『 いろいろ言いたい広場 』


2006/07/29

「『ろう教育が変わる!』 第一回勉強会」実施報告
〜体験学習でわかるバイリンガルろう教育の基礎〜
全国ろう児をもつ親の会
2006年7月23日(日)に実施した第一回勉強会に定員10名のところ、多数の申込みをいただきありがとうございました。
予想以上の申込みがあったため、急遽定員を増やし14名で行いました。
なかには新幹線で来られた方もいるほどの反響で、ろう児をもつ親たちの熱意を感じる勉強会となりました。
(場所の都合上申込みをされたのに参加できなかった皆様、申し訳ありませんでした。)

今回の勉強会では音声日本語と日本手話を使わず、各自に渡されたホワイトボードに日本語を記載することでお互いの意見を述べ合いました。
音声日本語は、主語・助詞が省略されたり、語順がずれ、イントネーションで伝えている部分が多くあることを、実例を見ながら学ぶとともに、母音の音声解析データが紹介され、違う母音でも同じ音声成分になる場合もあることが示されました。

また、音声日本語の言葉に手話単語と指文字をつけた「対応手話(手指日本語)」と、
視覚を通してすべての内容を理解でき、言語として確立している「日本手話」の双方で、日本語の内容について説明した場合、明らかに「日本手話」で内容を説明した方が細部にわたって説明することができることが、体験的に理解することができました。

今回の勉強会を機にさらに様々な学びを進め、ろう児の教育環境を改善することができればと願っています。

次回の企画にご期待ください!


参加された方々からの感想:
日本語、対応手話、日本手話の違いがよくわかった
日本手話は主語や助詞が明解なのに、対応手話は不確かだということがはっきりした
音声日本語があいまいだということを知り驚いた
先日の佐々木先生の講演で『わかったつもり』になっていたが、勉強会に参加して、はじめて細かいところが理解できた
次回の勉強会も参加したい


2006/07/20

「手話がない”聾”学校」
ろう児はろう児
以前、在籍していた”聾”学校の同窓会・夏の集いに行ってきました。そこには”聾”学校であるにもかかわらず、ろう児である子供たちに先生や親が手話を使っている様子は、相変わらず皆無。体育館でのブラスバンドの演奏紹介等々は手話通訳(担当の先生)が対応手話で、参加している成人ろう者向けにやっている位。同級生に会いましたが、子供が通じるのは、デフファミリーの子供だけ。聴親の子供とは、同じろう児なのに話が通じません。その子は口話・読唇、わが子は手話。学校は”聾”学校なのに、通う子供は”ろう児”なのに、成長してろう児になるのに・・・。と、思いつつ、毎年行くのが楽しみです。ろう児の人権救済申立があり、日弁連のろう教育に関する意見書が出た現在でも、このようにろう児の存在を無視したような教育がまだまだ現に存在することを確認できるからです。今後も毎年参加し、聾学校の教育の行方をしっかり見ていくつもりです。




も ど る

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