『新・ほんとにあった怖い話 幽幻界』
* オリジナルビデオ公開作品
(C)1992 朝日ソノラマ、ジャパンホームビデオ 製作 ジャパンホームビデオ株式会社 発売・販売元ジャパンホームビデオ株式会社
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《妻と旦那のオシャベリ》 妻:ビデオ『ほん怖』シリーズの中で1話だけを選べと言われれば『霊のうごめく家』だけど、1作を選べと言われれば、この『新・ほん怖』かなぁ。 旦那:自信作だった『第二夜』は玄人ウケしたんだけど、一般的には「地味、地味」って言われちゃったから、今までと方向性を変えてビックリ、ドッキリってところがいっぱいあるショッカー映画にしてやろうと思ったのね。 妻:へー、そっかぁ、だからなのかぁ?最初の『婆 去れ!!』は、思わず「ギャー!」って悲鳴あげちゃったけど、なんか笑っちゃったもんなぁ。 旦那:バカな話だもんね。でも、小中さんの脚本の力で、かなり高尚な作品になってると思う。原作と変えて、主人公の女の子を怪談話をバカにしてるキャラクターにしたのが大正解だった。それとタイトル前の「信じようと、信じまいと、あるのよ」ってナレーションが効いてる。 妻:うんうん、あのナレーションは、ほんと効いてるー。そう言えば、あの子が使ってるコードレスホン。うちの電話だよー?まだ現役で使ってるケンウッドの電話だぁ。 旦那:あ、そうだよ、そうだよ。ガハハッハッ!目の前にある!さっきも、使った!だいたいさ、あの子が蹴っ飛ばすブタの縫いぐるみは、こまちゃんがカジカジしてたじゃない! 妻:あひゃひゃひゃ〜、それとなく我が家のモンが持ち出されてたっつーわけね? しかも『婆 去れ!!』の最後に出てきたオバケっつーか幽霊っつーか、あれは助監督さんの顔の輪郭だし・・・。 旦那:笑えるなぁ。なにしろビデオ『ほん怖』シリーズは超低予算で、ほとんど自主映画状態だったからね。一作目の時なんて、撮影が夜中になっちゃって、君が現場に車で迎えに来てくれて、そしたら、主演の子を家まで送ることになっちゃってさ。 妻:そうだ、そうだ、思い出したぁ〜。 旦那:ひどいよね。 妻:でも、楽しかったよ。あの子、可愛かったね。 旦那:浅沼順子ね。最近は浅沼麗子って芸名に変えて頑張ってるみたいね。 妻:あなたの作品に出てくる女の子って、みんな可愛いよね。たまぁに嫉妬しちゃう。この『新・ほん怖』のジャケットに写ってる『踊り場の友だち』の主演の二人も可愛いよね。 旦那:「鶴田作品は女の子が可愛い」って、色んな人から言われる。僕、ロリコンの気があるみたい。 妻:うーむ、うーみ、まぁいいや・・・。ともかくその反面か、男に興味ないでしょ? 旦那:だって、そりゃ、僕も男だからさ、興味ないよ。オシリ痛いのヤダし。 妻:バカ! そうじゃなくて、例えばさ、ジョン・ウー作品に出てくる男って、みぃんな魅力的じゃない。 旦那:ああ、そうね。逆に、ジョン・ウー作品の女って、全員、不細工だよね。 妻:それは言い過ぎだよぉ〜。『フェイス/オフ』の悪玉の女優さんは良いじゃない。 旦那:ジーナ・ガーションね。あの人、良いよね。実は、『ブロークン・アロー』のヒロイン、サマンサ・マティスが好きなんだけど。 妻:あの、チンッ!クシャッ!とした顔が好きなの? 旦那:チンクシャだから可愛いんじゃん。 妻:はいはい、はぁい。そろそろ、『新・ほん怖』に話を戻そうよ。 旦那:そうだね。僕さ、個人的には『踊り場の友だち』が大好きなの。 妻:おっと、いきなり来たか。うん。『踊場の友だち』は、ちょっとせつな系の話よね。 旦那:そう。せつない話が好きなのね。主人公の女の子が幽霊の男の子を助けてあげようとするんだけど、相手は化け物だから目の前に出てきたらビックリしちゃって「あっち行け!」って言っちゃう皮肉がね、好きなの。 妻:『ほん怖』一作目のところで言ってた「ホラーは皮肉だ」ってことね? 旦那:うん。それが一番明確に描けたのが『踊り場の友だち』だと思ってる。 妻:んでもいいよね〜。あんまりダイレクトなお涙頂戴系は、時として鼻についちゃうことあるんだけど、ちょっとせつな系くらいのは、そういうこともないもんなぁ。 ・・・そうかぁ〜。だからあたしもこれ好きなんだ。 納得納得。 (1999年7月31日/自宅にて) |
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