デイトレードで生計を立てるぞ!
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ゲイリー・スミスの短期売買入門 - ホームトレーダーとして成功する秘訣
(原題:How I Trade for a Living)、ゲイリー・スミス(Gary Smith)著

 20年間、ずっと資産を数十万円以上には増やせなかった平凡な投資家だったゲイリー・スミスでしたが、彼は成功しました。彼の本を読むと、元気がでます。
 成功に至るまでは、多くのトレーダーと同じように壮大な利益を求めたが、20年もの間、収支トントンの辛い時期を過ごしたのであった。彼は自分の失敗を認め原因を突き止めてからは、成功し、トレーディングで生計を立てるという夢を実現しました。彼の現在の売買は、彼の性格に合ったファンド取引が主であり、コンピューター恐怖症なので電話注文のみというのも変わっています。
 短期売買という題が付いていますが、これは数ヶ月単位という意味であり、決して数日単位の取引を狙っているのではありません。大きなトレンドを読み、徐々に買い増すという戦略です。空売りや大底狙いの買いはやらないそうです。

損を出すトレーダーが多いのはなぜか
 「私は長年にわたって、トレーディングで生計を立てるという実現困難な夢を求める何千人というトレーダーと付き合ってきた。こうした人たちと接触することで、これほど多くの人がトレーダーとしての生活を赤字で終える理由を見抜く貴重な力を授かった。−−彼らはマーケットの知識か、自分自身についての知識のいずれかを欠いているので、現実性のあるトレーディング戦略を開発することができなかったのである。(Page.81)」

 コメント:日本でも7割から9割の人が損をするそうです。今、手軽に儲かるように書かれている株関係の本やメルマガをよく目にします。利益の反対側に、同じだけ損をしている人がいるのは事実です。私も、最初は、こうすれば儲かるといったハウツウ本から読み始めましたが、ようやくここ1年ほどは、テクニックばかりでなく、心理面の重要性に気がつき、パニックや投げやりにならずにトレードできるようになりつつあります。

突込みでは買わない
 「私は極度の強さはさらに大きな強さにつながり、極度の弱さはさらに衰えた弱さにつながるという原理のもとにトレーディングを行っている。私はいつも強きを買い、弱きを売ってきた。これが長年の間、私の投資資金のドローダウンがわずかな額に収まっている理由のひとつなのである。私は下落相場では決して買わないので、価格の下落が大崩壊になるような時期にリスクにさらされたことはない。(Page.210)」

コメント:トレンドに逆らってはいけない。自分の考えは正しいと固執するのではなく、「相場に自分を合わせる」のである。デイトレーダーなら、どんなに高くても、下を見ると怖くなるような場面でも、その日に上げ続けているのなら、買うべきであろう。もちろんスイングトレーダーには、そんなことをしては危険であるが。。。

規律正しい行動
 もし読者がトレーダーとして成功し、規律正しいトレーディングをしようとするなら、トレーディングの分野にかぎらず実生活の面でも規律正しい行動をしなければならない。私について言えば、1978年以来ランニングをしている。1日もそれを欠かさないという筋金入りの走者ではないけれども、規律をもって1週間に少なくとも5、6回は走るよう心掛けている。(途中略)私が、年間ベースで損を出すようなことは考えられない。規律を重んじるトレーダーは、利益と損失をコントロールできる。また、取引の時期を選び、取引の額を定めることができる(Page.215)

コメント:前場と後場が終わったら、散歩をするようにしました。規律正しく健康的な生活は、私の体験からも大変、有益だと思います。健康は、お金では、なかなか買えるものではないですし。

スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック
●トレードを始める前に自分の生活を省みることが利益に結びつく。体重を減らす、煙草を止める、適度な運動をする。これらを実行することで、トレード人生を長引かせ充実させることができる。またストレスの解消は、週末の株セミナーよりもトレードに好影響を与える。
(コメント:何度も経験しましたが、体調が悪いとトレードに影響します。なので、散歩だけでもしようと思っていますが、なかなか続けられません。でも、やるからには、すぐに、散歩に行ってきます!)

●価格は、すべての株式、デリバティブやインデックスにおいてそのすべての時間の15〜20%だけでトレンドを形成する。これはすべてのチャートで1分足から月足にいたるまで該当する。マーケットは残りの時間をトレンドによって誘発されたモメンタムによって形成された不安定性を吸収するのに費やす。(Page.40)
(コメント:トレンドが発生したら、すぐに追随すれば、儲かるということですね。トレンドとは、上昇トレンドなら、上昇している部分を全部トレンドと考えていましたが、それよりも、最初の部分が大事のようです。)

●多くの場合、セットアップチャートの時間枠と異なるチャートを分析することによって、機会とリスクが特定される。たとえば、有望なセットアップが
5分足のチャートに現れるとき、スイングトレーダーは支持線や抵抗線がないかどうかを60分足のチャートでチェックするが、マーケットの短期的な動きを見るために1分足を使用する。
 市場参加者は、時間枠の選択でいつも行き詰る。彼らの多くは、トレードを開始する前に保有期間を明確に認識しようとしない。ある者は、日足チャートにおける主要な支持線、抵抗線を見逃したまま60分足を使ってトレードを執行する。(Page.52)

(コメント:私はデイトレードが専門ですが、下落するリスクが限定されていると感じるときは、翌日に持ち越します。持ち越す場合のルールとして、5日移動平均線に沿ったポジションであることを決めていました。でも、日足における支持線、抵抗線を明確に意識することはありませんでしたので、これからは注意します。)

オニールの成長株発掘法 良い時も悪い時も儲かる銘柄選択をするために
ウィリアム・オニール著
「マーケットの魔術師」として名高く、40年にわたり株式相場で成功を収めてきたウィリアム・オニールが、成長株を発掘するための独自のノウハウを公開しています。全米で100万部突破の大ベストセラーです。
 本書は、自分自身で有望銘柄を見つけるための具体的なノウハウが書かれているだけでなく、投資に臨むための心構えをも書いてあり、間違いなく「良書」だと思います。著者のように成功した人でも、当初は失敗し、その失敗を事後分析することにより、大きなターニングポイントとなったそうです。

 最後のページに書いてある言葉
「勇気を持ち、前向きに構え、決してあきらめてはいけない。アメリカでは毎年、大きなチャンスが巡ってくる。自らの態勢を整えてそのチャンスに挑みなさい。小さなどんぐりはいずれ、大きなナラの木に育つだろう。何事も忍耐力と勤勉さがあれば成し遂げられる。成功するのだという決意こそが、何にも増して重要な要素なのである(428ページより)」

コメント:デイトレーダーの私にとっては、毎日、チャンスがある。だから、損失をしてしまっても、翌日にまた頑張ればいい。翌日に備えて、気持ちを切り替えて、健康的に過ごすのだ。売買を反省すれば、くよくよする必要などない。時々、損失することは避けられないのだから、前向きに頑張ろう。

投資苑 − 心理・戦略・資金管理
アレキサンダー・エルダー著、日本版:2000年8月初版
 この本は、6千円もする500ページ近い大作なのですが、投資における心理面が、よく解説されているので、アメリカではロングセラーになっています。

●「彼は既に儲かって気分が高まることもなく、損して落ち込むこともない域にまで到達していたのです。彼は正しくトレードすることに、そして自分の技術を高めることに集中していたため、もはやお金のことが自分の感情に影響を与えることはなかったのです。(page.32)」

 コメント:利益が2,3万円程度なら感情が高ぶることはなくなりましたが、損失なら1万円でも自分を嫌になってしまい、後にまで影響します。勝ち負けよりも、「正しいトレード」をしたかどうかが重要だということは、分かっているつもりですが、なかなか難しいですね。たとえ、損失になったとしても、きちんと損切りをするというルールを守れれば、楽なのです

欲望と幻想の市場 伝説の投機王リバモア
 現代のトップトレーダーの多くが、読むべき本として推薦しています。自伝のような小説ですが、おもしろく読めて、しかもいたるところに、示唆に富む言葉があります。リバモアのことを知らない相場関係者はいないというほど、米国では群を抜いた知名度があります。
●この経験は多くのトレーダーが幾度となく遭遇するもので、おれは次のような法則を提示しておきたい。すなわち、相場が狭い範囲で上下する、値動きの小さい相場では、上昇にせよ下落にせよ、次の大きな動きがどうなるかを予想するのは意味がないということだ。こうした状況で大切なのは、相場をよく観察し、テープの情報から停滞の限界を把握し、その上限下限をブレイクして相場が動くまでは手仕舞いしないことを肝に銘ずることなのだ。投機家たるもの、相場から稼ぐことに集中すべきであって、テープの情報が自分の判断に合致しないことに拘るべきではない。もしそうなっても、その理由を問う必要はない。相場を事後に評価し分析したところで、そこからは、何ら収入は得られないのだから。(139ページより)

コメント:私も、このような経験は何度もあります。もみあっている時は、利益確定も損切りも素早くすること。方向性がでてきたら、我慢して、保持すること。なにより、リバモアも言うように、意味のない上下動では、手を出さないことが重要です。「ちょっと上がったから買う。でも、すぐに下がる」ではなくて、「下限で買って、上限で売る」。もっといいのが、「上限を超えたら買うこと」。上限を超えて高いと思って買いにくくても、さらに高く売れればいいのです。でも、これは、なかなかできません。安く買いたいのが人情だし、高くなったら売りたくなるのは、当たり前ですからね。「トレンドについて行く」ことを、常に心がけたいものです。自分の予想が外れたら、損切りすること。損切りに理由はありません。さらに下がったら、売るに売れなくなり、健康に悪いだけですからね。なお、「テープ」というのは、「チャート」と読み替えていいでしょう。


●綿花では損が明らかだったのに損切らず、小麦では益が見込めたのに手仕舞ってしまった。まったく愚かな行動だった。投機でナンピンすることほど愚かな振舞いはない。損が明らかな時には損切り、利益が見込める時には利食わないのが鉄則だ。そんなことは百も承知だったはずだ(169ページより)

コメント:私は、ナンピンを重ねて百万円の損失を出してから、ナンピンはしないと決めました。その後、損切りも素早くできるようになりました。でも利益を伸ばすのは、難しいですね。利益を伸ばすことは、トレンドに乗るということ。トレンドに逆方向のポジションでは、短期では小さな利益しか望めないのです。考えてみれば、私は小さな利益も追っかけすぎているようです。


●相場で生計を立てていくつもりであれば、自分を、自分の判断を信じなければならない。この信条ゆえにおれは他人の情報を信用しないのだ。他人の情報によって株を買ったなら、売る時もその情報に従わねばなるまい。(途中略す) 他人の言葉に従っている限り、大金を手にすることなどかなうわけがない。経験から言って、自分の判断力に勝る武器はない(37ページ)

コメント:私は、正直に言って、この先ずっと株売買で生計を立てられるか、不安です。でも、自分を信じるしかない。自分を信じないでトレードしていたら、気が変になってしまいそうになります。私のデイトレードは、地味です。華々しく活躍している人とは違うようですが、いきなり、スターのマネなどできそうにないので、コツコツやっています。

ワイルダーのアダムセオリー 未来の値動きがわかる究極の再帰理論
●成功しているトレーダーたちは、例外なく、負けポジションを膨らませてナンピンをするようなことはしません。なぜ負けているポジションを膨らませたがるのでしょうか。そのような手法でマーケットに沿った動きが取れることはないのです。追加してよいのは、勝っているポジションのみです。

コメント:私は、マーケットに沿った動きをとりたいと思っています。最近の好きな言葉は、「高くても、高すぎて買えないということはなく、安くても、安すぎて売れないということはない」

シュワッガーのテクニカル分析 初心者にも分かる実践チャート入門
ジャック・D・シュワッガー著、1999年11月出版