
▲論山駅に停車するKTXは1日6本
|
■「特車」料金は一般車の4割増
扶余から再びバスに揺られて30分、論山(ロンサン)バスターミナルに舞い戻った。
あとはソウルへ行くだけのスケジュール。先ほど、セマウル号の特室にただ乗りした罪滅ぼしではないが、今度はちゃんと追加運賃を支払ってKTXの特室に乗ってみることにした。
「KRパス」だと特室や寝台料金が50%引きになるので、追加料金はわずか4600ウォン(約460円)であった。
論山14時37分発の「KTX」214号・龍山行に乗り込む。ソウルの一つ手前にある龍山までは約200キロ、1時間23分の距離だ。
2人掛けと1人掛けのシートが並んだ特室車内は、セマウル号ほどではないにせよ、一般室の狭さに比べるとかなり快適に思える。もちろん、進行方向逆向き席もない。音楽用のイヤホンや飲み物サービスもある。
ちなみに、特室は通常の4割増の運賃となっている。ソウル〜釜山間で見ると、追加料金は1万8000ウォン(約1800円)と微妙な価格。半額でなかったら使わないかもしれない。日本人の私がそう思うせいか、利用客はビジネスマンばかりである。

▲湖南線は大田は通らず西大田に停車 |
■300km/hを達成、騒音が気になる…
列車は15分ほどで豆渓(Dugye)を通過。左に鶏竜山系、右には大屯山系が迫り、囲まれた山々を迂回するように走り抜ける。
韓国の第二首都として発展著しい大田の街並みが見えてきて、15時05分、西大田(ソデジョン)に停車。湖南線の列車は、大田駅を通らずにそのまま京釜線に乗り入れ、ソウル方面に向かう。

▲専用線に入ると時速300kmに |
この先は、現在唯一完成しているKTX専用線を走る。
天井のテレビの片隅にスピードが表示されるようになった。しばらくすると、走行音が激しくなり、いつの間にか305km/hを達成。
景色を眺めている暇もなくなってきた。
それにしても、列車内の騒音が特に気になる。妻は「こんなもんじゃないの」と言っているので、単なるマニアの神経質かもしれない。

▲漢江を渡るとまもなく終着駅に着く |
何の変哲もない退屈な車窓と、高速走行がしばらく続く。専用線上にある真新しい光明(クヮンミョン)駅に停車後、在来線に下りて首都圏電鉄(地下鉄線に乗り入れる国電)と併走。
漢江を渡る鉄橋から、高層ビルが立ち並ぶ汝矣島(ヨイド)が見え、間もなく終着駅の龍山に着いた。
KTXが速いお陰で、ソウルでの時間を有効に使えて有難いのだが、どうも疲労感が残った気がする。単なる長旅の疲れと言えなくもないが。
>>page-10 大陸への夢乗せ、京義線の旅
|
|