Last Update 18-JUN-2005
コダック レチナ
Retina1?
Kodak Retina 1?

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

またまた彩織さんから頂いちゃいました。
本当にありがとうございます。

状況確認
本革 (多分) が貼ってあるんですが、相当くたびれてます。
トップ部もエポキシで修復した跡があるし。
あちこち、渡り歩いてきたカメラなんでしょうね。

前蓋をポコッと開けるとレンズが出てきます。
カラート 同様 135 の蛇腹機です。
蛇腹にはピンホールが開いていたようですがゴム系の物で修復済み。

シャッターはスローがまるっきり駄目ですね。
という訳で早速分解。
レンズ前群はそのままネジれば外れます。
続いて kodak と書かれた銘板を外して、その下の豚鼻ネジを半回転すると、
シャッター
ご対面。
時折スローが飛んじゃいますが、洗浄、注油でなんとか実用可能な状態へ。


フィルムカウンター
ファインダー横の2本のレバーに悩む。
レバー
右側のレバー 「2」 は撮影時 「A」 で、巻戻し時に 「R」 にする。
というのは、すぐ判りましたがもう1本のレバー 「1」 が?

135 のカメラなので当然1コマ巻上げ毎に巻上げがストップします。
この巻止め解除用のレバーでした。
(フィルム入れないと連動しないから気付かなかった)
しかもこの解除動作でフィルムカウンターが1つ進みます。
なるほど、よくできてますね。


調査
一口にレチナといっても色々あるので調べてみる。
かなり、古い機種であることは間違いないのですが…
ピッタリ同じものは見つからないですね。
戦前タイプで似たものはそこそこヒットしますが、少し違ってます。
どれを見てもレリーズボタンがボディー側についているんだよね。
こいつはボディーと連携してないんだけどな〜

という訳で詳細情報をば、
レンズ:Retina-Xenar f3.5 F=5cm Schneider-kreuznach
シャッター:COMPUR T, B, 1, 2, 5, 10, 25, 50, 100, 300
絞り:f3.5〜f16

目測ピント合わせ、セルフコッキングなし
レリーズはシャッターに付きボディーとの連携なし
巻止め解除でフィルムカウンターがアップ
これっていったい何型?


使ってみる
早速、試写後の現像をしてみるものの…
「ありゃま、真っ黒」
慌てて懐中電灯を使って光線漏れをチェックしてみる。
と、蛇腹の根元部分に大穴発見! やれやれ
黒いゴムのシーリング材で簡易修復の後、再試写。
試写
Fuji NEOPAN 100 ACROS D-76 (1:1)
ほぼ、光線引きはなくなったものの蛇腹の状態は不安なままです。
作り直してやれればいいんだけどね、蛇腹。

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