〜ベック&ペイジの最強タッグによる「ストロールオン」〜

Yardbirds

Having a Rave UpIncludes 11 Bonus Tracks!!
(2000年発売.原盤1965年発売.REP4758-WY)

製作   Charly Licensing ApS.
発売元  MSI
英文解説書   7ページ(対訳解説書付:英文歌詞付き) 

曲目[GuitarPlayer:YardbirdsAlbumTitles]
1.ユーアー・ベター・マン・ザン・アイ[JeffBeck:Having a Rave Up]
2.いじわるっ娘[JeffBeck:Having a Rave Up]
3.アイム・ア・マン[JeffBeck:Having a Rave Up]
4.スティル・アイム・サッド[JeffBeck:Having a Rave Up]
5.ハートせつなく[JeffBeck:Having a Rave Up]
6.トレイン・ケプト・ア・ローリン[JeffBeck:Having a Rave Up]
7.スモークスタック・ライトニング[EricClapton:Five Live Yardbirds]
8.リスペクタブル[EricClapton:Five Live Yardbirds]
9.アイム・ア・マン[EricClapton:Five Live Yardbirds]
10.ヒアー・ティス[EricClapton:Five Live Yardbirds]
11.シェイプス・オブ・シングス[JeffBeck:GreatesHits]
12.ニューヨーク・シティ・ブルース[JeffBeck:GreatesHits]
13.ジェフズ・ブルース(テイク1)[JeffBeck:TrainKept A Rollin']
14.サムワン・トゥ・ラヴ(パート1)[JeffBeck:TrainKept A Rollin']
15.サムワン・トゥ・ラヴ(パート2)[JeffBeck:TrainKept A Rollin']
16.ライク・ジミー・リード・アゲイン[JeffBeck:TrainKept A Rollin']
17.クリス・ナンバー[JeffBeck:TrainKept A Rollin']
18.ホワット・ドゥ・ユー・ウォント[JeffBeck:TrainKept A Rollin']
19.ヒアー・ティス[JeffBeck:TrainKept A Rollin']
20.ヒアー・ティス(Version for RSG)[JeffBeck:TrainKept A Rollin']
21.ストロール・オン[JeffBeck:'BLOW UP'Original SoundTrack]

音楽ディレクター             :ポール・サミュエル・スミス
リードギター               :ジェフ・ベック
ボーカル、ハーモニカ、タンバリン     :キース・レルフ
リズムギター               :クリス・ドレジャ
ベースギター               :ポール・サミュエル・スミス
ドラムス                 :ジム・マッカートニー
ギター                  :エリック・クラプトン(7-10)
ギター                  :ジミー・ペイジ(21)


このアルバムはもともと発売された「Having A Rave Up」にいくつかのジェフ・ベック時代のシングルなどを追加したアルバムです。

ヤードバーズは1963年に英国のクラブで名乗りをあげてから、1968年7月のファイナルライヴまで活動した英国ブルースロックの立役者です。彼らのマネージャとなったジョルジオ・ゴメルスキーのバンドのポップ志向に不満を示したエリック・クラプトンは1965年3月に脱退し、代わりにジェフ・ベックが加入します。このころ「フォー・ユア・ラヴ」がヒットし始めた頃でした。
その後、1966年5月EMIと契約し、本来のアルバム発売に向けレコーディングをスタートさせます。
6月にはベースのポール・サミュエル・スミスが脱退し、代わりにジミー・ペイジが加入します。
この背景には、もともと、エリック・クラプトンがヤードバーズを辞めるときにの代わりにジミー・ペイジを推薦し、当時売れっ子セッションマンだったペイジは自分の代わりにジェフ・ベックを推薦したいきさつからきています。
リーダー的位置をこなしていたポールがいなくなったヤードバーズは窮地に追い込まれ、ここでジェフ・ベックがジミー・ペイジを誘います。
実際にはクリス・ドレジャがベースを弾けるまでペイジはベースということでしたが、ある晩ベックがダウンしてからリードギターをペイジが担当し、ベースはドレジャにスイッチされました。
そして、ベックが回復するとここからジェフ・ベックとジミー・ペイジのツインリードギター編成となり、まさに夢のようなバンドが誕生することになります。この編成は短命に終わりましたが、ベック&ペイジの作品としては「ストロール・オン」、「幻の10年」、「サイコ・デイジーズ」の3曲しかありません。「幻の10年」と「サイコデイジーズ」はシングルでリリースされました。「幻の10年」にはあのジョン・ポール・ジョーンズがベースで参加しています。

今回紹介する「Having a Rave Up」編集盤は、そのうちの「ストロール・オン」が収録されています。この曲は「トレイン・ケプト・ア・ローリン」の歌詞だけ変えたものですが、ミケランジェロ・アントニオーニの映画「BLOW UP」のサウンドトラック盤に収録され、映画にはジェフ・ベックがギターを壊すシーンがあることでも有名です。
「トレイン・ケプト・ア・ローリン」はその後ジミー・ペイジもいくつかのライヴでよく演奏している曲です。その他には代表曲「ハートせつなく」もブルージーでいい曲です。
ジェフ・ベックは1966年10月のUSツアー中に超過酷なスケジュールなどが原因で脱退しています。

ヤードバーズの主要アルバムのうち、クラプトンファンは「FiveLiveYardbirds」、クラプトン・ベックファンは「ForYourLove」、ベックファンは「Roger THe Engineer」を、ペイジファンは「LittleGames」を聴くことになると思いますが、それぞれのギタリストのベスト盤やヤードバーズの編集盤も含めると、重複もかなりあります。
なお、最近ヤードバーズはクリス・ドレジャ、ジム・マッカートニーなどにより再結成され現在も活動中です。