Last Update 08-FEB-2003
ミノルタ ハイマチック7
Hi-Matic 7
MINOLTA HI-MATIC7

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

たまたま見かけたジャンクのハイマチック7。
ハイマチック7s持ってるから良いか、と一旦帰宅。
その夜、夢枕にご先祖様が立ち、
「中古カメラ、買って後悔するか、買わずに後悔するか…」
と、ぶつぶつ言われたので翌日購入 <-- 大嘘 (笑)


状態確認
外観はトップカバーにプツプツが一杯浮いてかなりの汚れ。
けど、動作の方は巻上げもできるしシャッターも切れる。
なんと入ってた MR9 (水銀電池)も無事でした。
(後にこれが悲劇を引き起こす… なんてね)

とりあえずトップカバーを開けてファインダー清掃。
と思ったら、干からびたミカンの皮のような部品が落ちてきました。
ここんとこ
何処の部品かわすぐに判明したんですが干からびて変形してるんで戻しにくい。
これが無くてもすぐには支障が無い様なのでとりあえずこのままにしておきます。
(実はこれがないとプログラム EE 動作への問題あり)


レンズ
バルブでチェックしてみると中の方にカビが結構見えてます。
明らかに写りに影響しそうな大きな塊も2つほど見えます。
分解してクリーナーで拭いてやる事でほぼ解決、良かった良かった。


問題発覚
一通りクリーニング作業も完了し最終チェックと思ったら、
妙に露出計の振れが小さいことに気が付く。
測光部を懐中電灯で直接照らしても EV7 程度しか振れない。
トップカバーを開けて露出計周りをブロワーでヒコヒコしても全く変らず。
ここで、はたと気が付き新品電池に換えてみるといきなり指針がビ〜ン!
単なる電池切れでした、やれやれ。

再度組み立てて今度こそ最終チェック! と思ったら、
プログラム EE にしても明暗に応じて絞り開度が変わらず常に開放になってしまう。
またまたトップカバーを開けて露出計周りを観察。

・シャッターボタンを押し込んでいくと露出計指針の振れが固定される。
・その位置を機械的に検出して絞り開度&シャッター速度が決定される。

という仕組みであることは判明。
が、シャッターボタンを押し込んでいくと露出計指針がどんどん低輝度側へ動いていく。
これによって常に絞り開放になってしまう。
「う〜ん露出計指針の後端を固定させるためのスペーサーのような物がある筈」
ここで、はたと先のミカンの皮を思い出す。
慌てて反り返った部品を真っすぐにし元の位置に接着。
これで無事プログラム EE も正常に動作し始めました。

再々度組み立てて今度こそ本当の最終チェック! と思ったら、
今度はマニュアル設定でも絞りが勝手に変更されてしまう事を発見。
先述のプログラム EE の検出周りの動きが渋くて固着気味の部分がある様子。
ジッポオイルを垂らしてから、ごそごそ動かすことで無事復活。
いろんなところで油切れや固着が発生しているようです。


使ってみる
EV 表示の露出計。
プログラム EE 時には使用できないセルフタイマー。
途中から軽くなってスコッと抜けるような巻上げ感覚。
いずれも ハイマチック7s と同じ。
前面ロゴ
あえて違いを探すと前面ロゴの有無。
吊り金具の取り付け部の違い。
アクセサリシューとホットシュー。
背面のフィルム存在を示すマークの有無。
cds 付近の CLC 文字の有無ぐらいでしょうかね という事は測光方式が違うのか?


試写
全コマ、プログラム EE でパチパチ。
港の景色
Kodak T-MAX 400 Microdol-X (1:3) EI200
うん、よかよか。

● Back