ピアノの国より

  出会い

 年末恒例の「ふれあい演奏会」が無事(?)終了。2施設での演奏(同プログラム2回)、みなさまお疲れ様でした。6台の車で施設に向かう途中1台道に迷われたが、程なく到着されひと安心。ピアノ演奏はもちろん、声楽、和太鼓、子供たちとその父母によるリズム合唱奏などで楽しくにぎやかに終えることが出来た。
 緊張していつも本番ではボロボロになる・・・という人に朗報!大人の生徒さんYさんとMさんは、「本番はダメ!」という人。今回2回の演奏のうち、1回目は二人とも思うように演奏できなかったけど、2回目ではどちらも落ち着いて弾くことができ二人とも満足されたのではないかな?ということは、「場慣れ」が必要なだけの話。なので、演奏会があるときはその日どこかで一度本番(家の人に聴いてもらうなど)を踏んでから、二度目の(本当の)本番に挑めばいいんだね。
 解散後、5才のKちゃんのお母様から「1年に一回だけなんですか?楽しかったぁ。」と声をかけてもらい、うれしかった。来年はどんなプログラムにしようか、今からワクワクする。
 ではみなさん、良いクリスマスを!

2008/12/25


 数年前に教室を卒業したAさんがこの秋、教室に何度か顔を出していた。今度自分の結婚式でピアノを披露すると言う。なんてうれしいんだろう!
 Aさんのすごいところは、小1から就職でレッスンに来られなくなるまで、ほとんど休まなかったこと。風邪で休んだことあったけ?入試があっても休まなかったよね。毎週コツコツと、マイペースを崩さずレッスンを続けた。そして習うのをやめてからもピアノは弾いていたと言う。本当にピアノが好きなんだなぁ。
 そう。私はピアノを教え始めたころ、生徒がずっとずっと、ピアノがまるで人生の友達のようになってくれるように・・・と願っていた。Aさんは本当にそのように育ってくれたんだね。この2ヶ月、ピアノが好きな生徒を育てる基本をあらためて思い出すことができたように思う。
 やさしいやわらかい曲が得意なAさん、あなたらしいほんわか温かい家庭を築いていってください。結婚おめでとう!

2008/12/3



 さて、あれから5ヶ月。4才のTくんは一歩一歩成長し、今では弾けないと悔し泣きをして泣きながらでも弾けるまでがんばろうとするまでになった。もともとまじめで慎重な性格で、分からないことには手を出さない、そして完璧にできないとイヤという感じなのかもしれないな・・・と6ヶ月付き合って分かってきた。
 ピアノを習いに来る子はまじめな子が多い。というか、ピアノはコツコツまじめに練習するものなので、まじめでないと続かないのか。それともまじめな性格になっていくのか。音楽をやる人は周りを見回しても、みんなまじめ。そういう環境が人を作るのか、そういう人でないと音楽はできないのか・・・?ピアノを教え始めた時から「ピアノが続く子はみんなまじめで良い子ばかり」という持論は今だ翻ったことがない。
 そのTくんのあと、続けてKちゃん、Aちゃん、Yくんが入会してきた。みんな4才。そしてみんな同じテキストを選んだので、だいたい同じように進んでいるのだけど、やっぱり同じ4才でも全然違う。新しい曲に出会った時の反応や何から得意になっていくかとか面白いほどに違う。性格の違いって、こんなに小さいうちからこんなにもハッキリとしているものなんだなと改めて思った。
 そうそう、中3のNさん音高受験お疲れさま。夏からかなりハードだったけど、よくがんばったね。あとは結果が楽しみだね。

2008/11/13



 4才のTくん。これがなかなかのツワモノだ。はじめにお母さんが言われたとおり、指示されることが好きじゃない上、あまり自信がなく、できないと思ったことには消極的になってしまう。だけどTくんはTくんなりに頑張っていて、レッスンにならないわけでもない。家での練習でもそういうわけで、レッスンに来たときにどれだけできるようになっているかは来てからのお楽しみ。ということは、レッスン内容も2パターンは用意しておかないといけない。
 大変そう?それが、同じことを2週3週と繰り返すうちTくんが「できるようになったよ」と嬉しそうに言ってくれると、こっちもものすごく嬉しくなる。今日はどこまでできるようになっているかな・・・と、レッスンに来てくれる日が楽しみになってくる。
 そういえば、今は小4になったTくん(同じイニシャルだけど別人)もレッスンにはじめてきた時は3才で、けっこう試行錯誤のレッスンをしたっけ。でも今は夏のコンペを目指すほどに。ね、だから、大丈夫。

2008/6/8



 春から夏は力だめしの季節。今年も小2のSちゃんのグレード13級にはじまり、PTNAのピアノステップでは5才のHくん、小4のAちゃんが舞台披露。
 小2からピアノをはじめたAちゃん。いつもレッスンの時はとても真剣。くやしくて泣いてしまうこともしばしば。だけど泣いた分だけ本当に上手になったよね。こつこつと良く練習してきてくれるので、ピアノを始めたのは遅めだったけど、ずいぶん追いついてきた。表情豊かな演奏もできるようになってきたし、これからもこの調子でがんばって。
 小2のSちゃんと5才のHくんはレッスンをはじめて6ヵ月。二人とも初テスト、初舞台だったけど、落ち着いて弾けたね。よく練習していたもんね。二人とも、これからが楽しみ。
 さてさて、来月からは4才のTくんがレッスンに来てくれることになった。ドキドキ・わくわく!これからどんなふうにレッスンしようかな。こちらもとっても楽しみだ。

2008/3/29



 生徒にもらった嬉しい言葉その2。大人のYさんからもらった「レッスンが終わると気持ちがスキーッとするんです」、そして小2のSちゃんからの「レッスンが終ってからの先生とのおしゃべりが大好き」。前回の「ピアノの先生になりたい」とはちょっと違う方向だけど、Yさんとは充実したレッスン時間を過ごせたこと、Sちゃんとはよい人間関係ができたことを表しているよう。こんな言葉をもらえて、こちらも心がフンワリ。

2008/2/15



 年が明けた。まわりの人たちの温かい心があって、今までと変わらないレッスン風景が戻ってきた。昨年はあっという間の一年。妊娠中のレッスン。つわりで気持ち悪いやら眠いやら、そして何日もつづく頭痛。お腹が大きくなると今度は動きづらいし。そんなこんなでみんなに2ヶ月の出産・育児休暇をもらって、また10月よりレッスンを再開。母や主人に子どもを見てもらいながらのレッスン。そう、年末恒例の「ふれあい演奏会」を楽しく終えることができたのはうれしかったなぁ。
 本当にみんなに感謝、感謝。ママになった先生についてきてくれるみなさん、今年もよろしくね。こんなに温かいみんなに出会えたことは先生の自慢。これからますますがんばりまーす!
 

(2008/1/18)