Last Update 19-OCT-2002
キャノン キヤノネットQL17
CANONET QL17
Canon Canonet QL17

おことわり
以下はあくまでも聞きかじりの素人仕事です。
はっきり言って、たまたま動いてラッキーだったというレベルです。
間違っても高価なお手持ちのカメラで真似などしないように...

またまた発見キヤノネット!
QL17です。


まずは状態チェック
巻上げはできますが、シャッターが切れません。
絞りの方もまったく動きません。
セルフはスカッと何の抵抗もなく戻ってきます。
レンズは少々ホコリがあるようですが大丈夫そうです。
電池を入れてオートの動作検証をしようとしてびっくり、見たことない大きさの電池室が…
電池室
MR50 (HP) 型という水銀電池が使われていたようです。
適当に作ったアダプターに LR44 を入れてみるとメーターは無事動作します。


ファインダー
トップカバーはごく普通に外れます。
巻上げレバー部にカニ目がないのはキヤノネットでは標準 (?) です。
ゴム等を当てて回してやりましょう。
ファインダー周りを綿棒とクリーナーで洗浄。
右隅にカビっぽい跡は残っていますがまあ良しとします。

しかし、キャノンの2重像やブライトフレームの色は変わってますね。
他メーカーでは黄色やオレンジっぽいものが多いのですがキャノンは白くなります。
ファインダーが明るい印象で、なかなか良い感じです。


シャッター&絞り
カニ目とネジを順に外していけばシャッターへは割と簡単にアクセスできます。

ただしリード線の断線、及び途中で出てくる 1mm 程度の小さな金属球に注意。

シャッターはジッポオイルをごく少量垂らしてブロアーでしゅぽしゅぽ。
余りは綿棒でふきふき。
これを繰り返してやると無事動き始める。

しかし、絞りの方の粘りがしつこいのなんの。
一時的には良くなるけどちょっとしたらすぐに動かなくなってしまう。
かくなる上は、
荒療治
レンズボード外して、カバーと後玉を外してジッポオイルをジョ〜 (笑)
これでなんとか絞りも正常になりました。
あとは、シャッターに極少量注油しておしまいです。
これを真似する場合、ジッポオイルやベンジン等をヘリコイド部にかけちゃ駄目よ。

セルフは上手く動いたり、途中から一気に最後まで飛んでしまったりと安定しないまま。
多分使うことないだろうから、今回は深追いせずにそのままにしときました。


その他
絞りの動きや、シャッター速度変更時のロック動作などは QL19 と同じかな?
見た目
前面に QUICK LOADING の彫り文字がある。
上面の彫り文字にも、「Canonet 17」 と 「Canonet QL 17」 の2種類があってこれは前者。
この組合わせは、どうやら最初期の個体のようです。


2003/04/19 追記
ほったらかしにしてたセルフタイマーの復調にチャレンジ!
さすがに色々経験したんで大体の原因は予想がつきます。
まずはセルフタイマー左側下方にあるロックネジを 1/4回転させユニットで外します。
バネやレバーが干渉しますので慎重にね。
子供の机で作業してることがばればれ
セルフユニットを分解してチェック。
予想通りネジと一体化した切り欠きワッシャ部の曲がりが甘く引っ掛かりが今ひとつです。
セルフタイマー・チャージレバーから最初に連動する黒い部品ね。
ペンチで少しずつ修正して組み直す事で無事セルフタイマーも復活しました。
試写
Tri-X pan D-76 (1:1)
直ったついでに一緒に散歩。

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