2002年のレストアから2年、若干の手直しはあったものの基本的にはノーマルで乗っていました。
しかし、フロントドラムブレーキはやっぱり効きません。
私のツーリングは、キャンプ道具満載での走行がメインです。
雨天時の走行などはとても怖い思いをしました。

そこで、オリジナルの状態にこだわりがあった私がフロントディスクブレーキにする事にしました。
なるべく雰囲気を崩す事無く、XTにディスク使用があったのか位にさり気なく改造しました。


色々考えた挙句、XTとストローク長がほぼ同じ、セロー(3RW1)のフロント廻りを使ってディスク化することにしました。

使用したキャリパーは2004年型(片押し2ポット)ですが、旧型(片押し1ポット)キャリパーのアウターチューブを使用して
付けようとすると、取り付けピッチは合うのですが、オフセットが合わないためそのままでは取り付けることが出来ません。
そこで、お世話になっているモトショップ・ピープルの店長さんに、フライス加工でオフセット調整をしてもらいました。

トップブリッジはDT200Rで、メインキーの取り付け、ハンドルロックなど、そのまま使えます。
写真でも判るように、メーターの取り付け穴が若干ずれているので、2センチ位のスペーサーを入れて穴の調整をしました。

全てボルトオンで付けたければ、XT250Tのトップブリッジを使えば手間無しなのですが、ハンドルが手前にオフセットしてしまうため、
雰囲気、乗り味が変わってしまうので私はやめました。



メーターケーブルはセロー用(3RW1)です。XTのメーターをそのまま使うと、ケーブルが突っ張ってしまうので、メーターをトップブリッジ下側に
取り付けて4センチ位下げました。

三つ又は、形、材質がXTと似ている3RW1を使い、ホーンの取り付け穴を開けました。フェンダーはそのままボルトオンです。

三つ又下側のセロー用テーパーベアリングは、外径が大きいため、XTのフレームの中に入らず、XT純正でボールタイプのベアリングを使用。
ボール・レースの下側に2.5mmのスペーサーを入れて、三つ又のクリアランス調整をしています。
スペーサーは、XTのダストシールを使えるようにするため、内外径を旋盤で削ってもらい調整しました。



仕上がりには、とても満足しています。車高もほとんど変わらず、効きも中々良いです。安心してキャンプツーリングに行けそうです。


使用部品一覧

キャリパー セロー225  2004・DG08J インナー・アウターチューブ セロー225  1991・3RW1
ディスクローター セロー225  2004・DG08J マスターシリンダー セロー225  2004・DG08J
トップブリッチ DT200R   198?・37F  ハブ(ツヤケシ・ブラック) セロー225  1991・3RW1
アンダーブラケット セロー225  1991・3RW1 リム 1.60−21 XT250    1980・3Y5