ARIA PRO U
SUPER TWIN ST-1512  '81

   
 「え〜またダブルネックなんて買うの〜、たいして使わないのに〜」 「だ、だって神様がせっかく引合わせてくれたんだから買わないわけには・・・」というわけで2001年の自分へのクリスマスプレゼントはコイツに決まりました。

 現在所有するダブルネックは3本目だが、APは4弦+6弦だしGIBSONは19フレット以上は指が届かないしでなかなか使える場面が無かったんですが、コイツは24フレット最後まで使えるしサウンド・ヴァリエーションも広いので体力さえ続けばメインでだって使える(現実はせいぜい3曲が精一杯か・・・)。

 ボディはメイプル+ウォルナットの5ピース・スルーネックとアッシュのウィングで構成されている。指板はエボニーでナットはブラス製。2本のネックは弾きやすさを考慮した非平行アレンジを採用している。

 PUはARIAオリジナルのMH−1ハムバッカーが4基搭載されており、4つのヴォリューム&トーン(同軸)そしてタップ・スイッチによってそれぞれコントロールされる。カッタウェイ両サイドのスイッチは3点式のPUセレクターで、レスポールなどに使われるトグル・スイッチを避け回転式スイッチにしているのは演奏中に誤って触れてしまい切り替わるのを避けるためだと思われる。
 2本のネックエンドの間にあるトグルスイッチは12弦と6弦の3点式スイッチでセンターにすると両方が出力される。また出力ジャックが2個装備されており2本のシールドを使って12弦と6弦それぞれ独立して出力することが可能となっている。つまり12弦はクリーンにセッティングしたアンプへ、6弦はクランチセッティングのアンプへと別々のアンプで鳴らすことが可能なわけでよりシビアなサウンド作りができるのである。

 12弦側の弦のセッティングは独特のもので写真で見ていただくと判りやすいが主弦と副弦の間隔がかなり開いており左手の運指には結構気を使うし右手もアルペジオで弾くには馴れが必要。

 このシリーズは基本的に受注生産となっていたようでバリエーションとしてST−1504という4弦+6弦モデルも存在するが渡辺香津美は4弦+12弦のスペシャルモデルを使用していた。(シロウトにはとても使いこなせそうもないなソリャ)