Piano Lesson diary

  [ 慰問演奏会にむけて ]   

 

 慰問演奏会、題して「ふれあいピアノ発表会」無事終了した。

 時間配分がうまくなかったかな。予定より20分早く着いてしまったのと、思っていたより施設の方は早く準備してみなさん待っておられたので、早めにプログラムをはじめたのだけど、そうすると必然的にプログラムが終わるのも早くなり、次の2公演目に行くまでの時間が余ってしまった。

 あんまりあわただしいのも大変だけど、もうちょっと長くできるように次からはプログラムを増やすかな。

 内容はみんな気持ちがこもっていてとても良い演奏ができたし、5歳のTくんや小3のMちゃんが可愛くって、その場にいるだけでも喜んでもらえている様子で和やかで楽しく良い会になった。舞台での発表会や試験、コンクールなんかとはまた違う刺激があるしこれからも毎年恒例の行事にしたいなと思った一日だった。

2004/12/23


 慰問演奏会まであと2日となった。今回はデイサービスとショートステイの2施設で演奏することになっている。2公演になってみんなビックリしてたけど、大丈夫かな。これは全員初体験。私も初体験。

 曲は懐かしの曲や冬らしい曲が出そろった。「埴生の宿」「荒城の月」「見上げてごらん夜の星を」「ジングルベル」「トロイカ」「琵琶湖周航の歌」など。みんな一生懸命練習している。最後の「琵琶湖周航の歌」はなんとMちゃんのお母さんがクラリネットを吹いてくれるという豪華版。

 さて、今年最後の一大イベント、どうか楽しく終わりますように。

2004/12/21


 ピアノのレッスンに行きたくないと4年生のYちゃんが言い出した。理由はわからない。お母さんが困って電話してきた。1週間まったくピアノの練習はしていないらしい。

 Yちゃんを引き受けて1年ほど。他の生徒さんよりは進度は遅いが、前回のレッスンでは「よくできましたシール」を張ったくらい絶好調だったのに。

 こういうことは今までにも経験はある。ひと月くらいレッスンはお休みにしてピアノと離れてみることで、だいたい気持ちは戻ってくる。

 理由をお母さんが聞いてみたが、ちゃんと答えてくれないと言う。お姉ちゃんのエレクトーンがどんどん上達していくのに自分はあまり上手にならないからか、お友達に進度が遅いと馬鹿にされたことからか、そのあたりを気にしているのではないかとのこと。「先生がイヤなのか」とも聞いてみたが「それはない」と答えが返ってきたと。それを聞いてホッと胸をなでおろす。
 
 だけど、やっぱりこういうことはけっこう堪える。こんなことを気まぐれで言うはずはない。なぜ今まで気が付かなかったのだろう。ひと月ほど前にもレッスンの進め方についてYちゃんと話し合ったところなのに。「しんどくなったら、ちゃんと言ってね」と話してたのに、言えなかったのは私とまだ信頼関係が築けてなかったからなのか。

 こんなことを悶々と考え自信を無くしそうになった時、その日の1番目のSちゃんが嬉しそうな顔して「こんにちは」とやってきた。いつもの楽しいレッスン時間が始まった。こうやって私は悩んだり癒されたりしながら先生を続けている。

 Yちゃん、早く戻ってきて。「ミッキーマウスマーチ」一緒に弾こう。

2004.11.18


 発表会が終わって、秋がやって来てみんな落ち着いたところ。…で新しい目標に向けて、そろそろ腰を上げなければ。

 そう。12月に老人介護施設へ慰問演奏に行くので、今週から用意する曲を決め始めている。それぞれで弾きたい曲を決めてもらっているのだけど、発表会の曲を決める時とは違う視点なのでみんなの様子を見ていると結構楽しいものがある。

 ソロで弾きたいと言う人、連弾の方がいいと言う人。ぜんぜん童謡を知らない中学生。さて、どんな曲が出そろうのだろうか。

2004.10.31