背徳の祭り


 俊司(しゅんじ)は祖父の七回忌のため、両親の田舎へ来ていた。
 親戚一同が集まり、大人達は互いの近況を話し合って盛り上がっているが、俊司は暇だった。
 何しろ年齢の近いイトコが居ないため、話の合う相手が居ないのだ。
 取り合えず妹が一緒に来ているものの、普段一緒に暮らしている相手ではすぐに話のネタは尽きてしまい、実に暇な状態になっていた。
 携帯ゲーム機でも持ってくれば良かったと悔やみつつ過ごし、ようやく夜になった事にホッとする。
 明日になれば家へ帰るため、後は早々に寝てしまえば問題は無かった。
「よう、俊ちゃん元気か?」
 夕食を終えた俊司がトイレへ行った帰り、不意に廊下で従兄の啓司(けいじ)が話しかけてきた。
 年齢は中学生である俊司より十歳離れているが、幼い頃からよく遊んでもらったため親しい間柄ではあった。
「まあ、そこそこに……」
「ハハっ、そりゃそうだろうな。こんな行事は俊ちゃんくらいの歳じゃつまらないだろうからねぇ」
 明るく笑いかけてくる啓司に少し心が和む。
「啓司兄ちゃんはこっちで農家やってるんだっけ?」
「そうだよ。親父の跡継いで農業。会社勤めが嫌だからってんで選んだんだけど、これが結構大変でさ。まあ、もう慣れたけどな」
 啓司の父親は祖父の長男であり、農業をやっていたが、啓司自身も大学を卒業してから実家で農業をしているという事を以前母から聞いていた。
「俊ちゃんはもう十四歳だっけ?」
「うん」
「大きくなったもんだなぁ。俺が高校生の頃はまだ凄く小さかったのに、それがもう中学生かよ……」
 感慨深くそう言われると何とも困ってしまう。
 俊司にしてみれば普通に過ごしてきただけの事だからだ。
「彼女とか出来たか?」
「い、いや……居ないよ……」
「そっか、まあそうだよな。十四じゃそうそう居ないよな。だけど女の子に興味はあるんだろ?」
「そ、そりゃまあ、一応……」
 何やら話が恥ずかしい方向へ進んでいる事に困ってしまう。
 友人相手ならともかく、大人の従兄相手にするには微妙な話題だったからだ。
「それじゃ、俺が女の子と楽しくなれる場所を教えてやるよ。これからそこへ行ってみな」
「え……?」
 いきなり何を言うのだろう。
 知り合いの女の子でも紹介しようというのだろうか。
「今日っていう日に来たのも巡り合わせって事なんだろうな。運がいいよ俊ちゃんは……」
「?……」
 言っている意味が分からずに首をかしげる。
「実は今日って、ここら辺じゃ女の子と楽しく過ごせる日なんだよ。独身の若者が参加するイベントがあってさ、それに俊ちゃんも誘おうと思ってね」
「そ、そう……」
 俊司はどうしたものかと困ってしまった。
 どうやら合コンの様なイベントがあるらしいが、そんなモノに参加した事が無いため、どうすべきか分からなかったのだ。
「そんな重く考えないで、軽く友達を作る感覚でいればいいんだよ。俊ちゃんくらいの歳の子も沢山来るし、絶対楽しいぜ」
 そうやって誘われると参加したい想いが強くなった。
 恥ずかしさもあったが、何より女の子と親しくなれるかも知れない機会が魅力的だったのだ。
「どうだい? ちょっとだけ参加してみない?」
「う、うん……ちょっとだけなら……」
「よし、決まりだ。それじゃ少ししたら自治会館に来てくれ。場所は後で教えるから」
 そう言うと啓司は手を振りながら去っていった。
(OKしちゃったけど……良かったのかなぁ……)
 初めて会う女の子と上手く話せるだろうか。
 そんな事を考えていると少し不安になる。
 だがもし上手くいったら恋人が出来るかも知れないのだ。
 そうなったら遠距離恋愛になってしまうが、それもまた楽しそうだ。
 などと妄想を膨らませながら、啓司はあてがわれた部屋へと戻っていった。


 夜道を歩く俊司は少し困っていた。
 啓司に言われた自治会館へ行こうとしているのだが、余計なオマケがいたからだ。
「まだなのかなぁ。結構遠い所だよね」
 隣で妹の樹理(じゅり)が呑気にそんな事を言っている。
 啓司と別れてから部屋に戻った後、どうやら様子が変だったらしく、何かあっただろうと妹に尋ねられたのだ。
 普段であれば適当に誤魔化せられたが、今の妹は暇であったため気になった事を放っておく様な事は無く、しつこく尋ねられた末、結局啓司に言われた事を話してしまったのである。
 好奇心の強い妹は自分も行くと言い出し、俊司はそれを留めることはできなかったのだった。
「付いてくるのはいいけどさ、小学生じゃ参加できないかも知れないぞ?」
「でも私のこと知っている人いないんだから、お兄ちゃんと同い年って事にすれば大丈夫だよ。ほら、私って大人っぽく見られるしさ」
 確かに妹は十一歳でありながら、中学生と間違われる事がよくあるくらい大人びた顔をしていた。
 体も大きく、胸も結構膨らんでいたため、中学生と言い張れば通用するに違いなかった。
「啓司兄ちゃんもいるんだから無理だって。兄ちゃんに見つかったら諦めろよ?」
「それはそうだけど……出来るだけ啓司兄ちゃんには会わない様にしようよ、ね?」
「しょうがねぇなぁ……」
 妹がかなり退屈していたのは分かっていたため、仕方なく承諾する。
 俊司にしても啓司に誘われるまでは同じ気分だったからだ。
「やったぁ。じゃ、早く行こ? ほら、早くぅ」
 腕を引っ張り、はしゃぐ妹に苦笑する。
「そんなに焦るなよ。急いだってしょうがないだろ?」
「善は急げって言うじゃん。それにいい男がいたら、早くしないと取られちゃうよ」
「そんな男がお前を相手にするかねぇ」
「ああっ、言ったなぁ。見てろぉ」
「見させてもらうよ」
 兄妹は楽しげに笑い合った。
 俊司としては、実際誰かが妹にちょっかいを出してきたら邪魔しなければ、などと考えていた。
 何しろ妹はまだ小学生なのだ。
 兄である自分がしっかり守ってやらなければならないだろう。


「あ、ここじゃない?」
 しばらく歩いた後、不意に発せられた妹の声に視線を向けると、そこには体育館ほどの大きさの建物があった。
 傍にあった看板から、そこが啓司に言われた自治会館だという事が分かる。
「ん? 見ない顔だな?」
 入り口へ近づくと、近くに立っていた青年が話しかけてきた。
 ゴツイ顔をした、いかにも体育会系といった雰囲気に少し緊張する。
「えっと、俺はその……」
「もしかして啓司の従弟か?」
「あ、はい」
「聞いてるよ。お前、俊司ってんだろ? で、そっちの子は……」
「あのいも……」
「双子の妹です」
 俊司の言葉を遮り、妹はそう告げた。
「そうか双子ね。なるほど似てるな……ま、中学生なら問題ないだろ。可愛い子は大歓迎だしよ。ほら、中に入りな。ちょうど締め切りだからさ」
 青年はニヤニヤしながら入り口へ促してきた。
「ありがとうございますっ」
 妹は微笑みながら頭を下げている。
 そして意味ありげにこちらを見ながら「ほら、可愛いって言ってるよ」と小声で言って来たのに苦笑する。
 先ほどの「いい男に相手にされない」という言葉に対して言っているのだろう。
 まあ、本心からすれば、俊司も妹は可愛いと思っていたため別にそれに本気で反発する気はなかった。
 そもそも可愛いと思っているからこそ、変な男に引っかからない様にと心配しているのだ。
「へぇ〜〜、結構いるねぇ……」
 中に入るとかなりの人数の若い男女がうろついていた。
 俊司と同じくらいから、二十歳過ぎまで様々な年齢だ。
 部屋は数十畳の広さがあり、床には絨毯が敷き詰められていたため、俊司たちは靴を脱いで上がった。
「これからどうすればいいのかな?」
「さあ……?」
 啓司には特に説明を受けていなかったため、どうしたものかと思った。
 一応イベントらしいから、何かルールの様なものがあるとしたら、下手に何かしない方がいいだろう。
「ああっ! 俊ちゃん、何で樹理ちゃん連れてきてるんだよっ」
 不意に声をかけられたため、ビクッと体を震わせる。
 それは啓司だったのだが、明らかに妹を連れてきた事に怒っているのが分かったからだ。
「ご、ごめん啓司兄ちゃん。こいつがどうしても来たいって言うからさ……」
「そ、そんな事よりヤバイって……ああっ、どうしよ。もう入り口締め切っちゃったよなぁ……うわ〜〜、樹理ちゃん可愛いからマズイよ……」
 オロオロして困った様に呟いている啓司に呆気に取られる。
 一体どうしたのだろう。
 やはり妹の年齢が問題だったのだろうか。
「って、ヤベ、呼ばれてる。こんな時にくそぉ……」
 遠くから呼ぶ声が聞こえたため、啓司はそちらに手を振って返事しながら、どうしたものかといった様子で悩んでいる。
「しょうがない。取り合えずこっち、こっちに来て……」
 腕を取られ、部屋の隅へと連れて行かれる。
 そこは物が積み重ねられていて周囲から見えにくくなっている場所だった。
「どうしたの? やっぱり樹理を連れてきたのがマズかった?」
「説明している暇が無いから簡単に言うよ? とにかく二人はここに居てくれ。ここなら目立たないから。そんで俊ちゃんは絶対樹理ちゃんの傍から離れない様にすること。トイレにも一人で行かないで、絶対二人は一緒に居るんだ。分かった?」
「う、うん……」
 何やら迫力のある様子で言われ、俊司は緊張しながら頷いた。
 どうやら妹を連れてきたのはかなりマズいことだったらしい。
 それにしてもトイレにも一緒に行けとは凄すぎだろう。
「じゃあ、行くから。俺、責任者だから色々やらなきゃならない事があるんだ。とにかく二人は一緒に居てくれ、頼んだよ?」
 呼ぶ声に手で応えながら、啓司は慌てて遠くへ走っていった。
「どういう事なんだろうね?」
 妹はあまりの事に呆気に取られている。
 まさかここまで啓司が大騒ぎするとは思わなかったのだろう。
 それは俊司にしても同じだった。
 一体あの狼狽ぶりは何事なのだろうか。
「え〜〜、お集まりの皆さん、お待たせしました。いよいよ芽吹き祭を始めたいと思います」
 不意にマイクの声が響いたのに驚く。
「あ、これって啓司兄ちゃんじゃない?」
「そうだな……」
 責任者と言っていたくらいだから、司会をしていてもおかしくはないだろう。
 この挨拶のために急かされていたのに違いない。
 そしてどうやらこの集まりは「芽吹き祭」という名前らしい事が分かった。
 見れば壁にもそう書かれた垂れ幕がかかっている。
「皆さんご存じの通り、この芽吹き祭は春に植物の芽が生える事にちなんだ祭りです。植物の芽生えのごとく、男が女性に種を蒔き、それが芽生える事を願った祭りであります。まあ、くだけて言えばセックスする訳ですが……」
(え……?)
 不意に変な言葉が聞こえた様に思えたので俊司はギョッとなった。
 妹を見ると同じ様に驚いた表情をしていたため聞き間違いではないらしい。
(セックスって……どういう事だよ……?)
「芽吹き祭では相手の了承さえ得られれば、好きなだけセックスが出来ます」
 俊司の疑問に答える様に啓司の説明が聞こえた。
 周囲から「今更何説明してるんだよっ」という野次が飛んでいる事からして、どうやらここに集まっている人間には周知の事実らしい。
「相手をとっかえひっかえするのも良し、一人を相手にじっくりするのも良し、ご自由にして下さい。くれぐれも横からちょっかいを出して強引に行為に及んだりしない様に。また相手を取られたくない方もそこら辺は気をつけて……」
 何とも言えない内容に驚く。
 啓司の説明によると、どうやらこの集まりは乱交騒ぎらしいからだ。
 多くの相手と自由にセックス出来るのであり、逆に言えばこの場に居る限りセックスしないではいられないという事だろう。
 だから先ほど啓司は「トイレにも一緒に行け」と言っていたのであり、そうしていれば俊司が樹理の相手をしている事になって、他の男が手出し出来ないという事に違いなかった。
「あまりはしゃぎすぎず、男は女性の意志を尊重して無理矢理しないように。そんな事実があったら、いいか覚えておけっ、半殺しだからなっ」
 不意に口調を乱暴にして啓司は怒鳴りつけた。
 樹理の事を心配して言ってくれたのだろう。
 周囲からはギャグだと思われた様でからかいの野次が飛んでいたが、啓司にとっては本気の言葉に違いなかった。
「祭りは翌朝まで。日が昇ったらお終いです。それまでは十分楽しんで下さい。ではこれから芽吹き祭を始めますっ」
 その宣言の後に拍手が湧き起こり、続けて数人の男女が早速抱き合い始めたため驚く。
(ホントにするんだ……)
 冗談ではないかと半分思っていたが、やはり本当らしい。
 少し離れたところで服をはだけられ、乳房を丸出しにしている女性の姿が見えたため、ゴクリと唾を飲み込む。
 色っぽい吐息も耳に聞こえてきて、俊司の股間はあっという間に硬くそそり立った。
 視線を動かした先には必ず男女の絡みが目に映り、その凄い状況に鼻息を荒くしていく。
「す、凄い……」
 不意に妹の声が聞こえたため慌ててそちらに視線を向けると、頬を赤くし、驚いた様にしているのが見えた。
(俺が樹理を守らなきゃ……)
 周囲の様子を見て興奮している場合ではなかった。
 今はまだ誰も近くに来ていないが、この場に居る以上、樹理もセックスの対象に含まれているのだ。
 いつ何時男が抱き付いてくるか分からないのである。
「樹理、近くに寄れっ、早くっ」
 慌ててそう告げながら抱き寄せる。
(って、うわっ。や、柔らけぇ……)
 掴んだ腕は細い外見とは裏腹に柔らかな感触があり、触れてくる肉体もそれ以上の柔らかさがあった。
 数年前まではふざけてよく体を掴んだりしていたが、これほど柔らかくはなかったはずだった。
「お、お兄ちゃん……」
「いいから俺の傍に居ろ。そうすれば大丈夫だから」
 普段生意気なことばかり言っているが、さすがにこうした状況には耐性が無いらしく、不安げに見上げてくる妹に強い口調で答える。
 怯えた様にしているのが何やら可愛らしく、またそのすがりつく様な視線は俊司の雄の部分を刺激した。
 自分がこのか弱い妹を守らなければならない。そう思った瞬間、誇らしさを伴う激しい興奮が湧き起こったのだ。
「そうだよね……お兄ちゃんと一緒に居れば大丈夫だよね?」
「ああ、大丈夫だ……大丈夫だぞ……」
 ギュッと抱き締めつつ、頭を優しく撫でてやる。
 するとサラサラの髪が手のひらに気持ち良く感じられ、また密着度が高まったせいか伝わってくる柔らかさも増し、「守らなければ」という想いとは別に、その感触をもっと味わっていたい衝動が強くなった。
(女の体って、こんなに柔らかいんだ……)
 そんな事を思いつつ、周囲から聞こえてくる甘い吐息や、喘ぎ声に興奮が高まる。
 すでに肉棒を挿入し、腰を激しく動かしているカップルも居たりしたため、どうにも股間が落ち着かなくて困ってしまった。
「ちょっといいか?」
 不意に声をかけられたため、驚きながらそちらを見ると、そこには高校生くらいの男が立っていた。
「何ですか?」
「その子とまだしないの? 出来れば次にお願いしたいんだけど……」
 その言葉にギョッとなりつつ、強くしがみついてくる妹に庇護欲が高まる。
「い、いえ、これからするところです」
「そうか。何かずっと抱き合ったままで何もしないからさ、しないのかと思ったぜ。んじゃ、また来るわ」
 そう言うと、別に拘る様子もなく男は去っていった。
「うわ〜〜、ヤバかった」
 何とかやり過ごせた事にホッと息を吐き出す。
 どうやら今のままでは誤魔化せないらしい。
 もっといやらしくしていないとセックスしている様に見えないだろう。
「おい、樹理。もっと引っ付け。そんで取り合えずエッチな事してるフリするぞ。いいな?」
「う、うん……」
 妹は今の事がかなり怖かったらしく微妙に震えている。
 その体を抱き締め、俊司は顔を首筋の辺りに近づけていった。
「お、お兄ちゃん……」
「ちょっと色々触るからな……我慢しろ……」
「うん……」
 了承の言葉を聞きつつ、緊張を強くしている自分を感じる。
 いくらフリとはいえ、そして妹とはいえ、これから女の体を触るのだと思うと興奮したのだ。
(取り合えず……尻辺りにすれば……)
 さすがに胸はマズイだろうと思い、太ももから尻にかけて手を這わせる。
「ひゃんっ……やっ、ちょっ……お兄ちゃん……」
「我慢しろって……エッチな事している様に見られなきゃマズいんだから……」
「う、うん……そうだよね、我慢する……」
 少し呼吸を乱しながらそう答える妹にドキリとする。
(こいつ……何か色っぽいじゃんか……)
 頬を赤くして困った様にしている表情に何ともそそられたのだ。
 そして手のひらに伝わる肉の感触もたまらなかった。
 女の体というのは何と気持ちのいいものなのだろう。
 鼻息を荒くしつつ、思わず力を入れて撫でてしまう。
「あ……ん……はぁ、あ……」
 そうしていると妹の甘い吐息が耳に響き、肉棒がビクンビクンと蠢いた。
(くぉ……スゲェ、樹理の体……うぅ……やべぇ、このまましてたら俺やべぇ……)
 こうして触れていると、何やら腹の奥底から震える様な衝動が湧き起こり、妹の体を無茶苦茶にしたくなってくる。
 兄としてその様な事をする訳にはいかないはずなのだが、それ以上にいやらしい行為をしたくてたまらない欲求があったのだ。
「あ、こっちにも誰かいるじゃん……」
 不意に聞こえた声に反応し、思わず妹の胸をギュッと掴む。
 フリをしているのがバレる事の恐怖と、それ以上に触りたいという衝動がそうさせたのだ。
「あんっ……ちょ、そこぉ……やっ、あっ……」
(や、柔らかい……)
 妹の甘い喘ぎに手が動き、強く揉みしだいてしまう。
「ちぇっ、まだヤってるのか……俺も早く相手見つけよ……」
 声が遠ざかるのを聞きながら、俊司は手のひらから押し寄せてくる気持ちの良さにうっとりとなった。
(オッパイ……オッパイってスゲェ……気持ちいぃ……柔らかくて最高だ……)
 鼻から荒々しい息を吐き出し、口の中に湧き出る唾液を飲み込みながら、俊司は妹の胸を揉み続けた。
「お、お兄ちゃん、あんっ……もう行っちゃったよ、やっ……だからもうしなくても、はぅっ……」
「まだだよ……また来るかも知れないだろ? そん時のためにこうしてた方がいいって……」
 呼吸を乱している妹にいやらしさを覚え、もっと凄い状態にしたくなる。
(俺が胸揉んだら……樹理はこんな風になって……スゲェや……)
 女体を思い通りにする快感を感じ始めた俊司の頭からは、「セックスのフリをする」という意識は薄くなり、このままもっと樹理の体を味わいたい意識が強くなっていた。
「ひゃっ……ちょ、あんっ……そこ、やっ……何してるのぉ、あっ……」
 首筋に吸い付くと、ビクビクっと体を震わせるのが可愛らしい。
 そのままゆっくり床に押し倒し、服を捲り上げる。
「ば、馬鹿っ……お兄ちゃん何してるのっ……服を、だ、駄目だよっ……」
「何言ってるんだ。これくらいしないとマズイだろ? 服の上からだけじゃしてない様に見えちゃうぜ」
「そ、それはそうだけど……」
「大丈夫、これはフリなんだから……俺がお前に変な事する訳ないだろ?」
「う、うん……そうだよね……」
「だから安心して、ジッとしてろ……」
 そう言いながら服を捲り上げ、白いブラジャーを顕わにする。
(へぇ、もうブラしてるんだ……知らなかった……でもこれだけ大きいんだから当然か……)
 妹の性徴に感動すると共に、布に包まれた小さな膨らみにゴクリと唾を飲み込んだ俊司は、そのままブラジャーを押し上げた。
「え?……お、お兄ちゃん?」
 さすがに生の胸を見られる事に抵抗を感じたのか、妹は体を動かして逆らってきた。
「大丈夫だって、フリだからフリ。こうやって服を脱がしてないと変だろ?」
「そ、そうだけど……は、恥ずかしいよぉ……」
 現れた小さな膨らみとピンクの突起に気を取られつつ答えると、妹は恥ずかしそうに目をそらした。
(うわぁ、綺麗だ……樹理の胸ってスゲェ綺麗……女の胸ってのは凄いんだなぁ……)
 柔らかそうな真っ白な膨らみと、その中で輝く様に存在するプクンとしたピンク色の乳首は、股間に激しい刺激を与え、肉棒をビクビクビクと震わせた。
「あんまり見ないでぇ……」
 妹は顔を真っ赤にすると、視線をあちこちに動かしながら困った様にしている。
 その様子はあまりに可愛く、またいやらしく感じられたため、俊司の興奮は激しく高まった。
(こいつ……いつの間にこんなエッチな体になったんだ……?)
 数年前までは一緒に風呂に入っていたが、妹に対してこれほど興奮する事はなかった。
 あの頃の妹はこの様にいやらしい体つきをしていなかったからだ。
 だがこの数年で自分が男として成長したように、妹の体も女として性徴していたのだろう。
 そう思うと、目の前の肉体が女として意識され、色々もっとしたい欲求が高まっていく。
(したい……樹理ともっと……この体を舐めたり揉んだりしたい……)
 妹を守るという意識はすでに消え去り、自分が気持ち良くなりたい想いで俊司の頭は一杯だった。
 何より妹はこの場に自分しか頼る相手がおらず、自分から離れられないのだと思うと、好き放題してしまえるのだという意識が強まった。
 初めての女体の感触に頭がおかしくなってしまったのだ。
(樹理っ……樹理ぃっ……)
 美しくもいやらしい乳首が誘う様に揺れた瞬間、我慢ができなくなった俊司は唇を押しつけていった。
「あっ……やだお兄ちゃん、何やって、あぅっ……」
 チュパッと強く吸い付くと、妹が体を硬直させた。
(乳首……これが乳首か……)
 舌を這わせて乳首を味わいつつ、もう片方の膨らみを手で掴む。
「あんっ……やめ、あっ……お兄ちゃん嫌ぁっ……」
 妹は体を動かして逃れようとするが、俊司が刺激を与えるたびに力を抜いて動きを止めた。
(オッパイ……小さいけど女のオッパイに触ってるんだ俺……)
 生の乳房についに触れた感動を覚えながら、何度も何度も乳首を吸い、胸を揉んでいく。
「あっ、あっ……やっ、あんっ……やだよぉっ……」
 泣き叫ぶ妹の姿に少し心が痛んだが、押し寄せてくる肉欲がそれを上回り、もっと色々したくなった俊司は、スカートを捲り上げると白いパンティを顕わにした。
「嫌っ……そっちは駄目っ、駄目だよぉっ……お兄ちゃんやめてぇっ……」
 何をされるのか分かったらしい妹が激しく抵抗してくる。
 だが小学生の妹の抵抗など中学生の俊司にはどうという事はなく、あっという間にパンティを脱がしてしまう。
(これが……女……)
 グイと細い脚を左右に開くと、その中心にはいやらしい肉の襞があった。
 柔らかさを感じさせるその襞にゴクリと唾を飲み込みつつ、ここに肉棒を押し込めば自分も童貞を捨てられるのだという事に興奮する。
(まあ、そこまでしちゃマズイけどさ……)
 さすがに妹相手にセックス自体をするつもりはなかった。
 だが少しだけ女の体を勉強させてもらう事には抵抗はなかったため、俊司は秘所に手を伸ばしていった。
「あっ、やだ触っちゃ、あんっ……やぁっ……」
 指で肉襞をいじると、妹が体を震わせて抵抗を示した。
 そのままいじり続けていると、突起の様なものがあったため触ってみる。
「あぅっ、あっ、ああっ……やだっ、駄目っ、そこ駄目ぇっ……」
 妹がそれまで以上に体を震わせ、頭を仰け反らせたのに驚く。
 どうやらここが女性が一番感じるというクリトリスらしい。
「気持ちいいんだろ? もっとしてやるからな……」
 そう言いながら顔を近づけていく。
「何言ってるのっ。しちゃ駄目だよっ、しちゃ、あんっ……あっ、あっ、ああっ……やだ、あっ……やだ、やぁっ……」
 舌でペロリと舐めると、妹は体をビクンっと反応させ、そのまま舐め続けると体をガクガク震わせて悶えまくった。
「ああっ、あっ、あんっ……何でこんな、あっ……わたし、ああっ……わたしわたしぃっ……」
 舌を放すと妹はガックリと力を抜き、そのまま荒い呼吸を繰り返してジッとしている。
 その様子は非常にいやらしく、俊司は股間で激しく猛っている己の一物を何とかしたくてたまらなくなった。
(入れたい……んだけど……入れちゃマズイよな……うぅ……でも入れたいぃ……)
 自慰をして発散させようかとも考えるが、目の前に快楽に染まっている女体があると思うと勿体なくて仕方がない。
 今まで舐めていた秘所に視線を向けると、肉棒を入れたらきっと恐ろしく気持ちがいいに違いないヌメヌメとした穴が見えた。
(うぅ……入れたい……入れたいよぉ……)
 妹相手にそんな事をしてはいけないと理性が止めてくるが、すでに俊司の頭はその制止を受け入れられないほど肉欲で犯されていた。
(ちょっとくらいなら……チンポの先をちょっとだけ……それなら問題ないよな……)
 亀頭の先を少し入れてすぐに出せばいい。
 そんな妥協が心を占め、意識せずとも体が動いてズボンのベルトを緩め、肉棒を取り出した。
 そのまま体勢を整えると、ゆっくり膣穴へ近づけていく。
 ズブ……。
(くっ……)
 亀頭の先が穴にハマった瞬間、気持ちのいい刺激が脳天まで走り抜けた。
 体が震え始め、そのたまらない快感に頭を仰け反らせる。
(スゲェ……先っちょでこんな……うぅ……気持ち、いぃ……)
 蕩ける様な快感に頭が朦朧としてくる。
 そしてさらなる快楽を求める様に、勝手に腰が動いて肉棒を押し込んでいった。
 ズブズブ……。
「あっ……あぅっ……あっ、え?……ちょっとお兄ちゃん何やって、あぅっ……だ、駄目だよ駄目ぇっ……入れちゃ駄目だよぉっ……」
 妹が激しく抵抗してくるが、快感におかしくなっている俊司には意味が無かった。
 何しろ肉棒が進めば進むほど気持ちの良さが強まるのだ。
 温かで柔らかで湿った肉と肉棒が擦れるたびに、蕩ける様な快感が体中に広がっていくのである。
 それは俊司の人生において経験した事のない気持ちの良さだった。
(スゲ……何だこれ?……き、気持ちいぃ……)
 たまらない快感に、俊司はグイと腰を押し込んでいった。
「あぐっ、いっ、痛いっ……痛いよお兄ちゃんっ……や、やめて……いぐっ……」
 どうやら処女膜を破った様で、妹が苦痛の声をあげるが、初めての快感に意識を奪われている俊司には気遣う余裕は無かった。
(ぜ、全部……入った……)
 これ以上入らないという所まで肉棒が収まり、ホッと息を吐き出す。
 ドクンドクンっと鼓動が伝わってきて、肉棒が周囲から強く包まれている状態にうっとりとなる。
(はぁ……気持ちいぃ……あったかくてギュッと締め付けてきて、そんでヌメヌメしてて……あぁ、たまんねぇ……)
 肉棒に絡む膣襞は微妙に蠢いていて、ジッとしていても最高だった。
 今までこれほど気持ちのいい行為を知らなかったのかと思うと、勿体なくて悔しさが込み上げてくる。
 見下ろせばハァハァと呼吸を乱しながら顔を歪めている妹の姿があった。
 本来それは痛みで歪んでいるのだが、快楽に頭がおかしくなっている俊司には、自分の肉棒に悶えている表情に見えた。
(樹理……可愛いぞ……俺の、俺の樹理……)
 肉棒を挿入したことで、何やら妹を自分の物にしたかの様な感覚があった。
 性器で一つに繋がっている事や、自分の動きに反応を示す様子がそうした想いを持たせているのだ。
 元々妹として可愛がっていたが、その想いが強まり、今やかなりの愛おしさを感じていたのである。
(何で今まで放っておいたんだろ……)
 これほど気持ちのいい体を持つ妹に、何もしなかった自分が馬鹿らしくなってくる。
 もっと早く抱いていれば良かった。
 そんな想いを抱きながら腰をゆっくりと引く。
「あぐっ……あっ、いっ……う、動かないで、ぐっ……」
 ゾリゾリと肉棒が膣内を擦るたびに快感が押し寄せ、妹の苦痛の声が聞こえてくる。
 しかし俊司は快楽に夢中であるため気遣う事はできなかった。
 そのまま一気に押し込み、続けてピストン運動を開始する。
「あっ、ぐっ、いっ……やっ、嫌っ、いぐぅっ……」
 妹の苦痛の喘ぎが耳に響くが、股間から押し寄せる快感で頭が一杯の俊司には、その声は心地良く聞こえていた。
 自分の腰の動きで妹が悦んでいる様に思えていたのだ。
 何しろ肉棒が擦れるたびに信じられないほどの快感が発生し、何も考えられないほど夢中になってしまっていたからである。
 童貞の少年が初めての女肉を味わっているのだから当然だろう。
(うぅっ……たまんねっ……樹理の中ってスゲェっ……女って最高だぁ……)
 妹の小さな体をギュッと抱き締め、小刻みに腰を振っていく。
 柔らかな肉の感触が体全体に感じられ、甘い吐息が耳を擽るたびに俊司の興奮は高まっていった。
 可愛らしい唇が半開きになっており、中に赤い舌が見えるのがいやらしい。
 思わず唇を重ね、吸い付いてしまう。
「んっ……んんっ、んっ……んぅっ……」
 妹とキスをする事に一瞬抵抗を覚えたが、すでにそれ以上の行為をしていると思った途端どうでも良くなり、初めてのキスを楽しもうと舌を押し込んでいった。
 唇が擦れ、舌が触れ合うたびに快感が湧き起こり、それが股間に伝わって射精感が強まっていく。
「んんっ、んっ、んぁっ……あぐっ……お、おにぃちゃ……」
 唇を放して見下ろすと、妹は朦朧とした表情で見上げてきた。
 それが何とも可愛らしくもいやらしく、俊司は激しく腰を動かしていった。
「ああっ、やっ、駄目っ……いぐっ、いっ、いぁっ……あっ、あっ、ああんっ……」
 苦痛の声と共に快楽の喘ぎを発しながら、妹は頭を左右に振った。
 同時にキュウっと膣内が締まり上がり、射精感が強まっていく。
「あっ、あっ、ああっ……何これ、あっ……変、ああっ……変だよわたしぃっ……やっ、やっ、やぁっ……わたし何か、あぅっ……わたし何かぁっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 完全に快感の喘ぎを発しつつ、妹は顎を仰け反らせた。
 どうやら痛みより快感が大きくなったらしい。
 その様子にいやらしさを覚えた俊司は、すでに我慢の限界になっている肉棒を解放しようと、それまで以上に腰を勢い良く振っていった。
「やっ、やっ、やぁっ……奥に、あっ……奥に当たって、あぅっ……凄い、あっ……凄いの、あんっ……凄いよぉっ……あっ、あっ、あぁああああああああっ!」
「うぉっ!」
 妹の両腕が背中に回り、ギュッと抱き付いてきた瞬間、俊司は精を放った。
 ドピュドピュドクドクドクドクドク……。
 凄まじい勢いで精液が放出され、その快感にうっとりとなる。
 初めて女体の中に精を放つ行為に、俊司はたまらない気持ちの良さを覚えていた。
 何しろ射精するたびに脳を貫かんほどの快感が押し寄せてくるのだ。
 そして自分の精液が妹の幼い膣に注がれているのだと思うと、誇らしげで満足な想いが湧き起こった。
 ついに女を知った、女の中に射精したという事実に、男として一人前になった様な気がしたのだ。
 しばらくそうして精を放出した後、最後の射精を終えるとゆっくり力を抜いて倒れ込む。
 ハァハァといった自分と妹の荒い呼吸が耳にうるさく、周囲でセックスしている大勢の喘ぎが遠くに聞こえる。
(俺……樹理としちゃった……)
 射精して落ち着いたせいか、急に俊司は自分のした事が怖くなった。
 何しろ実の妹とセックスしてしまったのだ。
 そうした行為から守るはずが、逆に自分が襲ってしまったのだから罪悪感で心は一杯だった。
(樹理の処女を……俺が……)
 妹が痛がっていたのは意識の片隅で何となく分かっていたため、処女を奪った事にどうしようもない想いに襲われる。
 取り返しのつかない事をしてしまったのだ。
(どうしたらいいんだろ……って、あ……)
 怖くて妹の顔を見れずに視線を遠くへ向けると、大勢がセックスしている姿が目に映り、それと共に意識していなかった多くの喘ぎ声が耳に聞こえてくる。
(う……やべ……また……)
 その刺激によって肉棒が硬く大きくなり、再び女肉に収まりたいとばかりにビクンビクンと震えだした。
 さらには膣の気持ちの良さを知ってしまったせいか我慢が出来なくなっている様で、妹の中に入れたくてたまらなくなっている。
 たった今妹とセックスした事を後悔したというのに、また同じ事をしたくなっているのだ。
(俺ってやつは……でも気持ちいいんだよな……)
 自分の節操の無さに落ち込みつつ、妹の体の良さを思い出すと抱きたくて仕方が無くなっていく。
 見れば妹はまだ朦朧とした様子でジッとしている。
 その虚ろな目と上気した頬、そして半開きになった唇は非常にいやらしかった。
(もう一回……もう一回だけだから……ヤらせてくれ樹理……)
 我慢できなくなった俊司は、そうやって自分の心を誤魔化しながら服を脱ぎ、妹の体からも服を剥いでいった。
 周囲の男女はすでに真っ裸になっていたため、自分も生で妹の体を味わいたくなったのだ。
(綺麗だ……)
 裸になった妹はとても美しかった。
 真っ白な肌に覆われた緩やかな体のラインは、男には無い柔らかさを感じさせてたまらず、思う存分抱きたくなってくる。
「樹理……」
 体を重ねてギュッと抱き締めると、温かく柔らかな肉の感触にうっとりとなった。
 生の肌が擦れるのもたまらず、思わず体を動かしてそれを何度も味わう。
「あぁ……おにぃちゃん……またするの……?」
「俺、樹理が可愛くてたまらないんだ……だから抱きたいんだよ……」
 ボンヤリと尋ねてくる妹に、顔を接触せんばかりに近づけ、ジッと見つめながらそう答える。
 妹が愛おしくなっているのは本当だった。
 抱いたせいか自分の物の様な感じがして可愛くてたまらないのだ。
「そんな……だって私たちは兄妹だよ?……こんな事しちゃ駄目だよ……」
 妹は視線をそらし、困った様に呟いている。
「だけど抱きたいんだ……樹理を抱きたいんだ……」
 そう言いながら首筋に吸い付く。
「あんっ、駄目って……お兄ちゃん駄目、あっ……やめなきゃ、やっ……あんっ……」
 言葉では否定するものの、先ほどと違ってあまり抵抗してこないのが面白かった。
 もしかして妹も内心もう一度したくなっているのだろうか。
 そんな事を思いながら胸の膨らみを荒々しく揉みしだいていく。
「あんっ、駄目、やっ……馬鹿ぁっ……そんな風にしちゃ、あぁっ……」
 乳首に唇を押しつけ、チュパチュパ吸うと妹は激しく悶えた。
「こんな綺麗な体……凄く綺麗だぞ樹理……俺、お前に夢中だよ……」
 腹から太ももまで舌を這わし、そのまま足の先まで舐め上げていく。
「やんっ、そんな、あっ……やだ、やめてよぉ、あっ……」
「綺麗な脚だ……美味しい太もも……樹理の体ってスゲェ……」
 唾液で塗装するかの様に体中を舐め回し、柔らかな太ももに何度も吸い付く。
「あっ、ああっ……そんな風に、やんっ……駄目っ、馬鹿っ、ああんっ……」
 ついには股間に舌を這わせると、ピクピク体を震わせて可愛らしい。
「また入れていいだろ? 俺、お前の中に入れたいんだ。入れるからなっ?」
 そう言いながら細い両脚を抱えると肉棒の狙いを定める。
「やだっ、駄目だってっ……入れちゃ駄目っ……やめておにぃ、あぅんっ……」
 嫌がる妹を押さえながら一気に肉棒を押し込んでいく。
 ズブズブと入り込んでいくたびに、妹の頭がそれに合わせて小刻みに揺れるのがいやらしい。
「あっ……あぁっ……ああんっ……」
 甘い吐息と共に肉棒が完全に収まり、ギュッと締め付けられる快感が湧き起こってくる。
「入れちゃった……お兄ちゃんの馬鹿ぁ……」
 妹が股間を見つめながら文句を言ってくるのに可愛らしさを感じつつ、俊司は我慢できない衝動に押されるまま腰を動かし始めた。
「あっ、あっ、ああっ……やだ、あんっ……いきなり、ああっ……」
 甘い吐息を漏らす妹に嬉しくなってくる。
 今回は最初から気持ち良くなっているらしい。
 もっと快感を与えたくなった俊司は張り切って腰を振っていった。
「あんっ、あっ、ああんっ……やっ、はぅっ、やぁっ……」
 こちらの動きに合わせて小さな胸が上下に揺れるのがいやらしく、突き込みごとに快楽に歪む顔が可愛らしい。
 髪が乱れて顔にかかっているのが色っぽさを感じさせて肉棒がビクンと震えた。
(うぅ……樹理の体ってスゲェいぃ……それに何て綺麗なんだろ……女の体ってみんなこうなのかな……白くて柔らかくて最高だ……)
 体を倒して妹の体を抱き締めつつ、小刻みに腰を振っていく。
「あっ、やっ、ああっ……こんな、あんっ……こんなの、ああっ……こんなのぉっ……」
 強い突き込みに妹は頭を仰け反らせ、すがる様にして抱き付いてきた。
 そうしてギュッとしがみつかれると誇らしくてたまらない。
 今自分は妹を支配しているのだと思うと、男としての喜びが溢れたのだ。
(樹理っ……ああっ、樹理っ……俺の樹理っ……)
 唇に吸い付きつつ、それまで以上に激しく肉棒を出し入れしていく。
「んっ、んんっ……んぁっ、あっ……やっ、やぁっ……おにぃちゃ、ああんっ……」
 潤んだ瞳が求める様に見つめてきて、その可愛らしい様子にますます肉棒が猛った。
「あっ、あぁっ、ああっ……そんな強く、あんっ……強くしたら、あっ……強くしたら駄目ぇっ……」
 妹は我慢できないといった感じで頭を左右に激しく振り、背中に爪を立ててくる。
 痛みが走るがそれ以上の快感が押し寄せ、そこまで妹を悶えさせている自分の行為が誇らしくなった。
(もっとっ……もっとだっ……もっとそうなれっ……)
 妹をさらに乱れさせたくなった俊司は、それまで以上に強く激しく肉棒を突き込み、小さな乳房を荒々しく揉みしだいた。
「あぅっ、あっ……奥に、あっ……奥に来るぅっ……お兄ちゃんのが、あっ……お兄ちゃんのが奥に当たってるよぉっ……やっ、あっ、やぁんっ……」
 亀頭の先に何かが当たる感触があり、それと共に妹が顎を仰け反らせるのに興奮が高まる。
 喘ぎながらこちらを見つめてくる顔に髪がかかり、汗で額に張り付いているのが色っぽかった。
 信じられないほどに可愛らしくいやらしいその様子に、俊司の射精感は一気に高まり、我慢する事ができなくなった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……もうっ、もうっ、もぉっ……わたし、あっ……わたしイっちゃう、ああっ……わたしイっちゃうのぉっ……あっ、あっ、あぁあああああああっ!」
「樹理ぃっ!」
 妹が体を硬直させるのに合わせて俊司も精を放った。
 勢い良く吐き出される精液を感じながら、押し寄せてくる快感にうっとりとなる。
(樹理の中……何て気持ちいいんだ……うぅ……出る、出るぅ……)
 ドピュドピュと尿道を刺激しながら放出されていく精液に俊司は満足感を覚えた。
 そしてしばらくして射精を終えると、体の力を抜いて倒れ込む。
(あぁ……最高だ……セックスって気持ちいぃ……)
 二度も女体を味わった俊司の頭は、もうセックスの事しか考えられなくなっていた。
 とにかく女の中に肉棒を押し込み、擦って射精する行為をしたくてしたくてたまらなくなっていたのだ。
「樹理、いいよな……?」
 肉欲に染まった目をギラギラさせ、起き上がりながらそう尋ねると、妹は朦朧とした表情のままコクリと頷いたため嬉しくなる。
 どうやら妹はセックスをすでに受け入れているらしい。
 もしかしたら自分と同じく快楽でおかしくなっているのだろうか。
 そんな事を思いつつ、俊司は妹の体をひっくり返して四つんばいにさせた。
「今度は後ろからやるぞ?」
 そう尋ねると、振り返らずにコクリと頷く妹の様子を可愛らしく感じながら、細い腰を掴んで肉棒を押し込んでいく。
「あっ……あぁっ……」
 ズブリズブリと入り込んでいくのに合わせて快感が押し寄せてくる。
 後背位という体勢のせいか、まるで自分たちが獣になったかの様な錯覚と共に激しい興奮が湧き起こった。
「あっ、あっ、ああっ……やっ、やっ、やぁっ……」
 続けて腰を動かし出すと、可愛らしい声をあげながら頭を小刻みに仰け反らせる妹に嬉しくなる。
 こうして自分の行為に反応を示してくる事が、支配欲を刺激してたまらないのだ。
 特に後ろからというこの体位は、妹を従えている気分が強まって最高だった。
(樹理は俺のもんだっ……樹理は俺のっ……樹理は俺のものなんだぁっ……)
 俊司の心は、男として女を自由にする快楽で一杯となり、もっとその気分を味わいたくて仕方が無くなっていた。
「どうだ樹理っ……気持ちいいかっ? いいだろ? 気持ちいいだろぅっ?」
「あぐっ、あっ、ああんっ……うん、あっ……いい、ああっ……いいよ、あんっ……気持ち、あっ……気持ちいぃっ……」
 ズンズンと強く突き込むと、妹は頭を仰け反らせながらそう答えた。
 それは幼い頃一緒に遊んでいた時の「楽しいか?」「うん、楽しいよ」といった会話の雰囲気と似ていたため、俊司は妙な懐かしさを感じた。
 そして実際にしている行為のいやらしさを意識すると激しい興奮を覚える。
 昔から一緒に育ち、仲良くしてきた妹と、今自分はセックスしているのだ。
 それは何とも言えないゾクリとする事だった。
「これはどうだっ?……これはっ?……これはいいかぁっ……?」
「ああっ、あっ……お兄ちゃん凄い、あんっ……お兄ちゃん凄いよぉっ……やっ、やっ、やぁっ……私こんなの、あんっ……私こんなの初めてぇっ……」
 勢い良く突き込みまくると、妹は振り返って快楽に潤みまくった瞳を向けながらいやらしくそう答えた。
 どうやらすっかりセックスの気持ちの良さに染まっているらしい。
「樹理も凄いぞっ……樹理の中、くっ……蕩けそうだぁっ……」
 肉棒はヌメヌメとした襞に包まれ擦れ、頭がおかしくなりそうな快感を得ていた。
「お兄ちゃんもっと、あっ……もっとだよぉっ……もっとっ、もっとっ、もっとしてぇっ……」
 その言葉に、幼い頃おねだりされ、遊んでやった記憶が蘇る。
(そうだよっ……俺はいつもこうしてっ……こうして樹理が喜ぶ事をしてきたんだっ……)
 だからもっと妹を気持ち良くしてやらなければ。
 それが兄としての努めだろう。
 そういった妙な義務感を覚えながら、俊司は妹にさらなる快感を与えようと腰を振りまくった。
「ああっ、あっ、あんっ……凄いっ、あっ……お兄ちゃん凄い、あんっ……おにぃ、ああっ……凄いよぉっ……凄い、ああっ……あっ、あはぁっ……」
 快感に耐えきれなくなったのか、妹は腕をクタッと崩し、上半身を床に付けて尻だけを掲げた姿勢になった。
 それが自分の与えている快楽の凄さの証明に思えた俊司の心は喜びに溢れた。
 それと共に激しい射精感が込み上げてくる。
「樹理っ、樹理っ……もう俺っ……駄目だっ……出すっ……出すからなっ……」
「私も、あんっ……私ももうっ……私ももう駄目ぇっ……」
 絨毯に爪を立て、ピクピク震える妹に可愛らしさといやらしさを覚えた俊司は、一気に射精しようと勢い良く腰を振っていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……激し、あっ……激しい、ああっ……激しいよぉっ……イくっ、イくっ、イくぅっ……私、駄目っ、駄目っ、駄目ぇっ……やっ、やっ、やぁあああああああああんっ!」
「うぅっ、樹理ぃっ!」
 ドピュドピュっ、ドクドクドクドクドク……。
 小さな尻をギュッと掴みながら、俊司は一気に精を放っていった。
 肉棒が律動するたびに精液が迸り、幼い膣内に注がれていく。
 尿道を刺激する射精に俊司はうっとりとしながら、何度も何度も精を放ち続けた。
「くっ……うっ……ふぅ……」
 しばらくして射精を終えると、ゆっくり妹の体の上に倒れ込む。
 ハァハァと荒い呼吸を繰り返しながら、たまらない快感の余韻に浸る。
 体の下には柔らかで温かな肉があり、それに触れているだけで肉欲が湧き起こってくるから不思議だった。
(まだ小さいのに……どうしてこんなにエッチなんだよ……)
 女として未熟な肉体であるにも関わらず、自分を夢中にさせる妹の体はまさに魔物だった。
 見ているだけで肉棒が硬く大きくなり、押し込んで動かし射精せずにはいられない魔力に溢れているのだ。
(俺、したくてたまらねぇ……)
 この魔物相手では、何度抱いても満足できないのではないかと思いながら、俊司は妹の体を抱き締めた。
「あっ……おにぃちゃん……またするのぉ……?」
「ああ、するぞ……いいだろ?」
「うん……」
 ボンヤリとした表情で頷く妹に嬉しくなる。
 意識がハッキリしていない状態の妹の了承では、本当に理解しているのか分からなかったが、そんな事を気にしている余裕は俊司にはなかった。
 とにかく妹の中に肉棒を押し込まなくては自分はおかしくなってしまうのだ。
 そんな衝動に押されるまま、小さな幼い体を抱き締めて正常位の体勢をとった俊司は、再び妹の中へと肉棒を押し込んでいくのだった。


 結局俊司はあの後妹と何度も交わり、祭りの終了宣言までセックスしまくった。
 妹は快楽でおかしくなっていたのか、全く抵抗しなかったため、その従順な態度が嗜虐心をそそり、夢中になって抱いてしまったのだ。
 祭りが終わった後、妹は帰宅の間ボンヤリとしていたが、しばらくすると自分が何をされたのか認識した様で、一度怒った様に睨み付けてきたが、それだけで何も言わなかった。
 てっきり激しく文句を言われ、嫌われるかと思っていたのだが、家に帰ってからも特に変化はなく、こちらが拍子抜けするほどに今まで通りの態度だった。
 強姦されたにも関わらず、そうして変わらぬ態度を取るというのはどういう事かと俊司は悩んだが、もしかしたら妹も自分とのセックスを気に入ったのではないだろうかと結論付けた。
 そもそもしている最中は気持ち良さそうにしていたし、求める様にもしてきたのだからそうであってもおかしくないだろう。
 そう思うと何やら嬉しくなり、また妹が自分の物であるかの様な感覚が強まった俊司は、気がつくと妹の体を目で追うようになっていた。
 可愛らしい唇や、服の上からでも分かる小さな胸の膨らみ、細く白い太ももを見るたびに、鼻息を荒くし、肉棒を硬くしてしまうのだ。
 実の妹をいやらしい目で見てしまう事に罪悪感はあったが、湧き起こってくる肉欲はそれ以上だった。
 何しろすでに味わっている肉体なのだ。
 思い出すとそれだけで射精したくなるのである。
 もちろん妹をネタに自慰は何度も繰り返した。
 だが女の体を知ってしまったせいか、また目の前に抱いた肉体があるせいか、いくら射精しても興奮は治まらなかった。
 そんなある日、ついに我慢しきれなくなった俊司は、家の廊下で妹を背後から抱き締めてしまった。
 祭りの後「今後妹の体に触れる事だけはすまい」と思っていただけに、抱いた瞬間罪悪感が走ったが、それ以上に伝わってくる快感に俊司は震え、感動を覚えた。
 やはり妹の体は最高だったのだ。
 抱き締めているだけで自慰とは比較にならない気持ちの良さがあり、もうどうなってもいいという気持ちになった。
 抱き付かれた妹は一瞬体を硬直させ、抵抗する様にしてきたが、胸をギュッと掴むと動きを止めた。
 久しぶりに触れる乳房は最高であり、俊司はそのまま揉みしだき、首筋に舌を這わせていった。
 しばらくすると妹が呼吸を乱しているのが分かり、どうやら自分を受け入れてくれているらしい事が分かった。
 何しろ体をこちらに預け、うっとりとした表情を浮かべてきたのだからそうとしか思えないだろう。
 やはり妹も自分とのこうした行為を求めていたに違いなかった。
 ならばもっとしなければなるまい、と思った俊司がキスをしようと顔を近づけると、妹もそれに合わせる様に顔を寄せてきたため嬉しくなる。
 唇を重ね、舌を絡めるとたまらない快感が股間に走り、肉棒が猛った。
 そして妹に対する愛おしさが爆発しそうなほどに高まっていった。
 舌を吸い合い、お互いの体に腕を絡めてギュッと抱き合うと、頭がおかしくなりそうなほどの快感と愛情が湧き起こった。
 やはり妹は素晴らしい。
 この女は自分のものだ。
 そうした想いが強まり、もっと妹の体を味わいたくてたまらなくなった。
 だが続けて手を動かそうとした瞬間、突如耳に母の声が響いたため、俊司は慌てて体を放した。
 夢中になって忘れていたが、家には母が居たのだ。
 何事も無かった様に装いながら母に返事を返していると、妹が自分の部屋へ入ってしまったため、その事に何やらもの悲しさを覚える。
 だが抱き合っていた時の様子から、妹が自分との行為を嫌がっていない事が分かった俊司は、嬉しさでたまらなくなった。
 今日はもう駄目になったが、今後いくらでも妹の体に触れる事が出来ると思ったからだ。
 キスを望んだ妹の態度は、こうした事の了承の意味を含んでいるのだろうと受け取っていたのである。
 その日以来、俊司は隙を見つけては妹の体に触れる様になった。
 母の目を盗んでは抱き締め、胸を揉み、キスをし、秘所に指を這わせていったのだ。
 妹は最初嫌がる素振りを見せるものの、本気で抵抗して来なかったため受け入れてくれている事は明らかだった。
 やはりこうした行為を気に入っているに違いない。
 その事が嬉しくなった俊司は、毎日の様に妹の体に触れる事を楽しんでいった。
 幼い体を好きな様に撫で、舐め回すのはたまらない行為であり、俊司は妹の体にますますのめり込んでいった。
 だが満足できたのは少しの間だけで、しばらくすると肉棒を入れられない事が強烈に物足りなくなった。
 祭りの時の様に思う存分妹の体を味わい、肉棒を押し込みたくてたまらなくなったのだ。
 しかし家には常に母が居たため、セックスをする訳にはいかなかった。
 胸にちょっと触れるだけとは違い、時間もかかるし、声や音でバレる可能性があったからだ。
 何より意識が集中してしまうから、母が近づいてきても分からないのが大問題だった。
 そんな事からずっとセックスを出来ないでいたのだが、ある日とうとう俊司の願いが叶う機会が訪れた。
 父は仕事で出張し、本来帰ってくるはずの母は電車の事故で遅くなる事が分かったのだ。
 妹は居間におり、家には他に誰もいないこの状況は、俊司にとってまさに待ちに待った機会と言えたのだった。


 居間へ行くと、妹はソファに腰掛けて雑誌を読んでいた。
 Tシャツにホットパンツといった服装で、白い太ももが眩しい。
「樹理……」
 声をかけながら隣へ座り、肩へ腕を回す。
「お兄ちゃん。もぉ、邪魔だよぉ……」
 妹は鬱陶しげに体を動かすが、本気でないのは態度で明らかだった。
 それはもう何度もしているから分かるのだ。
 実際妹の目は、俊司が隣に座った瞬間から落ち着きなく潤み始めていたのである。
「樹理は可愛いな……」
 そう言いつつ胸元に手をやり、小さな膨らみを掴んでゆっくり揉みしだいていく。
「あんっ……私雑誌読んでるんだよ。止めてよね」
「いいじゃないか。こうしてても読めるだろ?」
「もぉ、しょうがないんだから、あっ……」
 首筋に舌を這わしつつ、胸をヤワヤワと揉み続けると可愛らしく声をあげるのに嬉しくなる。
 何度触れても妹の体は気持ち良かった。
 こうして体を寄せているだけでもその柔らかさが伝わり、うっとりとなるのだ。
「お兄ちゃんヤダって言ってるのに、あっ……もう、駄目だって、んっ、んんっ……」
 太ももに手を伸ばして撫で回しつつ、小さな唇に吸い付いていく。
「んっ、んっ……んぅっ……んんぁっ……」
 舌を絡めながら口内を貪り、そのままソファへ押し倒す。
「んんっ、んっ……もう、雑誌読んでるって、あっ……駄目、やんっ……」
 Tシャツを捲り上げ、直接胸を揉みながら乳首に吸い付いていく。
「ちょ、そんな……駄目だよぉ……お母さんが帰って来たら、やっ……」
「母さんは遅くなるってさ……電車が事故で止まってるってさっき電話があった……」
「だけど、あんっ……でも駄目だって、あっ……こんな風にしちゃ、ああっ……」
 妹は頬を上気させながら、言葉だけ抵抗しつつされるがままになっている。
「いいじゃないか気持ちいいんだから……樹理は嫌なのか? 気持ちいいの……」
 そう言いつつホットパンツとパンティを脱がしていく。
「嫌じゃないけど、あんっ……でも兄妹だし、やっ……マズイよぉ……」
「この間何回もしちゃったじゃん。それにずっと胸とか触ってたし、キスだって嫌がらなかったじゃないか……」
「それくらいは、あっ……いいかと思って、あんっ……」
「普通は駄目だろ、それくらいでも……だけど樹理はいいって思ったんだ……それならもっとしたっていいじゃんか……」
 妥協している妹の言葉に苦笑しつつ秘所に指を這わせると、そこはすでにかなり濡れていた。
「何だ欲しがってるじゃんか……したいんだろ? 樹理も」
「バカァ、違うもん、あっ……お兄ちゃんがいじるから、やっ……そうなっただけで、あんっ……」
「何言ってるんだ。触ったのは今じゃんか。その前から濡れてたって事は、俺が部屋に入った時から期待して濡らしてたんだろ?」
「ち、違うもん、あっ……違、ああんっ……駄目、そこ、あっ……そこぉっ……」
 妹は腰をクイクイ動かしながら、自分が気持ち良くなる様にしている。
 この数日でどうすれば悦ぶのか熟知した俊司は、わざとそこからズラすことで、ジレた妹が求めてくる様にし向けていた。
「あっ、ああっ……お兄ちゃんもっと、あっ……もっとそこぉ、あんっ……そこだよ、ああっ……そう、そう、そぉっ……」
 最初の否定の言葉が嘘の様に、妹はすっかり快楽を求めていた。
 そうした様子が可愛らしいため、俊司は妹に夢中になってしまっていたのだ。
 妹とはいえ、女として十分に魅力的なその肉体は、思春期の少年を狂わせていたのである。
 元々妹として可愛いと思っていた相手が、気持ち良くもしてくれるとなれば、愛おしさは激しく強まって当然だろう。
 さらに赤の他人では気を遣うこともあるが、妹であればその様な事もなく、存分に体を味わえるのだ。
 そして同居しているとなれば、好きな時に触り放題なのだから、これで夢中にならない方がどうかしている。
「あぅっ、あっ、あんっ……いいっ、いいっ、いいよぉっ……お兄ちゃんいぃっ……」
 妹は快楽に染まりながら、求める様に潤んだ瞳を向けてくる。
 そこには「もっと気持ち良くして」という想いが感じられ、その自分を求めてくる妹の様子に俊司はたまらなくなった。
 この妹を、またあの祭りの時の様に抱く。
 それはこの数日間ずっと夢見てきた事だった。
「樹理……するぞ、いいな?」
 そう尋ねると、妹は一瞬逡巡する様に視線を動かしたが、少しすると小さく頷いた。
 了承を得られなくとも強引にセックスをするつもりだったが、こうして受け入れてもらえたのは嬉しかった。
 その事で妹への愛情を強めながら服を脱いだ俊司は、残っていたTシャツを剥ぐと、丸裸になった幼い肉体にいよいよとばかりに覆い被さっていった。
(うぅ……気持ちいぃ……)
 久々に味わう生の肌の感触は最高だった。
 妹のスベスベとした肌は、擦れるだけで快感を呼び起こすのだ。
 可愛らしい顔が不安げにこちらを見つめ、小さな唇が震えている。
「どうした、怖いのか? この間あんなにしたのに……」
「だって……家でするの、初めてだもん……あの時は全然知らない場所だったから、何か夢みたいな感じがしてたけど……家でしたら私……本当に、本当にお兄ちゃんとしちゃうんだって思って……」
 そう言われた瞬間、俊司の中で激しい興奮が湧き起こった。
 確かにあの時は、見知らぬ場所という非日常な状況だったが、今自分たちは自宅という最も日常を表す場所に居るのだ。
 そこで兄妹が裸になり、抱き合い、セックスをしようとしているのだと思うと、ゾクゾクする様な興奮が起きたのである。
「そうだな……俺、樹理としちゃうんだな……妹のお前と……」
「うん……私、お兄ちゃんとしちゃうんだよね……」
 改めてそう口にすると「いけない事をしている」といった想いが強まり、それと共に肉欲が激しく高まった。
「俺とするの、嫌か?」
「ううん、嫌じゃないよ……」
「そうなのか? でも俺、無理矢理しちゃったし……」
 今更ながら祭りの時に強姦してしまった罪悪感が湧き起こる。
「あの時はちょっと怖かったけど、お兄ちゃん優しかったもん。それに……」
「それに?」
「気持ち良くしてくれたから……」
 その言葉に嬉しさが込み上げ、妹に対する愛おしさが強まった。
「私、あんなに気持ち良くなったの初めてだった。家に帰ってからもお兄ちゃんに色々触られて、それで気持ち良くなってたけど……やっぱり入れてもらってないから……ちょっと物足りなかったの……」
 妹はそう呟くと、恥ずかしそうに顔を背けた。
 頬が赤くなっているのが可愛らしい。
「そうか、樹理はエッチだな」
「もぉ、そうじゃないよぉっ。違うもんっ」
「どこが違うんだよ。樹理は俺のこれが欲しくてたまらなかったんだろ?」
 そう言いながら肉棒を軽く押しつける。
「う、うん……これ、欲しかった……でもエッチじゃないからね? だってお兄ちゃんのだから欲しいんだよ? 他の人のは欲しくないんだから」
 その言葉に心臓がドクンっと跳ね、喜びが溢れる。
 妹は他の男の肉棒は要らない、自分の肉棒だけが欲しいと言ってくれているのだ。
 それは男として最も誇らしく、嬉しい言葉だろう。
「樹理っ……」
 あまりに妹が可愛くてたまらなくなった俊司は、その幼い体をギュッと抱き締めた。
「あんっ、もう、お兄ちゃんどうしたの?」
「今のすっごく嬉しかったから……俺も、俺もお前の体だから抱きたいんだ。他の女なんか抱きたくないっ。お前を抱きたいんだぁっ」
 そう言いながら体中にキスの雨を降らせていく。
「やっ、あんっ……お兄ちゃんちょっと落ち着い、やっ、あっ、ああんっ……」
 柔らかな妹の体を舐め回し吸い付き、好き放題に貪っていく。
 それはここ数日間、ずっとしたくてたまらなかった事だった。
 その願いがついに叶った事に俊司の興奮は最高潮に達していた。
(ああ、気持ちいいっ……樹理の体ってやっぱいいっ……こんな綺麗で柔らかくて……うぅ、たまらねっ……)
 妹の体を食べてしまいたいほどの勢いで、体中に舌を這わせ、思い切り吸っていく。
 まだ幼いながら、妹の体は心地良い柔らかさを持っており、それが俊司を狂わせる魔力となっていた。
 とにかく触れているだけで、舐めているだけで頭がおかしくなるほどに気持ちがいいのだ。
(女っ、女っ……女って気持ちいぃ……)
 生の肌に触れる妹の感触は、快感神経をゾリゾリと擦る様に刺激し、体全体が気持ちの良さに溢れていく。
 そしてこちらの体を受け止める肉の柔らかさは、心地良い弾力としてうっとりとする快感を呼び起こしていた。
「あっ、あんっ……お兄ちゃん激し、あっ……激しいよぉ、あんっ……そんな、あんっ……そんなのぉっ……」
 そして耳に響く可愛らしい声。
 それは心臓をバクバクと鼓動させ、肉棒に強烈な刺激を与えた。
 自分の行為で妹が悶え、喘ぎ、いやらしくなっていくのがたまらず、俊司は自分自身を抑えられなくなっていた。
(入れるっ……入れるぞっ……)
 実の妹に肉棒を押し込む。
 それはすでに経験した行為だったが、久々なせいであるか罪悪感を感じさせる事だった。
 だがそれと共に激しい興奮も起きていた。
 いけない事をするのだと思うと、震えるほどの快感を覚えるのだ。
 自分は実の妹を、まだ幼い妹を犯すのだという意識が獣欲を強烈に刺激するのである。
(そうだよ。俺、獣みたいじゃん……妹とエッチしちゃうなんて……女だからって実の妹にチンポ入れちゃうんだ……何て最低なヤツだろ……)
 己自身を蔑むとますます興奮が高まり、俊司はもう我慢できないとばかりに肉棒を押し込んでいった。
 ズブ……ズブズブズブ……。
「あっ、ああっ……あっ……入って、くる……お兄ちゃんのが、あっ……入ってくるよぉ……あぁっ……」
 妹は体をピクピク震わせながら、口を半開きにして喘いでいる。
 プクッとした頬が上気し、クリクリとした瞳が潤み、幼い顔が色気を帯びていく様子に俊司はドキリとする想いを持った。
「樹理っ……樹理動くぞっ……」
 そう言いながら激しく腰を動かし出す。
「あんっ、あっ、ああっ……やっ、やっ、やぁっ……」
 突き込みに合わせて体が揺れ、その小さな肉体が前後すると共に股間から快感が湧き昇ってくる。
 膣内で擦れている肉棒は、久々に味わう女肉に歓喜を表し、信じられないほどの気持ちの良さを伝えてきていた。
(うぅっ……やっぱ樹理の中は最高だっ……くっ……こんないいの、うぅっ……たまんねぇっ……)
 自慰の時に感じる己の手の感触とは比較にならない妹の膣の良さに、俊司は頭を仰け反らせながら腰を叩き付ける様にして振っていった。
 柔らかで温かく、程よい湿り気を帯びた膣内は、肉棒をギュッと掴み、擦れることで蕩ける様な快感を与えてくる。
 腰を引き抜かれるのではないかという気持ちの良さに、俊司は意識が飛びそうになりながら必死に肉棒を突き込んでいった。
「あっ、やっ……ああんっ……お兄ちゃ、あっ……お兄ちゃん凄い、あんっ……お兄ちゃん凄いよぉっ……」
 喘ぎながら自分を褒め称えてくる妹に、誇らしさを覚えると共に愛おしさが激しく強まる。
「樹理っ、樹理っ……樹理いいぞっ、気持ちいいっ……」
「私も、あっ……私もいいっ……私もいいよぉっ、あんっ……私、気持ちいいのぉっ……」
 ギュッと抱き付き、潤んだ瞳で見つめてくる妹が可愛くてたまらない。
 間近に迫るその小さな顔に、自分が幼い妹相手にとんでもない事しているといった感覚が起きるが、それ以上に禁忌を破る興奮が湧き起こった。
「ああっ、あんっ……やっ、やぁっ……いいっ、いいっ、いぃっ……お兄ちゃんのオチンチン、いいよぉっ……」
 ズンズンっと突き込むと、上に伸びている両脚がブラブラと揺れていやらしい。
 体を起こしてその脚を手で掴みながら、奥に押し込む様にして腰を振っていく。
「あんっ、あっ……それいい、あっ……それいいよぅっ、あっ……お兄ちゃんそれもっとぉっ……」
 泣きそうな顔でこちらを見上げながら、妹は甘くおねだりしてくる。
 そのいやらしくも可愛らしい姿に俊司の興奮は激しく高まった。
「こうかっ? どうだっ? いいかっ?」
「あぅっ、あっ……うん、そう、あんっ……そこをもっと、あっ……そこをっ、そうっ、そうっ、そうぉっ……」
 同じ様に、さらに強めにしながら腰を突き込むと、妹は顎を仰け反らせて悶えた。
 腰が動くたびに小さな乳房が前後に揺れ動き、その性徴途上の肉体を見ていると、自分が鬼畜な行為をしている認識が強まっていく。
(こいつ、まだこんな小さいのにこんなになって……何て、何てエッチなんだ……)
 幼い少女がいやらしく悶えている姿に卑猥な興奮が湧き起こり、俊司はたまらない快感を覚えた。
 もっと凄くしたい。もっと乱れさせたい。
 そういった想いが強まり、腰の動きが速く強くなっていく。
「ああんっ、あっ、ああっ……奥に当たる、あっ……奥に当たるよぉっ……お兄ちゃんのオチンチンっ、あっ……私の奥にぃっ……やっ、やっ、やぁっ……」
 亀頭の先が子宮にコツンコツンと当たるたびに、妹は頭を激しく振って悶えた。
 サラサラの髪が乱れ、顔にかかっているのがいやらしい。
「樹理っ、樹理っ、樹理ぃっ……」
 胸に手を置き、小さな膨らみをギュッと掴みながら、体全体を前に押し出す勢いで突き込んでいく。
「あっ、あっ、ああっ……凄い、あっ……凄いよぉっ……おにぃちゃ、あぅっ……わたし、あんっ……わたしおかしく、あっ……おかしくなっちゃうぅっ……」
 潤んだ瞳でジッと見つめ、ソファのカバーをギュッと掴んで悶え狂う妹の姿はたまらなくいやらしかった。
「俺もっ……俺もおかしくなりそっ……樹理の中が良すぎて、うぅっ……おかしくなるぅっ……」
 膣内がキュウっと締まり上がり、膣襞が肉棒に絡みついて吸い付いてくるのに狂わんほどの快感が押し寄せてくる。
 射精感が一気に高まり、俊司はラストスパートとばかりに腰を激しく振りまくった。
「ああっ、あんっ……あっ、はっ、ああっ……イく、あっ……イく、あんっ……もうイくのぉっ……お兄ちゃんっ、お兄ちゃんっ、お兄ちゃ、あぁああああああああああっ!」
「樹理っ、樹理っ、樹理ぃっ!」
 兄妹はお互いを呼び合いながら絶頂に至った。
 肉棒から白濁液が激しい勢いで放出され、幼い膣へ注がれていく。
「くっ、うっ……くぅっ……」
 ドピュドピュと射精が行われるたびに快感が脳天を貫き、俊司は頭を何度も仰け反らせた。
「あ……はぁ……あぁ……」
 妹は虚ろな声を漏らしながらうっとりとした表情を浮かべている。
 しばらくして射精を終えた俊司は、妹の体の上に倒れ込んだ。
 ハァハァと荒い呼吸が部屋に響き渡り、俊司は心地良い満足感に包まれた。
(あ〜〜、気持ち良かった……やっぱりいいな樹理は……)
 久々に女の中に射精した事がたまらなく嬉しい。
 やはり射精というのは女の中にするべきものなのだ。
 何しろ己の遺伝子を残せる場所に出すのだから、本能として激しい喜びがあっても当然の事だろう。
「樹理ぃ……」
 愛おしさが強まり、妹をギュッと抱き締める。
「おにぃちゃぁん……」
 こちらを向いた妹の顔は快楽にボンヤリとしており、潤んだ瞳でジッと見つめてくるのが可愛らしかった。
 以前まで知らなかったその女としての顔は、妹を一人の女性として感じさせ、家族愛とは異なる想いを俊司の心に呼び起こした。
(ヤベ……俺、樹理の事が好きかも……)
 この可愛らしい女を己の物としたい。誰にも渡したくない。
 そんな感情が湧き起こったのだ。
「ふふ、またしちゃったね? 私、お兄ちゃんとまた一つになっちゃった……」
 妹はこちらを見上げながら、嬉しそうに微笑んでいる。
「俺とこうなって……嫌じゃないか?」
「ううん、嫌じゃないよ……だって私、お兄ちゃんのこと……その……な、何でもない……」
 一瞬何かを言いかけた後、恥ずかしそうに顔を背けている。
「何だよ、気になるな……俺がどうしたんだ?」
「いいじゃん別に……何でもないよ、何でも……」
 顔を赤くしながら、下を向いてブツブツ呟いているのが何とも可愛らしい。
 もしかして妹は「好き」と言おうとしたのではないだろうか。
 自分も恋愛感情を覚えたのだから、妹が同じ様に感じていてもおかしくはないのだ。
(ならもっとしていけば……その内言ってくれるかもな……)
 快感で愛情が高まり、恋愛感情へと変化したのだとすれば、セックスをし続ければいつか「好き」と告げてくれるかも知れない。
 その状況を想像すると嬉しくてたまらなくなった。
 実の妹に恋愛感情的に好きと言われて喜ぶなどおかしくなっているとしか思えなかったが、それがどうしたのだと俊司は思った。
 自分は妹が好きなのだ。
 そしてセックスをしたくてたまらなかった。
 もっともっと妹と繋がり、気持ち良くなって愛し合いたいのである。
「ねぇ、お兄ちゃん……その……」
 そんな事を考えていると、妹が何か言いたそうにモジモジしているのに気がついた。
「どうしたんだ?」
 そう尋ねながら、頭を優しく撫でてやる。
 サラサラの髪が手のひらに感じられ、その気持ちの良さにうっとりとなった。
「えっと……え〜〜っとね、その……もう一回……しよ……?」
 甘える様に告げた後、恥ずかしそうに顔を押しつけてくるのにドクンと心臓が跳ねる。
(か、可愛い……)
 ただでさえ可愛く思っている時にこの態度はたまらなかった。
 自分の妹は何と可愛い生き物なのだろう。
 それにしても、まさか妹からセックスしようと言われるとは思わなかったため驚いた。
「したいのか?」
「う、うん……したい……」
「そうか。じゃあ、するか」
「うん、お願い……」
 おねだりする様にして見つめてくる妹に俊司の心は蕩けそうだった。
 妹は何と愛おしい存在なのだろう。
 この様な女の子と兄妹である自分は幸せすぎた。
「私、私ね……お兄ちゃんともっと気持ち良くなりたい……」
「何だよ、気持ち良くなりたいからしたいのか? 樹理はエッチだなぁ」
 嬉しい事を言ってくる妹に、思わずからかう様にして応えてしまう。
 だがそれは本気ではなかった。
 ムキになって反論してくる姿が見たかったのだ。
「ば、馬鹿ぁっ。エッチじゃないもんっ。私はお兄ちゃんとだから気持ち良くなりたいんだもんっ。お兄ちゃんだからっ……お兄ちゃんとだからその……お兄ちゃんと気持ち良くなれるから……したいんだから、ね?」
 案の定、怒ったように返してくるのに苦笑する。
 だがすぐさまギュッと抱き付いてきて頬ずりし、上目遣いで甘える様に見つめきたため俊司はおかしくなりそうになった。
(俺、もう駄目かも……)
 妹に対する愛おしさが爆発しそうになっているのを感じながら、もう他の女に意識を向ける事はできないに違いない己を自覚する。
 だがそれがどうしたというのだ。
 妹と愛し合って行ければ何も問題は無いではないか。
 きっと妹も自分の愛を受け入れてくれるに違いない。
 そのためにはもっともっと愛し合い、この小さな体に自分という存在を刻みつけるのだ。
 そういった決意をした俊司は、愛する妹の体を抱き締め、その可愛らしい顔を見つめながら、再び肉棒を押し込んでいくのだった。












あとがき

 最初はするつもりじゃなかったのに、何やらしなければならない雰囲気に流され、結局最後までしてしまう。
 そういった話を書いてみました。
 意識としては「抱かない」と決めているけれど、肉体の気持ちの良さに抱きたくてたまらなくなってしまうのですな。
 状況に流される話ってのは好きなのですが、なかなか上手い設定が思いつかないので難しいんですよね。
 今回は乱交パーティに巻き込まれた、という形でそうした状況を作ってみました。
 んでラストは何とも言えないラブラブ(笑)
 こんな可愛い態度をとる妹が居たら可愛くてしょうがないでしょうね。
 何ともたまらないのでありますわ。
(2008.5.15)



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