母子の過ち−母の想い−
理津子は、家のリビングで苦悩していた。
頭にあるのは、息子の優一との関係だった。
家族で行くはずだった温泉旅行。
夫の都合で急遽優一と二人きりで行くことになった旅行だったが、そこで自分は息子と許されぬ関係を結んだ。
近親相姦。
禁断の交わり。
古くから許されざることとされてきた、母子による性行為をしてしまったのだ。
血の繋がった息子に体を許し、その精を子宮に受けたのである。
何と恐ろしい事をしてしまったのか。
だが後悔しても、その事実を消すことは出来なかった。
あの旅行の日以来、優一は自分を抱く事を望み、何度も求めてきていた。
それに逆らえず、受け入れてしまっている自分は母親失格だろう。
しかもその事に慣れ、いや、期待し始めているのに嫌悪の想いが起こる。
何故旅行の時に息子を受け入れてしまったのか。あの時拒絶していれば、このような事にはならなかっただろうに……。
最初は軽い気持ちだった。
自分の体に興奮し、勃起してしまった優一を可愛らしく感じ、苦しそうにしているのを楽にしてやりたい、そうした母親としての想いからだった。
しかしそれがいけなかった。
いくら親子とはいえ、高校生にもなる息子の肉棒を掴んでしごき、射精に導くなど、してはならない事だったのだ。
それから優一の自分を見る目が変わったのが分かった。完全に女として、肉欲を晴らす対象として見ていたのである。
自分が息子の中の雄のスイッチを入れてしまった。
そう思うと何ともやりきれない想いが押し寄せてくる。
優一を誘惑したのは自分なのだ。ヤりたい盛りの少年相手に、あのような事をすれば、止まらなくなるのは分かるはずだった。
だが自分はしてしまった。
それも自身の弱さゆえに。
始めは、「優一のため」というのが理由だと思っていた。
しかし冷静になってからあの時の事を考えていくと、それが自分への嘘だという事に気づいた。
自分は欲情していたのだ。
あの時見た息子のあまりに見事な肉棒に、勃起した逞しさに、触れずには居られなくなっていたのだ。
そして初々しい若さ溢れる肉棒から精が迸った瞬間、震えるほどの興奮を覚えた。
またその事に、驚くほどに自らが欲情しているのに気づいて動転した。
その後も食事の間に向けられるいやらしい視線に、体が火照ってたまらなかった。
可愛い息子が男の目で自分を見ている。体を舐めるようにして眺め、頭の中でいやらしい想像をしている。
そう思うと子宮が激しく疼いた。
あの逞しい肉棒に貫かれたら、荒々しく擦られたらどれほど気持ちがいいだろう。
そんな想いが湧き起こり、それが現実にならないかと期待した。
そこまでであれば、気の迷いとして問題なかったに違いない。何しろ実際は何もしていないのだから。
肉棒をしごいたのは失敗だったが、そのくらいならまだ何とかなった。
しかし優一は、それだけで満足してはくれなかった。
体を求めてきたのだ。
肉欲に染まったギラギラとした目で見つめてくるのに、男を感じてドキリとした。
気の弱い方である優一がそのような目つきをするのに驚きつつ、自分が女として求められていることに悦びを覚えた。
そして肉棒を押しつけられると、あの硬くて大きな肉棒が自分を求めて律動しているのだという事に、激しい興奮が湧き起こった。
拙い動きで乳房を揉み、吸い、舌を這わせてくるのに、可愛らしさと気持ちの良さを覚え、己が許されない道へと踏み出しているのを意識しながらも、あえて抵抗しない事に嫌悪感を抱いた。
本来であれば、母親として諭すべきだったのだ。このような事をしてはならないと。
強く抵抗し、頬でも叩けば元々優しい優一のことだ、止めてくれたに違いない。
しかし自分はそれが出来ず、いや、半ば流されることを望んで受け入れてしまった。
愛する息子が求めているのなら、それを受け入れるのも母親の務めなのではないか、などという事を言い訳にして……。
ここのところ夫に抱かれていなかったのも大きいだろう。
若い頃に比べて体を求められる事が少なくなっていたため、その事で欲求不満になっていたのだ。
女盛りの三十八歳の肉体は、もっと男に激しく求められることを望んでおり、逞しい肉棒で、何度も貫かれる事を欲していたのである。
そうした密かな欲求が、優一を本気で拒絶出来なかった理由だった。
息子とはいえ、男にされる久々の愛撫に、体が燃えてしまったのだ。
この気持ち良さを味わえるのなら、もう少し優一の好きにさせてやろう。息子も自分と同じく行き場の無い性欲に苦しんでいるのだから……。
などという都合のいい理屈で自分を誤魔化し、許されぬ行為に妥協していってしまった。
その結果、息子の欲情は抑えの効かないところまで高まり、ついには肉棒を入れようとするにまで至ってしまった。
その瞬間、それまで鳴りを潜めていた近親相姦に対する嫌悪感が強烈になり、激しく抵抗しようとしたが遅きに失した。すでに肉体は息子の愛撫に染まり、力を失っていたからだ。
しかも息子の力は思っていたよりも強く、抗うことなど不可能だった。
何より自分自身が、本気で抵抗する気がなかったように思えた。
あの逞しい肉棒を受け入れ、貫かれることに、ゾクゾクする期待を抱いていたからだ。
そして愛する息子に抱かれる事に、息子の初めての女になる事に、歪んだ悦びを持っていたのである。
心と体が息子を求めていたのだ。
そうして自分は優一を受け入れた。自らそうした事態を招いたくせに、「抵抗しても無駄だった」という逃げを作って息子と結ばれたのだ。
何という酷い母親だろう。淫らに誘惑し、近親相姦の罪を息子に背負わせたのだ。自らの欲求不満の解消に、己が子を利用したのである。
胎内に入り込んできた肉棒は、予想通り素晴らしいものだった。
その大きさ、長さ、硬さ共に、理想とも言うべき良さだった。
夫とのセックスとは比較にならない充実感が、息子との行為にはあった。
何しろこの世で最も愛している存在なのだ。その男に求められ、一つになっているのだから当然のことかも知れない。
これほど幸せなことはないのであり、強烈な愛情によって快楽も増したに違いなかった。
口先では抵抗を示したが、内心では「もっとして」と叫んでいた。
やがて優一が限界に近づいているのが分かり、胎内に射精される、という事に恐怖を覚えるものの、その反面、思い切り精液を注ぎ込まれたいとする欲望もあった。
愛する息子の精液を受け入れる。
それは許されないことでありながら、それでいて甘美な快楽を抱かせることでもあったからだ。
強い嫌悪と激しい興奮の混じり合った、恐怖と悦びの瞬間を待っていると、ついに優一の体が硬直し、精が迸った。
その瞬間、頭が真っ白となり、何も考えられなくなった。
夫との交わりでは経験したことのない、凄まじい快感が体を走り抜け、強烈な満足感と悦びが心を満たした。
自分は息子の女になったのだ。
愛する男の物になったのである。
その後も求めてくる優一にされるがまま、何度も交わった。
逆らうことは出来なかったし、自分ももっとしたくてたまらなかった。
そうして受け入れている内に、どうせなら息子を一人前の男にしてやりたい、などと考え、指導までしてしまった。
優一はそれを素直に受け入れ、最後の方では技術的にも気持ち良くしてくれるようになった。
息子のために、などと思ってはみても、結局それは自分がより快感を得るためのものであり、息子を利用して己の欲求不満を解消しただけだった。
自分は淫乱な女だったのだ。
優一には「今夜だけ」と約束させ、その事を免罪符にして思う存分快楽を貪った。今夜だけなのだからいいではないか、と。
若い肉棒は疲れ知らずで、何度精を放っても衰えることがなく、いつまでも硬く大きいままであることに、強烈に魅了されていく自分がいた。
もっと抱かれたい、もっと貫かれたいとする想いが強まっていき、何故自分は「今夜だけ」などと約束してしまったのだろう、と悔やんでしまうほどだった。
しかし旅行から帰り、夫の顔を見ると、強烈な後悔と恐ろしいまでの罪悪感に包まれた。
自分は夫を裏切り、あろうことか実の息子と浮気をしたのだ。
それは二重の意味で夫を裏切っていることになり、妻として母親として許されないという想いで一杯になった。
優一も同じなのか、その日は辛そうな様子だったが、夫の前では元気に見せているのが健気に思えた。
それもこれも息子を拒みきれなかった、欲求不満の解消を優先させた自分のせいなのだ。愛する息子を近親相姦、不倫の苦悩に落としたのは自分なのである。何と酷い母親なのだろう。
その一方、昼間一人で居ると、優一の肉棒が欲しくてたまらなくなった。
息子との快楽に満ちたあの夜が忘れられず、自ら慰める行為までしてしまった。
今までも何度かした事はあったが、優一の事を想ってするそれは、これまでの経験では味わえない悦びと、そして虚しさがあった。
通常の自慰とは比較にならない快感を得られるが、それはしょせん本物とは異なる悦びでしかなかったからだ。
そうした日々を過ごしていたある日、再び優一が体を求めてきた。
ずっと我慢していたのだろう、爆発するようにして抱き付き、飢えを癒すようにしてむしゃぶりついてくるのに、可愛さと愛おしさを覚えた。
息子の周囲には魅力的な少女がいくらでも居るだろうに、これほどまでの性欲をぶつけるのは自分なのだ。彼が欲する女は自分なのである。
そう思うと、女として母親として、実に甘美な悦びを得られた。
そんな意識を誤魔化すように、唇からは「駄目」という言葉が漏れるが、内心では歓喜に震えている己が居るのが分かった。
また肉棒を得られる。あの逞しい肉棒を得られるのだと思うと、おかしくなりそうなほどの快楽に包まれていたのだ。
「地獄に堕ちても構わない」と告げてくる優一に、そこまで快楽に狂わせてしまったのだという罪悪感と、そこまで自分に狂わせたのだという悦びが湧き起こった。
そうした苦悩と歓喜の二つが存在するゆえに、それ以後も優一との交わりを止めることが出来なかった。許されないがゆえに燃え上がってしまったのだ。
愛する息子が自分を求めてくる喜び。
それを母親ゆえに否定し、母親ゆえに肯定する。
胎内に入り込んでくる肉棒が与えてくる蕩ける快感。若く逞しいそれが与える魅惑の刺激は、これまでの人生で味わったことのない充実感を与えてくれた。
優一との交わりは、一度味わったら抜け出せない、底なし沼のような魅力に溢れていたのである。
リビングでこれまであった淫らな日々を思い返していた理津子は、ふと時計に目をやり、まもなく優一が帰ってくる時間である事に気づいた。
息子はまた求めてくるだろうか。
昨晩は夫が出張で留守であることから何度も抱かれたのだが、それでもやはり求めてくるだろうか。
いや、求めてくるに決まっていた。
若い性は貪欲であり、一晩寝ればあっという間に回復するからだ。これまでずっとそうだったのである。
しかも夫は今夜も出張から帰らない。
普段と違って心おきなく抱けるとなれば、息子は嬉々として求めてくるだろう。
それは自分にしても同じだった。すでに息子に抱かれたくて仕方が無くなっていたからだ。夫を裏切り息子と乳繰り合う。その禁断の行為に激しい悦びを得ていたのである。
夫との行為では経験したことのない、性に対する貪欲さ。
前日何度抱かれたとしても、翌日には息子を欲するほどに快楽を、息子に与えられる悦びを欲してしまっている。
もう自分は、決して抜け出せない淫らな地獄にハマっていたのだ。
まさに近親相姦は地獄へ堕ちる行為だった。母親と息子の交わりは、甘美すぎる地獄の快楽だったのである。
玄関の扉が開く音が聞こえ、優一が帰ってきたのが分かった。
勢い良くリビングへ入ってきた優一は、こちらの存在を認めると嬉しそうに笑った。
その笑顔が幼い頃と重なり、可愛らしさを感じさせる。
だが続けて行われた行為は、幼い頃にはあり得ないものだった。
鞄をソファへ投げ出したかと思うと、甘えるようにして抱きつき、乳房をいやらしく揉んできたのだ。
強く弱く回すようにして手を動かし、時折乳首を摘まんでくるのに、思わず顎を仰け反らせる。
首筋に舌が這わされ、軽く吸われるのに快感が走り抜けた。
太ももが優しく撫でられると共に、秘所が軽く突かれたのに、体がビクッと震えてしまう。
すでに優一の愛撫に慣れつつある肉体は、ちょっとした刺激であっても敏感に反応するようになっていた。愛する息子にされている、という想いもそれを助長しているのだろう。
それは明らかに、夫とする際には存在しない肉体の反応だった。
優一にされる事であれば、何でも快感になっているとしか思えないほど、与えられる刺激に反応しまくっているのだ。
それゆえに自分は、この禁断の行為にここまで狂ってしまっているのだろう。
恐らく優一も同じに違いなかった。
自分のようなオバサンにこれほど夢中になるには、そうした普通ではない要素があるはずだからだ。母と子の肉体の相性の良さが、自分たちを狂わせてしまったのである。
近親相姦の禁忌とは、そうならないために作られたものに違いなかった。
「駄目よ。優ちゃん止めて……」
今更な言葉が口から零れるが、せめてそれくらい言わなければ夫に申し訳が無かった。
大切な息子を近親相姦、不倫の地獄に貶め、それでいて悦びを得てしまっている自分。
何と破廉恥で、許されない母親であり妻なのだろう。
罪悪感と背徳感が混じり合い、強烈な快感が走り抜け、体がビクビクと震えを起こした。
その事に恥ずかしさから頬が熱くなり、見られまいとして顔を背ける。
だがそうした行為に優一は昂ぶり、逞しい肉体で抱き締めてくると、硬く大きくなった肉棒を擦り付けてきた。
「あっ、嫌っ……」
言葉とは裏腹に、歓喜の吐息が吐き出される。
女として強く求められているという認識から、子宮が反応を示し、体が震えておかしくなりそうになっていく。
「ね、お母さんいいでしょ? 僕もう我慢できないんだ、お願いっ」
優一は鼻息を荒くしながら、もう何度聞いたか分からない言葉を告げて迫ってくる。
すでに答えを言うまでもない、形骸化した問いかけでしかないそれは、どう返答しようが了承の意味を持っていた。
母子の間では、すでに言葉による行為の確認など不要なものになっていたからだ。刺激を与えた事に反応を示せば、それで受け入れた事なっているのである。
強引にテーブルに手を付けさせられ、スカートが捲り上げられて、ショーツが引き下ろされる。
続けて腰を抱えられると、優一自身もズボンとパンツを脱いだ事で、逞しい肉棒が顕わになった。このまま背後から入れるつもりなのだ。
もう何度もしているはずなのに、優一の様子には落ち着きがなかった。早くしたくてたまらないというのが伝わってくるのだ。
そんな姿を可愛らしく感じたため、素直に受け入れてあげたくなるが、言葉では否定の言葉を述べ続けた。
せめてそれくらいしないと、裏切っている夫に対して申し訳が無かったからだ。さらにはこちらから求めたくなっている自分自身を誤魔化す意図もあった。
「あんっ、駄目よそんなっ……こんな所で嫌ぁっ……」
思わずそんな言葉を発してしまい、これでは他の場所でなら構わないと言っているのと同じだと気づいて赤面する。
実際リビングという日常を感じさせる場所で、非日常である息子との行為をするのには抵抗があった。
何より立った状態でするなどあり得ないだろう。これでは思う存分楽しめないではないか。
そんな事を考えている自分に恥ずかしさを覚えつつ、強引にされている今の状況に燃え上がっているのに苦笑する。
どうやら自分は、無理矢理されると興奮する質らしい。
「僕っ、もう我慢できないんだよっ。ずっと入れたくて入れたくてっ……だからもう入れるからねっ……」
優一はよほど切羽詰まっていたのか、前戯も何も無く肉棒を入れようとしてきた。
さすがにそれは止めて欲しいと思ったが、太ももを伝う液体の感触に、自分がすでに激しく濡れているのに気がつく。
何と淫乱な女だろう。言葉で否定しながらも、その実、体は待ちかまえていたかのように準備万端な状態になっているのだ。きっと優一も呆れているに違いない。
しかし優一はその事に気づいていないのか、それとも気づいていないフリをしてくれているのか、何も言わずにいきなり肉棒を突き込んできた。
「あぁんっ……」
逞しい肉棒の感触に、一瞬頭が真っ白になる。
夫のモノより大きく硬く長い息子の肉棒は、入れられただけでたまらなかった。
グイッと押し込まれると、夫のモノでは味わえない、子宮を突かれる状態になるため、腰が砕けそうになった。
膣内が息子の肉棒で一杯になっており、そのみっちりとした感触は、それだけで圧倒されてしまう。
そのまま出し入れされ始めると、膣内を強く擦られる状態となり、全てが押し込まれ、引き抜かれるような感覚に、満たされていくのを感じた。
「あっ、あっ、ああっ……優ちゃん駄目っ……あんっ、ああっ……こんなの駄目よぉっ……」
本当はもっとして欲しいにも関わらず、そんな言葉が口から零れる。
だがそう告げると優一の興奮が増し、腰の動きが激しくなるのを見越しているのだ。何と淫らな女なのか。
「こんな、あんっ……親子でこんな事するなんて、あっ、ああっ……いけないことなのよ、ああんっ……」
自らの発した言葉で興奮が高まっていく。
否定の言葉、近親相姦を想起させる言葉を口にすると、子宮が激しく疼いた。
許されない、禁断の行為だと認識すればするほど、快感が強まり、意識が快楽に染まっていくのだ。
通常のセックスでは味わえない背徳の悦び。それが息子とのセックスにハマってしまった理由だろう。
この気持ちの良さを知ってしまえば、もう他の男に抱かれるなど考えられなかった。
愛する息子との禁断の交わり。それこそが母親にとって最大の幸福なのだ。
「うぅ……気持ちいい……気持ちいいよぉっ……お母さん気持ちいぃっ……」
だらしない笑みを浮かべ、追い立てられるようにして優一は腰を振っている。
もう何度も経験しているはずなのに、最初に行う際は、まるで初体験の時のような落ち着きのなさを示すのに可愛らしさを覚える。
それだけ自分との行為を待ちかね、我慢しきれない状態になっているのだろう。
許されない関係だけに、「もう抱けないのでは?」という不安が常に付きまとい、必死さを呼び起こしているのかも知れない。実際自分もそうだからだ。
いつ夫に知られてもおかしくないこの関係。そうなった時に消えてしまう関係だけに、出来るだけしておこうと必死になってしまうのである。
経験豊富な夫との行為よりも、拙い息子との行為に乱れてしまうのも、そうした切羽詰まった不安な気持ちが影響しているのかも知れなかった。
「お母さんの中、うぅ……あったかくてぬるぬるしてて、うっ……すっごい気持ちいぃっ……信じられないよぉっ……」
背後から覆い被さるようにして抱き付き、小刻みに肉棒を叩き付けてくる優一を感じていると、もっとさせてあげたくなり、また、もっとして欲しくてたまらなくなる。夫に対しては感じたことのない強い愛情と肉欲を、息子に対して感じているのだ。
考えてみれば、自分にとって最も愛しい存在に抱かれているのだから当然なのだろう。
そしてそんな優一であるからこそ、夫相手ではしたことのない、このような淫らな体勢での性交も受け入れられるのだ。
愛しい息子が求めることだから許してしまう。夫が同じようにしてきたら文句を言うに違いなかった。しかし息子の我が儘なら喜んで叶えてあげたくなってしまうのである。
自分は息子の女だった。
息子の求める通りにし、息子が悦ぶことをしたくなる、息子に従えられることに快感を覚える女なのだ。
そしてそれは母親としての喜びに似ていたため、改めて自分は近親相姦ゆえに興奮しているのだと自覚した。
愛する息子に求められ、快楽を与え合う行為。
この蕩けるような時間をもっと続けたい、味わいたい。
そうした母親として許されない想いが、母親であるがゆえに高まっていた。
問題はこの関係がいつまで続けられるかということだ。
家の中でしている以上、いつ夫に見つかるか分からないのである。
そうなった時、自分たちはどうなるのだろう。
「あっ、ああっ……そんな、あんっ、あんっ、ああんっ……いいわ優ちゃん、あっ……いいわもっと、あっ……もっとしてぇっ……」
突如として肉棒が強く大きく突き込まれたため、そのたまらない刺激に、息子を積極的に受け入れる言葉を、母親としてあるまじき言葉を発してしまう。
ずんっ、ずんっ、と襲いかかってくる強烈な快感。
それによって不安が一気に消し飛び、息子だけが全てとなり、与えられる快楽に意識が染まっていく。
もう体面を取り繕う余裕すらなくなっていた。それほど優一とのセックスは気持ち良かったのだ。
行為の始めは、否定の言葉を言いながら優一を誘い、自らを興奮させることを楽しめるが、少しすると、あまりの気持ち良さに身を委ねてしまう。
優一の動きは未だ拙いにも関わらず、まるで性のテクニックに秀でた男がしているかのように、与えてくる快楽は強烈で、それを繰り返されている内に無防備にされてしまうのだ。
結局そうなるのなら、最初から受け入れてしまえば楽なのではないかと思うが、夫への罪悪感、近親相姦に対する嫌悪の想いから出来なかった。
何よりそこから起きてくる背徳的な興奮は、何物にも代え難い良さがあった。
さらに言えば、自分との交わりが許されないと印象づけることにより、この行為が特別なものだとして、息子に飽きられないようにする狙いもあった。
何しろ優一は若いのだ。そのうち同世代の若い娘に意識を向け、自分などは相手にしてくれなくなるかも知れないのである。
どこかの娘を恋人として紹介してくる優一の姿を想像すると、強い嫌悪感と悲しみが湧き起こった。自分はもう、後戻りできないほどに息子の女になってしまっていたのだ。
(優ちゃんは……優ちゃんは私の物よっ……)
心の中でそう叫ぶと、子宮がキュウっと収縮を起こした。その蠢きに肉棒が反応を示し、一気に膨張していくのが分かる。
優一の唇から「うぅっ……」と切ない声が漏れ、もう限界になっているのが分かった。
また放たれる。精が放出されるのだ。息子の熱くてドロドロした愛の証が自分の中に注がれるのである。
そう思うだけで達しそうになった。
「お母さんっ……僕もう、うっ……僕もう出るからぁっ……」
「いいわ、あっ……出して、出すのよ、ああっ……お母さんの中に、ああんっ……お母さんの中に思い切り出してぇっ……あっ、あっ、あぁあああああああっ!」
それまで以上の強さ速さで突き込みが行われた後、精液が迸ったのを感じた瞬間、頭の中が真っ白になった。
強烈な浮遊感と共に湧き起こってくる快感。子宮へ打ち付けられる精液の感触を意識していると、それだけで幸福感が押し寄せてきた。
愛する息子の精液が自分の子宮に注がれている。
その事に妊娠の恐怖がよぎるが、それ以上の喜びが心と体を包み込んでいた。
もし妊娠したのならそれでも構わない。息子の子供を得てみたい。
愛する男の子供を授かりたいと欲するのは、女として当然の想いだろう。
そうした母親としては許されない、恐ろしい考えに己が染まっていくのが分かる。
「お母さぁん、気持ち良かったよぉ……」
数度の射精の後、脱力した優一が背中に身を預けながら、甘えるように囁いてくるのに激しい愛情が起こった。
今この瞬間、息子は自分の物だった。誰の物でもない自分だけの存在だった。
この子のためであれば何も要らなかった。もし夫に知られたとしても、自分が守ろう。夫と別れて二人で暮らしていけばいいのだ。
そんな許されない考えすら当たり前のように受け入れている自分は、すでに息子に狂ってしまっているのだろう。
だがそれで構わなかった。
何故ならこれほどの幸せを感じたのは、生まれて初めてだったからだ。
愛する息子との交わりは、母親として、そして女として最高の幸せを得られる行為だったのである。
理津子はその事を認識すると、優一の体を愛おしく抱き締め、もっとして欲しいとばかりに口づけていくのだった。
あれから食事などを済ませた後、場所を移して優一との行為は続いていた。
ここは夫と何度も睦み合った自分たちの部屋であり、夫の匂いがそこかしこに漂っている。
夫婦の愛情を確認するベッドで、息子に何度も抱かれている事を考えると、自分は何と恐ろしい行為をしてきたのだろうと思う。
そして今も同じことをし続けている。
しかし止めることなど不可能だった。己の中の女は、執拗に優一を求めていたからだ。
優一に抱かれたい。
優一に精を注ぎ込まれたい。
優一と愛し合いたい。
そうした想いで一杯になっていたのである。
「うぅ……凄くいい。やっぱりお母さんは最高だ……僕、お母さんをもっと抱きたいよ。お母さんをもっと……大好きなお母さんをもっともっと抱きたい……お母さんの中に入って、お母さんの中に僕の全部を出したい……僕、お母さんともっともっと愛し合いたいんだぁっ」
快楽でおかしくなっているのか、優一は混乱した口調で叫んでいる。
その言葉の内容から、自分と同じ想いを抱いているのだと分かって嬉しくなった。
口調の幼さとは異なり、荒々しく猛々しく貫いてくる優一。
そうされていると、今自分が優一に征服されているように思えた。
女であり母親である自分を、優一は男として息子として侵略しているのだ。支配しているのである。
実際セックスにはそうした面があるように思えた。
全ての意識が蹂躙され、快楽によって心身共に相手に奪われるのだ。
自分が母親としての立場を忘れ、嬉々として息子に従っているのがその証拠だろう。
元々優一を大切に想う気持ちはあったが、今のように全てを捧げるほどの気持ちは無かった。
母親としては愛していても、女としては愛していなかったからだろう。女としての愛情は、夫に向けられていたからだ。
しかし今は、女としても優一を愛している。
母親として女として、そうした女性にとって二つの大きな愛情を、優一という一人の男に向けているのだ。
その状態が、息子に対する異常なまでの執着を生んでいるに違いなかった。
己の心と体、その全てが優一によって支配されている。そんな感覚があった。
特に今日はそれが強烈だった。いつもより与えられる刺激が強い感じがするのだ。
二日連続で抱かれているせいだろうか。
夫の留守という、気兼ねなく息子と交わり、快楽を味わえる状況に、開放的な気持ちになっているのかも知れない。
思う存分息子の愛情を受け入れ、自らも思い切り愛情をぶつけている。
近親相姦の禁忌の意識が無くなった訳ではない。むしろそれはより強くなっているだろう。何しろ時折冷静な自分が、批判の言葉をぶつけてくるからだ。
「許されない母親」という意識は強まり、背徳的な想いは強烈になっていた。
しかしそれゆえに、心と体が得ている快感は、これまでと比較にならないほど高まっていた。
母子がしてはならない禁断の行為。
生殖器の結合。
セックス……。
他のことはどうにでも誤魔化せるが、これだけは、息子の肉棒を母親の膣へ受け入れるこの行為だけは、決して誤魔化せない、許されざるものだった。
そして自分達親子は、それを求め続けていた。
二人の愛の証として……。
「優ちゃんもっと抱いて、あっ……お母さんをもっともっと強く、あんっ……お母さんをもっと愛して欲しいのぉ、あっ、ああんっ……」
これは親子の愛とも男女の愛とも異なる愛だった。
両方が混ざり合い、強烈な愛情となって溢れているのだ。
そして愛情が高まると肉欲も強まり、若い男の体に抱かれる悦びに、熟れた女の体が歓喜の声をあげた。
逞しく力強い肉棒が、貫き擦り上げてくる快感。
未だ幼さを残す息子が、肉欲に染まりながら、母親である自分を求めてくる背徳感。
心と体が淫らな状態に染まり、女としての悦びが押し寄せてくる。
何といやらしい母親なのだろう。息子の逞しい肉棒を求めて、それを欲して甘えるように叫んでいるなど……。
熟女の人妻が、少年の若竿を咥え込み、もっと気持ち良くしてとおねだりしている。
母子でなくともふしだらな、他人がしているのであれば唾棄するであろうその行為を、自分は喜んでしてしまっている。
それほどまでに息子の肉棒に狂わされているのだろう。
何しろ初めて受け入れた時の衝撃は凄まじかったからだ。夫との行為では得られなかったその存在感は、セックスに対する認識を改めさせるほどだった。
あの時は必死に分からないフリをしたが、今は誤魔化さずに理解することができた。
自分はあの最初の交わりの際、優一の肉棒に魅了されてしまったのだということを……。
「あぅんっ……あっ、ああっ……いいわ、それ凄くいいっ……」
すでに数度の行為で熱く潤みまくっている蜜壺を、息子の逞しい肉棒がゾリゾリと擦りあげ、押し入り出て行く。
そのたまらない刺激に、快感神経が歓喜の叫びを発し、全身がピクンピクンと勝手に震えた。
「ああ……いいわ、いいのぉ……優ちゃんのおちんちん凄いのぉ……」
普段なら恥ずかしくて口に出来ない卑猥な言葉が、嬉々として発せられる。
強烈な充足感に心が満たされ、涙が流れて幸せな想いで一杯になっていく。
時折肉棒が子宮を強く突いてくるため、その夫のモノでは味わえない感覚に体が跳ね、息子の素晴らしさをより強く感じさせた。
何しろ子宮を突かれると、信じられないほどに気持ちが良かったからだ。
「あっ、あっ、ああっ……いいっ、優ちゃんいいわっ……上手よ、ああっ……上手なのぉっ……」
腰の動きが激しさを増し、膣内を肉棒で擦りあげられるのに快感が走り抜ける。あまりの良さに息子を褒め称え、もっとして欲しいという事を暗におねだりしてしまう。
肉棒を押し込まれ、子宮を突かれると意識が吹っ飛び、引かれると己の全てが吸い出されるような怖さを伴う快感が起きた。
まさに侵略され、蹂躙され、女である自分を犯し尽くされている感じだった。このままこれを続けられたら、自分はどうにかなってしまうに違いない。
いや、すでにどうにかなっているのだろう。何しろ息子にこれほどまでに心を奪われ、肉欲の対象として求めずには居られなくなっているのだから……。
「お母さんの中、凄くいいよぉっ……気持ち良くておかしくなっちゃうっ……うっ、うぅっ……」
優一も同じなのか、混乱したように叫びながら快感の呻きを漏らしている。
快楽に染まっているその顔には、幼い頃の面影が強く出ていた。
肉体関係を持つようになってから、こうした顔をよく見るようになった。思春期になってから抑えるようになった、自分に対する甘えが出ているためだろう。
その事に嬉しさと懐かしさを感じつつ、ふと、優一も大きくなったものだと感慨深くなる。
何しろあれだけ小さかった息子が、今や一人の男として、自分をこれほどまでに気持ち良くしているのだから。
そしてその快楽の源である膣は、優一が生まれた場所でもあった。
あれから十七年経ち、立派に成長した息子は、自らが生まれた場所へ肉棒を押し込み、母親である自分と交わっている。
それはまるで、優一が己の中へ帰ってきたような感覚を思わせ、何やら凄く嬉しくなった。
「優ちゃん、もっと気持ち良くなって、あっ、あんっ……お母さんの中で、ああっ……あなたの生まれた場所で、あっ、あぅっ……もっと気持ち良くなるのぉっ……」
思わずそんな事を口走ってしまう。
優一はその言葉に一瞬ハッとしたようにすると、すぐに嬉しそうな、それでいて泣きそうな笑みを浮かべ、強く抱き付いてきた。
「ああそうか……僕はここで生まれたんだね。今入っているここでっ……そして帰ってきたんだ……僕はお母さんの中に帰ってきたんだぁっ……」
優一も自分と同じ想いを抱いてくれた。
その事に強烈な喜びが起きてくる。
「そうよ、あなたは帰ってきたの……優ちゃんは、お母さんの中に帰ってきたんだからぁ……」
思わず涙ぐみながらそう告げると、優一も目に涙を浮かべながら大きく頷き、強く抱き締めてきた。
逞しい肉体に包まれる事で、改めて息子が大人の男になりつつある事が認識される。
あの小さかった子が、ここまで大きくなったのだ。
「それに僕、男にもしてもらったよ……お母さんのここで、僕は男になったんだ……ありがとうお母さん……僕を産んでくれて……そして、僕を男にしてくれて……」
「!……」
その言葉に、強く込み上げてくるものがあった。
そう、優一は自分の子宮から産まれ、そして自分の子宮へ精を注ぎ込むことによって男になった。
つまりそれは、子供としての優一と、大人としての優一の両方を、自分は産んだことになるのではないか。
本来であれば、他人の女がするはずの、息子の大人への生まれ変わりを、母親でありながら自分は行ったのだ。
そしてその事で感謝されている。
何と素晴らしい事だろう。
ただでさえ「産んでくれてありがとう」と息子に言われるのは嬉しいのに、さらに男にした事にも感謝されている。
温かい想いに心と体が満たされ、優一に対する強烈な愛情が高まっていった。
優一も同じなのか、愛情のこもった瞳でこちらを見つめ、ギュッと抱き付いてきている。
「大好きだよ、お母さんっ……僕、お母さんが大好きだっ……」
「お母さんもよっ……お母さんも優ちゃんが大好きっ……大好きなのぉっ……」
愛の言葉を交わし合いながら、母子は強く抱き締め合った。
優一の腕が背中に回り、唇が重なってくる。
理津子は脚を優一の腰に絡ませ、強く引き寄せながらしがみついた。
そうして息子の体を包んでいるだけで、快感が湧き起こってくる。まるでお互いの肉体全てが生殖器と化したかのように、体を擦り合わせるだけで、信じられないほどの気持ちの良さが溢れてくるのだ。
目の前には、潤んだ瞳でジッと見つめてくる優一の顔があり、その表情は愛情に溢れ、温かさに満ちているものだった。
唇からは快感の呻きが漏れており、それを聞いているだけで達してしまいそうになる。
自分が息子を悦ばせている、快感に染めているのだと思うと誇らしくてたまらなかった。
息子は自分の物だった。そして自分も息子の物だった。
そこには誰も邪魔の出来ない、母子の絶対的な真実があった。
幸福感が絶頂に至ると、子宮が強烈に反応を示し、膣内が激しく収縮を起こした。
優一の口から「うぅ……」といった声が漏れ、肉棒が大きく膨らんでいくのが分かる。もう限界なのだろう。
放たれるのだ、息子の白い液体が、愛の証たるドロドロの精液が……。
「お母さんっ……僕っ……僕もうっ……」
昔を思い出させる幼い口調で優一が告げてきた。必死になっている様子が何とも可愛らしい。
あれほど自分を快楽で支配していたはずなのに、こうして甘える態度を示してくるのがたまらない。
いくら男らしくなっても、息子はいつまでも息子でしかないのだ。自分の庇護を必要とする可愛い存在なのである。
「いいわっ……出して、あんっ……お母さんの中に思い切り、ああっ……思い切り出してぇっ……」
受け止めてあげたい、この子の全てを……。
その想いに包まれながら叫ぶと、優一は嬉しそうに頷いた。
そしてそれまで以上に激しく腰を振り、これが最後だとばかりに強く数回突き込んだ後、一気に精を放った。
ドピュドピュドピュと勢い良く精液が放出され、それが子宮に注ぎ込まれているのが感じられる。
蕩けるような快感が全身を貫き、体が自然と震え出す。
肉棒が律動するごとに射精が繰り返され、そのたびに意識が無くなりそうなほどの気持ちの良さが押し寄せてくる。
それと共に、強烈な満足感と安心感が心を包み込んでいった。
ぼんやりとした視界の中で、優一がだらしのない笑みを浮かべ、ガクガクと腰を震わせているのが見えた。
実に気持ち良さそうにしているのが可愛らしく、そうさせているのが自分なのだと思うと嬉しさで一杯になった。
今自分は、優一の精を受け止めている。優一の全てを受け止めているのだ。
その事に涙が出そうなほどの歓喜を覚えた。
自分は優一に抱かれたかった。包んで欲しかったのだ。
肉欲だけではない。
優一にこうして愛される行為、その事を求めていたのである。
これからも優一に抱かれたい。
愛し合いたい。
そうでなければ生きてはいけなかった。
「優ちゃん、愛してるわ……もう放さない……」
思わずそんな言葉が零れる。
それこそが、まさに自分にとっての全てだった。
息子を愛し、放さずに生きる。
それだけが望みだった。
「僕も、お母さんを愛してる……もう放さないよ……」
優一もそう返してくれた事に、死ぬほどの喜びが湧き起こった。
やはり息子も自分が一番なのだ。
自分こそが愛する対象なのだ。
それが分かれば十分だった。
これから自分は、この許されない関係を続けていく。
世間から後ろ指をさされる行為であろうとも、優一との愛の証たるこの行為を続けることが生き甲斐なのだから……。
理津子はそう決意すると、愛する息子を強く抱き締め、その愛らしい唇に吸い付いていくのだった。
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