デセプション島周辺のこと
船のデッキから見た、デセプション島の浜辺(捕鯨基地跡)
(毎度のことながら、目に見える光景が大きすぎて、1枚の写真にうまく収まらないんです・・・)
海底火山の頂上部が大噴火の際に吹き飛び火口部分に海水が流れ込んだため、島の形が馬蹄形になったそうだ。
(この写真ではその一部しか写ってないので、分からないけど・・・)
1820年、アメリカ人としては最初に南極大陸を観測したと言われている探検家で捕鯨者でもあったナタニエル・パーマーが、アザラシ漁の途中、嵐を回避しようとして発見した水路が、この馬蹄形の途切れた部分。
デセプション島の湾内に入る時は必ず通るところで、“ネプチューンのふいご”と呼ばれている。
(でも、朝寝坊のため、私は見逃してしまいましたぁ〜)
火山活動は未だ完全には収束しておらず、最後に起きた大噴火は1960年代後半のこと。
その時、上昇する海面や落石のために、チリ基地とイギリス基地(捕鯨の港でもあった)が破壊されたそうだ。
今でこそ南極の領土権問題は世界的に棚上げ気分が強いけれども、昔は領土権を巡ってイギリスとアルゼンチンの間で発砲事件も起きたそうで、第二次世界大戦中の一触即発時代は、湾内に軍艦が控えていたこともあったんですって。
南極半島部分では、唯一の活火山のため、島内5ヵ所が特別科学関心地域として指定されていて、一般人は立ち入り禁止となっているそうである。
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