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  礼拝メッセージ 2024年7月7日/小坂叡華主任牧師

「神の実を結ぶ」 ルカ15章

「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです」(ヨハネ15:16~17)
クリスチャン一人ひとりは神様から選ばれた特別な存在です。そして神様は互いに愛し合うことを戒めとされました。それは「もしあなたがたの互いの間に愛があるなら、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての人が認めるのです。(ヨハネ13:35)私たちの信仰は神との関係の中で育まれ成熟していきます。「わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます」(ヨハネ15:5)私たちの人生に良い実を結ぶためには、イエス様にしっかり繋がっていなくてはならないのです。今朝は士師記に登場するサムソンから、彼の失敗と完成を通して神の実を結ぶ人生について学びます。

<預言>士師記13章
「見よ。あなたはみごもっていて、男の子を産もうとしている。その子の頭にかみそりを当ててはならない。その子は胎内にいるときから神へのナジル人であるからだ。彼(サムソン)はイスラエルをペリシテ人の手から救い始める」(5節)ナジル人とは、神の任命を受け神との特別な誓約をした人です。サムソンは母の胎内にいる時から選ばれ、やがて与えられた人並外れた怪力を用いる士師として、イスラエルを敵対するペリシテ人から守っていました。しかしそんなサムソンにも弱点があったのです。それは女性の誘惑でした。彼が愛したデリラは、ペリシテ人に買収されてサムソンの怪力の源を聞き出そうとして彼にしつこくせがんでいました。愛するデリラから何度も責められ非常に苦しんだ果てに、サムソンは髪を剃ってはならないとのナジル人の秘密を打ち明けてしまったのです。

<失敗~悔い改め>
16章
「彼女は自分のひざの上でサムソンを眠らせ、ひとりの人を呼んで、彼の髪の毛七ふさをそり落とさせ、彼を苦しめ始めた」(19節)髪を剃り落とすとは枝がぶどうの木から離れることで、彼の力は彼を去っていたのです。神との誓約を失ったサムソンは襲ってくるペリシテ人に捕えられ目をえぐり出されて牢で臼をひくことになったのです。しかし、なんと「サムソンの頭の毛はそり落とされてから、また伸び始めた」(22節)のです。神は与えた使命を決して忘れてはおられませんでした。
さて、ペリシテ人の領主たちが集まって異教の神にいけにえをささげ、祭りを楽しんでいるところに、サムソンを見せものにするため連れて来たのです。サムソンは「神、主よ。どうぞ、私を御心に留めてください。ああ、神よ。どうぞ、この一時でも、私を強めてください。私の二つの目のために、もう一度ペリシテ人に復讐したいのです」(28節)この悔い改めの祈りは神に届きました。サムソンが宮を支えている柱に寄りかかり「ペリシテ人といっしょに死のう。」と言って力一杯両手で引くと宮は崩れてそこにいたペリシテ人の領主たちと男や女民全体の上に落ちたのです。こうして「彼が生きている間に殺した者よりも多かった」(29節)とあります。サムソンの怪力は神からの賜物でした。サムソンは牢獄での苦しみの中で神の約束に立ち返り、悔い改めて倍の使命を果たしたのです。クリスチャンは失敗をしても悔い改めて神に立ち返るならサムソンの髪が伸びたように賜物は回復して神の使命を果たすことが出来るのです。主にとどまりましょう!
「わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです。」




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