クリムゾンキングの宮殿/キング・クリムゾン
1969年10月発表
 

曲目
21世紀の精神異常者、風に語りて、エピタフ、ムーンチャイルド(ドリーム、幻想)、クリムゾンキングの宮殿(帰って来た魔女、あやつり人形の踊り)

プロデュース               :キング・クリムゾン
ギター                  :ロバート・フリップ
木管楽器、キーボード、メロトロン、ボーカル:イアン・マクドナルド
ベースギター、リードボーカル       :グレッグ・レイク
ドラムス、パーカッション、ボーカル    :マイケル・ジャイルズ
詩                    :ピーター・シンフィールド

「21世紀の精神異常者」をラジオで聴いたときそのジャズエッセンスの展開に衝撃を受けました。
1曲目のかなりハードなサウンドから一転して、2曲目の「風に語りて」はリラックスしたムードのあるフルートを使った小品です。そして続く「エピタフ」は壮大なスケール感のあるメロトロンとグレッグ・レイクの繊細でかつ大胆な声が光るシンフォニーロックです。
このアルバムはキング・クリムゾンのデビュー盤です。ピート・シンフィールドの詩的要素とイアン・マクドナルドのメロトロン、そしてマイケル・ジャイルズのドラムス、グレッグ・レイクの歌唱力など、かなりの技術力と音楽性を感じ、当時のほかのプログレッシブ風グループの中でも、プロフェッショナルな深い音楽性を感じます。
このインパクトのあるアルバムジャケットのデザインはコンピュータープログラマーのバリー・ゴッドバーが書いたもののようで、ピート・シンフィールドが持ち込んだようです。残念ながらこの人は1970年2月に亡くなっているようです。