『リング0 〜バースデイ〜』


* 劇場公開作品


2000.01.22公開
(C)2000 「リング0 〜バースデイ〜」製作委員会
製作プロダクション アスミック・エース エンタテイメント
配給 東宝
99分/カラー/ビスタサイズ

[スタッフ]
エグゼクティブ・プロデューサー
プロデューサー
原作
脚本
監督
撮影
美術
照明
音楽
録音
編集
ビジュアル・エフェクト
特殊造型
助監督
製作担当
音楽プロデューサー
主題歌


原正人
小川真司/永井正夫/一瀬隆重
鈴木光司 「レモンハート」(角川書店刊「バースデイ」より)
高橋洋
鶴田法男
柴主高秀
山口修
渡部嘉
尾形真一郎
瀬川徹夫
須永弘志
松本肇/杉木信章
原口智生
片島章三
森賢正
浅沼一郎
ラルク・アン・シエル(キューンレコード)/
サントラ盤(アイネットワーク)

[キャスト]
仲間由紀恵/田辺誠一/麻生久美子/田中好子

妻と旦那のオシャベリを読む
       (劇場公開前のオシャベリなので、ストーリー的内容には触れてません)

妻と旦那のオシャベリを読む
       (製作よもやま話 等の予定)

'99.09.21 製作発表のページへ

2000.01.11 完成披露試写 記者会見のページへ

『リング0 〜バースデイ〜』の公式サイトへ































《妻と旦那のオシャベリ》

妻:さてとー、あなたの初の劇場用ホラーだわーい!\(^0^)/

旦那:そうね。

妻:あたしさぁ〜、うーんと、うーんと、うぅぅうううううんと期待してるぅ〜!

旦那:そうね。

妻:早く観たいー! だから早く完成させてヨー!!

旦那:そうね。

妻:ちょっとのりくんっ! なんなのよ〜、さっきから「そうね、そうね」って!

旦那:だって、契約上、内容とかを語っちゃいけないんだもん。それにこれだけのメジャー作品になると細かな宣伝戦略があるからさ、ここでは多くを語れないのよ。

妻:ありゃ、そっかぁ〜。やっぱメジャー作品って大変なんだぁ〜。

旦那:でも、色々制約があったり大変だったりする方が逆に「メジャー作品を手掛けてる」って感じがして好きだけどね。なんか、ハリウッド映画っぽいでしょ。「契約上、何も言えない」とかってインタビューで発言するのって、格好いいジャン。

妻:ほよ〜ん。なーんか、あなたって、“映画監督”って言っても、オタクが監督になっただけって感じだよねー。ん〜。でもなんつーか、とっても良いよなぁ〜。

旦那:はぁー? それって、誉めてんの? それとも、バカにしてんの?

妻:でへ。日本の監督にしては今までにいないタイプの感じがするって、誉めてんのぉ〜。

旦那:そうかぁ、いやー、喜んで良いのかどうか分かんないけど、とてもありがとう。

妻:ほいな。ともかくあなたの場合は昔から日本映画よりアメリカ映画の方が好きだもんね。

旦那:うーん、日本映画よりアメリカ映画が特に好きって事はないけどね。ただ、監督にあるまじき発言なんだけど、ハリウッドのビジネスライクな考え方は好きね。

妻:へぇ? と、いうと?

旦那:つまり、全て数字で決まってしまうという考え方。映画は商品であるという考え方が好きなのね。

妻:そっかぁ〜、でもそれって、作り手としては非常に辛いんじゃない?

旦那:作り手個人からすれば全くその通りなんだけど、でも、きっと日本の映画界って映画をビジネスとして捉える意識が欧米よりも希薄だったんで斜陽化してしまったんじゃないか、と、そんな風に思ってるの。

妻:ふーん。

旦那:あ、なんだか、難しい話になっちゃった。ごめん。話を戻そう。

妻:ウンウン!

旦那:うん、確かに、僕は日本映画よりもアメリカ映画の方が好きかもね。好きな映画とか、好きな作家とかあげろと言われると、6割はアメリカの作品、作家になっちゃうな。

妻:名前をあげると、ジョン・カーペンター、ブライアン・デ・パルマ、ウィリアム・フリードキン、ロマン・ポランスキーとかでしょ?

旦那:ポランスキーはポーランド人だよ。ポーランドからハリウッドに渡った監督だよ。

妻:あそっか、じゃぁ香港からハリウッドに行ったジョン・ウーみたいなもんなんだぁ。

旦那:そうそう。ハリウッドってどん欲だからさ、「こいつは金になる」って思うと、その才能が世界のどこにいようとも、すぐに引っ張ってくるのね。

妻:なるへぞ〜。さすが映画大国アメリカ!

旦那:そうなんだよね。例えば、オランダ人のポール・バーホーヴェンなんかは『ロボコップ』を撮った頃はろくに英語が喋れなかったらしいけど、ハリウッドの場合、そういう基本的な部分が欠落してても「それを補って余りある芸を持ってる」って判断すれば、何十億円も渡して撮らせちゃうのね。もちろん、映画製作の色んな事がシステム化してるから出来ることだとは思うけどね。一方、日本の場合は総体的に物事を捉えるから「一芸に秀でてる」ではお金は出さない。ただし、日本の映画界も少しずつ変わってきてる感じはするね。

妻:ふみゃ。それって、自分のことを言ってるんじゃないの?

旦那:あ? えっ? ああ、そうかもね。確かにホラー専門の監督っていうのは日本では珍しいよね。ま、そろそろ『リング0』に話を戻そう。

妻:へいへい&わーい! あのさ、あたしさ、奥さん特権で撮影現場を見学させてもらったりラッシュを観させてもらったりしたから、ちょっとだけ言っていい?

旦那:え? うーん、内容を明かさなければ、まぁ、いいけど。

妻:う、いきなし先手打って口チャックかぁ・・・。ちぇー。まぁいいや。あのさ、あなたの作品らしく相変わらず怖いんだけどさ、なんだか今までの鶴田作品とはちょっと違う感じもするんだけど?

旦那:実は、僕もそんな感じがするの。鶴田作品としても、『リング』シリーズとしても、違う感じがするのね。もっと言うと、今までの日本映画と違うテイストなのね。自分で手掛けておきながらこんな言い方をするのは、なんか変だけど、とにかく良い意味で鶴田ファン、『リング』ファンを裏切る作品じゃなかろうか、と思ってます。

妻:それから、それから、貞子役の仲間由紀恵さんがとーても魅力的〜(*^o^*) 可愛いと思えば綺麗〜。綺麗と思えば不気味なとこもあって、ほんとーに不思議〜。素敵〜。

旦那:うん、うん、ありがとう。仲間は本当に一生懸命にやってたよ。「日本のカトリーヌ・ドヌーヴ」って僕は呼んでるんだ。

妻:ほえ? 日本のドヌーヴ?

旦那:実はさ、高橋さんから最初の脚本をもらったときに、僕の好きなドヌーヴの『反撥』や『暗くなるまでこの恋を』が脳裏を過ぎったのね。それで仲間由紀恵のことを思い浮かべたの。なんでかって言うと、綺麗なんだけど影がある感じとか雰囲気がドヌーヴっぽいな、って以前から思ってたから。それ以後、色んな事が頭の中で交錯して、やっぱり貞子は仲間由紀恵しかいないなって思ったの。あ、そうだ、仲間のことは「日本のビビアン・リー」とも思った。

妻:ほえほえっ? 日本のビビアン・リー!?

旦那:ほえほえっ、そうなのよ。って、君の口癖がうつっちゃったじゃないか。ほんとに、君と話してると頭がくるくるパーになっちまう。

妻:まーっ、なんて失礼な!

旦那:失礼なのは君だよ。って、自分でもよく分かんなくなってきた。・・・・とにかくさ、脚本の打ち合わせをしてるうちに突然『哀愁』を思い出しちゃったのよ。あれって、実は凄い怖い映画だったからさ。

妻:あ、『哀愁』が怖いぃぃ!?????(@o@)?

旦那:だって、怖いじゃん。愛して止まない婚約者ロバート・テイラーのためにビビアン・リーは自分が娼婦だって事を必死に隠すわけでしょ。あの設定はムチャ残酷で怖いよ。特に婚約披露の舞踏会のシーンはメチャこわ。ビビアン・リー演じる娼婦のマイラが、ロバート・テイラーと踊る。ところが、ロバート・テイラーの軍服には名門の証である記章が付いている。マイラはそれを見ると辛くてしょうがないから目を背けたい。でも、彼の腕に抱かれているために視線を外すことが出来ない。あれはなんとも皮肉だし、もの凄く残酷。その記章を凝視したときのビビアン・リーの表情がなんとも凄いのね。

妻:うーん、まぁ、そう言えば、そうだけどね。

旦那:ま、でも、撮影に入る前に、仲間本人に「君は日本のカトリーヌ・ドヌーヴ、ビビアン・リーだと僕は思ってる」って言ったら、「それ、誰ですか? 知らない」って言われてしまった。なんか空しかったな。

妻:わはは、それで『風と共に去りぬ』『哀愁』『反撥』のビデオを仲間さんに渡してたってわけかぁ。なんか一生懸命荷造りしてたもんなぁ〜。

旦那:荷造りって、夜逃げでもするみたいじゃないか!? ま、いいや。で、あと『近松物語』もビデオを渡したっけ。『近松物語』はちょっと難しかったって言われてしまったけどね。トホホ。

妻:でもさぁ、それって聞いていると、単なるオジサンの愚痴みたい〜。

旦那:うるさいな! ま、それらがどんな効果を生んだかは知らないけど『リング0』では今までの仲間由紀恵とはまた違った仲間由紀恵が写し撮れたと思ってるよ。その意味では、ゆっきーファンの人も喜んでくれると思う。

妻:うんうんうん。

妻:あ、それからさ、田中好子さん! キャンディーズのスーちゃんの時もイイなぁって思ってたけど、田中好子さんの田中好子さんも好きだったの〜! でも『リング0』の田中好子さんは、またイイよねっ!(こんな言い方だと、わけわかめ?怪文?)

旦那:お前、なに言ってるのか分かんないよ。ま、でも、なんか称賛してるみたいだから喜んでおきましょう。うん、とにかく、田中好子さん、良いッスよ。これまた今までの田中さんじゃないんだな。きっと観客の皆さんは驚いてくれると思うけどね。

妻:それから、それから、

旦那:ストーップ!!!!! これ以上話したら、怒られちゃうよ。

妻:う、そうよねぇ。ごめん、ごめん。でも・・・。みゃー。もっとオシャベリしたぁいっ!! うぅっ!ともかく来年の1月22日まではガマンガマンか・・・。

旦那:うんだ。

妻:じゃぁさ、そのかわりさ、なんかちょーだいね♪

旦那:なんかって? なに? もしかして貞子Tシャツとかのこと?

妻:それはもう貰った。)^o^(

旦那:そ、そ、そうだよね。えー? じゃ、なに? うー、なんだろう? うーん、なんだろう、うー。平和堂貿易よりラドーの腕時計とか、日清食品よりカップヌードル一年分とか、素敵な二人のためのロマンチック街道の旅とか、じゃないでしょ? え、なに?

妻:ったくもう〜(ー_ー;) 一昔前のクイズ番組じゃないんだからさぁ〜、ああ妻の欲しいものも判らないとは、なぁんて情けない旦那じゃぁ〜。まぁいいや、明日起きるまでに考えといて、なんかちょーだいね♪

旦那:そ、そんなぁ。教えてよー。ど、どうすればいいだよ。終わんないじゃないの、このオシャベリ。弱ったなぁー。助けてー!

妻:はい。では、「なんかちょーだい。おわり♪」

(99/11/26・自宅にて) (^-^)/~



Copyright(C)1999 Norio Tsuruta & Yayoi Tsuruta
All rights reserved.

画像・文章の無断転載・転用はお断りします。