株・デイトレードで生活する方法

信用口座開設の審査

 2010年頃から、WEBのみで信用取引の理解度をチェックするだけの証券会社が多くなっていますので、事前に証券会社のホームページを読んで信用取引について覚えておけばいいので、簡単です。
 2006年頃までは、信用取引口座設定約諾書に収入印紙4,000円を貼り付けて送付するのが一般的で、電話審査でもいろいろと尋ねられて、面倒でしたので、ずいぶんと簡単に、かつ素早く開設できるようになったものですね。
 私の場合は、職業は、無職あるいはその他、と記入しておりますが、これまで10社以上の証券会社に申し込みましたが、断られたところはありません。職業よりも、どれだけの資産があるか、株式投資のための資産は余裕資産であるのか、ということのほうが大事なようです。一般的には、信用取引資産は100万円〜200万円程度を最低額としているところが多いようです。
 投資方針は、現物取引なら安定性重視で構いません。しかし、信用取引は現物取引よりリスクが高いので、“利益追求”のほうが投資方針に適しています。
 投資経験は、ほとんどの証券会社では、現物取引の経験が1年以上であることが口座開設条件になっているようです。実際のところ、1年未満の人は、信用取引などのリスクが高い取引は、避けたほうがいいのです。年に、1,2回は、相場が大きく崩れるのが普通にあるので、その崩れた時にきちんと対処する方法を身に付けなかったら、信用取引で追証を迫られて、資金を溶かしてしまうことにもなりかねません。。。

体験例
日興証券
 数年前に現物口座を開設しており、あらたに信用口座を開設しようとしてWEBで職業を「その他」にしたら、後日、職業確認の用紙が送られてきました。「自営業」「その他」でも、勤務先・電話番号の記入が必要で、デイトレーダーの場合はその旨を記入するようにとありました。2012年3月

信用口座開設の電話審査

 最近では、電話で審査する証券会社は少ないようです。以下の文章は、2009年に書いたものです。

 信用口座の電話審査は、私は、これまで6社ほど受け、いずれも審査に通過しました。電話審査は、どの証券会社も信用口座の仕組みを理解しているかどうかが主な目的のような感じで、投資経験が短かったり、あまり理解していないような受け答えだと、証券会社の人の説明が長くなります。時間は短い場合だと3分くらいのこともありましたが、30分くらいもかかる場合もあるようです。証券会社に伝えた私の職業は、株で儲けていたり、自信がある時は株専業と答えた時もありますが、胸を張ってデイトレーダーとも言いにくいので、基本的に、無職(休職中)と答えています。無職でも株専業でも、投資資金が最低保証金額よりも十分に多くあり、なおかつ余裕資金であれば、問題ないようです。

信用口座開設でよく質問される項目(電話審査で質問されるされないにかかわらず、基本的なことは覚えておかないと実際の取引で自分が危ない目にあいます)

・最低保証金、保証金率、維持最低保証金率、追証(おいしょう)
・2階建て、代用掛目(だいようかけめ)
・逆日歩(ぎゃくひぶ)
・制度信用、一般信用(無期限信用)

丸三証券での信用口座開設
 電話で初めに、30分くらいお時間よろしいですか?と聞かれた時には、なんて面倒な・・・と思いましたが、投資経験も十分にあるということや、また質問には適当にすぐに答えられたので、10分くらいで終わりました。信用取引を十分に理解していなさそうな人は本当に30分くらいかかりそうな雰囲気でした。内容は、信用口座についてのことがほとんどで、日中に連絡とれるか、携帯電話はあるか、他社で取引していたのはどこの証券会社か、無職ですか、など[2009/2]

エイチエス証券
 エイチ・エス証券の電話審査は、これまで受けた中で最も簡単で、2つのことだけ聞かれただけでした。まず、本人確認ということで、住所、電話番号、生年月日を答え、次に、信用取引内容を確認していますね?と言われて、はい。
 事前にネットで、信用取引の内容などを「はい・いいえ」で、答えているので、詳細は必要ないということらしい。電話審査の翌日には信用口座が開設されていました。[2008/10]

ライブドア証券(現在は、かざか証券)
 夜に信用審査をWEB上で申し込んだら、第一希望の翌日の午前中に、早速、電話が来ました。私は、他の証券会社でもいくつか信用口座を開いているのですが、他の証券会社と比べた電話審査の印象は、他と同じような感じでした。もっとも、私は信用取引の経験が3年あるし、既に現物株取引をしていて、しかも含み損を抱えていないから、優良顧客と思われたのかもしれませんけど。
 尋ねられた事は、信用取引サービス取扱規程は読んだか、現物取引の年数、信用取引の年数、信用取引をしている他の証券会社名、金融資産はいくらか、職業、年収はいくらか、でした。職業は、「株専業」と答えました。
 次に、信用取引の仕組みを説明してくれて、。委託保証金とか、追証とかを、早口で話してくれました。所要時間は、3,4分くらいでした。[2005/9]

立花証券
 信用口座開設の電話審査は、他社で信用取引の経験があるということで、簡単なものでした。本人確認事項を聞かれただけで、信用取引ルールについては説明してくれました。本人確認事項は、住所、生年月日、干支を聞かれました。干支を聞かれるとは予想していなかったので、意外でした。無職と申告していましたが、「相場専業ですか?」と聞かれたので、そうですと答えておきました。デイトレーダーの信用口座の開設が、きっと多いのでしょう。[2005/1]

特定口座の廃止・解約

 特定口座を廃止した後、再度、同じ証券会社に、特定口座を開設する場合は、証券会社によって扱いが異なります。たとえば、松井証券やイー・トレード証券では、特定口座を廃止した同年内には開設できませんので、注意しましょう。【2008年2月現在】

マネックス証券
 特定口座を解約後、再申込みをする場合は、解約した月の翌月第1営業日から、申込みができます。その年中の「源泉徴収あり/なし」の選択は、その年の最初に特定口座を開設した際に選択している内容が適用されます。

松井証券
 解約後、再び特定口座を開設したい場合、同年内には開設できません。解約の翌年以降、手続きをします。

イー・トレード証券(現 SBI証券)
 特定口座を廃止しますと、その年度中に再度、特定口座を開設することはできません。

買方金利

 デイトレードでは「買方金利」にも注意しましょう。信用取引においては、新規で買い建て(信用買い)した場合は、買い付け資金を証券会社から借りて株式を買うことになります。そのため、買い代金に対する金利を、借り入れの日(新規建ての日)から返済の日(決済した日)まで支払うことになります。受渡日から受渡日までの両端入日数なので、デイトレの場合は1日分となります。なお、買い方金利は、「買い方日歩」とも言います。手数料を安くしている証券会社では、買い方金利で儲けようとして、金利を高く設定している場合もあります。
 デイトレでは、何回も売買するので、売買金額の総額では1日で数百万、数千万円になります。このため、信用取引の買い建てで、1.9%のイートレと2.6%の楽天では、1日の売買代金が2000万円だとすれば、金利はそれぞれ1日で、1041円と1425円となり、21日間では約8千円の差となります。
 計算方法は、例えば、マネックス証券の場合、買方金利が2.6%で、100万円の新規建とすると、100万円×2.6%÷365日で1日当たり、約71円の買方金利を支払います。下に便利な計算表を作っておきましたので、ご利用ください。

制度信用取引の比較 (2008年7月現在)
  買い方金利 貸し株料 保証金率 (参考2006年6月)
買い方金利
ジョインベスト証券 2.7% 1.15% 33% 1.9%
クリック証券 2.7% 1.15% 30% 2.1%
立花証券e支店 2.5% 1.10% 40% 2.5%
SBI証券 2.8% 1.15% 33% 1.9%
マネックス証券 3.11% 1.15% 30% 2.6%
松井証券 3.1% 1.15% 31% 2.1%
2.85% 1.10% 30% 2.6%
かざか証券 2.86% 1.15% 30% 2.35%

買い方金利額 (円)
たとえば、金利2.6%だと売買金額1000万円で金利額は712円となります
買い方金利
%
1日の売買金額
100万円 500万円 1000万円 2000万円 3000万円
1.9 52 260 521 1041 1562
2.1 58 288 575 1151 1726
2.5 68 342 685 1370 2055
2.7 71 356 712 1425 2137
2.8 77 384 767 1534 2301
2.9 79 397 795 1589 2384
3.1 85 425 849 1699 2548