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  イースター礼拝メッセージ 2025年7月27日/小坂叡華主牧師

「断食の祈り」   

私たちの教会では、毎月1日を断食祈祷日としています。なぜこのように決めたかといいますと、まずイエス様ご自身が公けの働きを始める前に断食をされたことに起因しています。毎月ごとに、私たちには新しい出来事が起こります。新しい出会いや新たな困難や試練が起こるのです。同じ日が続くわけではありません。ですからまず月の初めに心を整え、神様との交わりを通して、全てを委ね、ご支配いただくように祈る目的を持っているのです。聖書的な断食は「わたしの好む断食はこれではないか。すなわち、悪のきずなを解き、くびきの縄目をほどき、虐げられたた者たちを自由の身とし、すべてのくびきを砕くことではないか」とあります。聖書に描かれている断食の祝福について学びます。

1)緊急の問題を解決する鍵として。(エステル4:16、ヨナ3:4~5)
破産寸前であったり不治の病気、あるいは自殺など緊急性を要する問題の解決のために、断食祈祷は重要な鍵です。王妃エステルはユダヤ人滅亡の危機を知り「行って、シュシャンにいるユダヤ人をみな集め、私のために断食をしてください。三日三晩、食べたり飲んだりしないように。~中略~たとい法令にそむいても私は王のところへまいります。私は、死ななければならないのでしたら、死にます。」と自らと大勢の断食の祈りに強められ命がけで王に訴え出て滅亡の危機から救われたのです。

2)神の御旨を知るため。(マタイ4:1~2、使徒13:2~3)
自分に対する神の御計画をはっきりと知りたい時があります。イエス様は洗礼を受けて後、公生涯の初めに40日の断食をされサタンと戦いました。また初代教会も断食をして神の御旨を知りました。「彼らが主を礼拝し、断食をしていると、聖霊が、「バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務につかせなさい。」と言われた。 そこで彼らは、断食と祈りをして、ふたりの上に手を置いてから、送り出した。」のです。断食をしていると色々な事が示されます。御旨を知ることは人生の平安を得る秘訣です。艱難も試練も神の御計画の一部である事を確信する時、どのような大きな問題をも乗り越え平安を得ます。そして神はあなたへの御旨を示してくださいます。

3) 聖霊の働きに委ねるため(肉の力を弱めて)(2コリント12:9、マタイ17:21)
断食をすると肉体的にも弱くなり、弱い人の辛さや痛みを知る事ができます。弱くなって初めて神によって生かされている事、神に頼る事の重要性を知ります。クリスチャンの力強さの秘訣は、弱い時にこそ強いというところにあります。「私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。」

4)束縛からの解放のため。(イザヤ58:6)
多くの人は、世の中のしがらみや慣例、地域社会の束縛、金銭や酒タバコ、麻薬などの悪い習慣に束縛されています。断食祈祷はまわりの習慣に流されず、自分を束縛しているものから解放され勝利します。断食祈祷の目的は「すべてのくびきを砕くこと」です。

体力を要する仕事や定期的に薬を飲んでいたり、身体の弱い方は、野菜と水を取るダニエル断食をお勧めします。ダニエルは偶像崇拝者の王のご馳走を拒み10日間、水と野菜だけの断食を求めました。彼らは決して弱ることなく輝いていた事が記されています。(ダニエル 1:12-13)又、断食祈祷中にはしばしば悔い改めに導かれます。静まって神と対話をし、神に対して不忠実だった事、人に対して不親切だった事が示されたらすぐに悔い改めることが大切です。心が清められて新しい喜びが満ちあふれるのです。荒野でのイスラエルの民は天からのマナで養われました。マナは神のことばです。「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きるのです」(マタイ4:4)





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