特別選考が今年度より導入された。
長年臨時教員を続けてきた人にとっては待ち焦がれていた制度だと思う。

私は講師5年目。
しかし非常勤4年目で常勤は1年の経験しかない。

本来は今年は4月より常勤の仕事があるはずだった。
しかし、それも育休をとる予定だった方の都合でなくなった。

そして4月からまた非常勤として働いている。
非常勤と常勤の違いは一体何なのか。
教師として一番必要な力量は生徒との関わり方や
授業での実践力なのではないのか。

非常勤がいなければ今の学校は成り立たないぐらいに増えている。
そりなのに非常勤を教員として見ていない。
そんな気がしてならない。

それに、非常勤では特別選考の対象にならない、というのであれば
非常勤ではなく常勤になりたい、と思うのは至極当然のことで、
そうなると非常勤のなり手がいなくなる。
そして学校運営が成り立たなくなる。

別に非常勤を必ずおく必要があると思っているわけではない。
必要な教員は全て常勤で雇えばその分の校務が分担され、
仕事の量が減り、教員自身にゆとりが生まれる。
そうすれば精神疾患に陥る比率も低くなるだろう。
また、人間らしい生活を送ることもできるだろう。
教員だって人間なのだから。

話を元に戻すが、特別選考と言っても単純に一次試験が免除されただけで
二次試験は一般選考の受審者と同じ内容のものである。
これのどこが臨時教員経験を尊重した”特別”選考なのか…。

別に臨時教員を優遇しろ、と言いたいわけではない。
しかし、臨時教員として長年続けられた人はそれなりの力量があるからに他ならない。
あまりにも力量がない人には仕事が来なくなることだってあるのだから。

ある人は言う。
3年続けてまだその仕事を続けたいと思うのならば本物だ、と。
私もそう思う。
自分に向いていないと思えば3年も続けられないのだから。
しかも臨時という身分も安定していない、収入も少ない仕事でも
一生懸命子どもたちに向き合っているのだから。

TOPへ