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  礼拝メッセージ 2024年9月15日/小原恵美牧師

「毒麦があったとしても」 マタイ13章23~43節

ある人が自分の畑に良い麦の種を蒔いたのに、実ると毒麦が現れました。人々が眠っている間に敵がやって来て毒麦の種を蒔いたのです。そこで僕たちは「私たちが行ってそれを抜き集めましょうか」(28節)と主人に言うと彼は次のように答えたのです。「いやいや。毒麦を抜き集めるうちに、麦もいっしょに抜き取るかもしれない。だから、収穫まで、両方とも育つままにしておきなさい。収穫の時期になったら、私は刈る人たちに、まず、毒麦を集め、焼くために束にしなさい。麦のほうは、集めて私の倉に納めなさい、と言いましょう」(29~30節)
この例えをイエス様ご自身が次のように説き明かしをされています。「良い種を蒔く者は人の子です。畑はこの世界のことで、良い種とは御国の子どもたち、毒麦とは悪い者の子どもたちのことです」(37~38節)人の子とはイエス様、御国の子どもたちとは福音を信じ救われた私たちクリスチャン、悪い者の子とは悪魔です。
良い種は福音そのものと言えます。福音の種を蒔く使命を神様はクリスチャン一人一人と教会に与えておられるのです。やがて全世界に福音が宣べ伝えられ、終りの日が訪れます。(マタイ24:24)しかし、その日その時までこの世界には敵である悪魔の存在があるのを忘れてはなりません。悪魔は姿を現わさずに人々を騙し惑わします。教会が一生懸命に福音の種を蒔く一方で、悪魔も毒麦を蒔いているのです。

<毒麦が取り集められる時> 
どのような事が起こるのでしょうか。「収穫とはこの世の終わりのことです。そして、刈り手とは御使いたちのことです。ですから、毒麦が集められて火で焼かれるように、この世の終わりにもそのようになります。人の子はその御使いたちを遣わします。彼らは、つまずきを与える者や不法を行う者たちをみな、御国から取り集めて、火の燃える炉に投げ込みます。彼らはそこで泣いて歯ぎしりするのです」(39~42節)その時がいつかは私たちには分かりません。神ご自身が決めておられます。

<福音の種を蒔き続ける>
イエス様はからし種とパン種についても話されています。からし種は胡麻粒よりも小さいものですが、蒔かれて成長すると大きな木になります。パン種はパンを膨らませます。そのように神様は私たちが蒔く種を大きく祝福し増やしてくださるのです。ですから私たちは恐れずに福音の種を蒔き続けていけばよいのです。
終わりの時代の兆候として偽キリストが現われ、国と国・民族は民族に敵対し戦争や地震があることをマタイ24:4~8で主は語られました。まさに今の時代は終末の前兆が起こっているのです。
「しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます」(24:13~14)
私たちは毒麦が存在する前提で良い種を蒔き続けていかなければなりません。しかし恐れずに日々主により頼みながらみことばに従い、イエス様が再臨されるまで委ねられた福音を伝える使命を忠実に果たしていきましょう。




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