Last Update 25-FEB-2006
イルフォード SPORTI 4
ILFORD Sporti 4
ILFORD Sporti 4

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

彩織さんより預いちゃいました。
常々ベスト版のカメラが欲しいと思っていたのですごく嬉しい!
本当にありがとうございます。


整備
特に機能的な問題はなさそうです。
が、時たまシャッター切った後の戻りが悪いので分解してみることに。
ボディーと分離
フィルム室からネジ4本を外すと簡単にこの状態へ。

後ろから触れる部分は特になかったので前からアクセス。
ネジ2本でカバーを外し、更にネジ3本を外すとシャッターとご対面。
バラバラ
埃を落として注油してみると大分良くなったものの、やはり時折引っかかる。
ヘタり気味のバネを交換しようかと思ったんだけど、ちょうどいい物が無い。
で、結局そのまま戻しちゃいました (笑)
別に致命的な問題って事ではないからね <-- 出た! いつものいい加減


詳細
単速エバーレディーシャッターの固定焦点。
絞りは Sunny と Cloudy の2段。
レンズは1枚で、フィルムレールの歪曲有り。
こんな感じだけどその他判る情報は、
ILFORD Sporti 4 (Made in Western Germany)
レンズ  :DACORA Kamerawerk Subitar Lens (焦点距離不明)
シャッター:不明 (1/60 程度かな?)
絞り   :不明 (F8、F16 ぐらいかな?)
まあ細かなところを気にするカメラではないのでこれで良いのだ。


フィルム
ベスト版ですから 127フィルムを使用します。
これは 120より幅が狭く、細軸スプールのフィルムです。
ほぼ生産中止状態のフィルムと言ってもいいのでしょうが、
efke あるいは maco 等、1部海外メーカーでは生産継続中のようです。
efke
efke R 100! (期限切れ)
なんと、ここで押入れから出てきた謎の青いタヌキがこんなものを
不思議なポッケ万歳!
(本当は彩織さんからの頂きものです、ありがとうございます)


使ってみる
ファインダーに接着剤が付いた跡が残っている。
過去触られた際に下の黒い板を付け直した時のものなのかな?
このせいでちょと見難くなっていますが、まあどうこういうような事ではないか。
試写
efke R 100 D-76 (1:1)
周辺の流れは HOLGA っぽい。
う〜ん、なかなか楽しめそうですこのカメラ。
ちなみに、
現像用リール
このリールは 135, 127, 120 の3種が使えます。
実は今回、カメラ、フィルム、現像タンク全て彩織さんからの頂きものだったりして。
つくづく他人任せだな〜


おまけ
定常的に手に入らないフィルムですから、自分で作成する手法も確立しないと。
ってことで自分で 120 フィルムを切り出してみることに。
フィルムカッター (数万円!) もある様だけどこれはちょっと値段が…
120 カメラを使用した自作フィルムカッターを作成された方の情報も発見。
頭良いですね〜
で、私も真似して自作カッターを考えたんですが…
とりあえず、このまま切ってみたら?
という無謀な考えがムクムクと沸き上がってきたので早速実験。
カット
印を付けた幅に合わせて慎重にカッターの歯を走らせる。
少しづつ作業を進めカッターの歯がスプールに届いた感触を得たらカット終了。
後は露光しないようにダークバック中で 127 スプールに巻き替えるのみ。
周囲に光線漏れが…
Fuji NEOPAN 400 PRESTO D-76 (1:1)
やってみると判りますが、この手法だと巻き替えが2度発生します。
一旦すべて巻上げてから作業すべきだったかな。

カッターのこういう使い方はちょいと危険度が高いかも。
真似する人もいないでしょうが、する場合は怪我に充分注意してください。
それと、カットは明室での作業になりますから露光の可能性はかなり高いです。
「大事なものを撮ったのに真っ黒だった!」
な〜んてことを言われても責任とれませんので、そこんとこよろしく。

さらに、書き忘れが…
赤窓式なので裏紙にあらかじめコマ番号を振っておく必要がありました。
今回は面倒なので1度だけ巻き替えて、645 の番号を使用しています。
(コマ間隔が同じなので、ただしフィルム端のテープの張替えは必要)
だもんで、16 〜 1 への逆算カウンターになったのでした。

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