Last Update 05-MAY-2004
ミノルタ 24Rapid
Minolta 24Rapid
Minolta 24Rapid

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

新しくできたリサイクルショップを覗いたら置いてあったのでつい…


ラピッド・システム
ミノルタ唯一 (かな?) のラピッドカメラです。
ラピッドとはコダックのインスタマチックに対抗してアグフアが提唱したシステムです。
フィルム自体は通常の 135 と同様なのですが専用パトローネをダブルにして使います。
撮影するとフィルムの入ったパトローネから空のパトローネにフィルムが送られていきます。
フィルムを使い切ると元々空だった方のパトローネにフィルムが移動するという寸法です。
フィルム装填がポンと簡単、巻き戻し機構を省ける、等のメリットはありますが…
インスタマチック同様廃れてしまいましたね。


状態
幸運なことに1個だけですが専用パトローネが付いていました。
裏蓋Open
電池BOX に激しい液漏れ痕。
またシャッターは切れず、距離計もほとんど動かず。
ハイマチック7s 同様の方法でマニュアルとプログラムオートが使えます。
MR9 代替電池を入れてみますが EV 表示指針は振れません。
テスターで確認した結果 cds が駄目でした。


分解
前から順に分解するとシャッターに対面。
洗浄&注油でマニュアル動作は無事復活です。
シャッター
貼り皮を剥がしてネジ4本を外してレンズボードを外す。
断線に注意しながら cds 部を外して移植実施。
これで露出計は明暗に応じて動き出すものの、どうもよろしくない。
露出計裏の半固定抵抗での調整を試みるものの4段程度アンダーを示します。
やはりプラカメから取り出した cds では駄目だったか。

通常はここでフィルム感度で調整となるのですが…
ラピッドシステムの感度調整ってパトローネでする仕組みなのね。
感度設定
T 字状のシルバーの出っ張りの長短でフィルム感度が調整されます。
それならここに下駄履かせれば良いじゃん。
と思って色々やってみたのですが、どうもいい結果が出ないし何より面倒くさい。
で、結局マニュアルでいくことに (笑)


フィルム
パトローネが1個しかないのでもう一つをどうすべきか考える。
パトローネ
通常のパトローネの芯を取っても高さが違ってカメラに入りません。
そこで 135 のパトローネを分解し高さを合わせたものを作成。
しかし、テストしてみるとテレンプが引っ掛かってすぐに入らなくなる。
テレンプを剥がして再テストしてみるも、10 コマ程度で入らなくなる。
色々対策を思案してみるものの、またまた面倒くさくなって結局受け側無しで試写しました。
なんだか面倒くさいばかりですまんのう (^^;
試写
Fuji Neopan 100 ACROS D-76 (1:1)
受け側パトローネ無しでも結局 11コマぐらいでとまっちゃいます。
ちなみに本来は 24x24 で 16コマ撮れるようです。

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