ずっと欲しかったハイマチックの大物シリーズ (7, 7s, 9, 11) 出張中に立ち寄った大手カメラ屋の中古コーナーで発見。 2,800円とちょっと高かったが (そうでもないか?) 思い切って購入。 ■ まずは状態確認 店頭でのチェックでは完動品。 外観も新品とまではいかないまでもなかなか綺麗。 直線的なデザインとずっしりくる重量感、良いね〜 電池は本来 MR9 (水銀電池)を使用しますが、今回は VARTA のアルカリ電池 (同形状) を使用します。 (電圧は MR9=1.35V に対して アルカリ=1.5V なのでフィルム感度による調整必要?) ちなみに電池室も綺麗で液漏れの形跡は無し。 関係ないけど最近の電池って液漏れしなくなったよね。 レンズに汚れが付いてたけど、これは分解してクリーナーで拭いたら綺麗になった。 嬉しい〜 ■ 宇宙帰りのハイマチック アメリカ初の有人宇宙船フレンドシップ7のグレン中佐が機内に持込んだカメラがハイマチック(初代)です。 (実は同じカメラ店にこの初代機も部品取り用として売ってた) この件でハイマチックは一気に有名になったとか。 そういえば近年スペースシャトルで宇宙に行った上院議員のオジサン、この人が件のグレン氏ですよね? 発売 :1966 年 8 月 ■ 使ってみる ファインダー右横に露出が EV値にて指針表示されます。 マニュアル操作時は任意のシャッター速度と絞り値とを組合わせてこの EV値に合わせます。 (現在の EV値はマニュアル時のみ鏡胴に表示されます) ちなみに、シャッター速度リング、絞りリングともに A (オート)マークがあり、 シャッター、絞り共に A に合わせるとプログラムEE となります。 シャッターのみ A にてシャッター優先EE 絞りのみ A にて絞り優先EE こうなりそうな気もしますが、そうは問屋がおろしません (笑) 両方とも A に合わせない限りマニュアルです、多分。 それからプログラムEE 時はセルフタイマーが使えません、機械的にロックが掛かります。 何で? 考えてみましたがこのカメラ、定番の露出計の針を挟み込む方式の EE です。 セルフ使用時はレリーズボタンは押込まれませんからプログラムEE では使えないんじゃないかな? そういえば コニカC35 ではセルフ使用時はレリーズ押込みっ放しになります。 このせいなのか? 巻上げは非常に軽いけど、途中から更に軽くなってスコッと抜けるような感覚。 絞りリングはそうでもないけど、シャッター速度リングは鬼のように硬くて廻し難い。 レリーズボタンはストロークが長いというか深いというか…… ボディーにめり込みそうな位置まで押込んで初めてシャッターが切れます <-- 大げさ (^_^; でもなんか触ってると楽しい。 念のためストロボ撮影もしてみる。 ストロボをホットシューに取り付け、チャージ完了後ピントを合わせようとすると… ビリッ! なんとシンクロ接点に指が触れると通電しちゃいました。 びっくりした〜 カバー付けておいた方が良いかも。 ■ 試写 大切に棚の奥の方に収納していたのでなかなか持ち出す機会がなかった。 このままではもったいない、という事で。 プログラムEEでパシャリ。 |