妊娠前期編

妊娠したのは冬でした。12月末だったし 年明けてからでいいかぁ と 1月入ってから 確認に行くはずが、まぁ つわりの来るのの早い事早い事。確認に行くまでもなく 妊娠したのは確実でした。2歳半離れてお姉ちゃんがいるのですが、今回の妊娠は  まず つわりがひどかった。結局7ヶ月まで ゲーゲー 吐いてたし、産むまで、白いご飯や おみそ汁は 食べも作りも 出来ませんでした。コーヒーの臭いと煙草の臭いは それを 持ってる人を殴り倒しに行きたいくらい気分の悪い物でした。 もともと コーヒーなんて だぁぁぁぃ好きで一日5はいも6杯も 飲んでたって言うのに・・・・。

3ヶ月にはいった ある お昼間のことです。ころん と 妊婦はリビングで、うたた寝を してると 
ざぁ〜〜〜 っと 音が聞えてきそうな位 突然 出血したのでした。 「ああ だめになっちゃった・・・」と すぐ思っちゃう位すごい出血で、それでも そろそろと  這いずって(立つとまた”ざぁ〜〜っと”きそうで、)電話の所まで行き、 夫に電話で説明して、帰ってきてもらい私は病院に行く支度をしてたのですが、 じっくり考えると泣いてパニックになっちゃいそうなんで、ひたすら事務的に淡々と 身支度していました。長女も連れて車に乗り込んで病院に着くまでの30分間も  できるだけ他人事のように夫に事情を報告しながら・・・・・ 出血は車の中でも止まらなく、座ってると”じゃあじゃあ”といった勢いで出てくるので、 シートを倒してバスタオルを何枚も腰に巻いて力を入れないようにして・・・・

それでも病院に着いたときには分厚いバスタオルが絞れるくらい濡れて 羊水全部出ちゃったかな?と思ってしまいました。

 病院に着いて 夫と娘には車の中で待っててもらい看護婦さんに 抱きかかえられるように診察室に入っていきました。 内診したり心音聞いたり お腹触ったり そして 内診台に寝た状態で エコーを撮っていた先生が
「大丈夫ですよ」と言ったとき ふぁ〜〜〜っと 体の力が抜けて(あっ私緊張しまくってた・・)と気づいたのでした。

それでも その後先生が「2人とも」と言ったのは聞き逃しませんでした。
「はぁ?」と問いかける私に 「言ってなかったっけ?双子ちゃんだよ。二つ部屋がちゃんとあるし」
聞いてないぞぉ????聞いてないぞ!!!!
何だってぇ!?!?!?!

と 私はここで初めてパニックになったのでした。

「旦那さんに説明するから連れてきて。」と言われて、先生が説明するから 私はしなくていいか〜 と 自分はもう流産の心配がなくなって安心してるもんだから  ただ夫を呼びに車まで行ったのですが、夫はちがう。  先生はきっと 流産の宣告をするもんだと 覚悟して診察室に入ったらしい。先生の口から出た言葉は 「
双子ちゃんです。おめでとう。覚悟や用意がいるから しっかり準備してください。」と  思ってもいないことを言われ 夫は しばし 茫然自失状態に陥っていました。

後で(夫に)怒られたのは言うまでもありません。



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