パナマの民族手芸モラ トップへ

モラ教室生徒さんのお便り

【宮崎ツヤ子モラ研究所】 By えふい〜 [2001/12]

 「モラ」を最初見た時は、その色づかいの鮮やかさに驚きました。どう しても自分で縫ってみたくなり、宮崎先生の教室に入ったのは14年前の ことです。
 カリキュラムの通りに勉強していくうちに、創作も線模様も楽しく出来 るようになりました。沢山の色を使いながらどうしてまとまりのある色調 になるのだろうと、とても不思議に思っていましたが、モラの色のルール がわかるにつれ、カラーコーディネイターとしてのクナ族のセンスのすば らしさに、ただただ感心させられています。
 先生と教室の仲間たちで行くモラツアーも楽しみの1つです。2年毎に 行くパナマ・サンブラスツアーも来年の3月で5回目になります。199 8年にはロサンゼルスのUCLAファウラー博物館のMOLA展も見に行きました し、1995年に行った大英博物館やスエーデンのヨーテボリ民俗学博物 館では、大切に保存されたオールドモラを見ることができました。
 モラを通して沢山の友達も出来て、今ではすっかりモラにはまっています。

【中山手芸研究所】 By cheetanboo [2001/11]

 中山富美子手芸研究所では、毎年秋に作品展が開かれます。 中山先生自らの作品と一緒に、講師や師範といった 長年研究所で学ばれている方々の大作が発表されるのです。

 その作品展を見た人たちの声の代表的なものとして 「中山手芸教室って何でもありだね」というのがございます。

 一応、刺繍コース・モラコースとなってはいますが 自分の感性に任せて、どんな技法を使ってもいいのです。 プリント柄の布も使えばラメ色の布、蛍光色の布もあります。 ちりめんなどの和布も使います。
(おそらく現地にはとぼしいかと思われます)

 ビーズやスパンコールも多用して飾るし、 ミラーワークと組み合わせたものもたくさんあります。

とにかく中山先生は、モラの手法を取り入れたアーティストって感じでしょうか?

【瀬川元子先生】 By とっとこモラたろう [2001/11]

 子供の頃手芸雑誌を欠かさず買っていて、世界の手芸を特集した記事に モラを見つけ、「何てきれいなんだろう!」と感激しました。でも、教室 があるとは夢にも思っていなかったので、まだ遠い存在でした。

 ある日折り込み広告で、モラの教室があるのを発見し、すぐ見学に行っ たのが、瀬川先生の教室でした。なぜ見学かというと、私の作りたいモラ は、本物の色鮮やかでユニークなモラだったからです。  有り難いことに、希望通りの教室であることを確認し、それからモラと のつきあいが始まり、教室に通って6年くらいになります。

 大事なのは定規に頼らず、自分の目見当で2.5ミリ、5ミリの幅を作 ることです。最初はとまどいますが、現地の人も定規など一切使ってない わけですし、少し太くなろうと、それがまた良さになるので、モラって不 思議だなーと思います。同じ図案でも作る人によって、いえ同じ人でも1 枚1枚印象が違います。

 先生のポリシーは徹底しています。現地の人が使わないものはなるべく使 わない。ですので途中で何度も型紙を写すと言う手間もなく、道具も針、 糸、ハサミ、しつけ糸と至ってシンプル。 (まち針も鉛筆も使いません。鉛筆の代わりは爪です。(^_^;)) そんなところも、私の性格に合っていると思います。

 いろいろな作品を勉強して行くにつれ、「クナ族の人たちのモラの作り 方は、とても合理的なものなのだ。」と感じました。 その技術と鮮やかな色彩感覚、おおらかでユニークなデザイン・・ それらすべてに感激し、強い日差しの中でモラを作っている彼女たちに 思いをはせながら作品を作っていると、気分はパナマにいるような・・

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