背徳の神事


 達郎は娘と一緒に田舎へ来ていた。
 母に大事な用があるから来る様にと言われたのだ。
 どういった用事であるのか分からないため行く気が起きず、初めはすっぽかそうと思っていたのだが、娘の美夜(みや)に叱られ、行く事になった。
 十二歳の娘は、数年前に亡くなった妻との間に出来た一人娘だった。
 どうやら妻に性格が似たのか、ビシビシ叱ってくる態度に達郎は頭が上がらなかった。
 最近は顔も似てきたせいか、完全に勝てない状態になっていたのだ。
「ほら、お父さんっ。ボーッとしてないでキビキビ歩くっ」
 考え事に意識が向いていたせいか、歩く速度が落ちた事を叱られる。
 長い黒髪を風になびかせ、腰に手を当ててこちらを睨む姿は、何とも母親そっくりだった。
「ゴメンゴメン。ちょっと考え事しちゃって……」
「お父さんはいつもそうなんだから。しっかりしてよね」
 娘は溜息を付くと、手を取って引っ張ってくる。
 そんな所も母親そっくりであったため、達郎は苦笑してしまった。
 妻とは幼馴染みであったのだが、ボンヤリしている自分はいつも叱咤激励されていたのだ。
 何しろ結婚を受けてくれた理由にしても、「他の人に任せられない」という何とも言えないものだったくらいなのである。
 だが達郎はそんな妻が好きであったし、妻に似ていく娘に対しては目に入れても痛くないほど可愛く思っていた。
「まさか今更お婆ちゃんに会いたくない、なんて思ってるんじゃないよね?」
(う……)
 図星を突いた指摘に押し黙る。
 実際達郎は母に会いたくなかった。
 何しろ母は古い慣習を第一に考え、長男である自分にそれに従うよう何かと言ってくるからだ。
 母にしてみれば、実家を離れて暮らしている事自体許し難いことなのである。
 今回の呼び出しにしても、どうせ叱られるに決まっているのだからたまらなかった。
「まったくお父さんは、ホントお婆ちゃんを怖がってるんだから。嫌なら嫌ってちゃんと言い返せばいいのに」
 それが出来たらどれだけ幸せだろう。
 だが達郎にとって母は絶対であり、面と向かって文句を言うなどとても出来る事ではなかった。
 そもそもそういった強権の母に育てられたせいで、女性に弱い性格になったとも言えるのだ。
 そして強気の女性を好んでしまうのも、どこか母に対する依存を投影しているのかも知れない。
「いざとなったら私が守ってあげるから」
 美夜はそう言いながら胸を反らした。
 すると最近性徴し始めたらしい胸の膨らみが分かって感慨を覚える。
 娘も女になって来たのだなぁ、と嬉しい様な寂しい様な想いに包まれたのだ。
 もうしばらくしたら彼氏を作ったりするのだろうか、とまで考えると、まだ見ぬ恋人に憎しみを持ちそうになった。
 妻が亡くなってから精神的に自分を支えてくれたのは美夜であり、その娘が誰かに奪われるとなれば、妻を失った時以上の悲しみがあるのではないかと思えたのだ。
 そんな想像に達郎は無性に悲しくなった。
「まったく、いい加減に元気出してよ。こんな可愛い女の子が励ましてるんだからさ」
 そう言いながら、美夜は腕に手を絡ませて体を寄せてくる。
 キツイ事を言いつつも、優しげにそんな事をしてくる娘は、本当に優しい少女だと達郎は思うのだった。


「さて、達郎。何で呼ばれたか分かってるな?」
 実家に着き、居間へ通されるなり母がそう告げてきた。
 昔から変わらない男言葉のキツイ口調に、達郎は少し体を硬直させた。
 母に強く見つめられて男言葉で言われると、どうにも緊張してしまうのだ。
「あの……何で呼んだんですか?」
「何? 分かってないのか達郎っ」
「す、すみません……分かってません」
 正直に答えて頭を下げる。
 実際何故呼ばれたのか達郎には全く分からなかった。
「まったく、お前は昔からそうだった。家の行事を必ず忘れていて……しっかり者の美代が嫁になると言ってくれた時に、私がどれほど感謝した事か……」
 母は亡き妻の名前を出しながら困った様に首を振っている。
 昔から母は妻がお気に入りで、結婚すると聞いた時には文字通り小躍りして喜んだくらいなのだ。
「案の定、美代が亡くなった途端、こっちに全く帰って来なくなりおってっ。盆と正月だけ顔を出せばいいなどと、お前は世間と同じ感覚しか無いのかっ。我が家の伝統を何と心得ているっ」
「すみませんっ……」
 体を浮かしかけながら怒る母の剣幕に、達郎は平身低頭謝った。
 何しろ非は自分にあるのだから反論できないのだ。
 とはいえ、もし反論できても母には逆らえないのは同じなのだが。
「お婆ちゃん、私も謝る。私がもっとお父さんをしっかりさせてれば良かったのに、それが出来なかったんだから。ごめんなさい」
 美夜はそう言いながら頭を下げた。
「美夜が謝る必要は無いよ。お前の事だ、分かっていればちゃんとしてくれるだろうからね。今日だってお前が達郎を連れ出してくれたんだろう?」
 母は優しげな口調になると美夜にそう告げている。
 そのお見通しな状態に達郎は何も言えなかった。
「まあ、取り合えずこれくらいにしておこう。今日は大事な用があるしな」
 そう言うと、母は大きく息を吐き出して呼吸を整える様にしている。
「で、今日来てもらった理由だが、神迎の神事(かみむかえのしんじ)をしてもらう」
「神迎の神事?」
 聞いた事のない言葉に首をかしげる。
「言われても分からんとは……何ともお前というヤツは……」
「その、お婆ちゃん。どういった事なの?」
 母の怒りが爆発する前に、美夜が尋ねてくれた事にホッとする。
「ああ、美夜は知らないだろうね。これは凄く昔から続いている事でな。百年ごとに神様をお迎えする神事なんだよ」
「神様をお迎えするの?」
「我が家には古くからお世話になっている神様が居てな。百年に一度だけ我が家にやって来て、幸を与えて下さるのさ」
「へぇ〜〜、神様が。凄いんだねぇ」
 美夜は本気で感心した様な顔をしている。
 その様子が嬉しかったのか、母はにこやかな表情を浮かべて笑った。
「という訳で達郎、お前にはその神事をしてもらうからな」
「え? お、俺が? 何でですか?」
「長男なんだから当然だろうがっ」
 そう一喝されて押し黙る。
「それで美夜にもやってもらいたいんだが、いいかい?」
「え? 私? 私がしてもいいの?」
「もちろんだよ。お前は達郎の娘であり、一族の中で唯一人の乙女だからね。やってもらわないと困るのさ」
 何やら含んだ様な言い方に達郎は不安になった。
「母さん、その神事ってどういう事をするんですか?」
「何、特に難しい事は無いよ。ちょっと交わってもらうだけさ」
「交わる? 交わるってどういう意味ですか?」
「要はセックスするって事だね。達郎には美夜とセックスをしてもらう」
「は……?」
 母の言葉に思考が止まった。
 何を言っているのかよく分からなかったのだ。
 徐々に言葉の意味が理解できた達郎は激しく動揺した。
「な、な、何言ってるんですかぁっ! 美夜とそんなっ。出来るわけないでしょっ。冗談は止めて下さいっ!」
 自分でも驚くほどの大きな声が出た。
 母に対してここまで強い口調で発言した事など初めてではないだろうか。
「……仕方なかろう。この神事は相手が乙女でないといかんのだ。さっきも言った様に、一族には美夜以外処女はおらんのだからな」
 母も達郎の剣幕に驚いたらしく、一瞬呆気に取られた様な顔をした後、すぐに元の表情に戻るとそう告げてきた。
「だからって、だからってそんなのは駄目です。俺と美夜は親子なんですよ? 出来る訳ないでしょう」
 少し落ち着きを取り戻しながら、達郎は静かな口調で答えた。
 どこの世界に神事のために娘を抱く父親が居るだろうか。
「別にするだけなら出来るだろう。男と女なんだし。美夜にしてももう女にはなっておるのだしな」
 そう言えば、少し前に美夜が生理を迎えたか尋ねられたが、どうやらこの神事のためだったらしい。
「そういう問題じゃありませんっ。父親として娘にそんな事は出来ませんよっ」
 騙された様な感覚が強まったせいか、再び強い口調で母に訴える。
 そんな態度を母に取れるなど、自分でも驚くべきことだった。
「だがこれは我が一族の神事だ。その前では親子が交わる禁忌など大した事ではない。だから達郎、お前にはどうあっても美夜と交わってもらうぞ、いいなっ」
「う……」
 真正面から母の強い瞳で見つめられ、達郎は押し黙った。
「でも……それでも美夜は……」
 普段ならそこですぐに従うはずだったが、この時の達郎は逆らう事が出来た。
 どうしてそんな事が出来るのか分からなかったが、とにかく弱々しくなっても逆らい続けたのである。
「いい加減に……」
「いい加減にしてよお父さんっ」
(!……)
 母の言葉を遮って美夜が叫んだため達郎は驚いた。
「お父さんにはそういう責任があるんだから、ちゃんとしないと駄目だよっ」
 ジッと見つめてくる娘の瞳にたじろぐ。
 それは亡き妻が、達郎が何かから逃げているのを責める時によくした目つきそのものだった。
「だ、だけど美夜……これはお前にとっても大変な事なんだぞ?」
「分かってるよ。でもしょうがないじゃない。私はお父さんの娘なんだから」
「そうは言ったって……」
「もうっ、グダグダ言わないっ。覚悟を決めるっ。ほら返事っ。分かったっ?」
「わ、分かった……」
 強い口調で言われ、達郎はギクシャクと頷いた。
「こういう訳だから安心してお婆ちゃん。神事は私とお父さんでちゃんとやるから」
「くっくっくっ……本当に美夜は美代にそっくりだな。達郎を叱る姿が全く同じだったよ」
 母は可笑しそうに笑っている。
 達郎は思わず了承してしまった事にガックリしながら、これからどうしようと思うのだった。


 薄暗い部屋の中に、達郎は美夜と二人きりで居た。
 二人の服装はそれぞれ神主と巫女であり、布団を挟んで座っている。
 これから神を迎える神事を行うのだ。
 美夜は一言も喋らず、ジッと布団を見つめている。
 それも当然だろう。
 いくら強気の言葉を言っていてもまだ幼いのだ。
 それに初めてのセックスの相手が父親ともなれば、その動揺はかなり激しいに違いない。
 表面上は平然とした態度を取っていても、内心そうでない事は達郎にはよく分かった。
 昔から美夜はそういう子だったからだ。
 死んだ妻にも同じ所があり、本当に辛い事になると自分を頼っていた。
 達郎を強く叱る事で自分を奮い立たせていたのである。
 その時の妻は実に可愛らしく、そうした所に達郎は惚れたと言っても過言ではないだろう。
 妻によく似ている美夜は、今、同じ様な状態になっているに違いなかった。
 自分と母との争いを止めるため、ああして強い口調で賛同はしたものの、実際するとなった今は辛くなっているのだ。
「大丈夫か?」
 声をかけると、美夜はピクっと体を震わせた。
「な、何が? 大丈夫に決まってるじゃない。わ、私は平気なんだからっ。お父さんこそしっかりしてよねっ」
 言葉だけは強気に聞こえたが、その口調はとても平気とは思えない感じだった。
 実際膝に乗せられた手が震えているのが見える。
「どうせ誰にも分からないんだから、フリだけにしよう。そうすれば……」
「駄目だよそんなの……嘘付くの、良くない……」
 いつもと違って歯切れの悪い口調で否定しているのが内心の動揺を表していた。
 本当は辛いのだろうが、生真面目な性格から、一度引き受けたからにはきちんとしなければならないと思っているのだろう。
「でも、美夜にとっては大切な事なんだから……こんな事情でするなんて嫌だろ? それに相手がお父さんじゃさ」
「べ、別に私はお父さんでも……お父さんの方こそ嫌でしょ、私なんかじゃ……」
 自分が相手でも嫌がっていないらしいその言葉に達郎は嬉しくなった。
 この年頃になれば父親を毛嫌いしてもおかしくないのに、美夜には全くそういったところが無いのだ。
「お父さんが嫌な訳ないだろ。可愛い美夜が相手なら嬉しいさ」
「そ、そうなの? でもさっきはあんなに嫌がってたじゃない」
「いくら可愛くたって、本来父親が娘にこういう事をするのは良くないんだ。そういった行為を美夜にしたくないんだよ」
「じゃ、じゃあ、私が嫌いだからしたくない訳じゃないの?」
「当たり前だろ。お父さんが美夜を嫌いなはずないじゃないか」
「そうなんだ……」
 美夜は大きく息を吐き出すと、何やら嬉しそうに笑っている。
 もしかしたら嫌われているとでも思っていたのだろうか。
 それはとんでもない誤解な訳だが、その事を悲しんでいたとしたら、それは達郎にとっては嬉しい事だった。
 何しろそれが意味するのは、美夜がそれだけ達郎の事を好きだという事だからだ。
「じゃあさ……しようよ……」
「え……?」
「お父さんが嫌じゃないんなら、しよう」
「でも美夜……」
「だってそうすれば、お婆ちゃんに怒られないよ。お父さんはちゃんと神事をやりましたって言えるよ。私なら大丈夫だから……ね、しようよお父さん」
 美夜は必死な顔でそう言ってくる。
 どうやら達郎が祖母に叱られる事を気にしているらしい。
 特に今回の事は自分も関わっているだけに意識しているのだろう。
 達郎は娘の想いを嬉しく思った。
 そしてそこまで言ってくれているのなら、覚悟を決めなければならないと考えた。
「分かった……するよ……」
「うん……」
 達郎が告げると、美夜は嬉しそうに息を吐き出して頷いたが、すぐに神妙な顔つきになった。
 やはり実際するとなると複雑な想いがあるのだろう。
「じゃ、こっちにおいで……」
 達郎が手を伸ばすと、美夜はコクリと頷いてから傍に寄ってきた。
 そのまま優しく抱き締める。
 美夜が小さな吐息を漏らしながら体に力入れたのが分かった。
(もうすっかり女になってきているんだなぁ……)
 伝わってくる感触には女の体特有の柔らかさがあり、すでに娘が子供から脱しかけている事に感銘を受ける。
 顎の下に感じる髪の毛はサラサラで、腕の中にある体は思っていたよりも小さかった。
 昔も同じ様にして抱いていたが、久々であるにも関わらず、その感覚に変わりはない。
 ただ女としての柔らかさと香りが加わっている事に、達郎の中の雄が微妙に刺激を受けた。
 これまで娘を女として感じた事はなかったが、セックスする相手として意識した途端、肉棒が反応を示したのだ。
「美夜……」
 囁きながら顎に手をかけ、クイと上を向かせると、困った様な表情でこちらを見上げているのと目が合った。
 ゆっくり顔を近づけると、クリクリした瞳が一瞬大きく開かれた後、すぐに閉じられる。
 その初々しい反応を可愛らしく感じながら、達郎はゆっくり唇を重ねていった。
「ん……」
 美夜の鼻から棒の様な息が漏れ、体がブルブル震えているのが分かる。
 初めてであろうキスに緊張しているに違いない。
 達郎自身も美夜とキスしている事に激しい興奮を覚えていた。
 何しろ相手は愛おしくてたまらない娘なのだからそれも当然だろう。
 しかも「こんな事をしてはならない」という意識があるため、それを破っている状況に背徳的な興奮を覚えたのだ。
 興奮が高まれば快感も増し、唇から伝わってくる美夜の感触に、達郎は妻に対するのと変わらない甘美なものを感じた。
「んっ……んんっ……」
 思わず押し込んだ舌の動きに、美夜が苦しそうな声を漏らした。
 小さな舌に絡ませ吸い付くと、腕の中の体がピクッ、ピクっと動き、その反応に鼻息が荒くなる。
 そうして幼い口内を愛撫していく内に、不意に美夜がガクリと力を抜いて体重を預けてきた。
 ゆっくり唇を放して顔を見ると、頬を上気させてハァハァと呼吸を乱している姿が目に映る。
「大丈夫か?」
「うん……何か、凄かった……」
 達郎の問いに、美夜は潤んだ瞳を上目遣いにしながら服をギュッと掴んできた。
 そのこちらを頼っている様子に、達郎の中にある娘への愛おしさが激しく強まった。
「続けるぞ……」
 コクリと頷く美夜を一度強く抱き締めた後、ゆっくり布団に押し倒していく。
 巫女服を着た姿が白い布団の上に横たわり、長い黒髪がシーツに広がる様は、何とも可愛らしくもいやらしい光景だった。
「あ……」
 合わせを開いて白い肌を露出させると、美夜が微かな声を漏らした。
 父親であっても男に肌を見られる事に恥ずかしさを覚えたのだろう。
(綺麗だ……)
 薄明かりに見える美夜の肌は、真っ白で美しかった。
 胸元に微かな膨らみがあり、その頂点にポツンと小さな突起があるのが分かる。
 まだ女として性徴を遂げていない少女の胸の膨らみは、可愛らしさを感じさせ、それを己がこれから汚すのだと思うと激しい興奮が湧き起こった。
(美夜っ……)
 鼻息を荒くしながら幼い乳首に吸い付いていく。
「あっ、やっ……」
 チュウっと吸い上げると、美夜は体をピクっと震わせ、どうしたらいいのか分からない様に手を動かしている。
 その反応に初々しさを感じつつ、続けて乳首を舌先で舐め、チュウチュウ吸っていく。
「あっ、んっ……はっ……」
 美夜は押し寄せてくる快感をどう処理したらいいのか分からない様に、体をクネクネ動かして悶えた。
 顔を見ると、困った様な表情を浮かべ、口を半開きにしながらハァハァ荒い呼吸をしているのが可愛らしくもいやらしい。
「やっ、あっ……はぅっ……」
 続けて胸の膨らみを指で摘む様にして揉み、乳首をクリクリ捻ると、声がさらに荒くなり、甘い吐息が漏れ聞こえた。
「んっ、んんっ……んふぅっ……」
 顎に舌を這わせて首筋を舐め回し、再び唇を重ねると、美夜はうっとりとした顔をしながら、あらぬ方向へ視線を向けた。
 初めて味わう女としての快楽に意識がボンヤリしているのだろう。
 その様子に満足な想いを抱いた達郎は、体を下半身に移動させ、細い脚を左右に開くと股間に顔を近づけていった。
 下着は初めから穿いていないため、幼い割れ目が顕わになっている。
 ピンク色をしたそこは、すでに快感を得ているせいか愛液を垂らしており、それが女を感じさせて興奮を強めた。
「やっ……あっ、あぁっ……はぅっ……」
 小さな突起に指を這わすと、美夜は太ももをウネウネ動かしながら、それまで以上に激しく体を震わせた。
 その反応に鼻息を荒くしつつ、舌でペロリと舐め上げる。
「ひゃぅっ……やっ、はぐっ、あっ……」
 美夜の体がガクンっと跳ね、両脚で頭を挟んできた。
 そのまま舐め続けるとブルブル体を震わせ、左右に頭を激しく振っているのが見えた。
 割れ目を指で開くと、愛液がダラダラ垂れ、もう十分に準備が整っているのが分かる。
 僅かな愛撫でここまで濡れるとは驚きだったが、それだけ美夜の興奮が緊張により高まっているという事なのだろう。
 達郎は体を起こすと、肉棒を持って腰を前に進めた。
「入れるぞ……」
 顔を近づけて告げると、美夜は一瞬ハッとした様な表情を浮かべた後、ゆっくり大きく頷いた。
(いよいよ、美夜の中に……)
 愛する娘の初めての男になる。
 それは達郎の中に何とも言えない歪んだ悦びをもたらした。
 許されない事であるはずが、たまらない嬉しさを感じさせたのだ。
(駄目だ喜んじゃ。美夜は神事のせいで無理矢理処女を散らすんだから……)
 生来の真面目さからそんな事を思うが、実際肉棒を近づけると、やはり心に嬉しさが溢れてくる。
 さらには幼い娘とセックスするという行為に背徳的な興奮が湧き起こり、肉棒がグンッと力を増した。
(行くぞ……)
 亀頭の先が柔らかなモノに触れ、ズブリ、と肉棒がハマるのが分かった。
「ぁ……」
 美夜の小さな吐息が聞こえ、ピクッと体が反応を示している。
 顔が緊張に歪んでハァハァと荒い呼吸を吐いているのが可愛らしい。
「あっ……いっ……」
 そのままズブズブ肉棒を押し込んでいくと、不意に美夜が体を硬直させ、腕を掴んできたのにハッとなった。
 いよいよ処女膜を破るのだ。
(俺が……美夜の初めての男になる……)
 娘が乙女で無くなる事への悲しさと、父親である自分がそれをするのだという嬉しさで達郎の心は複雑だった。
 だが愛する娘を己の物にするという行為は、何とも言えない誇らしさを感じさせ、女を初めて知った時以上の感動が湧き起こった。
「あっ……痛っ……ぐっ……」
 肉棒が一気に根本まで収まり、美夜と一つになったのが分かる。
 ついに娘の美夜は、父親の自分の物となったのだ。
 肉棒は処女らしい強い締め付けに包まれており、それはここ数年来味わっていなかった女の体を強く意識させ、達郎は美夜に対して女を感じた。
 幼かった娘も、こうして男を受け入れられるまでに成長したのだ。男の肉棒を見事なまでに咥え込んでいるのである。
 ドクンドクンっと鼓動が伝わり、性器によって繋がっている実感が込み上げ、自分は今、娘と一つになっているのだと認識すると、達郎は思わず涙ぐみそうになった。
(美夜が……俺の、俺の物に……こんな可愛い美夜が俺の……)
 眼下には十二年間慈しんだ娘の顔がある。
 その清らかな体を、今自分が汚したのだ。
 そう思うと、これまでの人生で感じた事のないゾクゾクする様な興奮が湧き起こった。
 心臓が激しく鼓動し、落ち着かない衝動が押し寄せてくる。
 見下ろせば、美夜が桜色に上気させた幼い顔を苦痛に歪め、体をピクピク震わせている姿があった。
 小さな胸の膨らみが、呼吸に合わせて上下に激しく揺れ動いている。
 その弱々しい小動物を思わせる様子は、達郎の中に、娘を滅茶苦茶にしたい乱暴な想いを呼び起こした。
 この小さくて可愛くて可憐な生き物を思い切り貪り、全てを陵辱したい。
 普段なら決して考えるはずのない想いが達郎の中に溢れていった。
「あ……お父、さ……」
 微かに聞こえた声が合図だった。
「美夜っ」
 達郎は、娘の体を抱き締めると腰を勢い良く引いた。
「あぐっ……痛っ、お父さん痛いよぉっ……」
 その途端、涙ぐんだ顔で美夜が訴えてきた。
 だがそれは、達郎の中にあった獣性をさらに強める結果となった。
 抜きかけた肉棒がグンッと力を増したように感じられ、達郎は鼻息を強めながら腰を強く押し込んだ。
「いぐっ……痛い、ぐっ……あぅっ……」
 すると美夜が顔を歪め、ギュッと抱き付いてくるのに嬉しさを覚える。
 本来は痛がっている娘を見るなど悲しいはずなのだが、今はそうした反応を示すのが嬉しくてたまらないのだ。
 自分が娘を自由にしている。
 自分が娘を支配しているのだという想いが、心と体を喜びで一杯にしていたのである。
「美夜、我慢してくれ。すぐに済むからな」
 実際達郎の肉棒はかなり限界に近かった。
 まるで少年の頃に戻ったかの様に、入れただけで射精しそうなほどになってしまっていたのだ。
「うん、我慢する……だからお父さんの好きにして、いいよ……もっと気持ち良く、なって……」
(!……)
 その言葉に達郎の心は喜びに溢れた。
 かなり痛いだろうに、美夜は達郎が気持ち良くなる事を許してくれたのだ。その事がたまらない嬉しさを感じさせたのである。
 ハァハァと荒い呼吸をする美夜は頬を上気させ、とても小学生とは思えない色気を醸し出している。
 その可愛らしくもいやらしい少女に、「好きにしていい」などと言われて我慢できる男などいやしないだろう。
 達郎の心と体は美夜に対する愛おしさで一杯になった。
「美夜っ、美夜ぁっ……」
 そう叫ぶと同時に抱き締め、腰を激しく動かし出す。
「あぐっ、いっ、あっ……いっ、いぅっ、はっ……」
 美夜は顔を歪めながら、微かな苦痛の声を漏らしている。
 その事に悲しみと興奮を覚えながら、達郎は抑えられない衝動に流されるまま肉棒を強く出し入れしていった。
 膣内は強烈な締め付けであるため、腰の動きが激しくなればなるほど、肉棒が引き抜かれ体の中身が引き出される様な快感が走り抜ける。
 驚いた事に、初めて男を受け入れた美夜の体は、すでに達郎を魅惑するほどの膣を兼ね備えていた。
 達郎自身が久しぶりという事もあるだろうが、膣内の蠢きは、大人の男を夢中にさせるに十分な気持ちの良さがあったのだ。
「あっ、いっ、あっ……ぐっ、あっ、いぅっ……」
 そして腰を動かしていく内に苦痛の声が弱まっていく様に感じられ、体の反応も、これまでと違った快楽を思わせる動きになっている様に思えた。
「美夜っ……痛く、無いかっ……?」
「大丈夫、あっ……もうあんまり、あっ……痛くない、あぁっ……」
 否定の言葉が無くとも、その様子で痛くないのはよく分かった。
 何しろかなり色っぽい吐息が吐き出されていたからだ。
 それは何度も聞いた事のある、妻の吐息とそっくりだったのである。
(やっぱり親子なんだな……こんなとこまで同じだなんて……)
 亡き妻の面影を美夜に重ねた達郎は、妙な興奮を覚えた。
 自分は妻と娘の両方を抱いている。
 どちらの男にもなったのだ。
 妻も処女であったため、母娘両方の初めての男になったのである。
 それは何とも言えない興奮を呼び起こした。
(俺は何て幸せなんだろう……ずっと好きだった美代と結婚して、美代との間に産まれた美夜を、今はこうして抱いている……)
 理想の女性だった相手を妻とし、愛おしくてたまらない娘をまた女として抱いている。
 これほど幸せな男が世界にどれだけいるだろうか。
「うおぉっ……美夜っ、美夜っ……愛してるぞ、美夜ぁっ……」
 それまで以上に腰の動きを強く速くして叩き付けていく。
「あっ、あっ、ああっ……わたしも、あっ……わたしもお父さん、好き、あんっ……お父さん好きぃっ……あっ、あっ、やぁっ……」
 ズンズンと突き込む動きに押される様に、美夜の小さな体が前後に揺れ、そのたびに甘い声が部屋に響いた。
 愛する娘に「好き」と言われた達郎の興奮は最高潮に達し、射精感が一気に高まっていく。
「こんな、あっ……こんなの、あんっ……こんなの変、あっ……わたし変だよぉっ……あっ、あっ、ああっ……お父さん、あっ……お父さん、あっ……お父さぁんっ……」
 微かな胸の膨らみをプルプル揺らしながら、美夜は快楽に混乱した言葉を吐いた。
 潤んだ瞳がすがる様に見つめてくるのに、震える様な快感が体中を走り抜ける。
「大丈夫だっ……大丈夫だぞ美夜っ……お父さんがついてるっ……お父さんがここに居るぞっ……」
 小さな体をギュッと抱き締め、桜色をした唇に吸い付き舌を絡ませる。
「んっ、んんっ……んんぁっ……」
 驚いた事に美夜が自ら快楽を得る様に舌を動かし、拙い技術で愛撫してきたため、その初々しい行為に達郎は可愛らしさを覚えた。
 それと共に射精感も限界に近づき、もういくらも耐えられない事が分かる。
「あっ、あっ、あふっ……何か凄い、あっ……何か凄いよ、ああっ……何か凄いのぉっ……やっ、やっ、やぁっ……」
 美夜が切羽詰まった表情で快感を訴えてきた。
 おそらく絶頂が近いのだろう。
「美夜っ……そのままイくんだっ……お父さんも一緒にイくからっ……」
「ああっ、あっ……お父さんも一緒、あんっ……お父さん一緒にぃっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 ガクガクと体を震わせ、美夜はそれまで以上に強くしがみついてきた。
「イくぞ美夜っ……一緒にっ……一緒にイくんだ美夜ぁっ……」
「あっ、あっ、ああっ……わたしっ、わたしっ、わたしぃっ……お父さん、やっ……もう、あっ……わたし、あぁっ……わたしぃっ……やっ、やっ、やぁああああああああっ!」
「うぉっ!」
 ドピュドピュドピュッ、ドクドクドクドクドクドク……。
 美夜の絶叫と共に精が放たれた。
 数年分の精液が勢い良く迸り、娘の幼く清らかな膣へと注がれていく。
 己の精液が愛しい娘の中へ入っていく事が嬉しくてたまらず、さらには意識が朦朧とするほどの快感に達郎はうっとりとなった。
 妻相手でもこれほど気持ち良かった事はないだろう。
 やはり娘は妻以上に愛おしい存在という事なのかも知れない。
 今まで比べた事などなかったが、男としての本能が、今精を注いでいる相手こそが最高の女だと訴えている様に思えた。
「くっ……うっ……ふぅ……」
 何とも長くそうしていた様な気がした後、ようやく終わった射精と共に、達郎は大きく息を吐き出し、体の力を抜いて娘の上に倒れ込んだ。
 耳元にハァハァと荒い呼吸が響き、温かで柔らかな肉の感触が体の下に感じられる。
(美夜、可愛い美夜……美夜は俺の物だ……)
 これまでも娘に対してかなりの愛おしさを覚えていたが、今はそれに加えてさらに強い想いがあった。
 抱いた事により、女としての意識が強まったせいかも知れない。
 父親的な愛情だけでなく、男的な意味でも美夜に対して愛情を持ったのだ。
 この愛おしい存在を誰にも渡したくない、という想いが達郎の中に溢れていたのである。
「おとぉ、さん……もう、終わり……?」
 美夜がぼんやりとした声で尋ねてきた。
「その通りだ」と答えようとした瞬間、別の自分がそれを制した。
 美夜とのセックスを、この一回限りで終わりにしていいのか、という想いが湧き起こったのだ。
 これほど愛おしい美夜、そして信じられないほど気持ちのいい美夜の体。
 この素晴らしい娘と、一度だけしか交わらないなど、とても満足できる事ではなかった。
 もっと美夜を味わいたい。
 隅から隅まで小さな体を舐め回し吸い尽くし、何度も肉棒で貫いて、己の精液で幼い膣を一杯にしたい。
 そんな想いで達郎の心は一杯だった。
(まだ……終わりにしたくない……)
 神事は男が女に射精する事で終わる。
 だから後はこのまま寝ればいいだけなのだが、それで明日になってしまえば、自分達はただの父娘に戻り、もう二度と美夜を抱く事は無いだろう。
 本来ならそうすべきだった。
 今の出来事は神事のために仕方なくした事であり、父と娘が交わるなどしてはならない事なのだから。
(でも……俺は……)
 しかしその一度の交わりで、達郎は美夜に夢中になってしまっていた。
 幼い体から溢れんばかりに押し寄せてくる、若さを感じさせる力の様なものが、達郎の眠っていた雄を刺激し、もっとこの肉体を味わえと訴えているのだ。
 今も触れている体からは、はつらつとした美夜の若い波動が押し寄せ、達郎の肉棒をすっかり回復させていた。
 まるで十代の頃の様に肉棒は痛いほどに勃起し、もっとこの女の中に入れろ、擦れ、精を放てと叫んでいるのである。
「まだ……終わりじゃないよ……これからさ……」
 達郎はゴクリと唾を飲み込むと、嘘の言葉を娘に告げた。
 チクリと罪悪感の針が心に突き刺さる。
「ふ〜〜ん、そうなんだぁ……じゃ、しないとねぇ……」
 美夜はどこか面白そうな表情をした後、何とも色気を感じさせる笑みを浮かべた。
 それが達郎には、こちらの嘘を見抜き「仕方ないねお父さんは」と暗に告げているかの様に感じられた。
「でも……その、美夜が嫌ならお父さんは……」
 嘘がバレた様な感覚を覚えた達郎は、思わずそんな事を呟いた。
「駄目だよお父さん。ちゃんとしないとお婆ちゃんに怒られるよ……ふふ、大丈夫、私なら平気だから。それにお父さんなら何度されても、いいし……」
(!……)
 その言葉に達郎の心臓は激しく鼓動した。
 嬉しい言葉であったのはもちろんだが、それ以上に潤んだ瞳でこちらを見上げてくる美夜の顔が、今まで知っていた少女の顔とは異なる女の顔をしていたからだ。
 まるで「私の体が欲しいんでしょ?」と、己の肉体が男を夢中にしている事を誇らしげにしている雰囲気を感じさせる表情を浮かべていたのである。
 少し前まで元気少女だった美夜は消え、男を惑わす女の美夜がそこにはいたのだった。
「ね、次は裸でしよ?……わたし、裸でお父さんに抱かれたい……」
「え? でも神事では……」
 服を着たままでするのが決まりだった。
「どうせ誰も見てないんだからいいじゃない。それともお父さんは、わたしと裸でするの、嫌?」
「い、嫌な訳ない。お父さんは美夜と裸でしたいぞ」
 これまで「決まりを守れ」と言っていた美夜とは違う様子、それはとても少女とは思えない淫靡な雰囲気を伴っていたのだが、そうした状態で尋ねられた達郎は慌てて首を横に振った。
 そこにはもし嫌だと思っていても、頷かせられる程のいやらしさがあったのだ。
 その普段の美夜とはあまりに違う様子に、達郎は驚きを覚えていた。
 女というのは、一度抱かれただけでこうも変わるものなのだろうか。
「じゃ、いいよね。裸になろ?」
 達郎の返事に満足したらしい美夜は起き上がると、巫女服をゆっくり脱ぎだした。
 こちらを見つめつつ肌を晒していくその様子は、何とも言えない色気を感じさせ、達郎は鼻息が荒くなるのを覚えた。
 年端も行かない少女の脱衣に、どうしてここまで興奮しているのか不思議だった。
 いくら娘に対して愛おしさが高まっているとはいえ、この興奮は異常だった。
 先ほどまでは愛情で一杯だった心に、欲情が津波のごとく押し寄せてきた感じなのだ。
 重くドロドロとした獣欲が体中に広まっていき、肉棒が嫌というほど勃起してしまっているのである。
「どう? わたしの体、綺麗でしょぉ?」
「あ、ああ……凄く綺麗だ……」
 美夜の体は本当に美しかった。
 一糸まとわぬ肉体は、少女と女の狭間と言うべき華奢でありながら肉付きのあるアンバランスな雰囲気を醸し出しており、全体的に細身の体の中で胸元だけがなだらかな山を描いて弾力のある膨らみを強調していた。
 その頂点ではプクッとしたピンク色の突起が立ち、女としての性徴を感じさせている。
 全身を真っ白な肌が覆い、先ほどの交わりの名残を示す様に桜色に上気しているのがいやらしい。
「ほらぁ、お父さんも脱いでぇ……早く一緒に裸になろうよぉ……」
 甘ったるい口調でおねだりされ、達郎は慌てて服を脱いだ。
「ふふ、元気だねぇ。さっきはこれが私の中に入ってたんだぁ……」
 美夜は股間の一物を楽しげに見つめると、その細い指で掴んできた。
「くっ……」
 その瞬間、ゾクゾクする様な快感が走り抜け、達郎は思わず射精しそうになった。
「さっきお父さん舐めてくれたから、お返しするね……」
 そう言うと、美夜は小さな口を大きく広げ、肉棒をパクリと咥え込んだ。
「うっ……み、美夜……?」
 まさか娘がフェラチオをしてくるとは思わなかった達郎は、驚きと共に押し寄せてくる快感にうっとりとなった。
「気持ち良く、してあげるね……」
 上目遣いにこちらを見つめ、美夜は肉棒に舌を絡ませてきた。
 ヌメリを帯びた柔らかな肉が亀頭を舐め上げてくるのに体が震え、快感が走り抜ける。
 肉棒の裏側に舌が這わされ、全体をチュパチュパと吸引されるたびに腰が持って行かれる様な気持ちの良さが起きる。
 ぎこちない動きであるにも関わらず、的確に弱味を突いてくる舌の動きに達郎は夢中になった。
 何より視線を下へ向ければ愛らしい美夜の顔が目に映り、その可愛らしい口に自分の肉棒がハマり込んでいるのがたまらない。
(ああっ、俺のチンポを美夜がっ……美夜が舐めてくれてるっ……)
 熱心に頭を動かしながら、時折「気持ちいい?」と尋ねる様に見上げてくる美夜の様子に、達郎の我慢はすぐに限界に達した。
 この様な可愛らしくもいやらしい少女のフェラチオに、耐えられる男などいやしないだろう。
「美夜っ、出るっ……出るぞっ、出るからなっ……」
 そう叫びながら小さな頭を掴み、激しく腰を振り出した達郎は、あっという間に精を放った。
「ぐっ、くぅっ……」
 脳天を貫く快感に歯を食いしばりながら、ドクドクドクと放出されていく精液を感じる。
 美夜は可愛らしい顔を歪めながら、吐き出される精液をゴクゴクと飲んでいる。
 その様子がまた嬉しく、達郎は美夜に対する愛情を強めながら最後の射精を終えた。
「んんぅっ、んっ……んはぁ……一杯出たねぇ……気持ち良かった? お父さん」
 まるでテストで百点を取った事を褒めてもらいたがっている様な無邪気さで美夜が尋ねてくる。
「ああ、凄く気持ち良かったぞ……」
 達郎の言葉に、美夜は「やったぁ」と笑顔を浮かべると、嬉しそうに抱き付いてきた。
 その様子を見ていると、達郎は父娘でセックスする事がそんなに悪い事ではない様に思えてきた。
 無論、いけないと理屈では分かっているのだが、少しくらいなら良いではないかという気持ちになったのだ。
 愛する相手を抱くのはしごく当然な事であり、そうしない方がむしろ不自然に思えたのである。
 実際愛し合っている恋人や夫婦はセックスをするのだから、同じ様に愛し合っている父と娘がセックスしたところで何の問題があるだろう。
(そうだよ。別にいいじゃんか……俺はこんなに美夜を愛しているんだから……)
 目の前では楽しそうに笑っている美夜の顔があった。
 一糸まとわぬ裸体に長い黒髪がかかり、それは何とも言えず美しくもいやらしい雰囲気を示していた。
「……」
 美夜はジッとこちらを見つめ、何かを期待する様にして待っている。
 その瞳は父親に対する信頼と甘え、そして今や男として意識している光を放っている様に思えた。
 無邪気な少女の瞳でありながら、男を求める女の瞳をしているのだ。
 お日様の様な笑顔と、男を誘う女の笑みが合わさった、複雑な表情がそこには浮かんでいたのである。
 その妖しげな雰囲気に、達郎は居ても立ってもいられない衝動を覚えた。
 この目の前の女体を、幼い肉体を、無茶苦茶にせずにいられなくなったのだ。
「美夜っ!」
 美夜の体を抱き締めると布団の上に押し倒す。
 生の肌同士が擦れ、たまらない快感が押し寄せてくる。
 少女の滑らかな肌は触れているだけで肉欲が高まるたまらない刺激があった。
「あっ、やっ……お父さん落ち着い、あんっ……そんなに焦らない、あっ、やんっ……駄目だよぉ、そんなに慌てちゃ、あぁんっ……」
 まるで経験豊富な熟女が童貞少年を諭す様な口調で美夜は告げてくる。
 実際達郎は若い頃に戻ったかの様に落ち着きが無くなり、初めて知った女体を貪りたくてたまらない少年時代の心になっていた。
 経験した事のない幼い体を相手にしているのが大きかったかも知れない。
 小さな体がいやらしく蠢く様は、成人女性を相手にするのとは異なる荒々しい興奮を呼び起こしたのだ。
 華奢な体に触れ、細い腕や脚を撫でさすり、微かな胸の膨らみと幼い割れ目を愛撫するたびに、ゾクゾクする様な快感が心と体に走り抜けるのである。
(ああ……美夜は最高だ……美夜はたまらない……)
 その滑らかな肌に触れ、まだ硬い肉に触れていると、雄の悦びが体中に溢れてくる。
 女と呼ぶには幼すぎるその肉体を自由に貪る行為は、男を狂わす甘美な媚薬であり、達郎の肉棒は信じられないほどに勃起し、ビクビクと激しく震えていた。
「あんっ、やっ…… ふふ、そんなに私の体が欲しいのぉ? あっ、ああんっ……」
 夢中になって小さな膨らみを指先で摘む様にして揉みまくり、可憐な乳首に吸い付き嬲っていると、美夜が嬉しそうに微笑んだ。
 それは経験豊富な女が男を誘う媚びに溢れており、幼い容姿とのギャップに達郎は狂わんほどに興奮した。
「そうだっ。お父さんは美夜の体が欲しいっ……美夜が欲しいんだっ……」
 そう叫びながらか細い脚を左右に広げ、ピンク色の割れ目をさらけ出すと、初々しい秘所へ舌を這わせていく。
「あぅっ、やんっ……はっ、あっ……やぁっ……」
 美夜は頭を左右に激しく振り、足の指を握ったり閉じたりした。
 半開きになった口から涎が垂れ、体をピクピク震わせて潤んだ瞳でこちらを見つめてくるのに興奮が高まる。
「あっ、あぁっ……いぃっ、あっ……いいの、あんっ……いいぃっ……」
 後頭部に手が置かれ、強く股間に押しつけられる。
 美夜はガクンガクンと体を震わせながら、大きく顎を仰け反らせた。
 長い黒髪が宙を舞い、桜色に染まった白い肌にかかるのがいやらしい。
「あぁ……おとぉ、さ……ちょう、だい……おとぉさんのぉ……入れてぇ……」
 達郎が舌の動きを止めると、美夜がぼんやりした口調でそう告げてきた。
 愛する娘に己の肉棒を求められた事に、激しい喜びと興奮が湧き起こる。
「分かった。入れるぞ、入れるからな……美夜にお父さんのを……入れるから……」
 達郎は体を起こすと、すでに痛いほどいきり立っている肉棒を幼い割れ目に押し込んでいった。
 ズブリ、ズブズブズブズブ……。
「あぅっ……あっ、あっ……あぁっ……」
 美夜がすがりつく様にして腕を背中に絡ませ、そのままグイと引き寄せてくるのと同時に肉棒が完全に収まる。
(き、気持ち、いぃ……)
 達郎は体中に溢れる快感にうっとりとなった。
 股間からはもちろんだが、滑らかな肌と擦れ、弾力のある肉によって体を受け止められているのがたまらず、体全体が幼い肉体に包まれて、愛する娘とまさに一つになっているのだという認識が強くなり、心と体に強烈な気持ちの良さが溢れたのだ。
「美夜……」
「お父さ……んんっ……んっ……んぁっ……」
 目の前にある可愛らしい顔を見つめた後、小さな唇に吸い付き貪っていく。
 そのまま腰を動かし出すと、美夜が体をピクピク震わせながら舌を強く吸ってきた。
「美夜っ、愛してるぞ美夜っ……」
 小さな体をギュッと抱き締め、小刻みに強く腰を振っていく。
「あんっ、あっ……わたしも、あっ……わたしも愛してる、あんっ……愛してるのお父さ、あっ、あぁんっ……」
 体の全面で美夜の滑らかな肌が擦れ、たまらない快感が湧き起こった。
 胸元で小さな乳首の硬い感触が感じられ、くすぐったい様な気持ちの良さを伝えてくる。
 達郎は美夜を抱いたまま体を起こし胡座をかくと、体面座位の状態で腰を強く突き上げた。
「あっ、やっ、はっ……何これ、あんっ……凄い、あっ……凄いよお父さ、あっ、あぁっ……」
 重力が加わる事で強くなった突き込みに、美夜は頭を仰け反らせた。
 幼い体が膝の上でいやらしく悶えている姿はたまらず、達郎はピンク色の乳首に舌を這わせ、チュウっと強く吸い付いた。
「あんっ、やっ……そんな、あっ……やだ、あぁんっ……」
 そのままさらに強く突き込むと、美夜は耐えられないように後ろに手を付き、体を後ろに反らしながらくぐもった喘ぎを漏らした。
 顔に長い黒髪がかかり、虚ろな瞳と相まってたまらない色気を醸し出している。
 少しすると耐えきれなくなったらしい美夜が後ろに倒れ、黒髪が白いシーツに広がる様が何とも美しくもいやらしかった。
 自分は今何と可愛らしい存在を抱いているのか。
 そう思うと達郎の射精感は一気に高まっていった。
「美夜っ……そろそろイくぞっ……いいかっ……?」
「あっ、あっ、ああっ……いいよ、あっ……いいっ……わたしももう、あんっ……わたしももう、あぅっ……わたしももうイくのぉっ……」
 布団に両手を突いて激しく突き込むと、美夜が泣きそうな表情をしながらそう叫んだ。
 頭を左右に振り、まるで駄々っ子の様な仕草をしているのを見ると、幼女の頃を思い出し、それと同じ相手を抱いているのだと意識した達郎は、強烈な背徳感と興奮を覚えた。
「あぁっ、あっ、ああんっ……やっ、やっ、やぁっ……お父さん、あっ……お父さん、ああっ……お父さぁんっ……あっ、あっ、あぁあああああああああっ!」
「美夜ぁっ!」
 強く突き込むのと同時に思い切り精を放つ。
 ドピュドピュっ、ドクドクドクドクドク……。
 尿道を激しい勢いで精液が通り抜けるのを意識しながら、達郎は凄まじい気持ちの良さを感じていた。
 先ほども同じようにして射精したが、今回は美夜が痛がらなかった分、好き放題出来た様に思え、それだけ快感が強くなったのだ。
「あぁ……はぁ……あ……おとぉ、さぁ……」
 虚ろな瞳で美夜がこちらを見上げている。
 それは年相応の幼さを感じさせ、その相手に精液を注ぎ込んでいる事に激しい興奮が湧き起こった。
(俺は美夜に射精してる……娘の中に精液を注ぎ込んでいるんだ……)
 そう思うとゾクリとした痺れの様な気持ちの良さが体中に広がった。
 それは妻としていた時には感じた事の無い悦びだった。
「ぐっ……くっ……ふぅ……」
 最後の射精を終えた達郎は、力を抜いて美夜の体の上に倒れ込んだ。
 耳元でハァハァとした可愛らしい呼吸音が聞こえ、愛する娘を抱いた事実を認識させる。
「おとぅさん……好きぃ……」
 不意に美夜がそう言いながら抱き付いて来たため、達郎は嬉しさで一杯になった。
「お父さんも美夜が大好きだぞ」
 小さな頭を優しく撫でながらそう応えると、美夜は嬉しそうに笑った。
(うぅ……何て可愛いんだろ……美夜はホント可愛い……)
 その瞬間、達郎の娘に対する愛おしさは爆発し、それと同時に肉棒も回復した。
 心と体が美夜に対する愛情で溢れ、もっと抱きたくてたまらない衝動に包まれていく。
「美夜っ、美夜ぁっ!」
 達郎は美夜の体を抱き締めると、再び肉棒を押し込み腰を振り始めた。
 美夜はそれに「あっ、あっ」といった可愛らしい声をあげながら悶え、甘えるように頬ずりしてきた。
 この愛らしい娘をもっと気持ち良くさせたい。
 そして自分ももっと気持ち良くなりたい。
 そんな事を思いながら、達郎は腰の動きを激しくしていくのだった。


 気がつくと朝だった。
 あれから達郎は何度も何度も美夜を抱き、その幼い肉体を十二分に味わったのだが、いつの間にか寝てしまったらしい。
 隣を見ると、美夜が可愛らしい寝顔を見せて布団にくるまっている。
 そのあどけない表情を見ていると、昨夜の快楽に乱れた姿が嘘の様だった。
(女は魔物ってのは本当なんだな……)
 今の美夜からは「可愛い女の子」という印象しか持てず、昨夜の様に夢中になって抱いてしまうほどの色気は全く感じられなかった。
 だが自分は、その可愛い女の子を相手に狂った様にセックスしまくったのだ。
 この幼い肉体を舐め、吸い、肉棒で突きまくって大量の精液を注ぎ込んだのである。
(俺ってやつは……)
 冷静になると、実の娘を相手にセックスするなど狂気の沙汰だった。
 一度目は神事のためであり、仕方がないという言い訳も出来るだろう。
 しかし二度目以降は自分の意志で抱いたのだ。
 それは許されない事だ。
 せめてもの救いは美夜自身も抱かれる事を望んでくれた事だった。
 騙したとはいえ嫌がらず、進んで抱かれてくれたのである。
 だがよく考えれば奇妙な話だ。
 いくら仲が良いとはいえ、普通あそこまで積極的に父親とセックスしたがるだろうか。
 それが達郎にはよく分からなかった。
「どうやら無事神事は終了したようだな」
 突然襖が開いたかと思うと、母が部屋に入ってきた。
「あっ、か、母さんっ……」
 瞬間、達郎は自分達がマズイ状態である事に気がついて慌てた。
 何故なら自分も美夜も真っ裸だったからだ。
 神事は服を着たまま行うのが決まりであったため、それを破っていたとなれば叱られるだろう。
「何を動揺している。せっかく神事を終えたというのに、それではみっともないぞ」
「あ、はい……」
 達郎は怒っていない様子の母を奇妙に思いつつ、傍にあった服を引き寄せた。
「なるほど、服を脱いでいた事を気にしている訳か」
 さすが母親だけあり、達郎の考えている事などお見通しの様だった。
「はい。服を脱いでしまって申し訳ありません」
「気にする事はない。服を脱いだ事こそが神事の成功の証だからな」
「え……?」
 予想外の言葉に達郎は呆気に取られた。
 神事の決まりでは服を着たままする事になっているはずなのに、それが成功の証とはどういう意味だろう。
「この神事が何のためであるのか覚えておるか?」
「神さまをお迎えするためです……」
「そう。そして神がいつ現れるのかと言えば、交わりの最中なのだ」
「え……?」
 美夜とセックスしている間に神が来ていたというのか。
 そんな事には全く気がつかなかった。
「お前は分かったはずだぞ。服を脱いだのはそのせいであるはずだからな」
「どういう意味です?」
「そもそも服を脱いだのは何故だ?」
「それは美夜が……」
 そこまで言いかけ、娘に決まりを破った責任を負わせる訳にはいかないと思った達郎は言い淀んだ。
「隠す事はない。美夜が裸になりたいと言い出したのであろう? まさにそれこそが神が現れた証。美夜に神が降りられた証なのだ。神は何も身に付けず、裸で交わる事を望まれるからな。これまでもそうであったと私は聞いている」
「そ、そんなこと……」
「信じられないか? だが美夜を抱いている時に思わなかったか? いつもの美夜と違うと」
 それは確かに思った。
 昨夜の美夜はどこか変だったのだ。
 している最中は処女を失ったためだろうと勝手に解釈していたが、いくらなんでもそれだけでは説明できないほど、美夜の言動はいつもと違っていた気がした。
 特にこちらを誘う様な態度を示したり、時折凄く色気を感じさせる事があったのは、十二歳の少女としては異常に思えた。
「神は処女を失った直後の娘の身に降り、一族の男と交わって幸を授けて下さるのだ。つまりお前は美夜を抱きつつ神も抱いていたのだよ」
「……」
 何とも言えない事に達郎は呆然となった。
 あまりに信じられない説明だったが、どこか納得してしまう部分もあった。
 特に美夜の様子は、別の誰かが乗り移っていたと考えれば理解できる部分があったからだ。
(でももしそうだとすると……あれは美夜じゃなかったって事なのか……?)
 自分の事を大好きだと言い、愛を交わし合ったのは美夜の意志ではなかったのだろうか。
 あの可愛らしく自分を求めたのは美夜ではなかったというのか。
 それはとても悲しい事の様に思えた。
「美夜には神が降り、その神気を体に宿したという訳だ。ゆえに美夜には子供を産んでもらわなければならん。達郎、お前の子をな」
「は……?」
 突然妙な事を言い出した母の顔をジッと見つめ返す。
「何をボケっとした顔をしておる。それこそがこの神事の重要な部分なのだぞ。神がもたらして下さる幸とは、我が家に神気を持つ子を授けて下さることなのだ。神と交わった男と神を降ろした女の間にはそうした子が宿るのだ」
「そ、そんな……そんなの出来る訳ないですよっ」
 父娘でのセックスですら許されない事だと思っていたのに、今度は子供を作れなど、とても受け入れられる事ではなかった。
「ふんっ、いつも私の言葉にはビクビクしているお前が、美夜の事となると強気になるな。なかなか父親していて良い事だ」
 母は達郎の文句にそう答えると鼻で笑った。
 言われてみれば、昨日から自分は母に逆らう事が出来ていた。
 それは驚くべき事であり、自分でも信じられない事だった。
「これは昔からの決まりだからな。神事を行った男女が子をもうける。そこまでが神事なのだよ。神が降りた娘だけでは我が家に幸をもたらすのには神気が足りず、神を抱いた男の分も神気が必要なのだ」
「そ、そんなこと言われたって……」
「いくら嫌がろうとも無駄だ。一度神を抱いたとなればその力から逃れる事はできん。お前は必ず美夜と子を作る」
「つ、作りませんよっ。俺は作りませんっ」
「ふっ……意志の弱いお前が、いつまで美夜を抱かずにいられるかな。神は己を抱いた男を逃がさんぞ」
 達郎の言葉に母はそう告げるとニヤリと笑い、部屋を出て行こうとした。
「そうそう、昨夜の交わりですでに身ごもっているかも知れんな。何しろかなりの回数をしていた様だし。元気な子を期待しているぞ」
 そう呟くのと同時に襖を閉める。
 部屋には呆然とした達郎と、未だ眠ったままの美夜が残された。
(美夜と子供なんて……作れる訳がない……作れる訳がないじゃないか……)
 娘との子供という許されない存在を想像し、達郎は恐怖を感じた。
 だがそれ以上に、どこか興奮している自分がいる事にも気づいて愕然となった。
 可愛い美夜との子供なら欲しい、と喜ぶ自分がおり、さらには味わった幼い肉体に執着を示す、男としての強い欲求がある事にも気づいてしまったのだ。
 それは何とも暗くドンヨリとした、心と体に絡みついてくる欲情だった。
(クソクソっ……もう抱いちゃ駄目なんだっ……俺は抱かないからなっ……)
 そうした想いを振り払う様に頭を振った達郎は、美夜の可愛らしい寝顔に視線を向けると、愛する娘を大切に想うのなら、もう絶対に抱いてはならないと決意するのだった。


「あっ、あっ、ああっ……」
 目の前には四つんばいになった小さな体があり、こちらの動きに合わせて揺れていた。
 真っ白な背中に綺麗な黒髪がかかり、たまらない色気を醸し出している。
 突き出された尻はいやらしくくねり、その中心には肉棒が突き刺さっていた。
 達郎は己の肉棒から伝わってくる快感に歯を食いしばりつつ、とにかくもっと気持ち良くなりたいと腰を前後に振りまくった。
「やっ、やっ、やぁっ……お父さん、あっ……もっと、あんっ……もっとぉっ……」
 こちらへ振り返り、告げてくる美夜にコクリと頷き、腰の動きを強める。
「ああっ、あっ、あんっ……凄、あっ……凄いよお父さ、あぁっ……お父さん凄いぃっ……」
 美夜は頭を大きく仰け反らせ、そのまま腕を崩すと、布団の上に上半身を横たえた。
 尻だけが高く掲げられたその姿勢は、娘に与えている快感が激しいものである事を意識させ、達郎の中に強い悦びをもたらした。
「やぁっ、やっ、やぅっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……」
 そのまま腰を強く叩き付けると、美夜はシーツをギュッと引き寄せ、我慢できないといった具合に頭を左右に激しく振った。
 その体はピクピク小刻みに震えており、絶頂が近いのが分かる。
 何度も交わった事で、今や達郎は美夜のそうした反応の全てを理解していたのだった。
「イくんだな美夜っ?……それじゃお父さんもイくからっ……好きな時にイっていいよっ……」
「うん、あっ……わたしもう、あっ……もうイくの、ああっ……もうイくから、あっ……だからおとうさ、ああっ……最後にいつもの、あっ……いつものやってぇっ……」
 涙ぐんだ顔をこちらに向けながら、おねだりしてくる美夜に激しい愛おしさを覚えつつ、達郎はいつも最後にしている動きを行う事にした。
「じゃ、やるぞっ……それそれそれそれそれぇっ……うりゃっ、うりゃっ、うりゃぁっ……」
 小刻みに凄まじい早さで突き込み、続けて大きく力強く突き込む。
 その動きをすると美夜の小さな膣が激しく収縮し、肉棒が強烈に吸引されてたまらない快感が押し寄せてくる。
「あっあっあっあっあっ……やんっ……やんっ……やぁんっ……もうわたし、あっ……もう、あぅっ……もうイくの、イくぅっ……やぁあああああああああああっ!」
「うぉっ!」
 美夜が体を硬直させた瞬間、達郎も肉棒の栓を開いた。
 ドピュドピュっ、ドクドクドクドクドクドク……。
 凄まじい勢いで精液が迸り、幼い膣へと注がれていく。
(ああ……美夜ぁ……俺の美夜ぁ……お前は俺の物だぁ……)
 達郎は娘を己の物とした満足感と、父親として許されない行為をしている背徳感から蕩けそうな快感を味わっていた。
 これは他の女とするセックスでは決して味わえない、美夜とする時にだけ味わえるたまらない快楽だった。
 そしてその快楽のせいか、達郎は「もう抱かない」とした決心とは裏腹に、あの日の翌日から早速美夜を抱いてしまったのだ。
 一度知ってしまった娘の肉体の魅力は、抱かずにはいられない衝動を達郎に与えていたのである。
 何しろ美夜の体を服の上からでも見ていると、ドロドロとした欲情が股間に押し寄せ、その幼い肉体を舐め回し吸い付き、肉棒を押し込んで喘がせたい衝動に心と体が包まれる様になってしまったからだ。
 初めは何とか耐えようと頑張った。
 だがそれも、会話する際に美夜が体に触れてきた事によって瓦解した。
 これまでも普通にしてきた体の接触。
 そうした行為が、今の達郎には性的刺激になっていたのだ。
 触れている部分から甘い刺激が体中に広がり、肉棒をいきり立たせ、耐え難い衝動で心と体が一杯になったのである。
 理性を失った達郎は、美夜をその場に押し倒して襲いかかった。
 その瞬間、とんでもない事をしてしまったと思ったが、当の美夜が嬉しそうに微笑み、「お父さん大好き」などと抱き付いてきたため、驚くと共に、それによってもう止まれない自分を認識した。
 美夜が受け入れ、嬉しそうにしてくれている行為を止めるなど、達郎には出来ない事だったからだ。
 それでも父親ならば止めなければならなかっただろう。
 だが可愛い娘に逆らってまで止める、などといった気の強さを達郎は持っていなかった。
 まさに母の予言通り、己の意志の弱さから美夜を抱く様になってしまったのである。
 それから一週間、達郎は毎夜毎夜美夜の体を貪り、大量の精液を実の娘の膣に注ぎ込んでいたという訳だった。
(だけどこのままじゃ、美夜が妊娠しちまう……)
 セックスはともかく、妊娠に関してはさすがにマズイと思っていた。
 妊娠してしまえば、問題は二人だけの事ではなくなるからだ。
 そのため避妊しようとしたのだが、それに関しては美夜が邪魔をした。
 達郎がコンドームを付けようとすると、「ちゃんと決まりを守らないと駄目だよ」と言ってくるのだ。
 どうやらあの時の母との会話を聞いていた様で、「子供を作るまでが神事」として避妊を否定してくるのである。
 さらには「わたし、お父さんとの子供なら欲しい」とまで言われてしまっては逆らえなかった。
 何しろそれは、いけないと思いつつも達郎自身、密かに願っていた事でもあったからだ。
 そうした理由から、達郎はこの一週間、避妊具無しで美夜を抱きまくり、何度も膣内に射精を繰り返していたのだった。
「くっ……ぐっ……ふぅ……」
 最後の精を放ち終えた達郎は、力を抜くと美夜の横に倒れ込んだ。
 横から可愛らしい呼吸音が聞こえ、視線を向けると、愛する娘が嬉しそうな表情でこちらを見つめていた。
「ね、お父さん。そろそろ赤ちゃん出来たかなぁ?」
「……どうだろう……」
 一瞬その事に動揺するが、すぐに何でもないフリをしながら答える。
「もし出来たら神様みたいな子供なんだよね? 凄い子供が出来るんだよね? 楽しみだなぁ」
「ああ、楽しみだね……」
 まるで遊園地へ行くのを楽しみにしている様に、美夜ははしゃいだ声を出している。
 ただその肌は快楽で上気し、体には達郎の付けたキスマークが大量に浮かんでおり、幼い言動とかなりのギャップを感じさせた。
 美夜は少女の雰囲気で大人の女の言葉を述べており、それが達郎には微妙な想いを抱かせた。
 あの日以来、美夜はこうしたアンバランスさを見せる様になった。
 達郎が抱かずにいると誘うように体を寄せ、いやらしく見つめてきたりするのだが、次の瞬間にはあどけない表情で、普段と変わらない明るい笑顔を向けてきたりするのだ。
 色気と純真さが同居し、まるで二重人格とも言うべき状態になっているのである。
 その事が達郎には奇妙に感じられ、美夜がどうかしてしまったのではないかと思っていた。
 母に言わせれば「神が降りたから」となるだろうが、達郎はそこまで神の存在を信じていなかったため、他に何か原因があるのではないかと思っていた。
 一番有力なのは薬だった。
 他の神事の際、薬を服用して行っているのを見た事があるからだ。
 神に対するにはそれなりの精神状態が必要という事で、薬によって強制的にそうした状態に持って行くのが当たり前とされていたのである。
 今回の神事でも、何かしらの薬が使用されている可能性はあった。
 例えば媚薬を使えば通常より快楽に夢中になるだろうし、意識を誘導できる薬を用いれば、「父親と子供を作るのが素晴らしいこと」と思わせる事も出来るだろう。
 さらにそういった状態は少女を大人びて見せ、まさに「神が降りた」事に対する信憑性を高める効果がある様に思えた。
 あの日、美夜は神事の心得を教わるとして母と二人きりで居たため、その時に薬を飲まされたのかも知れない。
 そして今も様子がおかしい点から、服用し続けている事はあり得た。
 真面目な性格であり、さらには達郎のために神事を成功させたいと思っている美夜であれば、そうしていてもおかしくないからだ。
 母が幼い少女にそこまでするかは疑問であったが、しないとは言い切れない雰囲気が実家にはあったのである。
(でも、何でそこまでして……)
 いくら神事だとはいえ、父と娘の間に子供を作らせようとするなど異常としか思えなかった。
 もっと普通の組み合わせにすれば、達郎としてもこれほど悩む事はなかっただろう。
 それを何故、父娘などという組み合わせにしなければならないのか……。
「其はいにしえよりの決めごとゆえ……」
(!……)
 不意に隣から重々しい声が聞こえたため驚いて視線を向けると、美夜がこちらを見ているのと目が合った。
 だがそれはいつもの美夜ではなく、人間性を感じさせない無表情な顔であり、大きく見開かれた瞳には妖しげな光が浮かんでいた。
(髪が……)
 美夜の長い黒髪が、まるで静電気で引かれているかの様に宙を舞っているのが恐ろしさを感じさせる。
「汝が一族が求めし幸は、一族の長たる男子と乙女が交わりし後に産まれた子とすると、いにしえに契約した。ゆえに此度も長たる男子である汝と乙女たる汝の娘の交わりにより子を作らんとしたなり」
 美夜は上半身を起こすと、達郎の顎に手をかけて顔を近づけてきた。
 そこには無表情でありながら恐ろしいまでの色気があり、触れられている顎からは強烈な快感が走って、達郎は快楽で意識が朦朧となった。
「此は我の意志であるも、娘の意志でもある。娘は父との子を本心から望んでいるなりや。幼さにあるまじき色気は我の影響なりと言えど、其は娘が父を求めし想いをくんだゆえなり」
 その言葉が本当だとすると、美夜は自分との子供を本気で望んでいるというのか。
(って、そもそも今喋っているのは何なんだよ……)
 目の前に迫る顔は確かに美夜だったが、中身は美夜では無い様に思えた。
 まさかこれが神だというのだろうか。
「汝は娘を抱き、我が与えし幸である子をなすが使命なりや。其の引き替えに、我は格別の快楽を汝に与えんとす」
 そう告げると同時に美夜は唇に吸い付いてきた。
 舌が絡み、強く吸引される。
 甘美な味わいが口内に広がり、体に気持ちのいい痺れが広がっていく。
(うぅ……)
 信じられないほどにたまらないキスだった。
 すでに肉棒は痛いほど勃起し、再び目の前の女体の中に入りたいと訴えてきている。
(したい……したくてたまらない……美夜とセックスがしたくてたまらない……)
 強烈な肉欲が湧き起こり、体がブルブル震えるほどの興奮に体が包まれていた。
 もう相手が何であろうと関係なかった。
 今は美夜の体を、この幼い肉体を貪り愛したい。
「美夜ぁっ!」
 我慢出来なくなった達郎は、美夜の体を押し倒した。
「あっ、え?……お父さん? あれ?」
 美夜は驚いた様な声をあげ、目を丸くしている。
 どうやら元に戻ったらしい。
 そしてその様子から、あの人格が出ていた間の事を覚えていない様だ。
 あれは一体何だったのか。
 本当に神だったのか分からなかったが、今目の前に居るのは自分の娘の美夜である事は確実だった。
 であれば、あの人格の事は後で考えればいい。
 今は美夜の体を、愛する娘を抱きたいのだ。
「もう一回いいだろ? お父さん、したくなっちゃったんだ」
「ええ? もうちょっと休んでからって、あっ、やんっ……ちょっとお父さ、ああんっ……」
 何か言いかける美夜を無視して乳首に吸い付いていく。
 そのまま舌で舐め回し、可愛らしい膨らみを揉みしだいていくと、美夜は体をピクピク震わせて喘いだ。
「しょうがないんだから、あっ……ホントお父さんは我慢できないよね、やぁっ……」
「そうなんだ。お父さんは美夜の事となると我慢できないんだよ。美夜が好きで好きでたまらないからな」
 そう言いながら細い両脚を左右に開き、正常位の体勢になりながら肉棒を押し込んでいく。
 ズブ、ズブズブズブズブ……。
「あっ、あっ……あぁっ……はぅ、お父さんの、入ったよぉ……」
 肉棒が全て収まると、美夜はうっとりとした表情で見つめてきた。
 それは実に可愛らしくもいやらしく、この表情を見ているだけで達郎の肉棒は激しく猛った。
 感触的にも肉棒が強く締め付けられ、ウネウネとした膣襞が絡み、吸い付いてくるのに思わず射精しそうになる様な快感が走り抜ける。
「うおっ、美夜っ……いいぞっ……美夜の中は最高だぁっ……」
 何度入れてもたまらない娘の膣の感触に頭を仰け反らせながら、達郎は勢い良く腰を動かし始めた。
「あんっ、あっ、ああっ……お父さんいい、あっ……お父さんいいよ、あんっ……もっと、あっ……もっとしてぇっ……」
 甘い声で喘ぐ美夜に可愛さを覚えつつ、ズンっと強く突き込むと、大きく顎を仰け反らせるのにいやらしさを感じる。
 自分は可愛い娘の中に肉棒を押し込み、突き込む事で悶えさせているのだと認識すると、その禁じられた行為をしている事に背徳感が湧き起こった。
 それこそが達郎が美夜の体を抱かずにはいられない最大の要素と言えただろう。
「してはならない」と思いつつ、その幼い体を舐め回し肉棒で貫く時、ゾクゾクする悦びが心と体を包み込むのだ。
 これは普通に愛した女相手では得られない、娘の美夜だからこそ得られる快楽と言えた。
 その証拠に、娘と同等に愛しているはずの妻とのセックスでは、この様な状態になった事がないのだ。
「やっ、やっ、やぁっ……もっとっ、もっとっ、もっとだよお父さぁんっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……」
 大きく腰を動かし、強く突き込むと、美夜が涙を流しながら悶え狂った。
 腕が背中に周り、脚が腰に絡んできてギュッと掴まれる。
 可愛らしい顔が目の前に迫り、達郎はその小さな唇に吸い付いていった。
「んんっ……んっ……んんぁっ……おとぅ、あぅっ……いいよぉ、あんっ……おとぉさ、あっ……オチンチ、やぁっ……すごぉい、のぉっ……」
 蕩ける様な表情を浮かべながら、美夜は甘ったるくそう喘いだ。
 あまりに気持ち良すぎて意識が朦朧としているらしい。
 これまでも何度か同じ様になり、その理性を失って快楽に染まっている様子は、美夜を自分の物に出来た様な感じがしてたまらない満足感があった。
(ぐっ……凄いっ……くっ……)
 そして決まってそういう時には、達郎も強烈な快楽に包まれていた。
 肉棒から何かが入り込み、背骨を通じて体全体に広がっていくのが感じられるのと同時に、頭が気持ちの良さで一杯になるのである。
 まさにそれは極上の快楽と言える状態だった。
「やっ、やっ、やぁっ……すごぉ、あっ……いい、あぁっ……もっとぉ、やんっ……おとぉさ、あっ……もっとだよぉっ……」
 美夜が首筋に甘く噛みつき、舌を這わせてくるのにゾクリとする快感が走り抜ける。
 腰の動きを激しくすると、幼い顔がいやらしく歪み、妖しい色気を見せるのに益々興奮が高まっていく。
「美夜っ、美夜っ、美夜ぁっ……」
 愛する娘をギュッと抱き締め、貫かんばかりの勢いで肉棒を突き込む。
「ああっ、あっ、ああっ……おとぅさ、ああっ……おとぅ、あっ……おとぉさぁんっ……やぅっ、やっ、やぁんっ……」
 背中に爪を立て、ビクンビクンと体を震わせながら悶える美夜の姿は、たまらなくいやらしく、この幼い娘を自分が支配しているのだという実感を持たせた。
(欲しい……美夜との子供が……欲しい……)
 この愛らしい少女との間に、愛の証である子供を得たいという衝動が激しく湧き起こってくる。
 可愛い美夜の子供であればどれほど可愛くなるだろうと想像するだけで、たまらなくなってしまうのだ。
 その興奮の高まりが射精感を押し上げ、達郎は自分が限界に近くなっているのを感じた。
「美夜っ、イくぞっ……お父さんっ、もうイくっ……イくからなっ……」
 体を起こして布団に両手を突くと、それまで以上の速さと強さで腰を動かしていく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいよ、あっ……わたしもイく、あっ……わたしもイくから、ああっ……おとぅさ、やっ……思い切り、やんっ……思い切り出してぇっ……」
 激しい突き込みにシーツをギュッと掴み、頭を左右に振る美夜に、強烈な愛おしさが湧き起こる。
 この少女の中に精液を注ぎ込みたい。
 自分の遺伝子を、この少女の中に放出したい。
 そうした本能の欲求が達郎の心と体を包み込んだ。
「やんっ、やんっ、やぁんっ……凄、あっ……凄い、あっ……凄いよぉっ……わたしっ、わたしっ、わたしぃっ……もうっ、もうっ、もぉっ……あっ、あっ、あぁあああああああああっ!」
「美夜ぁっ!」
 二人の絶叫が重なると共に、肉棒から白濁液が迸った。
 ドクドクドクと、勢い良く精液が放出され、幼い膣へと注がれていく。
「くっ……うっ……あっ……」
 達郎は体をガクガク震わせながら、何度も何度も精を放った。
 一滴でも多く美夜の中に精液を注ぎ込みたいという想いが強まり、これでもかとばかりに射精していく。
「あ……はぁ……おとぉさんの……せいえきぃ……あかちゃ……ほしぃよぉ……」
 美夜はぼんやりとした表情を浮かべながらそう呟き、精液を逃すまいという感じでしがみついてくる。
 父親との子供を欲し、その子だねを嬉しそうに受け入れる娘の様子は、まさに異常と言えただろう。
 だが達郎にとってその美夜の姿は、自分の全てを求める愛らしい娘の姿でしかなかった。
(美夜との子供が欲しい……美夜と俺の……)
 達郎の中にはその事ばかりが渦巻いていた。
 射精を終えて力を抜き、柔らかな体の上に倒れ込む。
 ハァハァと荒い呼吸をしている美夜を感じながら、この小さな体の中にやがて自分との子供が宿るのかと思うと嬉しくなってくる。
(って、あれ? 俺何で……)
 ふと、いつの間にか美夜との子供を待ち望んでいる自分に気がついた達郎はギョッとなった。
 確かにそうした想いはこれまでもあったが、「いけない」という意識の方が強かったはずなのだ。
 それが今や、当然の様にして求めていたのである。
「快楽に身を任せ、娘との子をなすべし」
 不意に重々しい声が耳に響く。
 見れば美夜の顔が再び無表情となり、妖しげな光を放つ瞳がこちらをジッと見つめていた。
「其のため我は、汝に極上の快楽を与えん」
 触れている肌からゾクリとする様な快感が押し寄せ、肉棒があっという間に回復した。
 荒々しい衝動が湧き起こり、目の前にある肉体を無茶苦茶にしたい気持ちになっていく。
「美夜っ……」
 訳の分からない激しい衝動に押されるまま、達郎は美夜の体をギュッと抱き締め、幼い体に唇を這わせた。
「もう、またしたいのお父さん? しょうがないなぁ……」
 美夜の雰囲気が元に戻り、いつもの口調で告げてくる。
 そこには妖しげな様子は無く、年相応の無邪気な笑みがあるだけだ。
 だが一方で瞳は情欲にまみれたいやらしい光を放っており、そのアンバランスな状態は、強烈な魅力となって達郎を虜にしていた。
「お父さん駄目なんだ……美夜を抱いてないと、駄目なんだよ……」
 心の片隅で「抱く事の方が駄目だ」という声が聞こえてくるが、それはすぐに消えていった。
 これほど可愛らしく無邪気で、いやらしく気持ちのいい少女を抱かないでいられる訳がないのだ。
「ふふ、お父さんはわたしが面倒見てあげる……だから沢山エッチして……赤ちゃん作ろ?」
 恥ずかしげに、それでいて求める様にして告げてくる美夜に、激しい愛おしさと興奮が湧き起こる。
 自分はこの娘を愛さずにはいられない、抱かずにはいられない、精液を注ぎ込み、子供を作らずにはいられない。
 そういった想いが達郎の中に溢れていった。
「ああ、そうだな。沢山エッチして、お父さんと美夜との赤ちゃんを作ろう……」
「うん。わたし、お父さんとの赤ちゃん……欲しいの……」
 達郎を見つめる美夜の瞳には、小学生らしい純粋な輝きと、肉欲にまみれたただれた光があった。
 可愛らしい少女と色気ある女。
 その二つが同居している美夜には恐ろしいまでの魅力があった。
 達郎の心と体を甘く縛る、蕩ける様な魅力が。
「美夜ぁっ!」
 突如体の中に何かが入り込んで来た様な感触を覚えた瞬間、肉棒に激しい快感が走り、達郎は抑えられない衝動に流されるまま、幼いがすでに何度も自分を受け入れている膣の中に、猛り狂った肉棒を押し込んでいった。
「あっ、やんっ……もう、お父さんいきなり、あっ……落ち着い、ああんっ……やっ、ばかぁっ……」
 可愛らしく喘ぎつつ、どこか誘う様な素振りを示し、まるで男女の関係に慣れた大人の女の雰囲気を感じさせて、美夜は達郎の突き込みに嬉しそうな喘ぎを漏らした。
 そのアンバランスな娘の様子にどこか違和感を覚えるものの、それ以上に感じる魔的な魅力に促されるまま、達郎は荒々しく腰を振っていった。
 愛する娘との間に子をもうけるために……。












あとがき

 今回はちょっと怖い感じにしてみました。
 私の好きな暗くてドンヨリした雰囲気がちょこっとだけ出せた感じですか。
 娘が時折見せる、無表情で重々しい口調は何なのか。
 本当に神様なのか、薬のせいなのか、二重人格なのか……。
 取り合えず答えは書かないで終わらせてみました。
 ここら辺のネタは、某アニメから戴いたんですよね。
 父娘の設定も同じく。
 そのアニメを観ている時に、こういう父娘でエッチさせたら興奮するなぁ、と思ったんで書いてみた次第です。
 神が降りてきたらしき描写も、本当の神だか精神的におかしいのかあやふやだったんで、それも戴きました(笑)
 そもそも「神」という定義がよく分からないので微妙ではある訳ですよ。
 霊とかも実在するのか、ただ人間の脳が見せているものなのか、そうしたモノを神や霊とするのか、そこら辺をきちんと定義しておかないと議論にならない訳ですわ。
 最初から設定として「神はいる」としている作品以外では、難しいポイントなのであります。
(2008.8.19)



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