母子の過ち


 優一は、母の理津子と共に温泉旅館へ来ていた。
 親子水入らずの二人旅だ。
 本来は家族全員での旅行だったが、父は急な仕事のため来られなくなった。
 そのため母と二人きりという事になった訳だが、寂しさはあまり感じなかった。
 優一の頭は、別のことで一杯だったからだ。
 先日起きたある出来事により、母を強く意識していたのである。
 ある日の夜、両親の部屋へと赴いた優一は、そこで偶然理津子が着替えているのを見てしまった。
 上半身はブラジャーのみという姿をした理津子は、少し驚いた様子だったが、特に気にした風もなく、「どうしたの?」と尋ねてきた。
 息子相手だからだろう、体を全く隠そうとしないため、露出している白い肌が眩しく目に映り、その事にドキリとした。
 三十八歳と若く、美しい顔立ちをした理津子の半裸姿は、十七歳の少年にとって十二分に魅力的なものとして目に映った。
 幼い頃にも母のそうした姿を見ていたはずだが、思春期になってから久々に見た肉体は、実に魅惑的な存在として認識された。
 服の上からでは分からなかった女性らしい肉付きの良さが感じられ、目の前には、抱き締めたら気持ちいいだろうと思わせる丸みを帯びた肢体があった。
 それは、見ているだけで落ち着かない衝動を呼び起こすものであり、特にブラジャーに覆われている大きな膨らみは強烈で、目に入った瞬間、心臓が激しく鼓動して手が震えた。
 何と美しく、柔らかそうな膨らみなのだろう。
 白い肉の塊はつきたての餅を思わせ、ブラジャーに押さえられた膨らみには量感が感じられた。
 あれを掴んで揉んでみたい。
 好きなだけ揉みしだき、むしゃぶりついて思う存分味わってみたい。
 そんな想いが無意識の内に浮かび、激しく動揺すると共に嫌悪感を抱く。
 男であれば当然の欲望とはいえ、相手が母親となれば別だ。母親とはそのような対象にすべき存在ではないし、また対象にするなど異常なことだった。
 その時は慌てていやらしい想いを振り払い、何事も無かったように話しかけたのだが、果たして不審に思われなかっただろうか。もし自分の邪な想いを見透かされていたらと思うとゾッとする。
 優しい母のことだから、気づいても何も言わなかっただろうが、見透かされたかも知れないと考えるだけで、顔が真っ赤になるほどに恥ずかしさで一杯になった。
 そうした出来事があったせいで、今も母の顔をまともに見ることが出来ないでいた。
 そのくせ胸元にはチラチラと視線を向けてしまうのだから困ったものだった。
 いけないと思いつつも、脳裏から母の半裸姿が離れず、反芻するように体を見つめてしまう。服の上から先日見た柔らかそうな白い膨らみを想像し、興奮してしまっている。
 自分はおかしくなっているのだろう。不意打ちで母の半裸を見たことで、妙なスイッチが入ってしまったのだ。
 その時は、しばらくすれば元に戻ると思っていた。
 何しろ相手は実の母親なのだから、いつまでも性的な目で見続けるなどあり得ないからだ。
 しかしその予想を裏切り、数日経った現在も、母の肉体を意識しまくっている。
 そんな状態で二人きりの旅行というのは、まさに最悪と呼べる状況だった。
 普段から家でも二人きりで居ることは多かったが、環境の異なる場所というのは、妙な緊張感と解放感を促す部分があるようで、自分がいつもより母を強く意識しているのが分かった。
 もしかしたら母の裸を見られるかも知れない。またあの柔らかそうな膨らみを、白くて丸い乳房を、目にすることが出来るかも知れない。
 そういった妄想が思い浮かんでしまっていたのだ。
 さらにそこから、上手くすれば触ることだって出来るのではないか、優しい母のことだ、甘えるようにお願いすれば少しくらい触れさせてくれ、さらには揉むことや、吸い付くことだって……そして最後には、自分の初めての相手としてセックスさせてくれたりして……。
 という状況まで妄想を膨らませてしまい、「あり得ない事だが、もしかして……」という期待に、心臓がバクバクと鼓動しまくっていた。
 普段家に居る際にも似たような想いを抱いた事はあったが、すぐに馬鹿なことだとして意識から外すことが出来ていた。
 しかし今は、いつまで経っても母への性的な期待が治まらず、頭がおかしくなるほどにその肉体を求める想いで溢れてしまっている。
 一体自分はどうしてしまったのか。いくらなんでも異常過ぎるだろう。実の母親に対し、これほどまでに性欲を抱くなど……。
 落ち着こう、いつもの自分に戻ろう、そう強く念じるものの、女体を求める意識は、母の魅力的な肢体へチラチラと視線を向かわせ、服の上から丸みを帯びた線を舐めるように見させた。
 そんな息子の想いに気づくはずもない理津子は、窓の傍で景色を眺めており、「凄く綺麗ねぇ」といった感嘆の声を漏らしている。
 その言葉に優一も視線を外へ向けてみると、確かに部屋から見える風景は見晴らしが良く、実に素晴らしいものがあった。周囲の緑が眩しく目に映り、都会には存在しない自然の良さが感じられた。
 そうして風景を眺めていると、徐々に自分が落ち着いていき、このまま上手くすれば異常な興奮状態から解放されるのではないかと思えた。
「あら、露天風呂があるわ。部屋に付いているなんて凄いわねぇ」
 告げられた言葉にそちらへ目をやると、数人が入れる程度の広さのある浴槽が見えた。温泉が付いている個室というのを聞いたことがあったが、どうやらこの部屋はそれだったらしい。
「せっかくだし、一緒に入らない?」
 突然の提案に衝撃を受ける。
 今理津子はあろうことか、一緒に風呂へ入ろうと言ってきたのだ。
 風呂へ入るとなれば裸になる訳で、つまり母の裸身を見られるという事だ。
 脳裏に、先日目にした母の半裸姿が浮かぶ。
 ブラジャーに包まれた白く丸い膨らみ。あの柔らかそうな乳房の全てを見ることが出来る。
 その期待に心臓は激しく鼓動し、体が小刻みに震え始めた。
「そ、そうだね……」
 不自然にならないよう気をつけながら返事をする。心臓がバクバクと鼓動し、己の邪な考えが見透かされないかと、体の震えが激しくなった。
「それじゃ、早速入りましょう。気持ちいいわよきっと」
「う、うん……」
 こちらの状態に気づかない理津子は、鞄から替えの下着を取り出すと、備え付けの浴衣を手にして浴槽へと近づいて行っている。
 その様子から、本当に一緒に風呂へ入るのだという事が認識され、母の裸が見られるのだという事に、強烈に興奮が高まっていった。 
「何してるの? 早く入りましょ」
「あ、うん……」
 理津子の言葉に、慌てて替えの下着と浴衣を手に取ると、ギクシャクしながら露天風呂へと近づいていく。
 浴槽の傍にある脱衣所に着くと、背後でしゅるりといった音が聞こえ、母が服を脱ぎ始めたのが分かった。
 その事に爆発しそうなほどに鼓動を激しくしつつ、動揺を覚られないよう気をつけながら服を脱いでいく。
 手が震えているせいか、いつもより脱衣に時間がかかっていると、不意にお湯の流れる音が聞こえた。
 ハッとなって振り返ると、そこには風呂椅子に腰掛け、体にお湯を掛けている理津子の後ろ姿があった。
 真っ白な肌が目に眩しく映り、湯に濡れて光っているのが色っぽい。
 何と美しく、そしていやらしい体なのだろう。
 たまらなかった。
 最高だった。
 後ろ姿を見ただけでしかないというのに、優一の心臓は爆発しそうに鼓動していた。
 心の片隅で「母親に対して何を考えているのだ」という意識が起きるが、それ以上に「母の裸を見たい」と欲する想いは強く、目は吸い付かれたようにして裸身から離れなかった。
 背後であるのを良いことに、そうしてしばらく見続けていると、不意に理津子が立ち上がったため、慌てて視線をそらした。
 このまま動かずにいるのは不自然であると思い、慌ててタオルを持つと浴槽へ近づいていく。
 体にお湯をかけてから目を理津子へ向けると、すでに湯船に浸かっていて、肩から上だけが見える状態だった。
 その事に震える息を吐き出しながら、優一も風呂へと入っていく。
 少し離れた場所に腰を落ち着け、母の様子をチラチラと眺める。
 理津子は横を向いており、ここから見える風景に見入っているようだった。
 美しい顔が少し上気していて何とも色っぽく、白い肌が桜色に染まっているのがたまらない。
 熟女特有の大人の色気が漂っており、その母性と包容力を感じさせる雰囲気に、甘えるようにして劣情をぶつけたい欲求が湧き起こってくる。
 今股間で激しく昂ぶっている肉棒を、その柔らかそうな肉体で受け止めて欲しい。
 母親に抱いてはいけない願望が、頭の中をグルグルと回っていった。
 自分は一体どうしてしまったのだろう。
 母に対してこれほどまでに性欲をたぎらせてしまうとは……。
 家に居る時にはあり得ない、あまりに異常過ぎる劣情の暴走だった。
 このままでは母に襲いかかりかねなかった。
 さすがにそこまでするつもりはない、と思ってはいるものの、いつもと異なる環境と、妙に色気を感じさせる母の様子から、己の自制心に自信が無くなり欠けているのも事実だった。
 何かきっかけさえあれば、母を押し倒しかねなかった。
 そんな事はしたくないし、あってはならない事だった。
 しかし時折聞こえてくる母の吐息を耳にすると、どうにかなってしまいそうなほどに肉欲が昂ぶっていった。
 このままではいけない。何とかしなければ……。
 そうだ、このような状況であるのがいけないのだ。
 裸の母と一緒へ風呂に入る、などという事をしているからおかしくなるのだ。
 早々に風呂を上がろう。
 そうすればもう少し落ち着けるはずだった。
 そう思った優一は、湯船から出ると、体を洗おうと洗い場の方へと向かった。
 本当はそのまま出て行きたかったのだが、それでは不自然になってしまうため、急いで体を洗ってしまうつもりだった。
「あら、もう洗うの? ならお母さんの背中、流してくれない?」
 不意に言われた言葉に硬直する。母は今、あろうことか背中を流せと、つまり体に触れろと言ってきたのだ。
 無論タオル越しではある訳だが、そうであっても触れる対象は母の肉体だ。意識しないでいるなど不可能だった。
 しかも背中を流している間、その魅惑的な体が目の前にある事になる訳で、それは今の優一にとって辛すぎる状況と言えた。
 何と答えるべきか迷っている内に、理津子は傍までやって来ると、背中を向ける形で風呂椅子に腰掛けてしまった。
 こちらが何も答えなかったので、了承したと思っているのだろう。そのままタオルに石鹸を付け始めている。
 白い肌が目に入ったため慌てて視線をそらすが、すぐにチラチラと見てしまう。
 石鹸を付ける動きで体が揺れるため、肉感的な雰囲気が伝わってきて心臓が激しく鼓動する。
 母の裸は幼い頃にも見ていたはずだが、こんなにも美しく、いやらしいものだっただろうか。
 母親の肉体など本来欲情する対象ではないはずなのに、背中を見ているだけでこれほどまでに魅了されてしまっている。自分はやはりおかしいのだ。
「それじゃ、お願いね」
 体を捻ってタオルを渡してきた瞬間、胸元の白い膨らみが少し見えたため、ドキンっと心臓が跳ねた。
 そしてその美しく肉付きの良い肉体に動揺が激しくなっていく。
 震える息を大きく吐き出し、いよいよとばかりに母の背中へ手を伸ばす。
 だが緊張していたせいか、触れる寸前にタオルを落としてしまい、その結果、直接手が母の肌に触れることになった。
(!……)
 しっとりとした肌と温かで柔らかな肉の感触が手のひらに広がり、その事に何とも言えない心地良さを覚える。
 それと同時に、肉棒が硬く大きくなっていくのが分かった。
 これまで必死に抑えてきていたが、さすがに直接触れてしまってはそれも無理だった。
 すぐさま離したものの、手には今触れた母の肉体の感触が残っており、無意識の内に何度も反芻してしまい、その事で益々肉棒が勃起していく。
「どうしたの?」
「ご、ごめん。ちょっとタオル落としちゃって……」
 理津子の疑問の声に、邪な想いを覚られたらお終いだと、落ちたタオルを拾い、今度はきちんと背中を擦り始める。
 そうしていると、タオル越しとはいえ押し返してくる女肉の感触が伝わり、その事にさらに興奮してしまう。
(ああ……お母さんの体、柔らかい……)
 背中ですらこんなに気持ちいいのだとすれば、これが乳房になったらどうなってしまうのだろう。
 その未知の感触を想像すると、触ってみたい、揉んでみたい、という衝動が強まっていき、偶然を装ってそうしたら駄目だろうか、一度くらいなら母も笑って許してくれるのではないか、などという都合のいい妄想が広まっていく。
 だがそのような大胆な事をする度胸などあるはずもなく、そのまま母の背中を擦るのを繰り返すだけで終わってしまった。
 理津子の「ありがとう」という声が聞こえ、至福のひとときが終了したのを理解する。
 その事に残念な、悲しい想いが起きてくる
 しかしこれで良かったのだろう。もしあのまま続けていたら、自分は母の乳房に触れていたかも知れないからだ。
 何事もなく背中を流しただけ。取り敢えず直に母の肌に触れられたのだから、それで良しとすべきだろう。
 これを最後の思い出にして、今後は母の体に対する淫らな考えを捨てるのだ。自分は実の息子なのだから、母親に欲情してはいけないのである。
 そんな事を思いつつも、視線は母の背中に向けられたままだった。その向こうにある乳房に意識が集中しているのだ。
 今は見えないが、もし母が振り返って見えたりしないだろうか。そんな期待を抱いてしまう。
 理性は母の体を見ることを否定するが、本能は見ずにはいられない状態になっていた。
「それじゃ、今度はお母さんがしてあげるから」
「!……」
 不意に理津子が振り返ったため、目の前に二つの大きな膨らみが現れた。
 白い丸みを帯びた肉の塊と、その中心に存在する桜色をした突起が目に映る。
 求めていた光景に、驚愕と歓喜が湧き起こるが、根が小心者である優一は、慌てて体を後ろに向けると、視界から母の肉体を消してしまった。
 ああ、自分は何と愚かなのか。せめてゆっくり体を動かせば、もう少し見ていられたのに……。
 とはいえ、やはり恥ずかしさの方が強かったし、いやらしい目で見ていることを母に覚られるのも怖かったのだから仕方ないだろう。
 それでも目に焼き付けるには十分な時間があったため、記憶に残った母の乳房に鼻息が荒くなっていく。
 先日見たブラジャーに覆われた状態ではなく、何も遮る物のない状態で目にした生の膨らみは、白く、大きく、綺麗な形をしており、先端に付いている突起を含め、見事なまでに魅惑的な存在だった。
 これを一瞬でも見られたのは素晴らしいことだろう。
 しかも振り返る動きをしていたことで、形のいい大きな乳房がぷるんっと揺れたため、それは強烈に肉棒を刺激した。
 何度反芻しても足りないほどに思い返し、そのたびに痛いほどに勃起が強まっていく。
 タオルの下でビクンビクンと震えているのが感じられ、その動きで布地と擦れるだけでも快感が押し寄せてきた。
 元気のいい一物は突き破らん勢いでタオルを押し上げており、母の視線が向けられてしまえば、どうなっているのか丸わかりな状態だった。
 このままではマズい、と必死に意識をそらそうとするが、今見た乳房の存在感は大きく、また見えなくなったことで想像力が逞しくなったこともあって、益々肉欲は強まってしまっていた。
 さらには背中が擦られ始めると、理津子の小さな息づかいが首筋に当たり、その事に擽ったさを覚えつつも、すぐ後ろにあの綺麗な二つの膨らみがあるのだという事が認識され、鼻息が荒くなった。
「優ちゃん、随分逞しくなったわね」
 一瞬肉棒のことかと思い、見られてしまったのかとギョッとなるが、すぐさま体つきの事だと理解して安堵する。
 しかし勘違いしていやらしい想像をしてしまったせいか、肉棒の硬度はさらに増していった。
「昔はあんなに小さかったのに、今は凄く大きいもの。もう高校生だものね。当然かぁ……」
 理津子は感慨深げに呟きながら背中を擦ってくれている。
 これも体のことなのだが、どうしても肉棒のことのように聞こえてしまい、母が自分の肉棒を眺めて感嘆しているように思えてしまった。
「こうして背中を流すのも大変よ。お母さん疲れちゃった。少し休憩……」
 そう言いながら肩に顎を乗せてきたため体が硬直する。母にここまで接近、接触されたのは久しぶりだったからだ。
 特に性的に意識している今そうされると、動揺が激しくなって訳が分からなくなった。
 耳元に吐息がくすぐったくかかり、母の肩が背中に押し付けられるのに、ドキンっと心臓が跳ねる。
 さらに一瞬だが、何か柔らかい物が触れたような感触が伝わってきたため、「もしかして今のって、おっぱい?」と狂乱せんばかりになった。
 肉棒が歓喜に震え、今すぐにでも擦って射精したくなってくる。
「それじゃまた再開し……」
 理津子が何かを言いかけ、急に口ごもった。
 そしてそのまま黙ってジッとしている。
 どうしたのだろうと思い視線を向けてみると、母の目が、こちらの股間に釘付けになっているのが分かった。
 一瞬にして硬直する。
 現在の股間の状況は、タオルが山になっており、一物が勃起しているのは明らかだったからだ。
 そしてその事に動揺したせいか、体が震えると共にタオルがずり落ち、見事にそそり立った肉棒が丸見えになってしまった。
 その瞬間、母の息を飲む声が耳に響き、肩に置かれた手に力が籠もるのが伝わってきた。
 きっと物凄い衝撃を受けているのだろう。
 何しろ一緒に風呂に入っている息子が、母親である自分に欲情しているのだ。男性器を勃起させ、興奮しているのである。
 愛する息子に肉欲の対象として見られる。
 それは母親にとって悲しすぎる状況なのではないだろうか。
 それとも呆れているだろうか。いや、むしろ怖がっているかも知れない。
 何にせよ、これまで母が自分に抱いてくれていたであろう「優一はいい子」という印象は崩れ去ったのは間違いなかった。息子としての立場、信頼は無くなったも同然だった。
「優ちゃんも、大人になっているのよね……」
 不意に理津子は、感慨深げにそう呟いてきた。
 それはマイナスの反応ではないように思えたためホッとする。
 どうやら母親として、大人の女性として男の生理に理解を示す対応をしてくれているらしい。
「優ちゃんは年頃なのに、お母さんその事を考えてなかったわ。一緒に入ろうなんて言ってごめんなさいね」
 さらに続けてそう言われ、申し訳なさそうにしている様子に居心地の悪さを覚える。勃起してしまったのは自分の邪な想いのせいなのであり、母の責任ではないからだ。
「ごめんなさい……」
 あまりの辛さから、自然と謝罪の言葉が口から零れる。
「謝る必要なんてないのよ。お母さんが悪いんだから。それにお母さんの事を魅力的だと思ってくれたからこうなっているんでしょう? それは嬉しいわ。だから優ちゃんは気にしないでいいの」
 優しい口調で理津子は言いながら、再び背中を擦り始めている。
 しかし動きに先ほどよりどこか労るような雰囲気が感じられたため、気を遣わせてしまっているのだという事に申し訳なさを覚えた。
 だがもう一度謝るのもどうかと思ったため、そのまま黙って背中を流してもらい続けた。
 しばらく二人とも無言でそうしていたが、不意に理津子は手を止めると、大きく息を吐き出した。
 そして顔を寄せ、どこかぼんやりとした様子でとんでもない事を口にしてきた。
「こんなになってると辛いでしょう?……だからお母さんが、楽にしてあげるね……」
 その言葉に愕然とする。
「楽にする」とは、射精の事にしか思えなかったからだ。つまり母が「肉棒をしごいてあげる」と言ったように感じられたのだ。
 あまりに予想外、いや、そうなったら嬉しいと妄想はしたが、あり得ないと思っていた事を言われ、優一はどうしたらいいのか分からなかった。母は一体何を考えているのだろう。
 だがそんな事を考えている内に、小さな吐息が聞こえると共に、股間の一物が優しく包み込まれた。
 柔らかな手のひらの感触と、温かな体温に肉棒が覆われるのに衝撃を受ける。
「うっ……」
 思わず呻くと共に、体をビクッと震わせてしまう。
 その反応に、理津子の唇から楽しげな吐息が漏れるのが聞こえた。
 そのまま母の手がゆっくりと動き出し、上下に肉棒が擦られ始める。
 初めて他人にしごかれる感触に、自分でする時とは異なる刺激を感じ、その気持ちの良さにだらしなく口が半開きになった。
 じんわりとした快感が股間から湧き登り、体全体に広がっていくように感じられる。
 そうして柔らかな手のひらに包まれ、ゆっくりと、こねるような動きをされていると、それだけですぐにでも達してしまいそうになった。
 指の一本一本が肉棒に絡みつき、緩やかに優しく擦ってくるのがたまらず、その蕩けるような甘美感にうっとりとなる。
「どう? 気持ちいい?」
 それは普段の母からは聞いたことのない、色っぽさを感じさせる囁きだった。
 まるで知らない女性にされているかのような錯覚を覚えた優一は、心臓をバクバクさせながら慌てて首を縦に振った。
「そう、良かったわ……」
 フフっと楽しげに笑いながら、続けて肉棒を優しく、そして強くしごいてくる母に、強烈な淫靡さを覚え、同時にこれまで隠されていた母の女の部分を知ったような気がしてドキリとする。
 今肉棒をしごいているのは母だったが、自分の知らない母でもあった。
 何しろ息子の性器を刺激し、射精に導く行為をしているのだ。そんな母親などあり得ないだろう。
 耳元で聞こえる呼吸は乱れ始めていて、母が明らかに興奮しているのが分かった。
 それがまた色気を感じさせ、肉棒が痛いほどに硬く大きくなっていく。
 そのはち切れんばかりの肉棒を、理津子はゆっくりと、そして軽く締めるようにしてしごいている。
 それはあまりに異常で、あり得ない状況だった。
 夢でも見ているのではないかと思いもしたが、肉棒を包み込む柔らかな手のひらの感触や、色っぽい吐息が首筋にかかる事に、これは現実なのだという認識が強まっていった。
 この夢のような状況をもっと楽しみたい。母の手のひらに包まれ擦り続けてもらいたい。
 心はそう要求していたが、肉棒はすでに限界近くになっていた。いつ射精してもおかしくないほどになっていたのだ。
 当然だろう。何しろ初めて女性に肉棒をしごかれているのだし、しかもそれが本来このような事をしてはならない母にされているのだから……。
 このまま自分は、母の手によって射精するのだ。
 実の母親に肉棒を擦られて、精を放つのである。
 それは何と淫靡で許されざる行為なのだろう。
 だがそれゆえに強烈な興奮があるのも確かだった。
「気持ちいい? 優ちゃん……」
 理津子がどこか虚ろな声で告げながら体を寄せてくる。
 日頃聞いたことのない女としての雰囲気を持つそれは、甘く聴覚に響き、肉棒をさらに硬く大きくさせた。
 さらには寄りかかるようにしてきたため、背中に柔らかな膨らみの感触が広がり、興奮は最高潮に達した。
 背中で潰れている二つの肉の塊。
 それは本来触れるはずの無い母の乳房であり、背中で柔らかさを感じさせることで、息子である自分を肉欲に狂わせている。
 柔らかさの中に二箇所硬い部分が感じられ、それが乳首なのだと認識した瞬間、優一の我慢は限界に達した。
「ぐっ……あっ、出ちゃ……うぅっ!」
 射精しようと意識しない内に、勝手に精が放たれた。
 体がガクンっと大きく震え、強い快感が走り抜けると共に、頭が真っ白になった。
 いつも自慰で経験している射精とは比較にならない気持ちの良さが心と体を包み込み、勢い良く精液が迸っていくのが感じられる。
(……き、気持ち……いぃ……)
 今まで感じたことのない強烈な快感に、優一はうっとりとしながら何度も精を放っていった。
 ドピュドピュと放出され続ける精液は、普段の何倍も量と勢いがあり、己の感じている快楽が凄まじいものである事を認識させる。
 同じ行為をしているはずなのに、母に擦られた結果としての射精は、何故これほどまでに気持ちがいいのだろう。
 今も肉棒を包み、優しくしごいてくれているその手のひらは、あまりに心地良かった。
 母の愛情が感じられ、体の全てが母の優しさで一杯になっているように思えた。
 自分は母に愛されている。母は自分を愛してくれている。
 こんなに自分を気持ちいい状態にしてくれている母は、何と素晴らしい存在なのだろう。
(お母さぁん、大好きだよぉ……)
 涙ぐみながら数度射精を繰り返し、少ししてから最後の精を放ち終えると、ガックリと力を抜く。
 ハァハァといった己の荒い呼吸を聞きながら、今経験した甘美な出来事に、これは夢なのではないかと思った。
 だが夢ではない証拠に、未だに肉棒には母の手が絡んでいたし、背中には柔らかな膨らみの感触があった。
「沢山、出たわね……」
 色っぽい吐息を漏らしながら、理津子はゆっくりと体を離した。
 そしてそのまましばらくジッとしていたかと思うと、不意に落ち着かない様子で動き出し、洗面器にお湯を溜めて肉棒にかけるのを何度か繰り返すと、「これで終わりね」と呟いて温泉に浸かりに行ってしまった。
 まだ快感の余韻に浸っている優一は、その様子をぼんやりと眺めながら母の肉体に意識を向け、あの柔らかそうな体が自分に触れ、射精を促してくれたのだという事実に歓喜の想いを抱いた。
 そして「お母さんに出してもらった」と心の中で呟きながら、その手のひらの感触と、乳房の柔らかさを思い返しつつ、自分も温泉に浸かるために立ち上がるのだった。


 風呂から上がり、食事をしている間も、優一の頭は先ほど母にしてもらった射精のことで一杯だった。
 普段グラビア写真などを見ながらする自慰とは比較にならないその気持ちの良さに、すっかり夢中になってしまっていたのだ。
 何より母の肉体を感じ、母の手で出してもらったという状況は、蕩けるほどにたまらず、何度も脳内で繰り返していた。
 そうして意識しているせいか、浴衣姿の母に色っぽさを覚え、心臓の鼓動が早くなった。
 先ほど見た裸身が脳裏に浮かぶため、隙間から覗く白い肌に意識が集中してしまうのだ。
 合わせに手をかけ、力を入れさえすれば、すぐさまあの柔らかな乳房が顕わになる。
 そう想像するだけで興奮が高まった。
 胸元の膨らみを見ると、揉んでみたい、吸ってみたい、という衝動が湧き起こり、そのたびに「母親なのだから」と自制するのだが、それ以上にしたくてたまらない想いで一杯になった。
 先ほど肉棒をしごいてくれたのだから、それ以上の行為だってヤらせてくれるはずだ、といった欲望が渦巻き、実際そうしたくてたまらなくなっていた。
 とはいえ、さすがに実行に移すほど理性を失っている訳ではなかったし、度胸がある訳でもなかった。もし抵抗され、悲しまれたら、と思うと、その状況に対する恐怖で身がすくんだのだ。
 そんな風に自分の考えに意識が集中しているせいか、母の言葉に生返事を繰り返してしまい、会話としてはあまり盛り上がらない状態になっていた。
 しかし理津子もその事を気にしている様子はなかったため、おそらく母も先ほどした行為に動揺し、会話から意識が離れているのだろう。
 そのまま母子は、どこかぎこちない雰囲気で食事をし、その後テレビを見たりして過ごしていった。
 やがて仲居がやって来て布団を敷いていくと、優一の心には、先ほどよりも強い欲望が渦巻くようになった。布団という存在が肉欲を煽ったのだ。
 母としたい。セックスしたくてたまらない。
 母の肉体を舐め回し、吸い尽くし、肉棒を押し込んで腰を激しく動かし、思い切り射精してみたい。女の体を知ってみたい。
 そうした想いが頭の中をグルグルと回り始める。
 母親で童貞を卒業する。
 その異常と思える行為を、せずには居られない想いに包まれていた。
 出来る可能性は高いだろう。何しろ先ほどは肉棒をしごいてくれたのだ。今の母は性的な行為に寛容な状態になっているのである。
 裸を見せ合い、体を接触させ、射精を促す行為をした経緯。さらには目の前に布団が敷かれ、脱がし易い浴衣という服装。そして二人きりでの旅行先。
 それら全てが、自分たち親子をさらなる行為へと導く準備段階に思えて仕方がなかった。
 ヤれ、ヤるのだ。母に襲いかかれ。無理矢理にでもするんだ。
 いや、お願いして受け入れてもらいたい。母に優しく導いてもらいたい。そうして初体験をするんだ。
 どうしよう。どうすればいい。
 優一の頭は混乱し、肉欲に体は震え、早くどうにかしなければおかしくなりそうだった。
「ねぇ、せっかくだから、もっと布団くっつけない?」
「え?」
 突然の母の提案に驚く。
 確かに仲居が敷いた布団の間隔は少し離れてはいたが、特に離れすぎというほどでも無かった。
 それを近づけたいというのは、どういう意味なのだろう。
 まさか母は、自分を抱いて良いと、そう誘っているのだろうか。
「二人きりなんだし、近くで寝た方がいいでしょ? その方が寝た後に話しやすいし」
 それはその通りだが、何やら言い訳じみて聞こえもした。照れ隠しで告げているように思えたのだ。
 脳裏に先ほど肉棒を擦っていた際の、母の表情と吐息が浮かぶ。息子の性器を握って擦り、快感を与える事に高揚していた母の姿だ。
 間違いない、母は誘っているのだ。自分を抱いて良いと、セックスしていいと暗に告げているのである。セックスしたくてたまらなくなっている自分を見かねて、そう提案してくれたに違いなかった。
「そうだね。僕もそうした方がいいと思う」
 自分もお母さんとセックスしたい。そう告げるつもりで答える。
「そう、良かったわ。そういうの嫌がるかな、って思ってたから」
 母は安堵したように微笑んだ。
 おそらく断れることを気にしていたのだろう。何しろこれから自分たちがしようとしているのは近親相姦であり、世間に認められない、許されない行為だからだ。
 しかしその心配は不要だった。
 何しろ自分は、母とセックスしたくてしたくてたまらなくなっていたのだから……。
 強姦という行為には抵抗があったため、こうして母の方から誘ってくれたのはありがたい事だった。
 何と優しい母なのか。
 優一は母の愛情を強く感じて嬉しくなった。
「それじゃ、くっつけるわね」
 理津子は嬉しそうに、それでいてどこか緊張した様子で布団を動かしている。
 自ら誘ったとはいえ、やはり親子でセックスする事に動揺しているのかも知れない。
 優一にしてもそれは同じだったが、ついに女を抱ける、という事にワクワクしている部分も強かった。
 豊満な乳房を揉みしだき吸い付いて、柔らかな女肉を抱き締めて舐め回す。そして最後は女性器へと肉棒を押し込んで擦り上げるのだ。
 女体を思う存分味わう想像に、激しい興奮が湧き起こり、布団を引っ張る手に震えが走り抜ける。
 母の中に入り、そして果てること。そこにはどれほどの気持ちの良さがあるのだろう。
 先ほど手で肉棒をしごかれて放った時にはあれほどの快感があった。ならば膣に入れて射精する行為には、想像も出来ない素晴らしさがあるに違いなかった。
「それじゃ、電気消すわよ」
 理津子は明るく笑いながらそう告げてきた。
 だがその瞳には不安げな表情が浮かんでいたため、母が親子の一線を越えることに躊躇しているのが感じられた。
 自ら誘ってはいるものの、やはり母親として「息子に抱かれる」という禁忌を犯すのが辛いのかも知れない。
 ならばここからは、自分が積極的に動くべきだった。
 無理矢理抱かれた、という形を作ることで母の罪悪感を減らしてあげるのだ。悪いのは、母親に欲情して抑えが効かなくなった息子の自分なのだから。
 実際我慢は限界に近づいていた。すぐにでも母の肉体にむしゃぶりつきたいくらいになっていたのである。
 電灯が消えると、部屋は薄暗くなった。
 月明かりが入ってくるため視界はそれほど悪くなく、理津子が布団に入っていく様子もうっすらと見えた。
 優一も布団に横たわりつつ、いよいよ母を抱けるのだと、緊張と興奮を高めていく。
 あの美しくも魅力的な肉体がすぐ傍に存在し、これから自分に抱かれるのを待っている。
 そう考えると、凄まじいまでの欲情が湧き起こっていった。
 大きく息を、震えてしまっている息を吐き出しながら、ゴクリと唾を飲み込み、ゆっくりと隣の布団へと移動していく。
 理津子は天井を向いたままジッとしており、それはこれから起こることに対して緊張しているように見えた。
 布団の端まで移動し、母の掛け布団を持ち上げると、その中へと体を入れていく。
「!……」
 その瞬間、理津子の小さく息を飲んだ声が聞こえ、体を震わせたように思えた。
 だがこちらを見るでもなく、何かを告げてくるでもなかったため、そのままさらに近づいていった。
 接触するほどの距離になったところで、一旦動きを止め、大きく息を吐き出す。
 母の甘い体臭が鼻を擽り、その懐かしさを感じさせる匂いに温かさを覚えた優一は、ゆっくりと身を寄せていった。
 柔らかな肉体に触れた瞬間、理津子はビクッと震えを走らせたが、やはりこちらを見ることなく、何も言ってもこなかった。
 このまま好きにしていい、という事なのだろう。
 その事で少し残っていた躊躇が無くなったため、優一は顔を母の肩へと押しつけていった。
 温かさと柔らかさが伝わってきて、その女肉の感触に股間の一物が勢い良く勃起する。
 もう我慢できなかった。
 いや、我慢などしなくて良いのだ。
 何しろ母が受け入れてくれているのだから……。
 その事が喜びとなり、優一は母の肉体にしがみついていった。
「お母さん、僕ぅ」
 甘えるように告げながら、体全体に伝わってくる柔らかな感触にうっとりとなる。
 何と甘美な刺激なのだろう。風呂でも少し接触したが、こうして自ら抱き付いているのとでは大違いだった。何しろ思い切りその甘い感触を味わう事が出来ているのだから……。
 女体の心地良い肉のクッションには、いつまでも抱いていたくなるほどに魅力的なものがあった。
 何度か強く抱き締め、体を擦り付けていると、それだけで頭がボーッとするほどに気持ち良かった。
 目の前にある母の顔は、困ったようにしながらも、どこか嬉しそうに微笑んでいるように見えた。
 息子に求められている事への、母親としての困惑があるのだろう。
 そうさせてしまっているのを申し訳なく感じつつも、行為を許してくれている事に強い感謝の念が起きる。
 その想いをぶつけようと体を起こした優一は、顔を母の胸元へと押しつけていった。
「あ……」という吐息のような声が漏れ聞こえ、それに興奮しながら左右に振るようにして擦り付けていく。
 そのまま浴衣の合わせに強引に入っていくと、ムンっとした女の匂いが鼻を擽り、頬にしっとりとした肌の感触が感じられた。
 顔が柔らかな肉に受け止められ、それが乳房なのだと認識した優一は、自分はついにおっぱいに触れたのだと歓喜の想いに包まれた。
 女体を抱き締め、乳房に顔を押し付けている状況に鼻息が荒くなり、肉棒がビクンビクンと震える。
 その硬くなった突起をクイっと母に押し付けると、蕩けるような快感が股間に溢れ、たまらず腰を動かして擦りつけるようにしていく。
 甘美な刺激が股間から湧き登り、肉棒を擦りつけるのを止められない。
 母の体を強く抱き締め、乳房に顔を押し付けていると、その柔らかな肉の感触と甘い体臭に、他のことが考えられなくなっていった。
 このまま母の肉体を貪り、己の物としたい。
 魅力的な肉体を好きなだけ味わい、母の中へ思い切り射精したい。
 そうした獣欲的な衝動が、体中に溢れていった。
「優ちゃん、駄目……」
 不意に発せられた拒絶の言葉に、一瞬動きを止めるが、すぐに本心ではないのだと理解して行為を続けていく。
「そんな……駄目、優ちゃん止めて……」
 理津子は逃げるような動きをするものの、布団から出ることはしなかった。
 その事が本気で止めて欲しいと言っているのではないと確信させる部分だった。
 もし本心から嫌がっているのであれば、もっと暴れるだろうし、怒りや悲しみを顕わにするはずだからだ。
 しかし実際は、抵抗にしても軽く動いている程度であり、表情にしても困ったようにしているだけだった。
 それはこちらの行為を受け入れているためだろう。
 近親相姦への禁忌の想いが躊躇を生んではいるが、本当は抱かれたいと欲しているのだ。
 その証拠に、肉棒を押しつけるたびに理津子の表情は艶を帯び、声に色気が増していっていた。
 微かな抵抗として体を離そうとしてくるが、すでに受け入れてくれると確信している優一は怯まなかった。
 もっと積極的な行動に出るのだと、ついに浴衣の上から豊満な乳房をギュッと掴んだ。
「あっ……」
 理津子がそれまでとは異なる甘い声を漏らし、体を硬直させた。
 その色っぽい反応に興奮を覚えつつ、手のひらにある肉の感触に浸る。
 これがおっぱいなのだと認識しながら何度も揉みしだき、その感触を味わっていく。
 何と素晴らしい柔らかさだろう。これが女性の乳房なのか……。
 脂の乗った熟女の柔肉は、指を吸い込み心地良い弾力で押し返してくる。
 それはずっとそうしていたいと思わせる感触であり、優一は夢中になって母の乳房を揉んでいった。
「駄目、あっ……優ちゃん駄目、ああっ……」
 理津子の抵抗は少し強さを増したが、その声には甘さが含まれており、逆にこちらを煽る効果しか生まなかった。
 抑えられない肉欲をぶつけるようにして乳房を掴み、揉みしだくのを繰り返していくと、熟れた女肉は、その想いを受け止めるようにして歪み、指を食い込ませていった。
 それはまるで、母の肉体が、こちらの熱い衝動をいくらでも受け止める意思を示しているように感じられ、その事に嬉しさと興奮が増していく。
 鼻息を荒くしながら、母にのし掛かるようにし、浴衣の合わせを持って、グイっと肩からずらす。
 すると白く大きな二つの肉の塊が、タプンっといった感じでまろび出、その美しさいやらしさに見とれてしまう。
 月明かりに照らされた膨らみは、綺麗な形と眩しい白さを持っており、芸術的な美しさを感じさせつつも、体の奥底からムラムラとした落ち着かない衝動を呼び起こすいやらしさも伴っていた。
 男には存在しない丸みを帯びたその物体は、見ているだけで射精してしまいそうなほどに魅惑的だった。
 これまでグラビア写真などで見たことはあったが、生で見るそれは迫力が違っていた。先ほど入浴時に瞬間的に見たのとは異なり、ジッと見つめることが出来ているのも大きいだろう。
 美人の母にぴったりな、素晴らしいおっぱいだと感嘆しつつ、震える両手をゆっくり伸ばし、直接掴んでいく。
 触れた瞬間、フニュリといった感じで指が吸い込まれた。
 浴衣の上からとは異なり、生での接触にはしっとりとした肌の感触と、蕩けるような柔らかさが存在し、手に力を込める事で形を歪ませる美しい肉の塊に、ゴクリと唾を飲み込む。
 今このおっぱいを歪ませているのは自分なのだ、という事に強い興奮と悦びを覚えつつ、今度はゆっくり力を抜くと、すぐさま元の形に戻るのに鼻息を荒くした。
 続けて指に力を入れると、またもや形が歪み、手のひらに極上の気持ちの良さが溢れるのにうっとりとなる。
 何と素晴らしい感触なのだろう。
 我慢できずに何度も揉み、夢中になって乳房の形を変えていくことを繰り返していく。
(おっぱい……おっぱい凄い……おっぱい凄いよぉ……)
 自意識が芽生えてから初めて触れる乳房は、優一を魅了して止まなかった。
 揉んでいるだけで心臓がバクバクと鼓動し、肉棒が痛いほどに疼くのだ。
 意識の全てが今手のひらにある感触に集中しており、いつまでもこうしていたくなった。
 目の前で歪む乳房の頂点では、二つの突起がフルフルと揺れ、まるで誘っているかのように思えた。
 吸いたい……。
 触れて揉んだ後は、やはり吸いたかった。そして自分は今それが出来るのだ。
 優一は涎を垂らさんばかりになりながら、プクッとした突起に唇を押し付けていった。
「あんっ……優ちゃん嫌っ……あっ、ああっ……」
 乳首をチュウっと吸い上げると、理津子の体に震えが走り、そのまま逃げるようにして動いたため、押さえつけながらさらに強く吸い付いていく。
 乳首の硬い感触を味わいながら、舌でなぞるようにして舐めつつ、チュパチュパと何度も吸っては放すのを繰り返す。
 その間も乳房を揉みしだき、素晴らしい柔らかさと蕩けるような女肉の感触に満足しつつ、時折吸う乳首を変更し、夢中になって魅惑の膨らみを味わっていく。
「あんっ、やっ……優ちゃん、あっ……ああっ……そんな吸っちゃ、あんっ……駄目、ああっ……」
 理津子は肩を掴んで押しのけようとしてくるが、強く吸い付くたびにガクリと力を抜いた。
 甘い声を上げつつ、ビクッと体を震わせ、与えられる刺激に徐々に流されているように思える。
 自分が母を、一人の女を感じさせ、自由にしている。
 その事に興奮は激しく高まり、もっと凄い行為をしたいとする衝動を呼び起こしていく。
 大きく息を吐き出してから体を起こし、視線を下へ向けると、そこには浴衣を乱して惚ける母の姿があった。
 美しい顔が泣きそうな表情を浮かべ、それでいて色っぽさを感じさせているのがたまらない。
 胸の白く柔らかな二つの膨らみは、呼吸するたびに上下に動いており、何とも言えないいやらしさを感じさせた。
 この肉体を、これから自分の物にする。
 そう考えるだけで心臓は破裂せんばかりに鼓動し、肉棒は今までに無いほどいきり立った。
 鼻息を荒くしながら白い首筋に唇を寄せ、舌を這わせて舐めつつ、何か所かに吸い付いていく。
 理津子はイヤイヤといった感じで頭を左右に振り、体を上方へ動かそうとするが、それを掴んで阻止しつつ、組み敷いていく。
 ハァハァと荒い呼吸をしながら見下ろすと、観念したように力を抜いている母の姿があった。
 ぼぅっとした表情であらぬ方向を見つめているのが色っぽく、半開きになっているぷっくりとした唇がいやらしさを感じさせた。
 それに吸い付きたい衝動が押し寄せたため、覆い被さって唇を押しつけていく。
 くすぐったいような刺激が走り抜け、自分と母の唇が重なっているのだというのが認識された。
 初めてのキスは、母と……。
 その事実に背徳感を抱きつつ、さらに高まった興奮に促されるまま、唇を擦り合わせ、舌を送り込んで口内を舐め回していく。
「んっ、んんっ……んぁっ、んんふぅっ……」
 理津子はくぐもった声を漏らしながら、クネクネと体を動かして悶えている。舌を絡ませ吸い付くと、驚いた事に背中に腕を回して抱き付き、こちらの舌を吸ってきた。
 母が受け入れてくれている。そう思うと嬉しさが湧き起こり、さらに唇を荒々しく動かしながら、ねちっこいキスを繰り返していく。
 がっつくようにして唇を擦り付け、柔らかい肉体を抱き締めると、理津子もそれに応じるようにして舌を絡ませてきた。
 背中に回された手に力がこもり、強く引き寄せられることで、胸元に豊満な膨らみの潰れる感触が起きてたまらない。
 股間の一物は熟女の柔肉に押しつけられ、歓喜の汁を垂らしながらはち切れんばかりに勃起していた。
 先ほど一度射精していなければ、とっくに精を漏らしてしまっていただろう。それだけ母との口づけは甘美な快感を与えてきており、肉体の感触も、意識が朦朧としてしまうほどに素晴らしいものがあった。
 目の前にある母の顔は蕩けており、その今まで見たことのなかった女としての表情は、母親に感じてはならない肉欲を強烈に昂ぶらせた。
 今自分たちがしているのは、母子がしてはならない近親相姦の禁忌の行為であり、またそうであるがゆえに、肉棒を入れずには居られないほどの興奮を呼び起こしてもいた。
 これほど積極的にキスに応じているのだから、母が嫌がるはずがない。いや、もし嫌がられても絶対するつもりだった。
 本当は嫌がっているのではないか、という微かに残る疑惑を無理矢理消し去った優一は、いよいよ母の中に入るのだ、母とセックスするのだという決意を固めていった。
 母子の関係でそのような事をするなど許されないという想いもあったが、異常な興奮状態にあるため止まらなかった。
「んんっ、んっ、んふぅ……はぁ……」
 唇を放すと、唾液が二人の間に伸びたため、その事にいやらしさを覚える。
 体を起こして母を見下ろすと、ぼんやりとした表情で視線を彷徨わせているのが目に映った。
 その姿に興奮を高めつつ、一度大きく呼吸をしてから、頭を下半身へと移動させる。
 すでに乱れている浴衣は体をほとんど隠しておらず、ベージュ色のパンティが丸見えになっていた。
 ドキドキと心臓を鼓動させながら下着を掴み、ゆっくりと引き下ろしていく。
 理津子は意識が朦朧としているのか、何も言ってこない。
 脚からパンティを引き抜き、そのまま肉付きのいい両脚を左右に開いていく。
 股間へ顔を近づけると、そこには初めて見る女の秘所が存在していた。
(これが……女なんだ……)
 何やら肉の襞が複雑そうになっていて、内臓を思わせる雰囲気があった。
 男には無い襞の様子に釘付けになりながら、そっと指を伸ばしていく。
「あっ……」
 触れた瞬間、理津子が小さく声をあげ、体をピクッと震わせたのに驚いて手を引っ込める。
 だが敏感な箇所なのだから当然の反応なのだと思い返し、今度は撫でるようにして指先を這わせていく。
「あっ……やっ……あんっ……」
 指が動くたびに理津子が甘い吐息を漏らし、体をクネクネと動かすのに興奮が激しさを増した。
 自分の与える刺激に反応を示す様子が嬉しさを呼び、優一は熱心に指を這わせていった。
 やがて小さな穴を見つけ、そこが肉棒を入れる場所なのだと認識すると、強烈な興奮が湧き起こった。
 ついに男として入れるべき穴を見たのだ。そしてこれから自分はここに肉棒を入れるのである。
 震える指をそっと近づけてみると、吸い込まれるような感触と共に、温かくて柔らかなものに包まれるのが分かった。
 それは「ここに肉棒を入れたら凄く気持ちがいいだろう」と思わせるものがあったため、早くそうしたくてたまらなくなった。
 大きく息を吐き出してから中腰になり、挿入の体勢をとる。
 ついに入れるのだ、童貞を捨てるのだ、と誇らしさを覚えながら肉棒を持ち、ゆっくり膣穴へと近づけていく。
 亀頭が秘所に触れた瞬間、痺れるような快感が起きたため、思わず腰を引いてしまうが、そのまま入れればもっと気持ち良くなるのだと思い、再び押しつけていった。
「! 何してるの優ちゃんっ……駄目っ、それだけは駄目よっ……」
 不意にそれまで大人しかった理津子が、擦れた声で叫んだかと思うと、慌てて体を捻った。
 そのため肉棒は、膣穴にハマることなく空を切った。
 何故今更抵抗するのだと少し腹立たしくなりながらも、自分たちがしているのは異常なことなのだからと納得もした。
 何しろ近親相姦なのだ。ここまで受け入れてくれていた方がおかしいのであり、こうして拒絶される方が正しいのである。
 体や乳房を撫でたり吸ったりするまでは耐えられても、いざ性器同士を結合させるとなれば、嫌悪感が強烈に高まっても当然だった。
 実際自分の中にもそうした意識は存在していた。母と繋がり合うことに、恐ろしさを伴う嫌な感覚があったのだ。
 ただそうであっても止まらないのは、それ以上に強烈な、「母とセックスしたい」という想いが渦巻いていたからだった。
 ここで母の中に入れずに止めたら、自分は狂ってしまうだろう。
 それほどまでに、心も体も肉欲で一杯になっていたのである。
「お母さんいいでしょっ? 僕、お母さんとしたいんだっ。お母さんの中に入れたいんだよぉっ」
 甘えるようにして告げながら、荒々しく母の体を掴んでこちらへ向かせ、両脚の間に腰を入れようとしていく。
「何を言っているのっ? そんなの駄目よ、いけないわっ。私たちは親子なのよっ?」
 理津子は必死に脚をばたつかせ、肩を押して引き離そうとしてくる。
「でも僕はお母さんとしたいんだっ。いいでしょっ? ヤらせてよお願いっ」
「馬鹿なこと言わないでっ。しちゃ駄目なのっ。親子じゃ駄目なのよぉっ」
 子供とはいえ、すでに高校生である優一の力に、理津子は抗うことが出来ていない。
 しかしそうであっても初めての挿入行為であるため、体を激しく動かされていると上手く入れる事が出来なかった。
 先ほど目で確認したとはいえ、実際はよく分かっていない場所だ。このように抵抗されては入れることなど不可能だろう。
 その事に泣きそうになってくるが、それでも止まることの出来ない優一は、とにかく入れるのだとばかりに、無茶苦茶に肉棒を押しつけていった。
 しばらくそうして腰を動かしていると、天に祈りが通じたのか、ある瞬間、亀頭の先が何かにハマる感触が起きた。
「あっ、嫌っ……駄目っ……そこは駄目ぇっ……」
 理津子の懇願の声に、ここがそうか、とグイッと腰を進めると、にゅるんっといった感じで肉棒が奥へ入り込んでいくのが分かった。
 正解だった。
 ついに母の中へ入ったのだ。母の膣の中へ、自分の肉棒が入り込んだのである。
 途端、柔らかくて温かいものに肉棒が包まれている感触が広がり、その信じられない気持ちの良さに、朦朧とするほどにうっとりとなった。
 同時に膣襞が絡み、細かく動いて締め付けてくるのに、顎を仰け反らせて歯を食いしばる。
(凄い……こんな気持ちのいい事があったなんて……)
 たまらなすぎる快感に、涙が出そうになった。
 ジッとしていても膣内が蠢き肉棒に吸い付いてくるため、あっという間に射精してしまいそうになる。一度精を放っておかなければそうなっていただろう。
「あぁ、優ちゃん……あなた、何てことを……」
 理津子の悲しげな声に申し訳なさを覚えるが、それ以上に母と一つになれた事に対する喜びが大きかった。
 何しろ母のような美人でスタイルの良い女性で初体験をする事が出来たのだ。これほど嬉しいことはないだろう。
(スゲェ……気持ちいぃ……お母さんの中、何て気持ちいいんだろぉ……)
 体がブルブルと震え、あまりの快感に涎が垂れてしまう。
 これが女の中なのだ。何と素晴らしい所だろうか。
「嫌っ……駄目、抜いてっ……優ちゃんお願いっ……」
 不意に理津子が逃げるようにして後ろへ動いたため、肉棒が抜けそうになった。
 その事で亀頭が膣内で擦り上げられ、腰が砕けてしまうような快感が起こって頭が真っ白になる。
 この気持ちのいい場所から出てたまるか。
 そうした意識が肉体に作用したのか、腰が勝手に動いて肉棒が深く突き込まれると共に、そのままギクシャクとした前後運動が開始された。
「あっ、ああっ……駄目、止めてお願い、やっ、あんっ……動いちゃ駄目、あっ、あっ……動くの嫌ぁっ……」
 理津子の体から力が抜け、拒絶の言葉とは裏腹に、甘えるような声が発せられた。
「駄目」と言いつつも、その声音は「もっとして」と叫んでいるようにしか聞こえなかった。
 母の乱れる姿に男としての誇らしさが高まり、意識せずとも腰の動きが早くなっていく。
 膣内で擦れる肉棒は、至高の快楽を与えられており、その蕩けるような気持ち良さに、とにかく腰を振らずにはいられなかった。
「駄目よ優ちゃん、あっ……そんな風にしちゃ、ああっ……駄目止めて、あっ……優ちゃんお願い、あっ、あっ、ああっ……」
 懇願する理津子の言葉は喘ぎ混じりであるため、逆に興奮を高めてしまっていた。
 甘ったるい声で「駄目」とか「止めて」とか言われると、逆にもっとしたくなるのだ。母は嫌がっているはずなのに、もっとすると悦ぶように思えるのである。
 腰の動きに合わせて豊満な乳房が前後左右に揺れており、その振動が伝わってくると、母と繋がっている実感が得られて嬉しくなった。
 肉棒の突き込みに合わせ、ぽってりとした唇から「あっ、あっ……」といういやらしい声が漏れ聞こえ、そのまま夢中になって腰を振りまくると、声が乱れ、体がいやらしくくねるのに、母を支配している感覚を覚える。
 大好きな母。
 ずっと自分を愛し、育ててきてくれた母。
 時には叱り、導いてくれた母を、今自分は自由にしている。支配しているのだ。
 それは何とも言えない誇らしさを感じさせ、腰の動きを益々激しくさせていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……嫌っ、駄目っ……やっ、あっ……そんな風にしちゃ、あっ、ああっ……優ちゃん嫌ぁっ……」
 握った手を口に当て、頭を左右に振りながら、悩ましげな表情を浮かべて潤んだ瞳で訴えてくるのに、ゾクリとした色気を覚える。
 上気した頬や、額にかかった髪が色っぽさを感じさせ、半開きとなった唇から赤い舌が覗いているのがたまらない。
 はだけた浴衣から覗く白い肌は淫靡な桜色に染まっており、口にする否定の言葉とは裏腹に、その肉体は与えられた刺激に敏感に反応を示していた。
 肉付きのいい体が腰の動きに合わせて上下に動き、特に豊満な乳房は、存在を主張するようにしてタプンタプンと揺れている。
 その量感のある肉の塊を両手で掴むと、しっとりとした感触が手のひらに広がり、魅惑的な唇から淫靡な吐息が漏れるのに、肉棒の硬度が増していった。
 母の熟れた蜜壺は、肉棒に貪り付き、精を吸い取ろうとするようにして蠢いている。
 十七年前に母親として息子を産み出したそこは、今度は女として息子を男にする役割を得たことに、歓喜し震えているかのようだった。
(女って凄い……こんなに気持ちいいんだ……お母さんの中、すっごい気持ちいいよぉ……)
 目を虚ろにさせ、ただ無意識に腰を振りながら、優一は母の肉体に魅了されていた。
 これほど気持ちのいい行為を今まで知らずに生きてきたなど、何と自分は不幸だったのか。
 たまらない。
 たまらない。
 母の体はたまらなさすぎた。
「あんっ、ああっ……やぁっ……優ちゃん嫌ぁっ……そんな、あんっ……そんな風にしちゃ、あっ、あっ……駄目なのぉっ……」
 肉棒を突き込めば突き込むほど、理津子の声は甘く淫らに変わっていった。
 自分がそうさせているのだと思うと、誇らしくておかしくなりそうだった。
 自分が母を快楽に染めているのだと思うと最高だった。
 もっともっと母をおかしくさせたい。激しく喘がせ、悶えさせたい。
 そうした想いが強まっていく。
 だが悲しいかな、初心者の耐久力はそれを許してはくれなかった。
 すでに射精感は一杯一杯までに高まっており、いつ爆発してもおかしくないほどになっていたのだ。
「駄目っ……優ちゃん駄目よっ。中に出しちゃ駄目っ……中は駄目よお願いぃっ……」
 こちらの限界を察したのか、理津子は膣内に射精されることへの恐怖を口にした。
 このまま精を放てば、母を妊娠させるかも知れない。
 そう思うと恐ろしさを覚えたが、それ以上に異常な興奮を感じてもいた。
 実の母親を妊娠させる。
 その想像に強烈な背徳感を覚えたのだ。
 何よりこのまま、この温かくて柔らかくて気持ちのいい場所に射精してみたかった。美しい母の中に、自分の精液を注ぎ込みたかったのだ。
 そうせずには居られない想いが優一を包み込み、是非ともそうするのだと、激しく強く肉棒を叩き付けていく。
「あっ、ああっ……そんな凄い、あっ……優ちゃんのが、ああっ……優ちゃんのが凄いわぁっ……やっ、やっ、やぁあああああああああっ!」
「うぁっ!」
 母に「凄い」と言われた瞬間、これまで以上に誇らしさが高まり、限界まで追い込まれていた肉棒の栓が、一気に解放された。
 ドピュッ、ドピュッ、ドクドクドクドクドクドク……。
 一瞬頭が真っ白になり、続けて股間から強烈な快感が押し寄せてくる。
 肉棒が律動するたびに精液が迸り、たまらない気持ちの良さが湧き起こった。
 自慰では経験したことのない勢いと量の射精が続き、その間、体を硬直させながら、初めて女の中に精を放っている満足感を得る。
 しばらくして射精を終えた優一は、力を抜き、温かで柔らかな母の肉体の上に身を委ねた。
 気持ち良かった。
 何という気持ちの良さだったろう。
 何より一人の女を自由にし、己の物とした悦びは、これまで味わった事のない誇らしさを感じさせた。
 強烈な幸福感。
 女を征服し、支配していくこの感覚には、何にも代え難い素晴らしいものがあった。
 傍らでは、惚けた表情を浮かべた理津子が荒い呼吸を繰り返している。
 桜色に染まった柔肉が上下に動いており、快楽に上気した顔が実に色っぽい。
 そうした母の様子を見ていると、射精をして発散されたはずの肉欲が、また沸々と湧き起こってきた。
 自慰ではこれほど早くしたくならないというのに、母が相手だと止まらなくなっている。
 それほど生の女体というのは男を刺激するものなのだろう。
 特に母のように美人でスタイルの良い女性となれば当然だった。
 何より大好きな母が相手というのが大きいに違いない。
 自分にとって肉体的にも精神的にも求める女を抱く事が出来る。
 それは強烈な執着と悦びとなって、優一の心と体を包み込んでいた。
(もう一度、したい……)
 母を抱きたかった。
 これだけで終わるなど、とてもではないが満足出来なかった。
 この股間で沸々とたぎっているモノを、全て解放しない限り治まりそうになかった。
 だからヤる。
 再び母を抱くのだ。
 そうした想いに押されるまま、ゆっくり体を起こすと大きく息を吐き出す。
 すでに肉棒は硬く大きくなっており、早く入れろとばかりに震えている。
 視線を向ければ、理津子はボーッとした様子であらぬ方向を見ており、まだ意識がハッキリしていない感じだった。
 今なら抵抗されずに入れる事が出来るだろう。
 ならばさっさとしてしまうのが良い。
 そう判断した優一は、肉棒を持つと、再び膣穴の中へと押し込んでいった。
 ズブリ、と亀頭の先がハマるのが感じられ、先ほどと異なり一発で入れられた事にホッと安堵の息を漏らす。
「あっ……え? 優ちゃん……?」
 理津子が困惑の表情を浮かべながら、問いかけるようにしてこちらを見つめてきた。
 勝手に入れてしまった事に罪悪感を覚えるものの、股間から押し寄せてくる快感によってそれは薄らいでいった。
 温かく締め付けてくる襞の感触は、やはり最高に気持ちが良く、これのためであれば、少しくらい無理矢理してしまうのも仕方ないように思えてくる。
「もう一回いいよね? 僕、まだしたいんだ」
 笑いかけながらそう告げると、理津子の表情が一気に恐怖へと変化した。
「駄目っ、もう一回なんて駄目よっ……こんな事するのはいけな、あっ……止めて動かないで、あっ、あぁっ……」
 拒絶の言葉を告げてくるのを黙らせようと腰を動かし出すと、理津子は顎を仰け反らせながら硬直した。
 その様子に満足な笑みを浮かべた優一は、もっともっと母を喘がせ悶えさせ、一緒に気持ち良くなっていくのだと、肉棒を激しく突き込んでいくのだった。


「あっ、あっ、ああっ……」
 腰を動かしていると、理津子の唇からいやらしい喘ぎが続けて発せられた。
 白い体がいやらしくくねり、柔らかな女肉がこちらの体重を受け止めるのに心地良さを覚える。
 裸同士で絡まった状態は、生の肌が擦れ合い、それだけでたまらない快感が湧き起こった。
 こうして密着しながら繋がり合っていると、体全体が母に包み込まれているような感覚を覚えて最高だった。
 あれからもう何度母を抱いているだろう。
 若い性は治まる様子が無く、射精してもすぐさま回復し、熟れた女肉を求めさせた。
 母の中に肉棒を押し込み、喘がせ、絶頂に至らせる行為は、男としての強い自信を呼び起こし、何よりこれまで従ってきた母を支配している今の状況は、雄としての誇らしさを強く刺激した。
 肉棒を突き込むだけで自由になる女体という存在に、優一はすっかり夢中だった。
 今まで母親としてしか認識していなかった体に、よもやこれほどまでの気持ち良さが隠されているとは知らなかった。
「ああっ、優ちゃんそこっ……そこをもっと、あんっ……そこをもっと突いてぇっ……」
 理津子は抱かれる事を受け入れたのか、もしくは快楽でおかしくなっているのか、今では優一が上手く出来るように導いてくれていた。
 半ば強引に抱いてしまったにも関わらず、そうしてくれるのも母親ゆえなのだろうと思うと、感謝の想いが起きてくる。
「あんっ、あっ……優ちゃん上手、ああっ……上手よ、あっ、ああっ……凄くいいわ、あっ……優ちゃん上手ぅっ……」
 褒め称えてくる言葉に誇らしさが高まる。
 昔から褒めてくれる事はあったが、男女の交わりをしている際に言われるのには、比較にならないほどの喜びがあった。
 やはり生殖は本能において最も重要な部分であるため、他のことよりも強く感じられるのかも知れない。
「ああっ、あんっ……優ちゃん、あっ……優ちゃん凄いわ、あぁっ……それ凄い、あんっ……優ちゃん凄いのぉっ……」
 感じるらしい箇所を強く大きく突くと、理津子はより大きな声を上げ、背中に腕を回し、腰に脚を絡めてきた。
 そうされると強烈な一体感が感じられると共に、自分が強く求められているように思えて嬉しさが増した。
 膣内もキュウっと締まり上がり、襞が精を求めて吸引してくるのに蕩けるような快感を覚えつつ、射精してしまわないよう歯を食いしばって耐える。
 まだ初心者である優一にとり、熟女の淫らな膣襞の蠢きはあまりに容赦がなさ過ぎた。
 隙あらば精を搾り取ろうとしてくるため、気を抜けばあっという間に射精しまっていただろう。
 しかしそれはまた、それだけ母の肉体がたまらない気持ちの良さを与えてくる証でもあったため、そんな体をずっと自由にしている事に幸福感を覚えた。
「お母さん、うぅっ……お母さん気持ちいいよぉっ……」
 涙ぐみながら母への感謝の気持ちを込めつつ、その肉体の素晴らしさを称えるようにして叫ぶ。
 どうして母の体はこれほど気持ちがいいのだろう。信じられなかった。
 これは母の体だからなのだろうか。それとも女の体であるなら同じなのだろうか。
 いや、母だからに違いない。母は素晴らしい体をしているからこんなに凄く気持ちいいのだ。
 快楽に朦朧とする頭でそんな事を考えながら、優一は高まる射精感がもう限界に近いのを感じていた。
 またあの瞬間が訪れる。
 こうして肉棒を擦っている今の状態も良かったが、膣内で射精するのはもっと良かった。
 母の中に自分の精液を注ぎ込む。
 それは自慰では決して味わえない、相手を己の物とした実感を得られる瞬間だった。
「あっ、ああっ……出るのね優ちゃん、また出るのね……あっ、あっ、ああっ……お母さんの中に優ちゃんのが、あんっ……出ちゃうのねぇっ……」
「そうだよっ……出すからっ……また出すよっ……お母さんの中に僕のをっ……僕のを出すからぁっ……」
「いいわっ、来て、あんっ……来て優ちゃん、あっ、ああっ……お母さんの中に思い切り、やぁっ……思い切り出して優ちゃぁんっ!」
「お母さぁんっ!」
 母子の叫びが重なると同時に精が放たれる。
 一瞬頭が真っ白になった後、強烈な快感が押し寄せてきた。
 ドピュッ、ドピュッ、と精液が迸ると、それに合わせて理津子の唇から「あ……あぁ……」という色っぽい吐息が漏れ聞こえ、強く吸引される膣の蠢きに、腰が持って行かれるのではないかという錯覚を覚えた。
 何度も何度も精を放ち続けた後、しばらくして最後の射精を終えた優一は、ゆっくりと力を抜いていった。
 自分と母の荒い呼吸が耳に響き、それがやがて穏やかになった頃、頭に手が置かれ、優しく撫でられ始めた。
「しょうのない子なんだから……お母さんにこんな事して……」
「ごめんなさい……でも僕、どうしてもお母さんとしたかったんだ……」
 あまり怒っていない様子にホッとしつつ、甘えるようにして抱き付き、顔を擦り付ける。
「こういうところは昔と変わらないのに……優ちゃん、大人になったのね……」
 理津子は感慨深げにそう呟きながら、こちらの頭を包むようにして抱き締めてきた。
「だけどこういう事は今夜だけよ? 本当はしちゃいけない事なんだから……約束して。家に帰ったらしないって」
「うん、約束する」
 本当はこれからも母を抱きたかったので約束するのは辛かったが、そうは言ってもこれは近親相姦だ。続けて良いことではないのである。
 そしてそれは初めから理解している事でもあった。今夜だけだと思ったからこそ、夢中になってしまった部分もあるのである。
「それに……お父さんには絶対内緒よ?」
「うん。言える訳ないよ……」
 そう答えつつ、その言葉で、自分が父を裏切ったのだという意識が強まった。
 恐ろしさと、ゾクリとした興奮が押し寄せてくる。
 自分は父の妻である母を抱いたのだ。寝取ったのである。
 それはこれまで幸せだった家族関係を崩壊させてしまった認識を持たせた。
 実際今夜のことが父に発覚したら、確実にそうなるのだ。
 だから絶対に知られる訳にはいかなかった。
 しかしそうした想いを抱きつつも、一方でそんな状況に高揚している自分も居たりした。
 父の妻だからこそ、もっと抱きたい。
 実の母親だからこそ、もっと抱きたい。
 そうした歪んだ欲が湧き起こり、肉棒を硬く大きく変化させていく。
「お母さん……僕、またしたい……」
「え? あんなにしたのにまだしたいの?」
「うん……凄くしたい……」
 その言葉に、理津子は呆れたような、それでいて嬉しそうな表情を浮かべると、ギュッと抱き締めてきた。
「いいわ。優ちゃんの好きになさい……お母さん、今夜だけは優ちゃんの好きにさせてあげるから……」
 その言葉に歓喜が起こる。
 やはり母は素晴らしかった。自分を受け入れてくれるのだ。
 でもそれも今夜だけ。明日になったら自分たちは元の親子に戻るのだから……。
 そんな寂しさを感じつつも興奮を高めた優一は、すでに硬く大きくなっている肉棒を持つと、再び母の中へと入っていくのだった。


 学校からの帰り道、優一は自分がおかしくなったのではないかと思っていた。
 何故ならあの旅行から帰って以来、ずっと母の体のことばかり考えていたからだ。
 母の淫らな姿が頭に浮かび、またあの肉体を味わいたい衝動で一杯になっていたのである。
 そしてそれと同時に、強い罪悪感にも囚われていた。
 母を抱いたこと、つまり近親相姦の罪の意識を感じていたのだ。
 いくら欲情に流されたとはいえ、実の母親とセックスするなど、あまりに異常すぎるだろう。
 何より母は父の妻なのだから、二重の意味で手を出して良い相手ではなかった。
 旅行から帰った後、優一は父の顔をまともに見る事が出来なかった。
 いつものように話しかけてくる父、その日常を感じさせる姿に、自らがそれを壊してしまったのだという認識を得たからだ。
 母との事が発覚したら家族が崩壊する。旅行先ではそんな風に思ったが、あれは間違っていた。
 例え父に知られなくとも、「裏切った」という事実そのものが、自分と母を縛るからだ。
 強烈な罪悪感と、これからも騙し続けなければならない苦痛。
 それは、これまでと同じように父に接することを不可能にしていた。
 常に引け目を感じ、ビクビクしながら会話しなければならない辛さ。
 それはすでに、良好な家族関係とは言えないだろう。
 自分は何と愚かしい事をしてしまったのか。
 父を裏切り母を抱くなど、してはいけない行為だったのだ。
 息子として一人の男として、母親であり他人の妻である母を抱いた事に、強烈な罪悪感が押し寄せてくる。
 だがその一方、そうした事を意識すると、強い興奮が起き、肉欲が湧き起こってくるのも事実だった。
 母という優れた女を奪い取った快感。
 自分の女として喘がせ悶えさせ、夢中にさせた高揚。
 父に対して酷いことをしたはずなのに、それが悦びとなって感じられてもいたのだ。 
 自分は父を裏切ったというのに、その事に悦びを感じてしまっている。
 それどころか、また同じことをしたいと欲している。
 何と許されない息子だろう。
 そんな事を考えながら歩いていた優一は、いつの間にか自宅の前まで辿り着いていた事に気がついた。
 これから家の中へ入り、母と会わなければならない。
 その事に辛くなってくる。
 何故なら直接母に会うとなると、今以上に欲情が高まってしまうからだ。
 触れられる距離という存在感が、あの夜の母の淫らな様子、蕩けるような肉体の感触を蘇らせ、強烈に欲情してしまうのである。
 せめて母を見ないようにすれば良いのだろうが、そう決意しても、いざ目の前にすると、視線を向けずにはいられなかった。
 本心は求めているからだ。
 母の姿を見ることを。
 母に欲情することを……。
 そんな弱い自分を振り払おうと、大きく息を吐き出した優一は、意を決して玄関のドアを開いた。
 小さな声で「ただいま」と呟きつつ、リビングから聞こえてくるであろう母の出迎えの声を待つ。
 だがいつまで経っても、声どころか何の物音もしなかった。
 どうやら母は留守らしい。
 その事に再び大きく息を吐き出した優一は、脱力して肩を落とした。
 欲情に耐えようと気合いを入れていただけに、拍子抜けしたのだ。
 だがこれで少しの間は安心だった。
 母がいつ帰宅するのか分からないが、それまでにこの昂ぶっている欲情を何とかしてしまおう。自慰をして性欲を処理してしまうのだ。
 一旦そうすれば、しばらくの間は母を見てもある程度落ち着いていられた。これまでそうして欲情を抑えてきたのである。
 善は急げとばかりに、勢い良く二階へと上がっていく。
 しかし自室へ着く前に、優一の足は止まってしまった。
 階段と自室との間にある、両親の部屋の前で動けなくなったのだ。
 これはここ数日、必ずしてしまっている事だった。
 何故ならこの部屋こそが、今自分が苦しんでいる事の、全ての元凶だったからだ。
 この部屋で見た母の半裸姿が目に焼き付き、意識するようになった事が、旅行先での暴走に繋がった。
 もしあの時部屋へ行かなければ、もしくは母が着替えていない時であったなら、自分たち親子は普通の家族で居られたはずだった。近親相姦の罪を犯さないで済んだのだ。
 しかしいくら悔やんだところで、してしまった事実は覆せなかった。犯してしまった罪は永遠について回るのである。
 何という取り返しの付かないことをしてしまったのか。
 そうした強い後悔の念が起きてくる。
 だがその反面、そのように取り返しの付かない事であるのだとすれば、母への欲情を必死に抑えることにも意味はあるのだろうか、という考えも浮かんだ。
 罪の意識にさいなまされ、二度とすまいと母への欲情を抑えてみても、犯してしまった事実は消せはしない。いくら後悔し、己を責めようとも、母との関係を無かったことには出来ないのである。
 ならばいっそのこと、好きなだけ母を抱き、気持ちの良さを味わいながら罪の意識に苦しんだ方がマシなのではないか。
 そんな想いが起きてくる。
 実際その方が楽になれるのは確実だった。
 何故なら母への欲情のせいで、現在の自分の生活はボロボロだったからだ。
 あらゆる事が手に付かず、授業にも集中出来ていないため、このままでは成績は落ちてしまうだろう。
 旅行へ行くまでは順調だった高校生としての自分の生活は、今や破綻しかけていた。
 これも全て、母とセックス出来ないゆえの欲求不満が原因だった。
 もし好きなだけ母を抱けるようになれば、この状態は解消されるだろう。
 その方がどれだけ自分にとって有益になるか。
 無論、罪悪感はこれまでとは比較にならない辛さになるだろうが、今の状態に比べればマシであるように思えた。
 すでに破ってしまった禁忌であり、これからも逃れられない罪悪感であるならば、そうしてしまった方が良いのではないか。
 母を好きなだけ抱ける。
 それは何と素晴らしい事だろう。
 あの夜のように母と愛し合い、快楽を与え合う、愛欲に満ちた日々過ごすのだ。
 今更まともな人間であるかのように、自制するなどお笑いぐさだった。
 罪悪感だ約束だなどは無視して、さっさともう一度抱いてしまえばいいのだ。
 母もきっと抱かれるのを待っているに違いない。
 何しろあれだけ気持ち良くなっていたのだし、最後の方は指導までしてくれたのだ。
 だから母が拒絶するはずがなかった。
 そうだするんだ、してしまえ。
 優一の中で、母を犯す決意が固まっていく。
 だがこれは、母が留守であるがゆえに出来ていることでもあった。
 母が居ないゆえに、安心して都合のいい妄想に身を委ねることが出来ているのだ。この甘美な想いに浸っていても、実際に襲いかかる心配がないからである。
 このまま妄想を逞しくさせて射精を行えば、それで欲情は治まるはずだった。
 そのためにも自室へ行く必要があるのだが、どうにも足はその場から動かなかった。
 母の半裸姿を見た記憶のあるこの部屋の前から、動きたくない意識がそうさせていたのだ。
 ならばいっそ、この部屋で自慰をしてしまおうか。
 不意にそんな考えが思いつき、その発想にドキリとする共に、ワクワクする興奮を覚えた。
 それは実にいいアイディアに思えたからだ。
 母の匂いのするベッドの上で、母を想いながら精を放つ。
 それはきっと自室でするよりも、凄く気持ちがいいに違いない。
 是非してみたかった。
 意識はすでに、両親の部屋で自慰をする事を決めてしまっていた。
 心の片隅で、「そんなのは駄目だ」と止める声が聞こえるが、性欲に支配された体は、勝手にドアノブに手をかけると、勢い良く開いた。
 そして次の瞬間、優一は硬直する事となった。
「あら、優ちゃん帰ってたの? お帰りなさい」
 部屋の中に理津子が、留守だと思っていた母が居たからだ。
 その事に驚くと共に、目の前にある魅惑的な肉体に釘付けになってしまう。
 服の上からでも分かる肉付きの良い体。
 特に胸元の膨らみは大きく、それは見ているだけで肉棒が震えるほどの魅力があった。
 数日前自分は、この体を好きなだけ舐め、吸い、貪ったのだ。猛る肉棒を熟れた蜜壺へ押し込み、女肉に包まれながら精を放ったのである。
 あの夜味わった淫靡な肉体の感触が一気に蘇ってくる。
 しっとりとした肌。
 柔らかな女肉。
 そして蕩けるような膣の感触。
 自慰をしようとしていただけに、突如として現れた生の肉体による衝撃は、強烈な誘惑として襲いかかってきた。
 いつもは抑制出来る欲情が、恐ろしいまでに昂ぶってしまっているのが分かる。
 したい。
 したい。
 母とセックスしたくてたまらなかった。
 この素晴らしい肉体を、もう一度好きなだけ味わってみたかった。
「どうしたの? 優ちゃん」
 黙ったままでいたためだろう、理津子が再び声を掛けてきた。
 こちらを見つめているその顔は憂いを帯びており、実に色気を感じさせるものがあった。
 この美しい顔を快楽に歪ませたい。
 あの夜のように、自分を求めさせ、夢中にさせたい。
 このまま母を抱き締め、押し倒せば、それで実現する。
 ヤれ、ヤるんだ。母に襲いかかれっ。
 極限まで高まった獣欲が、ついに理性のくびきを振り払った。
「お母さん、僕っ、僕ぅっ……」
 ワナワナと震えを走らせた優一は、体の奥底から湧き起こってくる衝動に押されるまま、母に抱き付いていった。
「キャっ、優ちゃん何……?」
 理津子の悲鳴が耳に響き、その事に少し申し訳なさを覚えるものの、それ以上に体の前面に感じられる柔らかな女肉の感触にうっとりとなった。
 やはり母の体は最高だった。この肉体が抱けるのなら、何を失っても構わなかった。
 豊満な乳房を服の上から掴むと、「あっ……」と甘い吐息が漏れ聞こえたのに、肉棒が一気に硬く大きくなった。
 そのまま揉みしだきつつ、首筋に唇を押し付け、舌を這わせて舐め回していく。
「嫌っ、優ちゃん止めてっ……約束したでしょうっ? もうしないってっ」
 その言葉に、約束を破ることへの罪悪感が起きるが、それ以上にもう止まれない衝動が心と体を包み込んでいた。
「ごめんなさいっ……でも僕っ、こうしないと駄目なんだっ。お母さんを抱かないと、僕、おかしくなっちゃうっ……今日だってずっとお母さんの事ばかり考えていたんだよっ。チンチンが痛いくらい硬くなって、治まらなかったんだっ」
 そう言いながら肉棒をグイグイ押し付けていくと、理津子はハッとしたようにして動きを止めた。
「もう駄目なんだよ……限界なんだ……だからお願い、お母さんヤらせて……」
 泣きそうな声で甘えるようにして訴える。
 そうしている間も乳房を揉み、首筋に吸い付くのを繰り返していく。
「優ちゃん我慢してお願いっ……親子でこんな事しちゃ駄目なのっ……もうしちゃ駄目なのっ……こんな事していたら、地獄に堕ちるわっ……」
 悲しげに眉根を寄せながら、イヤイヤと体を揺らして理津子は逃げるようにしたが、それを引き寄せて抱き締めると、「あっ……」と甘い吐息を漏らした。
 言葉では否定しているが、自分との接触に悦びを感じているのは明らかだった。
 当然だろう。あの夜はお互い強く求め合い、愛し合ったのだから。
「お母さんと一緒なら、地獄に堕ちてもいいよっ……僕、お母さんが大好きだもんっ……」
 そう告げつつ、近くにあるベッドへ押し倒していく。
 夫婦の寝具たるダブルベッド、両親が何度も交わったに違いないベッドの上で母を犯す。
 それは父を裏切っている意識を否応もなく高め、強い罪悪感を感じさせる一方、母を奪い取るという強烈な爽快感をもたらした。
「あっ、嫌っ……駄目っ、やぁっ……」
 ブラウスのボタンを外し、ベージュ色のブラジャーを押し下げると、豊満な膨らみがプルンっといった感じで顕わになった。
 白く美しい膨らみに一瞬見とれつつ、そのいやらしい曲線にゴクリと唾を飲み込む。
 フルフルと揺れる乳首は、吸い付かずには居られない衝動を呼び起こしたため、優一は両手で乳房を鷲づかむと、唇を寄せていった。
「あんっ、あっ……駄目よ、あっ……吸っちゃ駄目ぇっ……」
 乳房を回すようにして揉みしだきながら、プックリとした左右の突起を交互に吸っては舐め回していく。
 そうしていると、体の奥底から元気が溢れてくるように思え、肉棒もそれまで以上に硬く大きくなった。
 下半身に手を伸ばし、スカートを捲り上げて秘所に指を這わせると、そこはすでに濡れている事が分かった。
 母も感じてくれていると思うと嬉しさが湧き起こり、もっと気持ち良くさせてあげるのだと、愛撫を繰り返していく。
「やっ、駄目、あっ……そこは触っちゃ、ああっ……駄目よ優ちゃ、やぁっ……お願い止めてぇっ……」
 理津子は腰をクネクネ動かしながら、逃れようと体をずらしている。
 しかし敏感な突起を指で突くと、「やぁんっ」と何とも可愛らしい声をあげて硬直した。
 普段からは想像できない女としての声を聞くのは、これまでの人生で母に従ってきた優一にとり、自分が母を従えている感覚を得られて最高だった。
 目上の存在を自由にする快感。
 母に執着してしまった理由は、肉体だけでなく、そうした精神的な悦びもあったに違いない。
「お母さん、入れるからね?」
「だ、駄目よっ。それだけは駄目っ……お願い優ちゃん我慢してっ。もうこんな事はしちゃ駄目なんだからっ」
 理津子は必死に抗おうとするが、すでに快楽に染まりつつある肉体は、反応が鈍くなっているらしく、大した抵抗になっていない。
 その隙にパンティを引き下ろした優一は、自らもズボンとパンツを脱いだ。
 いよいよまたあの気持ちのいい場所へ入れるのだと思うと、肉棒がさらに勢いを増していった。
 ふと目の端に、壁に掛かっている父の背広が見えた。
 その瞬間、強烈な罪悪感が湧き起こるが、それ以上に「父から母を奪うのだ」とする歪んだ独占欲も強まった。
(お母さんは、僕の物だっ)
 そう自らを奮い立たせながら、肉棒を秘所へ近づけ、一気に膣穴へと押し込んでいく。
 ズブリ……。
 亀頭がハマり込むと、蕩けるような快感が押し寄せてきた。
(はぅ……やっぱいいよぉ……お母さんの中、気持ちいぃ……)
 全ての意識が股間に集中し、そのたまらない心地良さに、惚けた顔で硬直する。
 意識せずとも肉棒が奥へと進んでいき それと共に膣襞が絡みついてきて、さらなる快楽が湧き起こった。
「ああっ、そんな……優ちゃん……」
 理津子の悲しげな声が耳に響き、その事に申し訳なさを抱きつつも、母を再び己の物とした喜びを味わう。
 愛撫している時も支配している感覚はあったが、やはりこうして繋がり合っているのとでは比較にならなかった。杭で打ち付けるようにして肉棒を押し込む行為は、女を己の物とした実感が得られて最高だった。
「あっ、あっ、ああっ……駄目よ優ちゃん、あっ……そんな動いちゃ、あんっ……駄目ぇっ……」
 ズンっ、ズンっ、と腰を叩き付け始めると、理津子が否定の言葉を発しつつも甘く喘いだ。
「駄目」と言われると逆にもっとしたくなり、肉棒を激しく突き込んでしまう。
 それにしても、何という気持ちの良さだろう。
 これを我慢するなど無理だった。たとえ地獄へ堕ちるのだとしても、母を抱けるのであればどうでも良かった。
 自分の全てが包まれ、溶けていってしまうのではないかと思える感覚。
 熟れた女肉は、若い肉棒を取り込むようにして、蠢き吸い付いている。
 それは女を知ったばかりの優一にとり、あまりに甘美な刺激であり、意識が朦朧とするほどの悦楽を与えるものだった。
 柔らかく、どこまでも受け止めてくる肉は、触れているだけで気が狂いそうなほどにたまらなかった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……そんな、やっ……そんな風にされたら、やぅっ……」
 小刻みに激しく腰を動かすと、理津子は頭を左右に振って悶えた。
 美しい髪が乱れ、顔にかかっているのが色っぽい。
 ポテっとした唇が半開きになっており、赤い舌が見えるのが実にそそった。
 母は何といやらしいのだろう。先日抱くまでこのような淫らな姿など想像もできなかった。
 だがこれも母なのだ。今まで子供の自分には見せていなかった女の部分。それがこのいやらしい母なのである。
 それを自分は知った。そして支配している。
 母は自分の物だった。
「ああっ、あっ、こんな、こんなのぉ、やっ、やぁっ……親子なのに、ああっ……親子なのにいけないわ、ああんっ……」
「でも僕たちはしてるんだっ……僕とお母さんはいけない事をしてるんだよっ……親子なのにこんなっ、こんな気持ちのいいことをっ……」
 荒々しく腰を振り、母に対する熱い想いをぶつけるようにしていく。
 豊満な乳房がタプンタプンと揺れ、その振動が伝わってくると、母と繋がっている実感が得られて最高だった。
 肉棒は膣内で強く包まれ、ムニュムニュとした動きをする膣襞によって責め立てられていた。
 その容赦なく吸い付き、精を搾り取ろうとしてくる動きに、頭が快楽で朦朧としていく。
「もうお母さんは僕の物だっ……僕のだよっ……理津子は僕の物なんだぁっ……」
「嫌ぁっ……名前でなんてっ……止めて優ちゃん、ああっ……」
 名前を呼び捨てると、理津子は嫌悪の言葉を口にしたが、それ以上に嬉しそうな喘ぎを漏らした。
 膣内も激しく収縮を起こし、まるで悦びに打ち震えているかのようだった。
「理津子っ、理津子っ……理津子は僕の物だっ。大好きだよぉっ……」
「止めて、ああっ……名前は止め、あぅっ……そんな呼び方、あんっ……優ちゃんの馬鹿ぁっ……」
 まるで少女のような可愛らしい叫びをあげるのに興奮が高まる。
 名前を呼び捨てること、そして母の幼さを感じさせる様子は、自分たちの関係が通常の母子と異なる状況にある意識を強め、ゾクゾクとした快感を呼び起こした。
 母はもう自分の物だった。
 理津子は自分の物なのだ。
 この可愛い女は自分の物なのである。
 その事に心が歓喜に打ち震え、肉体も快楽に熱くなった。
 射精感が強烈に高まり、我慢できないほどになっていくのが分かる。
 この素晴らしい状態で射精する。悦びと愛の証を母の中に注ぎ込むのだ。
「僕、出すっ……僕、出すよっ……理津子の中に、出すからぁっ……」
「駄目っ……中は止めて、ああっ……優ちゃん中は駄目よ、あっ、あんっ……中だけは止めてぇっ……」
 先日は散々中に射精させたくせに、今更何を言っているのだろう。
 そう思うが、妊娠に繋がる行為なのだから母の反応も当然なのだ。その事を意識していない自分の方がマズいのである。何しろ自分たちは血の繋がった親子なのだから……。
 だが膣内に精を放つ気持ちの良さを経験し、それしか知らない優一にとり、外に出すなど考えられなかった。射精せず、途中で抜くなど考えられない事だった。母の胎内に精液を注ぎ込まないなど、セックスとは思えなかったのである。
「あっ、あっ、ああっ……そんな、あぅっ……そんな私、ああっ……駄目なのに、あんっ……駄目なのに駄目なのにぃっ、あっ、あぁあああああああっ!」
「うぅっ、お母さぁんっ!」
 理津子が絶叫し、体を硬直させた瞬間膣内が強く収縮したため、その強烈な刺激に耐える間もなく精液が迸った。
 射精が行われるたびに蕩けるような快感が湧き昇り、意識がぼんやりとしていく。
「出てる……あぁ……中に出てる……優ちゃんのが……出てるよぉ……」
 悲しげな、それでいて嬉しさを感じさせる口調で理津子が呟いているのが聞こえ、自分がまたしても母の中に射精したのだという実感が込み上げてきた。
 血の繋がった母親とセックスし、その膣内に己の精液を注ぎ込む。
 何と恐ろしいことをしているのだろうと思うが、それ以上の悦楽が存在しているのも確かだった。
 母とするからこそ、こうした背徳的な悦びがあるのだ。他の女とするのでは、この気持ちの良さは味わえないに違いない。
 数度の射精を繰り返し、最後の精を放ち終えた優一は、力を抜いてゆっくりと柔らかな体の上へ倒れ込んだ。
 心地良い女肉が受け止め、その感触の素晴らしさにうっとりとなる。
 そうして快楽の余韻に浸っていると、徐々に頭が冷えてくるのが感じられた。
 それと共に、これまで薄れていた恐怖が強まってくる。
(また、ヤっちゃった……)
 あれほど母を抱く事に苦悩していたというのに、結局襲いかかってしまった。
 自分は何と愚かなのだろう。
 旅行の時もそうだった。あの時にきちんと我慢出来ていれば、このような事にはならなかったのだ。
 しかしそれも、こうして接触している母の肉体の感触を認識すると、仕方のないことのように思えてくる。
 母の中で射精する気持ちの良さ。母に包み込まれ、吸い付かれながら精を放つ瞬間には、何物にも代え難い素晴らしさがあった。それを二度と味わわないなど、とても耐えられるものではないだろう。
 視線を母へ向ければ、そこには美しい顔があり、絶頂の余韻に浸っているのか、朦朧とした様子で宙を見つめている。
 その姿は色っぽく、乱れた髪が汗で額に張り付いているのがいやらしい。
 上気した頬は美しい桜色をしており、胸や腰に己の指の跡が残っているのが、抱いた証に思えて誇らしくなった。
 少し動くたびに肉付きの良い体が震え、特に豊満な乳房がたぷんと揺れる様には、抑えきれない衝動を呼び起こすものがあった。
 すでに股間の一物は、放ったばかりとは思えない硬さと勢いを取り戻している。
 あまりに早すぎる回復だった。
 その異常過ぎる自身の性器に苦笑しつつ、沸々と湧き起こってくる肉欲に流されそうになっている自分を感じる。
 いや、すでに流されていた。
 何故なら意識せずとも体が勝手に起き上がり、挿入の体勢をとっていたからだ。
「え? 優ちゃん?……ちょっと待って、まだ駄目よ……」
 快楽の余韻に浸り、ボーッとしていた理津子は、突然の行為に困ったようにして逃げる動きをした。
 だが今口にした言葉には、「もう少ししたらしてもいい」という意味も含まれていため嬉しくなる。
 母はすでにこちらを受け入れる状態になっているのだ。
 その事に嬉々としながら、強引に抑え付けて肉棒で一気に貫いていく。
「あんっ……まだ駄目って、あぁっ……駄目って言ってるのにぃっ……」
 ズブズブと亀頭が入り込んでいくと、理津子の体は硬直し、宙に伸ばした手に震えが走り抜けた。
 困惑の表情を浮かべていた顔は、悦楽の笑みへと変化し、半開きになった口から赤い舌が伸びて唇をいやらしく舐める。
 それは母の淫靡な本性を感じさせ、ゾクリとした興奮を覚えさせた。
 口では否定の言葉を告げるが、一旦抱かれてしまえば快楽に染まっていく。
 母も自分と同じく、快楽に抗えない質なのだ。与えられる気持ちの良さに、理性が駆逐されてしまうのである。
 そういう意味で、やはり自分たちは親子だった。近親であろうと求めてしまう、淫乱な血が流れているのだ。
 そう意識すると、母との繋がりが強く感じられて嬉しくなった。
 自分たちがしているのは許されない行為だが、親子としての絆は、より強いように思えたからだ。
 自分も母もセックスが好きだった。母子で交わることに魅了されてしまっているのだ。
 しかしそれこそが自分と母の、親子愛の証と言えるのかも知れない。
 そんな事を考えながら、勢い良く腰を振り始める。
 これまで以上に母とのセックスに高揚を覚えているせいか、最初から強く深く肉棒を叩き付けていく。
「あっ、あんっ……やだっ、いきなりそんな、あっ、あっ、ああっ……そんな激しくされたら私、やぁっ……お願いもっと優しくぅ、あっ、あんっ……優ちゃん優しくしてぇ、あっ、ああんっ……」
 激しくされる事を否定する言葉を述べつつも、理津子の腕と脚はこちらの体に絡みつき、強く引き寄せてきた。
 その暗に「もっと激しくして」と告げているように思える動きに興奮を高めた優一は、もっともっと母を快楽に染めていくのだと、さらに腰の動きを速くしていくのだった。


 優一は、股間から涌き昇ってくる快感に浸っていた。
 ベッドの上では、裸になった理津子が四つんばいになって悶えている。
 細い腰を抱え、背後から貫き腰を思い切り振ると、「あっ、あんっ……」といった、普段は決して聞くことのない可愛らしい声が漏れ聞こえた。
 こちらの突き込みに合わせて頭が持ち上がり、耐え難いように左右に振られる。
 長い髪が乱れ、白い背中にかかっているのがいやらしい。
 肉棒の収まった蜜壺は、蕩けるような柔らかさでこちらを包み込み、嬲るようにして吸い付いてきていた。
 まるで体の全てが包み込まれているような錯覚が起き、意識が朦朧とするほどのたまらなさが押し寄せてくる。
 母の肉体は実に魅力的であり、優一を強烈に魅了していた。恐ろしいまでの執着が湧き起こっているのだ。
 この女を手放したくなかった。
 自分だけの物にしておきたかった。
 絶対に誰にも渡したくなかった。
 そうした凄まじいまでの独占欲が押し寄せ、優一は夢中になって腰を振りまくっていった。
「いいわっ、いいっ……もっと、ああっ……もっとして、あんっ……優ちゃんもっとぉっ……」
 髪を振り乱しながらこちらを見つめ、甘えるように告げられると、意識せずとも腰の動きが激しさを増した。
 母が喜ぶことはとにかくしたかった。ゆえに望まれればその通りに体が動くのだ。
 肉付きのいい腰をギュッと掴み、強く大きく肉棒を叩き付けていく。
「あっ、あっ、凄い、あんっ……優ちゃん凄い、ああっ……それ凄いわぁっ……」
 擦れた声で叫びながら、理津子は耐えきれないようにして腕を崩した。
 上半身をベッドへ押しつけ、尻を掲げる体勢になったため、その姿に母の感じている快楽の強さを認識して嬉しくなる。
 何しろその状態にしたのは他ならぬ自分だからだ。自分が母を、強烈に気持ち良くさせているのである。
 その事に歓喜の想いを抱きつつ、白い背中が曲がるほどに腰を押し出し、それまで以上に強く深く肉棒を突き込んでいく。
「そんな、あっ……奥まで、ああんっ……優ちゃんのが、あんっ……当たるわ凄く、ああっ……奥まで当たるのぉっ……」
 亀頭の先に何かが当たっているのが分かり、子宮に触れているのだと思うと、何とも言えない感慨を覚える。
 自分の生まれた場所を突いている、という事が妙な気分にさせたのだ。
 これは母を抱いている時にしか味わえない、独特の感覚と言えるだろう。他の女性の子宮は単なる性器でしかないが、母のそれは自分の故郷であるからだ。
 そしてその故郷に、これまで何度も精を放ってきた。
 受精すれば妊娠するというのに、何度も何度も……。
 それは下手をすれば、母との関係が父に知られかねない行為であり、本来避けるべき事だった。何より母親と息子の間で子供を作るなど、あまりに恐ろしすぎるだろう。
 しかしその恐ろしさゆえに、逆に背徳的な興奮と悦びが湧き起こり、止めることが出来ず、いつも子宮に精液を注ぎ込んできてしまった。
 母との子供……。
 それを得たら自分はどうするのか。産まれる子は自分の弟妹になるのだろうか、それとも子供になるのだろうか。
 そんなどうでもいい疑問が湧き起こり、まだ見ぬ赤ん坊の姿が脳裏に浮かぶ。
 すると強烈な禁忌の想いが押し寄せ、自らが恐ろしい行為をしているのだと認識するが、それ以上におかしくなりそうなほどの興奮を覚えた。
「ああんっ、あっ、あぅんっ……凄、あっ……凄い、ああっ……優ちゃん、あぅっ……優ちゃ、ああんっ……優ちゃぁんっ……」
 眼下では、理津子が涙声になりながら頭を左右に振り、シーツを握りしめて悶えている。
 その姿はあまりにいやらしく、この女の中に精液を放出したい欲求が強烈に高まった。
 膣内の締め付けと吸い付きも激しさを増し、耐え難いほどの気持ちの良さが襲いかかってくる。
 突き込めばさらに奥へと吸い込まれ、引けば逃がすまいとするように吸い付かれるのが蕩けるほどに気持ちいい。
 腰が持って行かれるのではないかと思えるその快感には、何度味わっても慣れることのない素晴らしさがあった。
 射精感が強烈に高まっていき、このままこの最高の気持ちの良さの中で精を放ちたくなった。
「僕もう出るっ……もう出ちゃうよっ……お母さぁんっ……」
 まるで幼い頃におしっこが漏れそうな事を告げるような口調で叫んでしまう。
 実際それほどまでに心と体が切羽詰まった状態になっているのだ。妊娠の事を意識したせいで、慣れたはずの射精が、特別なことのように思えてきているのである。
「いいわ、ああんっ……いいのよ、あんっ……出して、あっ……出して優ちゃん、ああっ……お母さんの中に出してぇっ……」
 理津子の言葉に、心臓がドクンっと鼓動する。
 自分は母の中に射精する。
 実の母親の子宮に、息子である自分の精液を注ぎ込むのだ。
 母子が互いに望み、求め合うまま、許されない行為を行うのである。
 だが母が許してくれるのなら何も怖くは無かった。
 母と共になら、地獄にだって堕ちても構わないのだから……。
 以前母に告げた言葉が思い出され、本当にそうなるかも知れない恐怖と、そうなっても母と一緒なのだという喜びに包まれる。
「あっ、あっ、ああっ……優ちゃん愛してるっ、愛してるのっ……優ちゃん愛してるわぁっ……」
「お母さんっ……お母さん愛してるっ……愛してる、愛してるよぉっ……」
 母子の絶叫が重なり合い、どんな状況になろうとも、変わらぬ自分に対する母の愛情を感じた優一は、破滅へと向かいかねない肉棒の引き金を思い切り引き絞った。
 ドクドクと放出されていく精液を感じながら、押し寄せてくる快感に顔をしかめる。
 実の母親の子宮へと精液を注ぎ込む。
 その背徳的な感覚は、信じられないほどの悦びを生んでいた。
 繰り返される射精の脈動に、自分が許されない行為をしている実感が高まり、興奮が最高潮に達していく。
 強烈な満足感と達成感を覚えた優一は、幸せな気持ちで一杯になりながら最後の放出を終えると、愛する母の肉体へと身を委ねていくのだった。












あとがき

 母親と一緒に入浴し、襲いかかってしまう。
 ベタなネタをやってみました。
 これは以前もやった設定ではあるのですが、好きな展開なのでまた書いてみた次第。
 やはり母子相姦はいいですね。
 書いてて楽しいです。
 背徳感的にも一番強いですしな。
「自分を産んだ相手を抱く」ってのが、他の近親相姦には無い良さな訳ですよ。
 他にも「父親の妻」という寝取り要素が絡むのも良い点です。
 息子への甘さからくる妥協的な受け入れってのも良いですし。
 などと挙げていくと、他の近親では描けなかったり、他の近親に比べて強調される部分があるのが感じられて、そこら辺で楽しいのかな、と改めて思ってみたりしました。
 大人の女性による筆下ろし展開が好きな私としては、やはり一番興奮する設定なのかも知れません。
(2015.12.20)



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