〜壮大なテーマがここに完結、蘇るウェイクマンの錬金術〜

リック・ウェイクマン「地底探検〜完結編」
Return to the Centre of the Earth
Rick Wakeman(1999年発表)TOCP-65164

発売元 東芝EMI
オリジナル解説書(イラスト付き)
日本語訳ナレーション、歌詞付き

曲目
1.ナレーション(1)ヴィジョン
2.完結編序曲
3.ナレーション(2)母なる地球
4.生き埋め
5.ナレーション(3)エニグマ
6.誰かそこにいるのか?
7.ナレーション(4)渓谷
8.無数の光のダンス
9.ナレーション(5)羊飼い
10.ミスター・スロー
11.ナレーション(6)時の掛け橋
12.あきらめるな
13.ナレーション(7)リデンブルックの海
14.獲物
15.ナレーション(8)永遠の歴史
16.それでも海は流れる
17.ナレーション(9)内なる時間
18.ライド・ユア・ライフ〜さあ、出発
19.ナレーション(10)漂流
20.火の洪水
21.ナレーション(11)火山
22.終着点

1998年レコーディング

エクゼクティブプロデューサー        :フランク・ロジャーズ 
プロデュース                :リック・ウェイクマン
キーボード                 :リック・ウェイクマン
ギター                   :フレイザー・ソーニークロフト
ベースギター                :フィル・ウィリアムズ
ドラムス                  :サイモン・ハンソン
ロンドン交響楽団              :デイヴッド・スネル指揮
イギリス室内合唱団             :ガイ・プロゼロー指揮
ナレーション                :パトリック・スチュアート
ゲストボーカル、ギターソロ         :トレヴァー・ラビン
ゲストボーカル               :ジャスティン・ヘイワード
                      :トレヴァー・ラビン
                      :オジー・オズボーン
                      :ボニー・タイラー
                      :カトリーナ・レスカニッチ
                      :トニー・ミッチェル


リック・ウェイクマンとしては過去に「地底探検」、「ヘンリー8世と6人の妻」がソロプロジェクトでの代表作です。
この「地底探検」は1500万枚を売った大ヒット作でした。
1973年、イエスで「海洋地形学の物語」をリリースした後、イエスのメンバーはソロ活動に入り、リック・ウェイクマンは「ヘンリー8世と6人の妻」のソロアルバムを発表し、続けて1974年にはロイヤル・フェスティヴァル・ホールでロンドン・シンフォニー・オーケストラとともに「地底探検」を演奏しています。
この壮大なスケールの音楽は、1998年になって再び演奏されることとなりました。
リック・ウェイクマンは1974年当時では技術的な面でできなかったことを、ここで完全燃焼させたようです。
この音楽は、まるでSF映画を観ているかのように、地底探検の場面のシーンが浮かんでくるようです。
「誰かそこにいるのか?」ではボニー・タイラーのハスキーなボーカルがドラマティックに歌い上げ、「ミスター・スロー」ではトニー・ミッチェルのポップス志向の歌声で心が静まります。オジー・オズボーンもリックとは旧友らしくボーカルとして参加しています。
なんといっても、スタートレックシリーズのパトリック・スチュワートのナレーションがムードを盛り上げるのに一役買っています。