Last Update 01-NOV-2003
オリンパス ペンD
PEN D
Olympus Pen D

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

カメラ屋のガラクタ処分市にて発見。
外観はかなりきてるけど機能的には問題ない様子。
もったいない話です。

皮製ケース
Pen シリーズ純正の皮製ケースです。
仮性状態 (笑)
このケースが曲者で、これに入れて長期保存されると金属部に錆が出やすい様です。
レンズの方も心配ですが今回は純正フィルター付きのため難を逃れました。


レンズの埃取り
先述の通り外観は結構いってますが、露出計は明暗に応じて動きます。
シャッターは 1/500 がちょっと遅いような気もしますがとりあえず全速切れます。
レンズは前玉は大丈夫ですが内部に大きな埃の塊がいくつか見えます。
ファインダー中にも大きなゴミが付いてますね。

早速レンズの埃取りから着手します。
前面カニ目を外して、レンズ前群を外します。
イボイボリングを外せばシャッターに対面できるのですが…
ここを固定するロックネジが付いていません。
これは元々なのか、それとも穴はあるので前オーナーが外してしまったのか?
う〜ん長期使用にて緩まなければいいのですが。
イボイボリング
シャッターの洗浄注油も合わせて実施したのですが2点ほど注意してください。
まず赤丸部の下あたりから小さな金属球が出てきます。
シャッター速度のクリック感を出すための物ですから無くさないように。
それと黄色裏側のチャージ部には小さな円筒部品が付けられています。
非常に重要な部品なので無くさないように注意してください。

巻止め関連にて試行錯誤しましたが、1/500 を含め無事解決です。


ファインダー
巻戻しノブとその下のネジ、右側面のネジ、フィルムカウンターのカニ目を外します。
フィルムカウンターのカニ目は逆ネジね
これでトップカバーが外れます。
露出計は非連動なのでネジ3本で簡単にボディーから分離できます。
マイナーチェンジがあり露出計の固定がネジ2本に変更されたものもある様です
分離した部分の裏からカバーを外せばファインダーのクリーニングが可能になります。
今回はボンドのカスのようなものが付いていたので爪楊枝でつついて取りました。


使ってみる
使用感は測光時にスイッチ押下の必要がないこと以外は D2 と同じです。
試写
ILFORD PAN F Plus XTOL (1:1)
高輝度時にオーバーなコマが多発しちゃいました。
ひょっとして高速側のシャッター速度に問題が…
などと推測しながらチェックしてみると実は露出計がアンダーを指してます。
個人的に EV 表示だと意外に体内露出計とのズレに気付かないですね。
速度と絞りの組合せで指定されると 「あれっ?」 となるんですが。

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