彩織さまからの預かり物です。 マニュアル撮影可能なフジカコンパクト35です。 <-- シリーズ初代かな? ■ 状態 巻上げはできるけどレリーズしても羽根がピクリともしません。 羽根が固着したニューコンパクト35と症状は似ています。 露出計指針も動いてなさそうな雰囲気です。 まずは貼り皮を剥がしてネジ4本のいつもの作業で前面 OPEN。 鏡胴下部シャッター羽根に連動して動くレバー部がちょっとしか動きません。 手でこのレバーを動かしてやると羽根はなんとか開いたものの滅茶苦茶硬い。 フィルム室側から後群レンズを外してジッポオイルをポタポタやっても全く駄目。 粘りではなくどこかが干渉して動かない感じです。 ■ 更に分解 前からアクセスしてみるしかないかということでまずはレンズ銘板を外す。 が、これが苦手です。 やっぱりぼろぼろにしちゃいました (涙) 誰か、ここを上手く剥がすコツを教えて下さい。 前からシャッターにアクセスしてみますがやはりシャッター羽根の動きは渋いまま。 仕方ないのでシャッターユニットをボディーから下ろして更に分解。 この先どうするかと思いながらネジを緩めていくと突然シャッターがパシャリ。 あっと思い緩めたネジを締めるとまた動かず。 どうもシャッター裏面ネジの締付けトルクが動作に影響するようです。 シャシー部に歪みでも生じてるのかな? このネジは裏に部品があって通常は外れない構造になっています。 という訳で緩めの状態で組立てて OK にしておきました。 ちなみに動いてないなと思った露出計。 絞りの動作が渋かったのと指針が多少挟み込み部と干渉してただけでした。 という訳で取り敢えずは復活です。 ■ 使ってみる 画像では伝わらないでしょうがコンパクト35シリーズでは1番質感が良いです。 マニュアルも使えていい感じ。 |