■ 使用済み!? BELL-14 用にということでお預かりしていたミゼット判 KIKUFILM。 使ってみようと箱と包まれていた銀紙を開ける。 すると、何故かテープで留められたフィルムと撮影済みの文字が。 「んっ、これって撮影済み?」 それならばという事で早速現像開始。 当然、現像データなど無いので D-76 (1:1) の 20度 / 9分30秒 で実施。 水洗を終えたフィルムをそ〜っと覗いてみると… なんと、像が見えるコマが数個確認できます! 箱に DEC-1956 と書かれていたので撮影後 50年は経過してるのかな? 1枚目などは、立派な建物の前を通過していく路面電車。 さらにその手前を歩く人物の後姿を写していて非常にいい感じです。 日本ではない雰囲気がありますが、誰がどこで撮ったものなのでしょうか。 もしも、この写真を撮った方が確認でき、ここでの掲載を希望しない。 という事があれば対応しますので連絡ください。 また2次利用等もご遠慮ください。 ■ フィルム・カッター 一本だけあったフィルムが撮影済みだったので新規フィルムを用意せねば。 という訳で色々考えてみました。 「フィルム・カッタ〜!」 <-- 大山のぶ代さん風に 板を2枚用意し、1方に 35mm 幅で上げ底 (下げ底かな?) を施します。 この板に 16mm 幅でカッターの刃を埋め込みます。 現物のフィルムは 16mm よりもほんの少しだけ幅広のようです 同時に 120 フィルムの裏紙を貼って傷防止処置も施しておきます。 ダブルパトローネ状態としたフィルムを作成した部品で挟みクランプで固定。 カッターの刃の向きに注意ね あとは暗室で空のパトローネ側にフィルムを巻き取ればカット完了! の筈だったのですが… カッターの刃の埋め方の問題なのか、なかなかカットできませんでした。 要改善です。 これを裏紙に巻けばミゼット判フィルムの出来上がりです。 ちなみに裏紙は実測値で、 ・幅 17mm 、全長 355mmの10枚撮りで、フィルム自体は、 ・幅 16mm の全長 170mmになります。 現像は 「メビウスの輪方式」 でやってみました。 これは乳剤面が重ならないようにひねった状態でフィルム端をテープで貼り付け。 それをリール無しでそのままタンクに入れて現像という方式です。 ちなみにこの手法は超有名サイトで書かれていた方法そのままです。 いつもながら貴重な情報提供ありがとうございます。 ■ おまけ せっかく作成したフィルム・カッターですが、どうも作業性がいまひとつ。 という事で簡易版も作成しました。 単にカッターの刃を 16mm 間隔で2枚固定しただけのものです。 これを使い暗環境下で定規に沿わせてフィルムをカットするだけ。 カットが必要な全長が短い場合 (今回は 170mm) はこっちの方が簡単かな。 |