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パナマの病気・医療
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国旗 病気、健康、医療

概要
 日本人旅行者が病原菌に感染する危険は少ないとされています。

 国立感染症研究所:感染症週報によれば、「2001年、全国の空港検疫所でパナマから帰国した旅行者からの病原菌の検出はありません。 また、感染症発生動向調査においてもパナマで感染した報告はありません」となっています。
 しかし、在留邦人では、1998年には肉バエに感染した例もあります。

予防接種
 旅行経路によっては、黄熱の予防接種が要求されます。
地方への旅行や長期滞在の場合には、一般に黄熱、A型肝炎、破傷風、狂犬病などの予防接種が勧められます。 予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、 詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。
 在パナマ日本国大使館では、 日本から持参した方が良い薬品類として、小児用の解熱剤、消炎剤の携行を勧めています。
・リンク
海外勤務健康管理センター

病気の予防方法
 デング熱やマラリアを媒介する蚊に刺されないようにします。 熱帯なので、暑さによる脱水を予防するため水分補給に気を付けます。 事務所やバス内では冷房が効きすぎて寒い場合があり、かぜをひくと高温多湿のため治りにくいようです。
・リンク
 厚生労働省検疫所  在外公館医務官情報

病気になった時の処置・医療機関
 パナマ市内では高い医療水準が期待できますが、地方では医療施設は乏しい状況です。
海外勤務健康管理センターには、  2000年度の海外巡回健康相談に際して得られた情報として、日本人がよく利用するパナマシティの病院のリストや環境衛生事情についての説明があります。
厚生労働省検疫所には、 病気になった時の処置が書かれています。

マラリア
 関西空港検疫所が、2000年12月に流行の可能性の警告を発したことがあります。 在パナマ日本国大使館によれば、 マラリアの罹患者数は、1999年は926名でした。  マラリアは蚊が媒介します。予防薬がありますが、副作用にも注意が必要です。
 危険地域は、西部ではボカスデルトロ県(Bocas del Toro)、東部ではダリエン県(Darien)とサンブラス自治区(San Blas)の3地域で、 他の県では感染の危険性はほとんどありません。
 厚生労働省検疫所
 感染症(マラリア)の予防・治療に関する相談場所

デング熱
 デング熱は、2001年8月には、パナマ市外のトクメン地区(Tocumen)で1日で200名以上の患者が発生したこともあります。 93年に発生して以来、現在でも発生し続けています。
 デング熱を媒介する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)は、 空き缶などに溜まった水や竹の切り株に溜まった水でも発生するため、パナマ市内でも発生しています。
・罹患者数
 93年に最初の患者が発生して以来、93年14名、94名790名、95年3,084名(内、出血性デング熱3名発生し1名死亡)、 96年812名、97年2,641名、98年2,797名、99年2439名です。
・予防
 デング熱は、蚊が媒介します。デング熱は予防接種も予防薬もありません。
・病状
 3〜15日、通常5〜6日の潜伏期(蚊に刺されてからウイルスが体内で増えるまでの期間)を経て、突然の発熱ではじまります。 熱は38〜40℃程度で5〜7日間持続し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴います。 この発疹は風疹と同じような小さな紅斑で、痒みや痛みはありません。 また、軽い皮下出血が足腿部、腋下、手のひらに発熱期の最後や解熱後に現れます。  死亡率は高くはありませんが,主として小児が感染するデング出血熱については治療しないとショックをおこし,死亡率も40-50%になります

ハンター症候群
 2000年2月、パナマでは初めて、ロス・サントス、エレラ両県にハンター・ウィルスによる肺症候群の患者10名が発生しました。 この病気はネズミ類を介して人に感染し、ネズミの尿や糞に汚染された飲食物が主な感染源となります。 致死率は高く、有効な治療薬はありません。

黄熱病
 パナマでは黄熱病は風土病となっており、特にチェポ、ダリエン、サン・ブラス県へ行く場合は、WHOにより黄熱病の予防接種が推奨されています。

原虫性寄生虫疾患
 コロンビア国境付近の農村部や山間部にはシャーガス病や東洋瘤腫と呼ばれる原虫性寄生虫疾患が稀に発生します。 シャーガス病はサシガメ、東洋瘤腫はサシチョウバエが媒介します。



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