めた。
「あっ、あっ、ああっ……いいわっ、いいのっ、いいのよぉっ……真、はぅっ……真いいっ……真いいのぉっ……」
 肉棒が出し入れされるたびに母が体を震わせて喘いだ。
 豊満な胸が腰の動きに合わせてポヨンポヨンと揺れ、肉付きのいい体が一突きごとに激しく悶える。
「あはぁっ、あっ、ああんっ……凄い、ああっ……真凄いぃ、やぁっ……真凄いのぉっ……」
 床に広がる長い髪が母を組み敷いている現実を認識させ、そのゾクゾクする様な状態に、真は快感と共にこれまで経験した事のない高揚を感じた。
(うおぉっ……僕って凄いっ……僕って凄いんだぁっ……)
 幼い頃からずっと母を恐れ、その暴力に屈してきた真にとって、こうして母を押し倒し喘がせているのは信じられない事だった。
 体中の血がたぎり、男として、いや雄としての征服欲が強烈に湧き起こってくる。
「このっ、このっ、このぉっ〜〜。僕はっ、僕はっ、僕はぁっ〜〜」
 抑えきれない肉欲が体を突き動かし、腰の動きがそれまで以上に早まり、肉棒が物凄い勢いで出し入れされていく。
「ああんっ、あっ、あやぁっ……激し、あんっ……激しいの、あぅっ……真激しいよぉっ……」
 母が頭を左右にブンブンと振り、背中に腕を回し腰に脚を絡めて強く抱き付いてくる。
 その途端、膣内もキュウッと締まり、射精感が一気に高まった。
「まこ、ああっ……まこと、あんっ……まことぉ、やぁっ……真凄いぃっ……真凄いのぉっ……真ぉっ……」
 肉棒が膣内でゾリゾリと擦られ、そのたびにたまらない快感が体中に広がっていく。
 母の肉体は男たちが夢中になるのが納得できるほど、確かにたまらないものがあった。
「ああんっ、あっ、あはぁっ……やっ、やぁっ、やぁんっ……」
 さらに激しく肉棒を叩きつけると、甘い喘ぎと共に膣内がキュッと締まり、最高の快楽が押し寄せてくる。
 それに初心者の少年が耐えられるはずもなく、射精を我慢できなくなった真は、ラストスパートとばかりに腰を激しく動かしていった。
「ああっ、あっ、ああんっ……もう駄目、ああっ……もう駄目よ、はぅっ……もう駄目なのぉっ……はぅっ、あっ、はぁんっ……あっ、あっ、やぁあああああああああんっ!」
「お母さぁんっ!」
 母子の絶叫が部屋に響き渡り、肉棒の栓が解放された。
 ドクドクドクドク……。
 激しい勢いで息子の精液が母親の胎内に注がれていく。
 真は体をガクガクと震わせながら、何度も何度も精を放っていった。
 しばらくして射精を終えると、ゆっくり力を抜いて母に体を預け、ハァハァといった荒い呼吸を繰り返した。
(ああ……何て……何て気持ちいいんだろう……)
 女を組み敷き、思う存分腰を振りまくり、悶えさせる快感。
 それは他の何にも変えがたいたまらない気持ちの良さであり、これまでセックスを嫌悪の対象としてしか見てこなかった真にとって、まさに目の覚める経験だった。
(女って……セックスって……最高だ……)
 体中が快楽に包まれ、精神的にも女を屈服させている状態にはたまらない快感があった。
 特に相手が今まで虐げられていた母というのが大きかっただろう。
 いつも上から睨まれ怒鳴られ殴られてきた母を、今度は自分が上になり肉棒を叩きつけて喘がせ、甘い声で泣かせたのだ。
 これほど興奮する事はなかった。
(はは……僕って凄かったんだ……こんな……お母さんをこんな風に……ははははは……)
 何か自分が強い存在になったかの様な気がしてくる。
 すると目の前にある悩ましい肉体を、再びどうにかしたい荒々しい衝動が湧き起こり、真は興奮で震える手で母の体をギュッと抱き締めた。
 途端、柔らかな肉の感触が体中に感じられ、すぐさま肉棒が硬く大きくなっていく。
(僕は……お母さんともっとするんだ……)
 抑えられない肉欲が、母の中に肉棒を押し込め、精を放てと急かして来る。
「お母さんっ……うぅっ……お母さぁんっ……」
 叫ぶと同時に起き上がり、母の体をうつぶせにすると、そのまま腰を持ち上げて肉棒を押し込んでいく。
「あぅんっ……真……ああっ……」
 母が甘い声を上げながら、振り返って嬉しそうな表情を浮かべた。
 肉棒がキュッと締め上げられ、それに我慢できなくなった真は凄まじい勢いで腰を動かし始めた。
「あっ、あっ、ああっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 上半身を床につけたまま、腰だけを高く上げた姿勢で母が甘い声を漏らす。
 それは先ほどの体勢よりもさらに母を屈服させている印象があり、興奮を高めた真は鼻息を荒くしながら肉棒を叩きつけていった。
「ああんっ、あっ、あはぁっ……やんっ、やっ、やぁんっ……」
 背後から入れているせいかそれまでと挿入感が違い、ギュウっと肉棒が掴まれている感じがして気持ちがいい。
(くぅ……凄いっ……やっぱり凄いよっ……この吸い付いてくる感じがっ……たまらないぃっ……)
 最高だった。
 母の体は極上だった。
 真はもう母とのセックス無しでは生きていけないと思った。
 今まで感じていた、母とセックスに対する嫌悪感など跡形も無く消え去り、頭の中にはこの肉体をさらに貪り、精を放つことしか残っていなかった。
 それほど母とのセックスは、真にとって蕩ける快楽があったのである。
(やっぱり僕は……お母さんの息子ってことだ……)
 こうしてセックスに狂う自分と母の姿は、まさに親子としか言い様がないだろう。
 先ほどとは違い、そのことによる怒りの感情はなかった。
 逆に自分と母が親子だという証拠の様に思えて嬉しかったのだ。
「ああんっ、ああっ、あはぁっ……やっ、やぅっ、やぁんっ……」
 母の真っ白な背中が腰の動きに合わせて揺れ動き、甘い声が部屋に響く。
 その姿、その声、それら全てが真にゾクゾクする様な興奮を与えた。
(お母さんはっ……お母さんは僕の物だっ……)
 母に対する強い独占欲が湧き起こり、もう二度と他の男に触らせてたまるかという激しい想いに体中が包まれる。
 強い感情が体に作用し、それまで以上に腰の動きが早くなっていった。
「あぅっ、あっ、ああんっ……凄い、ああっ……真凄いの、やぁっ……真凄いよぉっ……」
 母が頭を何度も仰け反らせ、床に爪を立てて悶えた。
 ジュポジュポと肉棒が膣を出入りする音が聞こえ、それが親子の繋がりを思わせて真は嬉しくなった。
「お母さんっ……僕はっ……僕はお母さんの中にいるんだねっ……僕が産まれたっ……お母さんの中にっ!」
 感極まってそんな事を叫んでしまう。
「そうよ、ああっ……あんたはそこから産まれて来たの、あんっ……そこから産まれて、ああっ……また戻ってきてる、あんっ……私の中に、ああっ……私の中にぃっ……」
「!……お母さん……」
 驚いた事に、振り返った母の目には涙が浮かんでいた。
「あんたは私の物、あぅっ……私の物なんだからぁ、ああんっ……だからもっと激しく、ああっ……もっと激しくするのぉっ……」
 どうやらいつも男に捨てられた後に見せる、真に対する執着が起きている様だった。
 元々それは他の人間に興味を持つことすら許さない激しいものであったが、それにセックスが加わったことで強さが増しているのだろう。
 その証拠に、母の目には狂気に似た色が浮かんでいた。
「渡さないっ……あんたは誰にも渡さないっ……渡さないんだからぁっ……」
 いきなり起き上がったかと思うと、母は尻餅をついた真の腰に跨ってきた。
 座位の状態で肉棒を挿入つつ、淫靡な微笑みを浮かべ、背中に手を回して抱き付いてくる。
「お母さん……」
 呆気に取られる真を無視し、母は気持ち良さそうに腰を振り始めた。
「あんたは私の物、あんっ……私の物よ、あっ……だからもっと、はぅっ……もっと気持ち良くするのぉっ……」
 髪を振り乱し悶え狂う母の姿は、まさに淫乱な女そのものだった。
 以前の真ならば、その姿に嫌悪を感じたであろうが今は違う。
(お母さんって凄い……エッチだよ……こんなの我慢できないぃっ……)
 激しく高まった肉欲に、真は母をギュッと抱き締めると強く腰を突き上げていった。
「ああんっ、ああんっ、ああんっ……いいわ、はぅっ……いいの、ああっ……真いいよぉっ……」
 母が頭を左右に振るたびに長い髪が乱れまくっていやらしい。
 胸に乳房の潰れる感触が広がって興奮をさらに高めていく。
「お母さんっ……ぐぅっ……お母さぁんっ……」
 膣がキュッキュッと肉棒を締め上げてくるのに歯を食いしばりながら、真は母の体を押し倒して床に手を付くと、物凄い勢いで肉棒を出し入れしていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……やっ、あっ、はぁんっ……真凄い、あぅっ……真凄いよ、ああっ……真凄いのぉっ……」
 母がギュッとしがみ付いているため肌が密着し、擦れてたまらない快感が湧き起こってくる。
 目の前にある母の顔は快楽に上気し、トロンとだらしなく緩んだ瞳がこちらをジッと見つめている。
 それはあまりにいやらしく、まだ経験の浅い少年の耐久力を奪うのには十分過ぎる効果があった。
「ぐっ……くぅっ……」
 肉棒がビクンビクンと蠢き、もう限界である事を訴えてくる。
「ああっ、あっ、ああんっ……もう出るのね、あぅっ……もう出るの、あんっ……私もイくわ、ああっ……だから出して、あんっ……それに合わせて出すのぉっ……」
「分かったっ……分かったよぉっ……」
 母がギュッとしがみ付いて言ってくるのに何度も頭を縦に振って答える。
「あはぁっ、あっ、ああんっ……あぐっ、あっ、ああっ……いい、ああっ……いいわ、ああんっ……イくの、やぁっ……イっちゃう、あんっ……イっちゃうんだよぉっ……あぁあああああああああっ!」
「お母さぁんっ!」
 母の絶叫に合わせて真も精を放つ。
 ドクドクドクドク……。
 激しい勢いで息子の精液が母の膣に注がれていく。
「ぐはっ……くっ……かぁっ……」
 真はガクガクと体を震わせながら、何度も何度も射精していった。
 そのたびに押し寄せる快感はとてつもなく、意識が真っ白になるほどだ。
(もっとだ……もっとするんだ……これからも……お母さんを……)
 その遠くなる意識の中で、真はこれからも母を抱いていく事を決意していた。
 母が男たちを求めるのは、このセックスの快楽のせいだ。
 ならば自分が同じ様に、いやそれ以上に気持ち良くさせれば、母はもう男を必要としないのではないか。
 そしてそれは、真自身の性欲も処理できる一石二鳥の考えに思えた。
(それがいいよ……うん、そうしよう……これから毎日……僕がお母さんを抱くんだ……)
 乱暴な男はおらず、母はこうして甘えてくる。
 そんな素晴らしい未来が頭に浮かび、真はその事に興奮しながら射精を繰り返していくのだった。












あとがき

 今回はちょっと暗めにしてみました。
 どうしょもない母親と、その母親を嫌っている息子が結ばれるという話です。
 たまにはこういうのもいいかなと思って書いてみました。
 っていうか、母親に襲われるシチュエーションを考えたら思い浮かんだんですよ。
 ある程度母親らしくない母親じゃないと、なかなか息子を襲ったりはしないですからねぇ。
 暗い分淫靡な感じにできた様な気がするのですが、いかがだったでしょうか。
 私は結構こういうの好きなんですけどね。
(2005.10.11)



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