レッド・ツェッペリン解散後

アトランティックレコード社創立40周年コンサートでレッドツェッペリン再結成  1988年のロバート・プラントのソロアルバムとジミー・ペイジのソロアルバムリリースの間に、出来事がありました。
5月14日、ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンでアトランティックレコーズ40thバースディが開かれたのです。この模様はフジTV系列で放映されました。ドラムスは、ボンゾの息子ジェイソン・ボーナムが加わり、傍目には純正ツェッペリンの誕生が実現することになったのです。
このお祭りでは、クロスビースティルス&ナッシュ、ジェネシス、EL&P(グレッグ・レイク不参加)、フォリナーなどの大物が演奏しました。まさに古き良き時代の再現を見たい人にとっては至福の時でした。

 
LED ZEPPELIN 1968-1980
4-COMPACTDISC SET 
1990年発売
曲目
DiscOne
WHOLE LOTTA LOVE
HEARTBREAKER
COMMUNICATION BREAKDOWN
BABE I'M GONNA LEAVE YOU
WHAT IS AND WHAT SHOULD NEVER BE
THANK YOU
I CAN'T QUIT YOU BABY
DAZED AND CONFUSED
YOUR TIME IS GONNA COME
RAMBLE ON
TRAVELLING RIVERSIDE BLUES
FRIENDS
CELEBRATION DAY
HEY HEY WHAT CAN I DO
WHITE SUMMER/BLACK MOUNTAIN SIDE
DiscTwo
BLACK DOG
OVER THE HILLS AND FAR AWAY
IMMIGRANT SONG
THE BATTLE OF EVERMORE
BRON-Y-AUR STOMP
TANGERINE
GOING TO CALIFORNIA
SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
D'YER MAK'ER
GALLOWS POLE
CUSTARD PIE
MISTY MOUNTAIN HOP
ROCK AND ROLL
THE RAIN SONG
STAIR WAY TO HEAVEN
DiscThree
KASHMIR
TRAMPLED UNDER FOOT
FOR YOUR LIFE
NO QUARTER
DANCING DAYS
WHEN THE LEVEE BREAKS
ACHILLES LAST STAND
THE SONG REMAINS THE SAME
TEN YEARS GONE
IN MY TIME OF DYING
DiscFour
IN THE EVENING
CANDY STORE ROCK
THE OCEAN
OZONE BABY
HOUSES OF THE HOLY
WEARING AND TEARING
POOR TOM
NOBODY'S FAULT BUT MINE
FOOL IN THE RAIN
IN THE LIGHT
THE WANTON SONG
MOBY DICK/BONZO'S MONTREUX
I'M GONNA CRAWL
ALL MY LOVE

ボーカル        :ロバート・プラント
ギター         :ジミー・ペイジ
ベース         :ジョン・ポール・ジョーンズ
ドラムス        :ジョン・ボーナム
1990年に、ジミー・ペイジ監修によるツェッペリンのCDセットが発売されました。
このCD製作にはジミー・ペイジが取り組みました。イギリスに出現するミステリーサークルをジャケットデザインにし、正方形の大きな歌詞と解説ブック、写真ブック付きのCD4枚組の豪華なセットでした。
このセットには未発表曲4曲「トラヴェリング・リヴァーサイド・ブルース」、「ヘイ・ヘイ・ホワット・キャン・アイ・ドゥ」、「ホワイト・サマー/ブラック・マウンテン・サイド」、「ウェアリング・アンド・ティアリング」が含まれていました。「トラヴェリング・リヴァーサイド・ブルース」と「ホワイト・サマー/ブラック・マウンテン・サイド」はBBCでの彼らの初期の演奏です。
リマスター盤ということで音質はなかなかのもので、特に初期のI、IIの重厚なサウンドと細かい音がしっかり聞こえて、最初にアナログ盤を聞いたときの感動に近いものがありました。
ペイジ監修ということと、リマスター盤というフレーズにのせられたのも確かですが、それまで発売されていたツェッペリンのCDは、曲の最後の話し声とかがカットされていたりなど、アナログ盤で入っていたものが削られていたようで、本当のツェッペリンのサウンドはこうなんだとペイジが言いたかったのかもしれません。


LED ZEPPELIN Remasters
ボックス・セット2 
1993年発売
曲目
DiscOne
GOOD TIMES BAD TIMES
WE'RE GONNA GROOVE
NIGHT FLIGHT
THAT'S THE WAY
BABY COME ON HOME
THE LEMON SONG
YOU SHOOK ME
BOOGIE WITH STU
BRON-YR-AUR
DOWN BY THE SEASIDE
OUT ON THE TILES
BLACK MOUNTAIN SIDE
MOBY DICK
SICK AGAIN
HOT DOG
CAROUSELAMBRA

DiscTwo
SOUTH BOUND SAUREZ
WALTER'S WALK
DARLENE
BLACK COUNTRY WOMAN
HOW MANY MORE TIMES
THE ROVER
FOUR STICKS
HATS OFF TO(ROY)HARPER
I CAN'T QUIT YOU BABY
HOTS ON FOR NOWHERE
LIVING LOVING MAID(SHE'S JUST A WOMAN)
ROYAL ORLEANS
BONZO'S MONTREUX
THE CRUNGE
BRING IT ON HOME
TEA FOR ONE

ボーカル        :ロバート・プラント
ギター         :ジミー・ペイジ
ベース         :ジョン・ポール・ジョーンズ
ドラムス        :ジョン・ボーナム
1993年には前回のリマスターでもれた曲が収められたCD2枚組みセットがリリースされました。
54ページのブックレットには未発表写真もあり、中でもシングル盤のジャケットは見ものです。
このベスト盤のときはさすがに最初のボックスセットのような大きなブックレット仕様ではなく、そのぶん感激も薄れたものでしたが、ただボックスセット4には収録されていなかった曲がついに収録されていたので、やはり待ち望んでいたのも確かです。
このボックスセット2には未発表曲は「ベイビー・カム・オン・ホーム」の1曲のみです。全体的にはちょっと物足りないものもありますが、リマスター盤としての価値がプラスされていると思えばしかたないのかも知れません。ブックレットにはメンバーの写真やシングル盤のカットもあってなかなか楽しめます。それと、ボックスセット4もそうですが、歌詞がついているのでこれだけでも価値がありました。
ツェッペリン時代にも、アルバムの曲順には自分なりの美的ポリシーを貫いていたジミー・ペイジです。このコンピレーションアルバムも、意図したた思いが封じ込められていたとすると、メッセージのようなものも感じられるのです。


 
伝説のライヴ
HOW THE WEST WAS WON
2003年発売
曲目
CD 1
LA・ドローン、移民の歌、ハートプレイカー、ブラック・ドック、丘の向こうに、貴方を愛しつづけて、天国への階段、カリフォルニア、ザッツ・ザ・ウェイ、スノウドニアの小屋
CD 2
幻惑されて、強き二人の愛、ダンシング・デイズ、モビー・ディック
CD 3
胸いっぱいの愛を、ロックン・ロール、オーシャン、ブリング・イット・オン・ホーム

プローデュース                :ジミー・ペイジ
ボーカル アンド ハーモニカ         :ロバート・プラント
アコースティック アンド エレクトリックギター:ジミー・ペイジ  
ベースギター、キーボード アンド マンドリン :ジョン・ポール・ジョーンズ
ドラムス アンド パーカッション       :ジョン・ボーナム
ツェッペリン解散後、23年目にしてリリースされたライヴ盤は、CD3枚セットで提供されました。
1972年6月25日ロサンゼルスフォーラム、6月27日ロング・ピーチ・アリーナのライヴは、DVDリリースを目的とした作業段階で良さが認識されて発売が決定されました。
さらに、ツェッペリンのこれまでの集大成ともいえるDVDも同時リリースされ、初期の1969年から解散前年の1979年までの公式発表と未発表のライヴ映像が含まれており、スタジオからコンサートホール、そしてスタジアム級バンドへ進化していく彼らの足取りを実証する記録としても充実した内容となっています。
「移民の歌」から始まり、「ブリング・イット・オン・ホーム」で締めくくられるこのライヴは、ひとつのライヴで4時間という長丁場もめずらしくなかった彼らの当時の底なしのステージの熱気を再現してくれています。
1972年といえば、ツェッペリンが2回目の来日をした年で、このUSツアー終了後のライヴが10月からのジャパンツアーとなっています。
「移民の歌」は、1970年から1972年のUSツアーまでオープニングで演奏され、日本公演ではアンコールとして登場し、まさに初期ツェッペリンを代表するスタンダードな曲です。
聴きどころはCD3の「幻惑されて」で、過去に何度も登場の曲ですが、「クランジ」のリフが突然飛び出し、ツェッペリンはリフにかけては他の追随を許さないほどパワフルなバンドであったと認識できます。