甘い誘惑


 義孝は母と旅行をしていた。
 温泉地への一泊二日の旅である。
 義孝が二十歳になったらお祝いに家族で旅行しよう、と父が昔企画したのでそれを実践していたのだ。
 その父は現在海外に単身赴任中であり、その事から旅行を中止しようと考えていたのだが、自分に構わず行く様にと電話で言われ、義孝と母は二人で温泉地にやって来たという訳だった。
 近くにある名所を巡り、旅館にチェックインした後、温泉を味わい料理に舌鼓を打った。
 そして自分たちの部屋に戻った義孝たちは、目の前の状況に当惑の思いを感じていた。
 布団が一式しか敷かれておらず、その上まくらが二つ置いてあったのだ。
 これはどう考えても旅館側が二人の関係を誤解しているとしか思えなかったのだが、ある意味それは仕方の無い事だった。
 何しろ母はかなりの若作りであったし、義孝も少し大人びて見えたため、二人を新婚夫婦と間違えてもおかしくない状況だったからである。
「……」
「……」
 しばらく母子は黙って布団を見つめていた。
「どうしよう……もう一つ布団を用意してもらおうか……?」
「そうね……」
 そう呟いた後、母は何やら考える様にしている。
「まあいいわ。このままにしときましょう」
「え?」
「これも旅の一つの楽しみってことで、久々に一緒に寝ましょ」
「ええ? だけど狭いんじゃ……」
「それこそ気にしない。親子なんだし仲良くしましょうよ」
「あ、う〜〜ん……」
 確かにわざわざ旅館の人間に言うのも気が引けた。
 それに母の言う通り自分たちは親子なのだから、別に一つの布団で寝ても構わないだろう。
 少し狭い気もするが、こういう出来事も旅ならではの面白さと言えるし、後で楽しい思い出として語れるかも知れない。
「そうだね。たまにはこういうのも面白いか……」
 そう言いながら布団に入る。
「そうでしょそうでしょ」
 母は電気を消すと嬉しそうに隣に入ってきた。
「うわ、やっぱり狭い」
「ふふ……楽しいわね」
 母と体がぶつかり、何やら懐かしい様な思いが込み上げてくる。
「昔はこうして同じ布団で寝たのよ、覚えてる?」
「うん。俺が母さんの布団に潜り込んだんだよね」
「あの頃は可愛かったわぁ」
「今は可愛くなくてスミマセンねぇ」
 親子は笑い合った。


 しばらく昔話をしながら時間を潰し、そろそろ寝ようという事になって二人は会話を止めた。
 だがそうは言っても、すぐに眠れる訳ではなかった。
 何しろ義孝にしてみれば、隣に人がいる状態で寝るなど久々であったため、どうにも落ち着かなかったのである。
(やっぱり、止めときゃ良かったかなぁ……)
 このまま眠れなかったら最悪だった。
 隣をチラリと見ると、母も同じなのか目を閉じたり開けたりしている。
(俺はどうもこういうのって駄目なんだよな。昔は平気で寝てたと思ったんだけど……やっぱり大人になると色々と……ん?)
 そこまで考えて、何か妙な声が聞こえた様な気がして注意をそちらに向ける。
「……ぁ……」
 小さな声だったが、確かに人の声だった。
(もしかして幽霊だったりして……)
 などと面白半分に思っていると、だんだんとその声は大きくなり、すぐにそれが何であるのかを理解する事ができた。
(うわ……これって……)
「……ぁ……ぁぁ……ゃ……」
 そう、女性の喘ぎ声だったのである。
 どうやら隣の部屋でそういった行為が行なわれているらしい。
(ちょっと待てよ……隣に人がいるってのにそういう事するかね……)
 と思いつつ、こういう場所では当然の行為だという事に気がつく。
 何しろ今自分たちが寝ている布団もそういった趣旨で用意されたのだから。
「ぁ……ぁ……ぁぁ……ゃぁ……」
 かなり盛り上がってきた甘い声に、義孝の興奮も高まっていった。
 今までアダルトビデオで見た事はあったが、実際に生でセックスが伝わってくると迫力が違い、まだ童貞である義孝にとってそれはあまりに刺激的だった。
 肉棒が激しく勃起して痛いくらいになっている。
「ぁ……ぁ、ぁぁ……ぁ……ぁぁ……」
 どんどん激しくなる喘ぎ声に、義孝は鼻息を荒くしていった。
(うぅ……このままじゃたまったもんじゃない……オナニーしなきゃやってらんないよ……)
 取り合えずこの盛り上がってしまった肉欲を早く処理したかった。
 だが隣には母が寝ているのだからそんな事をする訳にもいかない。
(こんな事なら、やっぱり別々の布団にしておけば良かった……)
 せめて布団が違えばこっそりと処理する事も可能だったろう。
 しかし今の様にくっついている状態で体を動かしたら、すぐに何をしているのかバレてしまう。
「ぁぁぁ……ぁ……ぁ、ぁぁ……ゃぁ……」
 喘ぎ声は最高潮に盛り上がっており、それを聞いている義孝の鼻息も荒くなった。
(ああ……凄いなぁ……やっぱり生で聞こえる声って違うよ……)
 見えないせいか余計妄想が強くなり、見知らぬ女性が悶えている姿が頭に浮かぶ。
(俺もそんな風に……そんな風にセックスできたら……)
 隣の部屋の客はセックスをしまくっているというのに、自分は二十歳になってもまだ恋人もできず、空しくオナニーするばかりだ。
 隣に女性が寝ているとはいえ、それは母親、セックスの対象になる相手ではない。
 何とも虚しい己の境遇を思いながら深く溜め息を付く。
「義孝……大丈夫……?」
「!……」
 不意に呼びかけられ、驚いた義孝は体を激しく震わせた。
「ふふ……ゴメンね、驚いちゃった?」
「いや……その……」
「若いもんね……こんな声聞いてたらおかしくなっちゃうよね……」
「……」
 何と答えていいのか分からず押し黙る。
「義孝って、童貞……?」
「!……」
 質問の内容に心臓が跳ね上がった。
 もちろんその通りなのだが、それを母親に告げるのもどうかと思い口をつぐむ。
「そっか……そういや今まで彼女がいたって聞いたことないもんね……当たり前か……」
 母は勝手に解釈して納得している。
 反論できない以上、義孝は黙っていた。
「ね、セックスしたい?」
「!……」
 再び心臓が跳ね上がり、バクバクと脈打った。
「義孝さえ良かったら……母さんが相手してあげるよ……」
 あまりの驚きの言葉に義孝は頭が混乱してきた。
「二十歳になったお祝いに……せっかく二人きりなんだし……母さんが大人にしてあげる……」
 心臓の音が頭にうるさいほど響き、肉棒が今まで以上に硬く大きくなる。
「ほら……触ってごらん……」
 手を掴まれ持ち上げられると、ぷにょっと何か柔らかいモノの上に置かれた。
 ビクッと体が震え、指が勝手に動いてその物体を軽く掴む。
(や、柔らかい……こ、これってもしかして……)
 信じられない思いに包まれながら、手のひらに伝わる感触にうっとりとなる。
「オッパイはどう? もっと揉んでいいのよ……」
 やはりそれは母の乳房だった。
 その事に動揺しつつも、指に少し力を入れて掴んでみる。
「あ……」
 母の微かな甘い声に心臓を激しく鼓動させつつ、手のひらから伝わってくる感触に鼻息を荒くしていく。
(柔らかい……何て柔らかいんだろ……)
 今己が掴んでいる物体は、これまでの人生で経験した事のない気持ちの良さを感じさせた。
 柔らかくも弾力のあるその感触は、何度でも揉みたくなる欲求を湧き起こさせていった。
「あ……は……あぁ……」
 しかもそうしているうちに母の甘い声がだんだんと激しくなり、自分が母親とはいえ女の体に触れ、快感を与えているという事に心臓が痛いほど脈動した。
「か、母さん……」
 片手で満足できなくなった義孝は、体を起こすと母にのしかかる様にして両手をその豊かな双乳に添えた。
 浴衣がはだけ、顕わになった柔らかな膨らみは、手を離すとまるで誘う様にぷるるんっと揺れている。
 いやらしいその様子に義孝はゴクリと唾を飲み込み、強く掴んで何度も揉みしだいていった。
「あ……ああ……あん……」
 母の呼吸が乱れ、上気した頬が色っぽさを感じさせる。
(凄い……凄いよ……)
 初めて触れる女の乳房に興奮を高めながら、義孝は飽きることなく何度も揉んでいった。
「ああ……義孝……吸って、あ……吸ってもいいのよ……」
 母は義孝の頭を優しく撫でつつ胸に誘導してくる。 
 先ほどから吸い付きたくてたまらなくなっていた義孝は、コクリと頷くと、鼻息を荒くしながら乳首を口に含んだ。
「ああんっ……あっ、やぁっ……そう、あっ……そうよ、ああっ……そうぉっ……」
 チュパチュパと吸い上げると、母が体を小刻みに震わせて悶える。
 赤子の頃吸っていたであろうその乳首は、二十年後の現在、息子の肉欲を満足、いや、高めるものとして再びその役目を果たしていた。
「あっ、あんっ……やぁっ……義孝ぁ、ああっ……義孝いいわぁ、あんっ……いいのぉっ……」
 頭に添えられた手に力がこもり、母の受けている快感の大きさを感じさせる。
 口の中に含んだ乳首はコリコリとして吸う事を止められず、義孝は飽きることなく乳房を愛撫していった。
「ああんっ、あっ、はぁっ……やっ、やぁっ、あんっ……」
 母の悶える姿に興奮しつつ、いきり立っている肉棒を柔らかな太ももに擦り付けていく。
 するとたまらない快感が体を走り抜け、義孝は何度もそれを繰り返した。
「あんっ……出したいのね?……ふふ、だったら母さんが、もっと気持ちのいい方法で出してあげるから……」
 その言葉に心臓が跳ね上がる。
(気持ちのいい方法って……まさか……)
 あまりに信じられない己の推測に動揺していると、母が起き上がって義孝のパンツを一気に引き下ろした。
 ブルンっといった感じで肉棒がそそり立つ。
「大きいわぁ……少し見ないうちに立派になって……さ、そのまま座って……」
 感慨深げに呟く母に促され、激しく心臓を鼓動させながら胡坐をかく。
 すると母は顔を股間にうずめる様にし、次の瞬間パクリと肉棒を咥えてきた。
「うっ……!」
 とてつもない快感が体中に走り、義孝は頭を仰け反らせて歯を食いしばった。
 ヌルヌルとした粘膜に肉棒が包まれ、ザラリとした舌に擦られている感触が伝わってくる。
 見ると、母がトロンとした表情をしながら愛おしそうに肉棒に舌を這わせているのが目に映った。
「くっ……うっ……か、母さんっ……」
「んぐ、んぐ……ふふ、気持ちいい?」
 見上げてくる母の顔は、今まで見たことのない色っぽさに溢れていた。
 心臓が激しく鼓動し、肉棒も勢い良く猛っていく。
「んっ……んぐっ……元気ね……凄いわ……んんっ……」
 舌が亀頭を包み込み、チュウっと強く吸ってくる。
「ぐっ……うぅっ……」
 もう義孝は限界だった。
 熟女のテクニックに、未熟な童貞が耐えられるはずもないのだから当然だろう。
「んぐっ……出るのね? んっ……いいわ出しなさい……母さんの口に……んぐ、んぐっ……」
 義孝の様子から悟ったのだろう、母は優しく促してくる。
 吸い付きも強くなり、それと同時に亀頭が激しく擦られた瞬間、義孝は精を放った。
「うぅっ、うわぁっ!」
 これまで自慰で経験したのとは比較にならない快感と共に、激しい勢いで精液が放出されていく。
「う……うぅ……う……」
 ドクドクドクと精が吐き出され、義孝はうっとりとした表情をしながら手を強く握り締め、初めて経験する凄まじい快楽に浸った。
 温かでヌルヌルとした柔らかな肉に包まれて精を放つというのは、何と気持ちのいい行為なのだろう。
 そう思いながら次々と精を放ち、しばらくして射精を終えると体の力を抜く。
「くぅっ……!」
 気を抜いた瞬間、ベロリと亀頭を舐め上げられたため体を硬直させてしまう。
 見ると母が肉棒を綺麗にする様に舐めていた。
(はぁ……母さん……)
 乱れた浴衣から豊かな乳房を見せ、トロンとした表情を浮かべている母の姿はとてもいやらしかった。
 その様子を見ていると、今放ったばかりだというのにすぐさま肉棒が硬く大きくなっていく。
「あら?……ふふ、やっぱり若いのね……すっごく元気……」
 母は可笑しそうに、そして嬉しそうに笑った。
 上唇をペロリと舐める仕草が熟女の色気を感じさせ、ドクンと心臓が高鳴る。
「じゃ、次は……義孝がしてちょうだい……」
 母はそう言いながら背中に手を回してくると、引き込む様にして後ろに倒れ込んだ。
 柔らかな肉がクッションとなって義孝の体を受け止める。
(うわぁ……柔らかいぃ……)
 先ほど乳房を揉んでその柔らかさを感じたが、こうして体全体で接触すると、母の全てが気持ちのいい弾力に溢れているのが分かった。
 はだけている浴衣の隙間で生の肌が触れ合い、ゾクリとする様な快感が体中を走り抜ける。
 胸で直接感じる母の乳房は、手で触れた時とは違う極上の感触をもたらした。
「さ……母さんの体を、好きな様にしてみなさい……」
 昔から聞きなれている優しい声で、母親がさせるには不似合いな行為をする様に誘ってくる。
「か、母さん……」
 義孝は母の顔を見つめると、一瞬躊躇した後、勢い良くその唇に吸い付いていった。
「んっ……」
 軽く口付けた後、すぐに放す。
(ファーストキス……母さんとしちゃった……)
 初めてキスをした事に感動しつつ、その相手が実の母親だという事に義孝は奇妙な感慨を覚えた。
 ファーストキスは同世代の女の子と初々しくするつもりであったのに、実際は熟女、しかも自分の母親が相手なのだから当然だろう。
「もしかしてキスも初めて?」
「うん……」
 母の問いに恥ずかしげに答えながら、再び唇を押し付けていく。
「んっ……んんっ……んぅっ……」
 またすぐ離そうとすると、母は義孝の頭を抱える様にして舌をニュルリと送り込み、激しく口内を刺激してきた。
 その事に衝撃を覚えながらも、大人のキスとはこういうモノだと思い出し、義孝も自ら舌を絡みつかせ、吸い付いていった。
「んんっ……んぅっ、んっ……んふぅっ……」
 顔を左右に入れ替えて舌を吸い合い、唾液を交換しながら義孝は母とのキスに夢中になった。
(ああ……気持ちいい……キスって気持ちいいものなんだな……)
 唇と口内に発生している快感に朦朧としつつ、体中に伝わる母の肉体の温かさ柔らかさに心地良さを感じる。
 女性の体とは何と気持ちのいいものなのか。
「んんっ……んっ……んはぁっ……ふふ、なかなか上手よ……さ、次はもっと色々な所にキスしてね……」
 唇を離すと、母は熱い吐息を吐きながら両腕を誘う様に開いた。
 はだけた浴衣から豊かな膨らみがこぼれているのが目に映り、それに興奮を高めた義孝は、改めて母の体をギュッと抱き締めると、首筋に唇を押し付けていった。
「あんっ……あっ……いいわっ……あんっ……その調子、ああっ……」
 舌で何度も舐め、強く吸い、だんだんと下へ移動していく。
 乳房に至るとチュパチュパと乳首を吸い、舌で転がしながらムニムニと優しく揉みしだく。
「ああっ、あっ……はぁんっ……そうよぉ、あっ……そう、あんっ……そうなのぉっ……」
 母が気持ち良さそうに褒めてくるのが嬉しくてたまらない。
 自分が男として、母親とはいえ女を愛撫できているのだと思うと、体の奥底から元気が湧いてくるのだ。
 そのまま腹を舐め、太ももに舌を這わし、肉を強く吸い上げて唾液を擦り付ける様にしていく。
「はぁっ……あっ……あぁっ……」
 足の指を口に含み、一本一本レロレロと飴玉の様にしゃぶる。
「やっ……はぅっ……あっ、ああんっ……」
 再び太ももまで舌を持って行くと、いよいよとばかりにパンティを脱がし、両脚を開いて母の最も大切な部分を覗き込んだ。
(うぁ……凄い……)
 それはまさしく女だった。
 男には存在しない、内臓の様な肉の襞。
 そこはすでにテラテラと光を放っており、母が感じているのが分かった。
「どう? これが女よ……」
「凄いよ……俺、こんな風になってるなんて思わなかった……」
 感動の声を漏らすと、母は嬉しそうに笑った。
「あなたはここから出てきたのよ……ふふ、面白いわね……赤ちゃんだった義孝が、こんなに大きくなって……自分の産まれて来た場所を見ているなんて……」
 確かにそれは何とも言えない感慨を思わせた。
(俺はここから産まれてきたんだ……こんなに小さなところから……)
 目の前にある穴は、とてもではないが赤ん坊が通れる様には見えず、それはまさに女体の神秘という言葉がピッタリな様に思えた。
「触ってごらんなさい……でも優しくね……そこは一番敏感なところだから……」
「う、うん……」
 恐る恐るといった感じで指を近づけていく。
「あっ……」
 指先が触れたと思った瞬間、母が甘い声を漏らした。
 それに一瞬驚きつつ、すぐ指を擦る様に動かしてみる。
「あっ……はっ……あんっ……」
 母の気持ち良さそうな声が部屋に響き、義孝は嬉しくなって指の動きを早めていった。
「はぐっ、あっ、ああんっ……そこ、あっ……そこがあなたが産まれて来た穴よ、あっ……そこに指を入れ、はぁんっ……動かし、あっ、あっ、ああっ……」
 言われた通り膣穴に指を押し込み出し入れすると、母が強く頭を掴んで股間に押し付ける様にしてきた。
「あんっ、あっ、ああっ……じゃ、次は、はぅっ……こっちを、ああっ……」
 母の指が何やら豆の様な部分を示している。
「ここ?」
「はぁんっ!」
 ツンと軽くつついた瞬間、母が頭を仰け反らせた。
 その反応の良さに驚きつつ、よほど気持ちのいい箇所なのだろうとすぐさま指を擦り付けてみる。
「あんっ、あっ、ああっ……そう、あっ……そうよ、ああっ……そこをそうし、あぅっ……もっと、あんっ……もっとぉっ……」
 指を動かすたびに面白い様に母が悶える。
 たった指先一つでここまで自由に喘がせられている事に、義孝は激しい興奮を感じていた。
(女って……女って面白い……こうするだけで……こんな……何も分からなくなってるみたいに声を出して……)
 それまで感じた事のなかった嗜虐心、征服欲の様な感覚が義孝の心に侵食してきた。
 もっと母を喘がせたい。
 自分の力で母を屈服させたい。
 母に男としての自分を認めさせたい。
 そんな想いが高揚を伴って体の奥底から湧き起こってくる。
(するんだ……もっと……母さんにもっと……)
 母をより喜ばせる事が自分の快楽に繋がると気づいた義孝は、さらに母を喘がせようと指の動きを激しくし、顔を近づけて舌を這わせていった。
「あぅんっ、ああっ、やぁんっ……いいわ、あっ……いいのぉ、あはぁっ……義孝上手よぉっ……」
 母が甘い声を上げながら褒め称えてくるのに嬉しさを感じる。
 舌先に力がこもり、ぷっくりと膨らんできた豆をレロレロと弾く様にしていやらしく舐めていく。
「はぁんっ、あっ、やぁっ……はぐっ、はっ、はぁっ……」
 悶えが激しくなり、母は頭を左右に振ってシーツをギュッと掴んでいる。
 それは童貞の義孝にとってたまらない光景だった。
 この様な姿を見せられては、もう我慢なぞできなかった。
 今すぐにでも股間で猛っている肉棒を押し込みたかった。
「か、母さんっ……俺っ……」
 顔を覗き込む様にして見つめると、母は優しげな表情を浮かべながらコクリと頷いた。
「義孝の童貞を、母さんがもらっていいのね?」
「う、うん……入れていい?」
「もちろんよ……でも落ち付いて、焦ると入らないわ……」
 それは確かにそうなのだろうが、この状況で落ち着いていられる童貞などいるはずがない。
 義孝は肉棒を持つと、慌てて母の膣穴へと近づけていった。
「くっ……」
 だが亀頭の先は秘所を擦るだけで上手く入らない。
 しかもその時の刺激で思わず射精してしまいそうになる。
「ほら焦るから……ゆっくり、落ち付いて……ふふ、入れる前に出したくないでしょう?」
「う、うん……どうしたらいいのかな?」
「母さんに任せなさい……」
 母はそう言うと肉棒を持ち、ゆっくりと腰を近づけてきた。
「ここ……ここにほら、分かる?」
「うん……何か入って、くっ……」
 亀頭の先が柔らかなモノにハマり込んだのが分かった。
「ゆっくり押し込んで……あんっ……そう、あっ……そのまま、ああっ……いいわよ、はぁっ……」
「くぅっ……何か入っ、うっ……これって、ぐっ……」
 一度亀頭の先が収まると、後はスムーズに肉棒が入っていった。
 ズブリズブリと肉を掻き分ける感触が、これまで体験した事のない快感をもたらし、思わず体を硬直させてしまう。
(凄い……くっ……こんなっ……こんなのっ……これが、これが女なんだっ……)
 肉棒が何か気持ちのいい襞の様なものに包まれ、信じられないほどの快楽が股間から湧き昇って体全体に広がっていく。
 そのたまらない快感の波に、義孝は顔をだらしなく緩めてしばらくジッとしていた。
「どう? 初めて女の中に入った感想は? 気持ちいいでしょ?」
「うん凄いよっ……母さんの中って、凄く気持ちいいっ……」
 快感にうっとりとしながら母を見つめる。
 そうすると、今自分が実の母親と肉体的に繋がっているのだという事が実感され、禁断の交わりをしているのだという思いにゾクリとした興奮が湧き起こった。
(俺……母さんの中に入ってる……チンポ入れちゃってるんだ……)
 よもや初体験が母親になるとは思ってもみなかった。
 だが股間から押し寄せる快感は本物であり、これが夢でも幻でもない事を感じさせた。
(親子でしちゃいけないって言うけど……こんな……こんな気持ちいいの……何でしちゃ駄目なんだよっ……)
 母が受け入れてくれなければ、自分はこの快楽をずっと知らずにいたのだ。
 たとえ世間的に許されない行為だとしても、この気持ちの良さの前では意味の無いものだろう。
 もっと母を味わいたい。
 もっと母を貪りたい。
 そんな想いが押し寄せ、義孝の肉欲を高めていく。
「義孝のも凄いわよ。大きくて……ふふ、あんなに小さかった義孝がこんなに大きくなって……母さん嬉しいわ……」
 母が両手を背中に回してグイと引き寄せてくる。
「くっ……」
 すると微妙に肉棒が刺激を受け、義孝は体を硬直させた。
「さ、次は動いてごらんなさい。もっともっと気持ち良くなるから……」
「う、うん……」
 今の刺激でもかなりの快感があったというのに、さらに激しく動いたらどうなってしまうだろう。
 そんなワクワクする思いを持ちながら腰を引いてみる。
「あっ……」
「くぅっ……」
 たまらない快感が体中に走り抜けたと思った瞬間、意識しないにも関わらず、そのまま腰が勝手にピストン運動を開始した。
「うぉっ……くっ……かぁっ……」
 信じられないほどの快感が股間から押し寄せてくる。
 肉棒を包んでいたヒダヒダが蠢き出し、まるで奥へ奥へと引き込む様に吸い付いてきたのだ。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいわ、あっ……いいわよ、ああっ……その調子、やぁっ……」
 母の甘い励ましを意識の片隅で聞きつつ、強烈な快楽に脳を痺れさせながら義孝は腰を振り続けた。
(うぅ……凄い……ああ……女って凄いっ……こんな……こんなの……たまらないよぉっ……)
 動くたびに肉棒が擦れ、快感が背骨を伝わって体中に一気に広がっていく。
 それは肉棒というただ一箇所のみで得たものであるはずなのに、何故か体全体が気持ちの良さに震えていくのだ。
「あぅっ、あっ、あやぁんっ……義孝いい、はぅっ……義孝いいわ、ああっ……義孝いいのぉっ……」
 自分の稚拙な腰の動きでも母は気持ち良くよがっている。
 それが何やら男としての自信を湧き立たせ、義孝はさらに強く肉棒を叩きつけていった。
「ああんっ、あっ、ああっ……激し、あっ……激しいわ、ああっ……激しいのぉっ……あっ、あっ、あはぁっ……」
 己の腰の動き一つですぐ様反応を示す母の姿は、何やら元気をもたらし、押し寄せる快感と相まって激しい興奮を感じさせた。
「あっ、ああっ、あはぁっ……凄いっ、凄いっ、凄いぃっ……やっ、やっ、やぁんっ……義孝凄いよぉっ……」
 これまで聞いた事のない甘い調子で名前を呼ばれるのはたまらなかった。
 母がまるで可愛い女の子の様に見え、そんな状態にしているのが他でもない自分であると思うと誇らしくなってくる。
「あんっ、あっ、ああっ……いいのっ、いいのっ、いいのぉっ……はぅっ、はっ、はぁんっ……」
 キュウキュウと膣が締まり、肉棒を圧迫してくる。
 その強烈な刺激に童貞の肉棒が耐えられるはずもなく、義孝は精を放とうと腰の動きを早めた。
「母さん、くっ……俺っ……もう出すよ、ぐっ……もう出るぅっ……」
「いいわ、あんっ……出しなさい、ああっ……母さんの中に、あぅっ……母さんの中に思いっ切り、やぁっ……」
 母の了承の言葉と同時に膣がさらに締まり、肉襞の蠢きが激しくなった。
 まるで精を吸い取ろうとしているかの様に奥へ奥へと吸い込んでくるのだ。
「くぅっ……もうっ、もう駄目だっ……もう駄目だよぉっ……」
「ああっ、あっ、ああんっ……出して、あっ……出すのよっ……ああっ……出してぇっ……あっ、あっ、あぁああああああああんっ!」
「母さぁんっ!」
 母がギュッと抱きついてきた瞬間、肉棒もガッチリと固定され、それに引き出されるかの様に義孝は精を放った。
 ドピュドピュドピュ……。
 激しい勢いで多量の精液が吐き出されていく。
「あ……はぁ……ああ……」
 それを感じているのか、母の口から甘い吐息が漏れている。
「くっ……ぐっ……くぅっ……」
 腰をガシガシと動かしながら何度も何度も精を放ち、そのたまらない快楽に義孝はうっとりとなった。
 最後の放出を終えると力を抜き、ゆっくり母の体に倒れ込む。
 温かで柔らかな肉が受けとめ、その心地良さに義孝は身を委ねた。
 ハァハァといった母子の呼吸が部屋に響いていく。
「初めてセックスした……感想は、どう……?」
「とっても……気持ち、良かった……」
 嬉しそうに尋ねてきた母に、義孝も満面の笑みを浮かべて答えた。
「ふふ、良かったわ……これであなたも一人前ね。立派な大人よ……」
 母が誇らしげに呟いている。
(そうか……俺は女を知ったんだ……)
 これまで未知の存在だった女体を貪り、その快楽を味わったのだ。
 まだ童貞でしかないであろう友人たちの顔を思い浮かべ、義孝は優越感に浸った。
「今日は義孝にとってまさに成人式ってことね。これからもし恋人ができても、これで慌てずにできるわね?」
「うん……」
 一応返事はしてみたものの、一度きりの経験ではまだ落ち着いてできる自信は無かった。
 恋人になった相手が母の様に優しく導いてくれるとは限らないのだから、慌てて失敗し、嫌われてしまう可能性だってあるのだ。
「どうしたの?……何だか元気ないけど……」
 その事が顔に出ていたのだろう、心配そうに母が声をかけてくる。
「いや、本当に慌てないで出来るかなと思ってさ……」
「安心なさい、回数こなせば嫌でも落ち着くわよ。これから母さんが沢山させてあげるから」
(!……)
 母の言葉に喜びが広がる。
「いいのっ?」
「ええ、好きなだけしていいわよ」
 笑みを浮かべながら聞き返す義孝に、母も笑顔で頷いた。
(すげぇ……母さんとまたできるんだ……それも好きなだけなんて……)
 あまりの事に義孝は嬉しくてたまらなかった。
 何しろ先ほど味わった気持ちの良さを、これから何度も得られるのだ。
 まるで母を恋人か妻にしたかの様ではないか。
(でもそれって……父さんに悪くないかな……?)
 不意に義孝は父に対する申し訳なさを感じた。
 何しろ今も父は、外国で家族のために働いてくれているのだ。
 それなのにその家族が、父を裏切る様にしてまぐわっていては酷すぎるだろう。
「ね、母さん……これってマズくないかな?……その、父さんに悪いと思うんだけど……」
「……」
 義孝の言葉に母は押し黙った。
 そしてしばらくすると、つまらなそうな顔を浮かべて語り出した。
「父さんが単身赴任して一年……これってどういう時間だか分かる?」
「え……?」
「母さんが放って置かれた時間よ……一度も帰って来ないで……母さんを抱いてくれなかった時間なの……これがどういう事だか分かる?」
 義孝は黙って首を振った。
「母さんにしてみればたまらないって事よ……まだまだ女盛りなのに、一年間も抱いてもらえないなんて……辛くて辛くておかしくなりそうだったのっ」
 母の剣幕に驚く。
 それほど欲求不満を溜めていたというのか。
 これまでそんな様子は感じられなかったのだが、おそらく義孝の知らないところで苦しんでいたのだろう。
「だからここであんな声聞いちゃって……それであなたが隣で鼻息荒くしてたもんだから……もう我慢できなくなっちゃったのよ……したくてしたくてたまらなくなっちゃったのっ」
 なるほど、誘惑してきたのにはそういった理由があったのか。
 あまりに強引だった母の筆下ろしの誘いの裏には、息子の知りえない夫婦事情があったという訳だ。
 ある意味義孝は、父のおかげで童貞を捨てる事ができたと言えるのかも知れない。
「そういう事だから、父さんなんか気にしないでもっと抱いてちょうだい……悪いのは父さんなんだから、あなたは気にしないで抱いていいのよ……」
 そうは言ってもやはり抵抗がある。
 確かに父が悪いのだろうが、それは母の立場からの事だ。
 息子の自分としては、それで母を抱いていい理由にはならないだろう。
「まだ遠慮してるのぉ?……もう、気にしない気にしない……母さんを抱いてよぉ……ね、お願ぁい……」
 母は甘える様に頬を擦り付けてくる。
 生の肌にそうされると、くすぐったさと共に微妙な快感が感じられ、ビクンビクンと肉棒が激しく震えた。
「ふふ、やっぱり若いわねぇ……これくらいでこんなに感じちゃって……」
 うっとりといやらしい目で母は肉棒を見つめている。
「ね、いいでしょぉ? しましょうよぉ……どうせ父さんはここにいないんだしぃ……バレやしないんだからぁ……」
 確かにそれはその通りだった。
 ここは旅行先で自分たちを知る人間などいやしないのだから、こちらから言わない限り父にバレる事などありえないだろう。
(そうなんだけど……でも……うっ……)
 躊躇する義孝の意識に、突然気持ちのいい柔らかな感触が広がった。
 まるでそうする事で説得しようとするかの様に母が乳房を押し付けてきたのだ。
(き……気持ちいいぃ……)
 ムニムニと柔らかな感触が感じられる中で、二箇所だけポツンと硬い乳首が擦れてくるのがたまらない。
 さらには体に触れている甘い肉の感触が蕩ける蜜となり、義孝の脳を侵食してまともな思考を奪っていった。
 もう一度この肉体を抱きしめ、自由に貪ったらどれほど気持ちがいいだろう。
 思わず母の悩ましい肉体を見つめ、ゴクリと唾を飲み込んでしまう。
 先ほど再び大きくなった肉棒が痛いほどに勃起し、早く女の中に入れろと急かしてくる。
(そ、そうだよな……母さんはずっと放って置かれて欲求不満なんだ……それを息子の俺が解消してあげて何が悪いんだよ……)
 それに自分は筆下ろしをしてもらったのだ。
 その恩も返さなければならない。
 母が満足できるよう、何度もセックスすべきではないだろうか。
(するんだ……沢山……母さんのために……)
 義孝は、母に恩を返すという事を言い訳にして、父を裏切る行為を容認する結論を出した。
 先ほどと違って冷静さを欠いている今の義孝には、股間から押し寄せる肉欲を抑え、父に対する申し訳なさを優先させる事は不可能だった。
 もはや義孝の頭には、いかに母の肉体を貪るのかといった事しか存在しなかったのである。
「母さん……俺、もっと母さんとしたい……」
 起き上がって母の体を下にすると、甘える様に乳房に頬擦りをする。
「嬉しいわ……義孝が抱いてくれると、母さん凄く幸せな気分になれるの……だから何度でも抱いてちょうだい……」
 いつもの口調の様でいて、色気と甘えの混じった雰囲気がある事に義孝は鼓動を早めた。
 今目の前にいるのは母ではあるが、女でもあった。
 先ほど自分をたまらない快楽の渦に引きずり込んだ悩ましい肉体を持つ女。
 そんな女をまた抱けるのだ。
 激しい興奮が湧き起こり、手が震え出す。
「俺、できるだけ頑張るから……」
 内心の動揺を隠しつつ、落ち着いた感じでそう告げる。
 だが正直な肉体は、もう我慢できないといった感じで形のいい乳房を力いっぱい掴み、激しく揉みしだいていた。
「あんっ……もう、焦りすぎ。こういうのは落ち付いてしないと、あっ……駄目よ……」
 母が可笑しそうに笑いながら手を重ねてくる。
「無理だよそんなのっ。母さんみたいに綺麗でエッチな体を見たら、落ち着いてなんかいられないっ」
 もう自分の欲を誤魔化すのを止めようと思った義孝は、鼻息を荒くしながら起き上がると母の上にのしかかり、浴衣の間からこぼれている豊かな双乳を両手で激しく揉んでいった。
「あっ、あんっ……ありがと、あっ……でも焦ってすると、あんっ……女の子に嫌われちゃうわよ、ああっ……」
「だから慣れて落ち着ける様に、母さんが付き合ってくれるんでしょ?」
 すぐさま甘い声を上げてきた母に満足しながら、さらにもっと気持ち良くさせようと、大きく勃起している乳首に吸い付き、舌先で乳頭を転がしていく。
「やぁっ、あっ、はぁんっ……そう、あっ……そうなのよ、ああっ……母さんが、あんっ……教えてあげるのぉ、ああっ……それいい、やぁんっ……」
 だんだんと快楽に脳が犯されてきたのか、母の口調が甘くなってきた。
 その事に嬉しさを感じつつ、さらに乳房への愛撫を強めていく。
「ああっ、あっ、やぁんっ……いい、あっ……いいよぉ、ああっ……義孝いいのぉっ……はっ、はっ、はぁんっ……」
 母の乳房は最高だった。
 その手に余る量感と、柔らかさ、張りは、義孝の肉欲を満足させるのに十分なものがあった。
(母さんのオッパイって……何でこんなに気持ちいいんだろ……)
 母の乳房を揉んでいるとそれだけで心地良くなり、癒される様な気持ちになるのは不思議だった。
「あっ、あんっ……もう、あっ……もういいから早く、あっ……早くちょうだいっ……義孝の太いのぉっ……」
 母はすでに入れてもらいたくてたまらなくなっているらしい。
 義孝にしても同じであったため、心得たとばかりに肉棒を膣穴へと近づけていく。
(今度は一発で……)
 自力で入れられなければ一人前とは言えないだろう。
 義孝はゆっくり亀頭の先を秘所に付けると、グイと腰を押し進めた。
 するとズブっといった感触と共に上手く亀頭が膣穴に潜り込んでいった。
「あんっ……上手いわ。今度は一人で入れられたわね……」
 母が嬉しそうに褒めてくる。
 それに喜びを感じつつ、義孝はズブリズブリと肉棒を押し込んでいった。
「あっ……うっ……ああっ……」
 ゾリゾリと膣壁を擦りながら肉棒が進み、すぐに全てが収まった。
 そこで一度深く息を吐き出し、そのまま腰を動かし出す。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいわっ、そう、ああっ……その調子よ、やぁっ……義孝いいのぉっ……」
 母が背中に手を回しギュッと抱き締めてきたため、美しい顔が近くに迫った。
 それはすでに快楽に蕩けており、これまで義孝が見た事の無い女の表情を浮かべている。
(母さんも女なんだよな……しかも凄く美人でいい体した……)
 義孝は男として母を見つめ、今自分が極上の女を抱いているのだと誇らしくなった。
 たとえ母親だとしても、素晴らしい女である事には変わりないのだ。
 その優れた相手を自由に貪る。
 それは男として、いや雄として最も幸福な事ではないだろうか。
「あっ、あっ、ああんっ……義孝ぁ、あぅっ……義孝いいよぉ、あっ……義孝いいのぉっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 母の可愛らしい声が耳に響き、聴覚的にも刺激を受ける。
 肉棒は蕩ける様な肉に擦られ、吸い付かれ、たまらない快感を得ていた。
 それはまさに極楽といっていい状況だった。
 ヌメヌメとした温かな襞が肉棒に絡み付き、義孝を最高の快楽へと誘っていく。
「くっ……母さぁんっ……ぐっ……凄いよぉっ……うっ……たまらないっ……」
 幼い頃に戻ったかの様に母に抱きつき、甘える様に頬を擦り付ける。
「義孝気持ちいいのね? あんっ……母さん、あぅっ……義孝が気持ち良くなってくれると、あっ……嬉しいわ、はぁんっ……」
 包み込む様に抱き締められると、体が母の熟れた肌と擦れてたまらない快感を感じる。
 そしてそれは、同時に大きな安らぎと安心感を義孝の心にもたらした。
 母の体の中に入り込んでいると、信じられないほどの心地良さがあったのだ。
「母さんっ……俺っ……俺は母さんの中にいるんだねっ?……産まれる前にいたっ、母さんの中にぃっ……」
 温かな母の肉に包まれていると、覚えてもいない胎内にいた頃の記憶が甦るかの様だ。
「そうよ、あんっ……あなたはここに、ああっ……母さんの中にいたの、あっ……こうして、はぅっ……こうして一つだったのよぉっ……」
 ギュッと抱き締められ、同時に膣内で肉棒も強烈に締め上げられ、その刺激に義孝は体を硬直させた。
(俺は……俺は母さんの中から産まれてきたんだ……俺は母さんの中からぁ……)
 これまでも母親とはそういったモノだという認識はあったが、実感として今初めて己が母の胎内から産まれたのだと理解できた。
 その事が嬉しさと感謝の思いをもたらし、もっと母を気持ち良くさせるのだと腰の動きを激しくしていく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……義孝、あぅっ……義孝、あっ……義孝ぁっ……やっ、やっ、やぁんっ……私の可愛い義孝ぁっ……」
 名前を呼ばれるたびに、母に対する愛情が強まっていく。
 自分は母に愛されている。
 何よりも愛されている。
 何しろ身を持って自分にセックスを教え、快楽を与えてくれているのだ。
 これほど母性愛に満ちた母親なぞいないだろう。
「母さんっ……母さん好きだよぉっ……大好きだっ……俺っ、母さんを愛してるっ!」
 快楽は愛情を高めるものなのか。
 思春期を迎えてから母に「好き」などと言った事は無かったが、こうして快楽を与え合う事で母からの愛情を素直に受け止められる様になったのか、自然とそんな言葉が発せられた。
「母さんも、あっ……母さんも愛してるわ、あんっ……義孝を愛してる、ああっ……世界中の何よりも、ああんっ……義孝を愛しているのぉっ……」
 母の愛の叫び。
 今自分たち親子は一つとなっている。
 心も体も一つとなり、愛情と快楽を高め合っている。
 それは素晴らしい母子愛だった。
 母を愛し、母に愛されるのは何と素晴らしいことか。
 義孝は母の愛に身も心も包まれ、最高の快楽と愛情を味わいながら腰を振り続けた。
「あんっ、あんっ、ああんっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 肉棒が突き込まれるたびに母の柔らかな肉体が震え、豊かな乳房がタプンタプンと揺れ動いた。
 己の一突き一突きが母を喜ばせ、自らの快楽ともなっている。
 セックスとは何と素晴らしい行為だろうか。
 その想いが興奮を呼び、義孝は母の腰を抱える様にすると、グリングリンと捻りながら肉棒を叩きつけていった。
「ああんっ、あっ、あはぁっ……義孝凄い、ああっ……義孝凄いの、あふっ……義孝凄いよぉっ……あっ、あっ、ああんっ……」
 髪を振り乱し、シーツをギュッと握り締めながら母は甘い声を上げ続けた。
「してぇ、あっ……それを、あぅっ……それをもっとぉ、ああっ……それをもっとよぉ、あんっ……それをもっとしてぇっ……あっ、あっ、ああっ……」
 どうやら母はその動きに弱いらしい。
 そう思った義孝は、心得たとばかりにさらに激しく腰を回転させた。
「あぐっ、あっ、あはぁっ……凄いっ、凄いっ、凄いのぉっ……あんっ、あっ、やぁんっ……」
 目から涙を流し、口から涎を垂らして母は義孝の与える快楽に悶え狂った。
 無論それは一方的なものであるはずもなく、母が快感を得ることで膣内の刺激が強まり、またその痴態を見る事で義孝の興奮も高まっていった。
「うっ……俺もうっ……俺もう駄目だっ……母さん出るっ……出ちゃうよぉっ……」
 熟女の悩ましい姿を見せられ、百戦錬磨な膣の蠢きに肉棒を弄ばれては、初心者である義孝がそう長く耐えられるはずもなかった。
 しかし母のため、そして自分のためと、限界近くまで高まった射精感に歯を食いしばり、何とか最後まで快楽を与え、求めようと腰を振り続けていく。
「いいわ、あぅっ……いいのよ、あっ……出しなさい、ああっ……母さんの中に、あんっ……母さんの中に出すのぉっ……」
 母の甘い誘いと、キュウと締め付けてくる膣の蠢きは、経験不足な義孝に耐えられるものではなかった。
 我慢を諦め、一気に射精しようと腰の動きを早めていく。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいわっ、いいのっ、いいぃんっ……義孝、あぅっ……義孝、ああっ……義孝ぁっ……あっ、あっ、ああっ……イくっ、イっちゃうっ、イっちゃうのぉっ……やっ、やっ、やぁああああああああんっ!」
「母さぁんっ!」
 母の絶頂の声に合わせて精を放つ。
 ドピュドピュドクドクドクドク……。
 信じられないほどの量の精液が放出されていく。
「くっ……ぐっ……くはっ……」
 義孝はガクガクガクと腰を動かし、何度も何度も精を放っていった。
「あ……ああ……あはぁ……」
 流れ込む精液を感じているのか、母がぼんやりとした声を漏らしている。
 次々と母の膣に息子の精が注がれていき、やがてそれが終わると、義孝はゆっくり力を抜いた。
 母の柔らかで温かな肉体に身を任せ、荒い呼吸を繰り返しながら傍にある美しい顔を見つめる。
 母はうっとりとした何ともいやらしい表情を浮かべており、それを見た瞬間、すぐさまムクムクと肉棒が硬く大きくなった。
「母さん……」
「ふふ、いいわよ……」
 皆まで言わずとも母は了承の返事をした。
 その事に母との親子としての繋がりを感じつつ、親子としては許されない繋がりを持とうと肉棒を膣穴に近づけていく。
「あぅんっ……あっ……はぁっ……」
 ズブリズブリと肉棒が入り込むと、再び母と一体になれた事が実感されて嬉しくなってくる。
「いくよ、母さん……」
「ええ……あっ、あっ、ああんっ……やっ、やっ、やぁっ……」
 腰を動かし出すとすぐに母が甘い声を上げ、それを心地良く聞きながら義孝は激しく腰を振っていった。


「ああんっ、あっ、あやぁんっ……はっ、はっ、はぁっ……」
 四つんばいになった母が髪を振り乱し、腰の動きに合わせて頭を仰け反らせている。
 窓の外はだんだんと明るくなってきていた。
 夜が明けたのだ。
 あれから義孝はずっと母を抱いていた。
 もう何度精を放ったのか覚えていない。
 いくら射精しても満足できず、肉棒もそうした精神に合わせるかの様にすぐ回復したのだ。
 母も義孝のその状態を喜び、何度も体を求めてきた。
 親子はまるで何かに取り憑かれたかの様に、ずっとお互いの体を貪っていたのである。
「あんっ、あんっ、ああんっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
 背後から量感のある乳房を揉みしだき、乳首をクリクリ捻ると母が可愛らしい声を漏らす。
 それがたまらなく興奮を誘い、自然と腰の勢いが強くなった。
「ああんっ、あっ、あはぁっ……激し、あっ……義孝ぁ、あぅっ……激しいよ、ああっ……激しいのぉっ……」
 耐え切れない様に腕がガクリと崩れ、母は上半身を布団に付け、尻を高く上げる姿勢をとった。
 それに満足な思いを持ちつつ、さらに母を悶えさせようと腰を回転させて肉棒を叩きつけていく。
「あはぁっ、あっ、ひゃぁんっ……それ、あぐっ……それいい、あっ……それいいのぉっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
「これがいいのっ?……こうっ?……母さんこうかいっ?」
 腰をグリングリンと回転させ、まるで貫こうとするかの様な勢いで肉棒を突き込んでいく。
「はやぁんっ、やっ、はぁっ……そう、あっ……そうよ、ああっ……それなのぉっ……あんっ、あんっ、ああんっ……」
 シーツを手元に引き寄せ、頭を左右に振りながら母は悶え狂った。
(母さん、気持ち良さそうだな……)
 義孝は股間から押し寄せる快感に身を任せながらも、冷静に母の痴態を眺めていた。
 もう何度こうした母を見ただろう。
 女として自分に甘え、快感にむせび泣く母。
 それはつい数時間前までは絶対に信じられない姿だった。
(女ってのは、変わるもんなんだな……)
 今まで知っていた母とは全く異なるその様子に義孝はずっと驚いていた。
 目の前で悶え喘いでいる姿と、普段との落差があまりに激しすぎたのだ。
 それはとても同一人物とは思えないものだった。
(いや違うか……元々母さんはこうなんだよ……)
 息子の前では母親の面しか見せていなかっただけで、相手が男となれば女の部分を見せるのだ。
 それを自分は知ってしまった。
 本来息子ならば一生知るはずもない、母の女の面を……。
 その事にゾクリとする様な快感を感じながら、腰の動きを一旦止め、正面向きに体勢を直す。
 今母がどんな顔をしているのか見てみたくなったのだ。
 息子に貫かれ、喘ぎ、女をさらけ出している母の顔を……。
「あ……あぁ……はぁ……」
 甘い吐息をもらしながらゆっくりと母が振り返り、こちらにぼんやりとした視線を向けてくる。
(!……)
 その顔が目に映った瞬間、義孝の体に震えが走った。
 長時間に渡る快楽の蜜が脳を蕩けさせてしまったのではないかと思えるほどだらしなく緩んだそれは、湯気の様に立ち上る色気と悩ましさにより、男を誘うフェロモンに満ち溢れた、とてつもなくいやらしい顔になっていたのである。
 それはまさしく、淫靡で淫猥な、女の顔そのものだった。
「あぁ……よしたかぁ……」
 ジワリと染み入ってくる様な甘さと媚のこもった声で母が呼びかけてくる。
 それはもはや母親ではなかった。
 ただの女、いや快楽に染まった雌だ。
 そして飽きる事なく性交、いや交尾を繰り返す自分たちは獣だった。
 血の繋がった母親の肉を貪り、息子の肉を取り込もうとする行為は、まさに獣という言葉がピッタリだったろう。
(そう、俺たちは獣だ……オナニーを教えられたら死ぬまで繰り返す猿みたいに……セックスが止められないっ)
 ズブっと、改めて肉棒が産みの母親の肉に突き刺さる。
「ああんっ……いいわぁ……義孝のぉ、太くて硬いのぉ……」
「母さんのここだって……チンポが蕩けそうなくらいに気持ちいいよ……」
 母の媚びのある声に答えながら、押し寄せてくる快感に頭を仰け反らせる。
「義孝ぁ……激しくね、激しくよぉ……母さん激しくして欲しいのぉ……」
 幼女の様な口調でおねだりしてくる母に笑いかけ、望み通り激しく肉棒を出し入れし始める。
「あぅっ、あっ、あんっ……凄い、あっ……いきなり、ああっ……義孝凄いぃんっ……」
 腰の動きに合わせて豊満な胸がブルンブルンと揺れ動く。
 それを両手で掴み強く握り締めながら、義孝はさらに腰の振りを早めていった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……いいっ、いいっ、いいぃっ……義孝いいのぉっ……そうっ、そうよっ、そうっ……ああっ、あっ、あやぁんっ……」
 母の悶えが激しくなるのに伴い、膣の締め付けもキツクなっていく。
 肉棒に吸い付き、精を吐き出させようとしてくる膣襞の蠢きに、義孝は精を放ちたくなった。
(母さんの中に……また……出すんだ……)
 それはもう何度も繰り返している行為だった。
 だがある時から義孝は、己のしているのが問題のある事だと気づいていた。
 それまではセックスにしか意識が向いていなかったのだが、胎内に精を放つという事は、相手を妊娠させるかも知れないのだ。
 無論、知識として以前から知ってはいたが、実際に女体の中に精を放った事で実感を得たのである。
 胎内に精を放てば妊娠する。
 それはあまりに重いことだった。
(このまま出したら……母さんは妊娠するかも……)
 いや、もう数え切れないほど胎内に射精してきたのだから、すでに妊娠していてもおかしくはない。
 その事に義孝は恐怖を感じつつも、それとは別にとてつもない興奮を感じていた。
 実の母親を孕ませる。
 それは何と甘美な響きだろう。
 実際にそうなってしまったら大変な事だと分かってはいても、いやそれゆえか、母の胎内に自分の子種を注ぎ込む行為に、義孝はたまらない快感を感じてしまっていたのである。
「母さんっ……俺っ……もうっ……もう出るっ……もう出るよっ……」
「いいわ、ああっ……出して、あんっ……出すのよっ……思い切り、あぅっ……出してぇっ、ああっ……出すのぉっ……」
 母もその事が分かっているのかどうなのか、射精を告げるとそれまで以上に興奮が高まっている様に見えた。
「あんっ、あんっ、ああんっ……義孝の、あっ……義孝の熱いの、やぁっ……義孝の熱いのぉっ……あっ、あっ、ああっ……ちょうだい、あはぁっ……母さんの中に、あぅっ……母さんの、あっ……母さんの中にぃっ……やっ、やっ、やぁあああああああんっ!」
「母さんっ、母さんっ、母さぁんっ!」
 ドピュドピュドクドクドクドク……。
 絶叫と共に義孝は精を放った。
 もう何度目か分からないほど射精しているにも関わらず、多量の精液が母の胎内に注がれていく。
「あ……ああ……よしたかのぉ……せいえきぃ……はぁ……あかちゃんがぁ……」
 射精の快感にボンヤリとする耳に、母の吐息交じりの声が響いた。
(母さん……やっぱり分かってる……)
 やはり母は妊娠を意識していた。
 そして分かっていながら息子の精液を受け続けている。
 一体どういうつもりなのか。
「くっ……うっ……ぐっ……」
 だがその想いも、押し寄せてくる快楽の前に薄れていった。
 母の思惑はどうあれ、すでに沢山胎内に放ってしまったのだ。
 今更気にしても仕方がないだろう。
「くっ……はぁっ……」
 最後の射精を終え、脱力した義孝はゆっくりと母の体に身を任せた。
 ハァハァと荒い呼吸を繰り返しながら、体の下にある母の温かで柔らかな肉の感触にうっとりとなる。
「義孝ぁ……良かったわよぉ……」
「俺も……凄く気持ち良かった……」
 母子は微笑み合いながら、どちらからともなく抱き締め合うとゆっくり唇を重ねた。
「んっ……んんっ……んふぅっ……」
 舌を絡め、口内を擦りながら、顔を左右に入れ替え熱いキスを繰り返す。
「んっ、んっ……んふぁっ……ふふ、キスも上手になってきたわね……もう立派な男よ……母さん嬉しいわ……」
 母に褒められ、義孝はくすぐったい様な喜びに包まれた。
 そのまま甘える様に柔らかな胸に頬擦りし、その肉の感触にうっとりとなる。
 母の手が頭に添えられ、優しく撫でてくるのが心地いい。
 こうしていると幼い頃を思い出し、義孝は幸せな気分になった。
「それにしても……義孝のこれって、どうしてこんなに気持ちいいのかしらねぇ……」
 不意に母が肉棒を掴みながら呟いた。
「え? 俺のって何か違うの?」
「う〜〜ん、見た目は変わらないんだけどね。一旦入れられると……こう、なんていうのか……凄いのよ」
 母は肉棒を微妙にいじりながら笑っている。
「何でだか分からないんだけどね……やっぱり息子のだからなのかなぁ……凄くピッタリハマる感じで……入れられてるだけでたまらないの……それに義孝に抱かれてる、義孝とまた一つになってるって思うと嬉しくてしょうがないし……」
 つまりは肉体的にも精神的にも凄まじい快楽があるという事だろうか。
 義孝には比較対照がないため判断できないのだが、母にとって息子である自分との交わりは最高のものであるらしい。
「ふふ、また大きくなった……」
 喋りながらいじられていたため、いつの間にかすっかり回復した肉棒を握り締めながら母は嬉しそうに笑った。
「ね、もう一回しよ?……もう朝だけど、あと一回……いいでしょぉ?」
 あれだけしたというのにまだヤりたりないと言うのか。
 義孝は母の性欲の強さに唖然とした。
 そうは言っても、自分も母を抱きたくなっているのだから人の事は言えなかった。
 どうやら自分も母の血を受け継いでいるらしい。
 父は淡白なのだからそうとしか思えないだろう。
「分かったよ……じゃ、あと一回だね?」
「うふんっ……だから義孝って好きよ……」
 母が嬉しそうに抱き締めてくる。
 そのままゆっくり上になる様に体を動かし、肉棒を母の膣に押し込んでいく。
「あぅんっ……ああ……やっぱりいいわぁ……こうしてるだけでたまらないぃ……」
 母の熱い吐息が漏れる。
 確かに義孝にしても、母の中に入っただけで蕩けそうな気持ちの良さを感じていた。
 これがもし母とのセックスでしか味わえないのだとしたら、他人とする気などとてもではないが起きないだろう。
 初めて味わった女体が母親だったゆえの不運なのか、それとも幸運なのか。
 義孝はそんな事を思いながら、腰をゆっくり動かしていくのだった。 


 あれから一年が経った。
 その間母子は、毎日の様にお互いの体を貪っていた。
 義孝にしてみれば、あれは旅先での夢、二十歳になった思い出として終わるはずだった。
 無論、母の肉体に未練が無いと言えば嘘になったが、それでもやはり母子で交わるなど良くない事だと思ったのだ。
 しかし母の方は違っていたらしく、旅行から帰ったその日の夜、抱くように求められた。
 誘惑されてしまえば逆らえないのが男の性。
 しかも嫌というほど母の肉体に慣らされてしまったゆえか、淫靡に囁かれながら触れられるだけで一物が勃起し、落ち着かない衝動に支配され、気が付けば母を押し倒していたのだ。
 初めのうちは世間体や父に対する申し訳なさから母との行為を否定していた義孝だったが、毎日母を抱いていくうちにそういった感覚も次第に麻痺していった。
 今では自ら母を求め、一人の女として愛する様にまでなったのである。
「あっ、あっ、ああんっ……いいわ、あぅっ……いいのっ、ああっ……義孝いいっ……」
 義孝が胡坐をかき、その上に母が座る形で二人はまぐわっていた。
 目の前で髪を振り乱しながら涙を流して悶えている母を見ていると、征服欲が刺激されて気分が良かった。
「あんっ、あっ、あはぁっ……義孝いいのぉ、あっ……凄いわぁ、あぅっ……もっとぉっ……あっ、あっ、ああんっ……」
 母は背中に手を回しギュッと抱きついてきながら、爪を立て、肩に噛み付いてくる。
 その事に痛みを覚えつつ、そこまで感じさせている己を義孝は誇らしく思った。
「あっ、あっ、ああっ……いいっ、いいっ、いいぃんっ……あんっ、あんっ、ああっ……響く、あっ……響くのぉっ……義孝のが響くぅっ……」
 腰を強く突き上げると、母は頭を仰け反らせた。
 あまりに勢いが良かったため、そのまま後ろに倒れてしまう。
「ね、突いてぇ……上になって、思い切りぃ……思いっきり突き込んでぇ……」
 悩ましげな表情をしながら、幼女の様な口調でおねだりしてくる。
 それに笑って答えつつ、母の腰を抱えていきなり凄まじい早さで肉棒を叩きつけていく。
「あはぁっ、あっ、あぁんっ……凄いっ、凄いっ、凄いぃっ……やっ、やっ、やぁっ……」
 豊かな乳房がブルンブルンと揺れまくり、長い髪がバサバサと乱れる。
 母の目は虚ろになり、口からは涎が垂れまくった。
「あんっ、あんっ、あはぁんっ……激し、あぅっ……義孝激しいぃ、あんっ……義孝激しいよぉっ……はぅっ、はっ、はぁっ……もう駄目、ああっ……もう駄目よ、あっ……もう駄目なのぉっ……」
 義孝は絶頂に近い母に合わせようと腰の動きをさらに強めた。
 キュウキュウと膣が肉棒を締め付け、激しく吸い付いてくる事で射精感が高まっていく。
「やっ、やっ、やぁんっ……義孝っ、義孝っ、義孝ぁっ……はぅっ、はっ、はぁっ……母さんイっちゃう、あっ……母さんイっちゃうの、あんっ……母さんイっちゃうぅっ……あっ、あっ、あぁああああああああんっ!」
「うぅっ、うぁっ!」
 母の絶叫に合わせて精を放つ。
 ドクドクドクと、凄まじい勢いで精液が母の膣に注がれていった。
「あ……はぁ……あぁ……」
 甘く漏れる母の吐息を心地良く聞きながら、義孝は何度も何度も精を放っていった。
 しばらくして最後の射精を終えると、ゆっくり母の体に身を預ける。
 ハァハァといった母子の声が部屋に響いた。
「ああ……よしたかぁ……良かったわぁ……」
「俺もだよ……母さんは……やっぱり最高だね……」
 お互いを褒め称え、唇を重ねて舌を絡ませ、口内を刺激し合う。
「んっ、んんっ……んはぁっ……ね、もう一回しましょ……明日は休みだし、沢山できるんだか……」
 そこまで母が言いかけた時だった。
 突然部屋の隅から大きな泣き声が発せられた。
「あらあら、起きちゃったわ……もう、しょうがないわねぇ……」
 母はそう言いながら起き上がると、泣き声がしている場所まで近づいていく。
「ほらぁ、ちょっと待ってねぇ。すぅぐオッパイあげましゅからぁ……」
 幼稚な言葉使いになってそこにある物体を抱きかかえる。
 それは生後数ヶ月の赤ん坊だった。
 母は乳房を近づけて赤ん坊の口に乳首を押し付けている。
 すると赤ん坊は泣くのを止め、満足げに母乳を飲み始めた。
「はぁ〜〜、しかし赤ん坊ってのは大変なんだなぁ……俺もこんな感じだったの?」
 一連の様子を眺めていた義孝は、赤ん坊が泣き止んだ事にホッとして息を吐き出した。
「そりゃそうよ。赤ちゃんってのはみんな同じだからね。あなたもこうしてしょっちゅうオッパイ欲しがったんだから……って、今もそれは変わらないわね。ママのオッパイ吸うの好きだもんねぇ」
 母は可笑しそうに笑っている。
「そりゃしょうがないだろ。大体母さんが最初に吸わせたんだぜ……」
「でも吸いたかったでしょ?」
「そうだけど……そういや何で男はオッパイ吸いたがるのかなぁ……」
「いつまでもママに甘えたいからじゃない?」
「それを言われると何も言い返せない……」
 親子は楽しく笑い合った。
 母の手に抱かれている赤ん坊。
 それは義孝の子だった。
 避妊せず、常に胎内に射精していた結果、当然のごとく母は妊娠した。
 本来ならば父にその事が知られて大問題となるところだったが、実際そうはならなかった。
 実はあの旅行から帰ってしばらくして、父が浮気をしていた事が発覚したのだ。
 勤務先の外国で知り合った女性と愛し合う様になり、その女性が結婚したがって母に離婚するよう求めてきたのである。
 一度は烈火のごとく怒った母だったが、その頃にはすでに義孝の子を身ごもっていたため、これ幸いと離婚に踏み切った。
 生活的には慰謝料を得た事と義孝が就職していた事もあって特に問題は無く、そのまま住んでいた家を引越し、新たな地で母子は夫婦として暮らし始めたという訳だった。
 無論、戸籍上は親子でしかないのだが、普通に暮らしていれば分かるはずもなかった。
 それに子供にとっては義孝が父親であるのだから、両親となって育てる方がいいだろうと二人で決めたのだ。
(しかし美味そうに吸ってるよなぁ……)
 母に抱かれ、勢い良く乳を吸っている赤ん坊を見つめていると、その元気のいい姿を微笑ましく思うのと同時に、何やら母を取られた様な気分になってくる。
 何しろこれまで母の乳房を自由にしていいのは自分だけだったというのに、今では赤ん坊がまるで己のモノだと言わんばかりに吸い付いているのだ。
 そんな様子を見ていると、おかしな事だと思ってもつい嫉妬してしまうのである。
「母さん……俺もオッパイ吸っていい?」
「え? 何よやだ、赤ちゃんになっちゃったの?」
 突然の義孝の言葉に、母は驚いた表情を浮かべている。
「だって何か悔しいんだもん。母さんのオッパイは俺の物なのにさ……」
「ふふ、パパがあなたに嫉妬してるわよぉ」
 母は赤ん坊に楽しそうに話しかけている。
「嫉妬でもいいよ。ね、吸わせて……」
 傍まで行って顔を近づける。
「しょうがないわねぇ。もう、大きな赤ちゃんなんだから……」
 母は苦笑しつつも、義孝が吸いやすい様に体を動かしてくれた。
 少し辛い体勢になりながら、何とか上手く乳首に口を付けてチュウチュウ吸ってみる。
 すると甘い味のする液体が口の中に広がった。
(変な味だなぁ……)
 昔自分も飲んでいたはずの母乳を味わいながら、義孝は何やら懐かしい気分になった。
 いつもセックスが終わる頃に得ている安堵感。
 母に包まれている安らぎを感じたのだ。
「やっぱり母さんは、俺の母さんだね……」
 甘える様に抱き付きながら、幼い頃に戻った様な気持ちで囁く。
「そうよ……いつまでも私はあなたの母親なんだから……」
 母も嬉しそうに、優しく語り掛けてくる。
 セックスを繰り返すうちに、母に対しては女としての意識も強くなっていたが、根本的な部分でやはり自分は母の息子でしかないのだ。
 その事を考えると、何やら感慨深い想いが押し寄せてくる。
(母さんとの子供か……)
 母親と息子の間に産まれたこの赤ん坊は、果たしてどんな人間に成長するのだろう。
 義孝は目の前で乳を吸っている赤子の姿を見つめながらそんな想いを抱いた。
 父親として、幸せになって欲しいものだと願いながら……。












あとがき

 二十歳のお祝いって事で、母親に大人にしてもらう話でした。
 これは「年齢的に大人になった息子を、母親が肉体的にも大人にする」という設定を思いついて書き始めたのですが、単に母親との関係だけではなく、父親への裏切りの思い、妊娠、出産という状況まで展開できたので良かったですね。

 今まであまり父親って意識してなかったんですよ。
 本来母子相姦は母親にとっては浮気ですし、息子にとっては不倫という事になる訳ですから、そこら辺の背徳感を意識したら面白いと思うんですよね。
 まあ、視点が息子の方なので、裏切っているという感覚はあまり持てなかったのが残念なんですけど、やはり不倫は浮気に比べて「いけない事をしている」という感覚が弱い気がするので仕方ないですか。
 今度は浮気的なものを書いてみますかねぇ。

 それから赤ん坊については、やはり近親相姦の罪的に一番のポイントであると思ったのでやってみました。
 これまでも妊娠や、大きくなった子供としては描いてましたけど、赤ん坊が出てくるのは無かったんですよね。
 許されない肉体関係の結果として産まれる赤ん坊の存在は、罪の意識を強く感じさせるのでいいと思うのですな。
 まだ人間性がないゆえに、物体として罪を現している様に感じられるというか。
 快楽に流されて交わったけれど、その結果には一つの生命の誕生という重いものが待っており、重いゆえに背徳感も増すという効果がある様に感じました。

 ま、これは別に近親相姦に限らず、普通の男女の関係でも言えることなので、皆様避妊には気を配るようにいたしましょうぞ(笑)
(2005.12.3)



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