『学校の怪談 春の物の怪スペシャル』


* TV公開作品
* ビデオ化済み

ビデオ発売タイトル
『学校の怪談
物の怪スペシャル
ディレクターズカット完全版』

内、第二話
『何かが憑いている』
を監督 

TV
2001年製作作品
制作・著作 関西テレビ放送
制作協力 アルタミラピクチャーズ
--------------------------
ビデオ
(C)2001関西テレビ放送
カラー/約100分/HIFIステレオ/スタンダードサイズ
発売元・大映株式会社
販売元・徳間ジャパンコミュニケーションズ
--------------------------
第二話『何かが憑いている』スタッフ&キャスト
[スタッフ]
原作
脚本
監督
撮影
音楽


『ほんとにあった怖い話』(朝日ソノラマ・刊)
三宅隆太
鶴田法男
佐野哲郎
尾形真一郎

[キャスト]
池脇千鶴
奈良沙緒理/平山綾/米田リカ
児玉美智子/嶋田豪/清水大敬
吉沢京子
宮崎美子
妻と旦那のオシャベリを読む































《妻と旦那のオシャベリ》

妻:二年ぶりのテレビ『学校の怪談』ね。

旦那:うん。実は去年もお話を頂いたんだけど、『リング0』の直後で気持ちに余裕が無くて、残念だったけどお断りをしてしまったの。

妻:うん、その気持ちは分かる〜。で、出演だけしたというわけなのね?

旦那:ありゃ、あー、ハハッ! 恥ずかしかったな、あれ。

妻:ほよ〜ん・・・まぁいいや(笑)。 ともあれ『何かが憑いている』の話〜。 完成したのをいち早く見せてもらったから言っちゃうけど、これってかなりの傑作じゃないかしらん。

旦那:いやー、ありがと。ありがと。実は、僕自身もそう思ってます。

妻:あたしゃ途中から怖くて画面から腰が引けちゃっただよぉ〜。でもでも最後は、

旦那:あっ! とぅっとっ! トヤッー! おう、っと!! まだ観てない人が居るんだから、そこから先は秘密だよ!

妻:うひゅっ!ごめーん。でも、この作品メチャクチャ好きよ。涙ぽろりんも〜。

旦那:だからさ〜、まだ観てない人が・・・・・でも、ありがと。ありがと。

妻:ちぃちゃん(池脇千鶴さん)相変わらず可愛いし、友だち役の奈良沙緒理さんも「そのほっぺ触らせてぇ〜」ってくらいだし、ふんとに胸キュンもんだもん〜。

旦那:ありがと。ありがと。池脇とはフジテレビ『ほん怖』に続いてのお付き合いで、嬉しかったな。というか、彼女が主演を引き受けてくれてほんとに良かった。やっぱり上手いからね。

妻:宮崎美子さんも素敵よね。

旦那:ありがと。ありがと。今回は池脇&宮崎さんだけでなく、吉沢京子さん他、全員演技達者な方ばかりでほんとにありがたかった。

妻:それにベッドの上掛けがワッフル生地なのが良かったよね。

旦那:ありがと。ありがと。・・・・・? なんだそれ?

妻:あら、いま、流行ってるのよ。ワッフル生地。この間も某ホテルのワッフル生地のタオルを買ってきたでしょ。あれ、使ってみて気持ちよくなかった?

旦那:あれはー、買ったんじゃなくて、清掃員の人からガメたんでしょ!?

妻:え?そうなのぉ?

旦那:うわぁ、しらばっくれてる〜!

妻:(うにゅ〜、ちょっちニュアンスが・・・) まぁ、でも、とにかく気持ちよかったでしょ?

旦那:はぁ〜、まぁ、気持ちよかったけど。

妻:でしょ! やっぱりこれからはワッフル生地だよね。きっと流行ると思うんだぁ〜。

旦那:へ? さっきは、いま流行ってる、って言ってたじゃない?

妻:でへっ。実は、あたしが気に入ってるだけなんだけどネ。(^^ゞ

旦那:おいおい。

妻:で、これ10年間温めてた企画だったんでしょ?

旦那:?・・・・・いきなり話を戻すなよ。

妻:それに原作が『ほんとにあった怖い話』だよ。

旦那:今日は、飛ばすなぁ。

妻:そら、「おしゃべり」が久しぶりだからだよ〜。

旦那:そうだよね。えっと、それで、なんで『学校の怪談』なのに原作が『ほん怖』なのかの解説をしておきましょう。

妻:はぁ〜い、待ってましたぁ〜!パチパチッ! 監督ぅ〜、頑張ってぇ〜〜!

旦那:あはっ、いや、そんな声援をおくられても・・・・恥ずかしいなぁ・・・・そんな大それたことじゃないしなぁ(もじもじ)。・・・・・ちょっと待て! なんでこんなとこで僕が照れないといけないんだよ!

妻:へい、疑問を持たずに、頑張りませう〜。 パチパチッ!ほれほれ、ピッピッ!

旦那:あのなぁ〜。ま、いいや。それで、説明すると、この『ほん怖』の原作は『狐日和』っていう短編なんだけど、これは実はビデオ版『ほん怖』を作ってるときからやりたかったのね。でも、内容が二年間に渡る話だし、舞台もバンバン変わるし、登場人物も多いしで、お金が掛かるのでビデオ版のプロデューサーからNGだされたの。で、その後、フジテレビでドラマ化される時にも熱望したんだけど、後藤pから「確かに良い話だけど、主人公が中学から高校に入学する背景があるから成り立ってる話ですし、むしろ関西テレビさんの『学校の怪談』の方が向いてますよ」と言われてしまって、結局、オミットされちゃったの。

妻:ふむふむ。それで今回の『学校の怪談』で映像化したって訳なのね?

旦那:いや、そういう訳でもないのね。後藤pのその発言は作品が完成するまで、すっかり忘れてた。だって、やっぱり『ほん怖』だから、フジテレビさんで映像化するのが筋でしょ。それに関西テレビさんも嫌がるだろうと思ってたしね。それで今回の『学校の怪談』では、当初は全然違う企画をやろうとしてたの。ところが、いろんな企画を考えたんだけど、どれも今ひとつピンとこなくてさ。で、時間が無くなってきたから、えい、こうなったら奥の手だ、と思って、プロデューサー陣に提案したら「監督がおやりになりたいのを手掛けるのが一番良いですよ。それをやりましょう」ってアッサリ決まっちゃって。

妻:ありがたいね。

旦那:うん。それで後藤pに連絡したら「どうぞ、どうぞ」って具合でさ。

妻:後藤さんにも、ありがたや。ありがたや〜(拝)。 でもさ、契約上の問題とか無かったの? 朝日ソノラマさんとフジテレビさんで『ほん怖』のドラマ化の契約をしてるわけでしょ?

旦那:ああ、それは僕も契約に関しては詳しく知らないから。でも、フジテレビさんの契約は『ほん怖』の全ての作品に対してのものではなかったみたいだからね。

妻:ふ〜ん、契約って複雑なんだね。

旦那:そ、そ。ケース・バイ・ケースだから、ややっこしいね。

妻:そうね。でも、契約の話はさておき、ほんと良い作品だよ、これ。

旦那:ありがとね。確かにこの原作を読んでから映像化するまで10年掛かったけど、いまは10年前に撮らなくて良かったと思ってる。もしかしたら、僕が強引に進めていれば10年前でも実現したかも知れないけど、あの頃ではこの作品を撮るだけの力量が僕になかったと思う。なにより、当時では池脇千鶴ちゃんや宮崎美子さんクラスの素晴らしいキャストの出演は望めなかったし、スタッフもこれだけ優秀な方々が参加することはあり得なかったはずだからね。それに製作元の関西テレビさん、制作のアルタミラピクチャーズさんが、僕のことを絶対的に信用してくれていたのも大きかった。

妻:なるへじょ。 そう言えば、今回の撮影さんは、話題になった映画『Focus』の人なんでそ?

旦那:そう。『破線のマリス』なんかも撮ってる佐野哲郎さん。井坂聡監督作品の全てを撮影している人ね。一度お付き合いしたくて参加してもらったの。

妻:へぇ〜、そうなんだぁ。 素直なんだけど、すごく印象的な画面が多かった気がしたぁ〜。

旦那:うん。佐野さんとの仕事は楽しかったね。とにかく、今は一人でも多くの人に観てもらいたいなぁ。

妻:
うんうん、そうだよね。あ、そう言えば、今回の『学校の怪談』は2バージョンあるんでしょ?

旦那:え? ああ、あれね。・・・・うん、じゃ、今日はこの辺でお終い。

妻:ほげー、そいつは、ひっどーい!(T_T)/


(01/03/24・自宅にて)



Copyright(C)2001 Norio Tsuruta & Yayoi Tsuruta
All rights reserved.

画像・文章の無断転載・転用はお断りします。