おっぱいのひみつ
おっぱいのひみつ (2年 感想文)
また、さわっている。二年生にもなって恥ずかしくないのか。」と、おにいちゃんに言われてしまった。ぼくは、ときどきお母さんのおっぱいをさわりたくなる。おにいちゃんはあんなふうに言うけれどしかたないよ。
お母さんのおっぱいは、ふわふわして、やわらかくって気持ちいいんだ。
ぼくのお母さんだけじゃなくて、女の人のおっぱいがふくらんでいるのは、赤ちゃんを育てるときのよういなんだって。しらなかったよ。
赤ちゃんが生まれたら、おっぱいからおちちが出るらしいけれど、ぼくもたくさんのんだのかなあ。
「いっぱい、おちちをのんだの?」
「生まれた時は、どんなんだったの?」
お母さんに聞いてみた。
ぼくは思いっきりすいついてチュパチュパとよくのんで、おなかがふくれたらそのままだっこでよくねたんだって。今もよくたべて、よくねるよ。
ぼくがいろいろなことを聞いたので、お母さんが
「じゃあ、これをみてごらん。」と言って、母子てちょうと小さなはこといくじ日記をみせてくれた。
はこの中はなんだろう。ドキドキ、わくわくだ。答えはへそのお。
へそのおは、お母さんからおなかの中のぼくに、えいようをおくっていたくだなんだって。とてもだいじなものだけど、ぼくが生まれたらはさみでチョンときるんだよ。それでこんどいるものがおちちなんだ。
おちちの中には、赤ちゃんがうまくそだつのにひつようなえいようが、いっぱい入っているんだって。どんなあじだろう。あまかったのかな。もうわすれちゃった。
ぼくがとてもふしぎだと思うのは、それまでおちちが出なかったおかあさんが、赤ちゃんを生んだらすぐにおちちが出て、のまなくなったら出なくなるということだ。
女の人の体は、そういうふうになるって書いてあったけれど、やっぱりふしぎ。
それにおちちって、お母さんのけつえきからできるんだって。ほんとかな。
おっぱいの中では赤いけつえきを白いおちちにかえてしまうしくみがあるんだって。すごいな。
いくじ日記には、おちちをのんだ時間や、ぼくのようす、お母さんの気持ちも書いてあった。ぼくはお母さんがへそのおやいくじ日記を、大切にもっていてくれたのでとてもうれしかった。
「ぼくは、お母さんの子どもなんだね。」と言ったら、「今さら何を言ってるの。」と、わらいながら言われた。
でも、この間ぼくをしかった時、「あんたみたいなやくそくをまもらない子は、お母さんの子じゃない。」と言ったから、本当だったらどうしようと思っていたんだ。
安心したよ。お母さん、時どきでいいから、おっぱいさわっていいでしょ。
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