Last Update 05-JUN-2004
フジカ ドライブ
Fujica Drive
Fujica Drive

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

用事で出かけた先で発見しました。
フジカ・ハーフ? と思ったら下部につまみが付いてます。
フジカ・ハーフにゼンマイ巻上げ機構を付けた機種になるのかな。

リコー・オートハーフを見た営業サイドから
「うちにもゼンマイを!」
という強い要望が上がってきたので作っちゃいました。
なんていう経緯が想像されますが、実際のところはどうなんでしょうかね。


確認
シャッターを切ってみますが切れたり切れなかったり。
切れる際はゼンマイが ジィ〜 と唸って巻き上がります。
多少粘っているだけのように思えます。

オート動作もチェックしてみますが異常です。
結構暗い状況で指針が振れるし、フィルム感度を変えても値が変わりません。
ただ、指針が全く振れないという状況ではないので連携部分の異常かも。
セルフ
音の大きなセルフタイマーは大丈夫でした。

SEIKOSHA-L と書かれた銘板やフィルム室側のカニ目に傷があります。
1度開けられた個体かもしれませんね。


分解
まずは前面の貼り皮をペロンと剥がしてモナカの皮をはがす。
チェックするとメーター指針位置を検出するリンク関連の動きが渋くなっています。

このあたりを洗浄&注油で解消してやるも今ひとつ。
そこでフィルム室側のカニ目を外し、後から絞りとシャッターを拭き拭き。
これでシャッターは無事復活。
しかし余計に振れる露出計の方は状況変わらず。
半固定抵抗で調整するかと考え、更に分解。
ところがなんと露出計固定ネジの1本をダメにしてしまいました。
CRC を注して1晩養生すべきでしたね、反省。
という訳でこちらは諦めちゃいます。


使ってみる
ゼンマイ巻上げを導入したことでフィルムカウンターが上部に移ってます。
こっちの位置の方が使いやすいですね。
試写
Kodak T-MAX 100 D-76 (1:1)
フジカ・ハーフもそうなんですが小さくてギュッと詰まった感じが良いですね。

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