またまた彩織さんから頂いちゃいました。 本当にありがとうございます。 ■ 状況確認 本革 (多分) が貼ってあるんですが、相当くたびれてます。 トップ部もエポキシで修復した跡があるし。 あちこち、渡り歩いてきたカメラなんでしょうね。 前蓋をポコッと開けるとレンズが出てきます。 カラート 同様 135 の蛇腹機です。 蛇腹にはピンホールが開いていたようですがゴム系の物で修復済み。 シャッターはスローがまるっきり駄目ですね。 という訳で早速分解。 レンズ前群はそのままネジれば外れます。 続いて kodak と書かれた銘板を外して、その下の豚鼻ネジを半回転すると、 ご対面。 時折スローが飛んじゃいますが、洗浄、注油でなんとか実用可能な状態へ。 ■ フィルムカウンター ファインダー横の2本のレバーに悩む。 右側のレバー 「2」 は撮影時 「A」 で、巻戻し時に 「R」 にする。 というのは、すぐ判りましたがもう1本のレバー 「1」 が? 135 のカメラなので当然1コマ巻上げ毎に巻上げがストップします。 この巻止め解除用のレバーでした。 (フィルム入れないと連動しないから気付かなかった) しかもこの解除動作でフィルムカウンターが1つ進みます。 なるほど、よくできてますね。 ■ 調査 一口にレチナといっても色々あるので調べてみる。 かなり、古い機種であることは間違いないのですが… ピッタリ同じものは見つからないですね。 戦前タイプで似たものはそこそこヒットしますが、少し違ってます。 どれを見てもレリーズボタンがボディー側についているんだよね。 こいつはボディーと連携してないんだけどな〜 という訳で詳細情報をば、 レンズ:Retina-Xenar f3.5 F=5cm Schneider-kreuznachこれっていったい何型? ■ 使ってみる 早速、試写後の現像をしてみるものの… 「ありゃま、真っ黒」 慌てて懐中電灯を使って光線漏れをチェックしてみる。 と、蛇腹の根元部分に大穴発見! やれやれ 黒いゴムのシーリング材で簡易修復の後、再試写。 ほぼ、光線引きはなくなったものの蛇腹の状態は不安なままです。 作り直してやれればいいんだけどね、蛇腹。 |