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ヤツマソプリン


◆BOKUの日記◆

好きな食べ物:ニンジン,牧草
嫌いな食べ物:りんご
好きなタイプ:牝馬
苦手なタイプ:来るもの拒めず



 毎年毎年、数々の名馬達が引退して種牡馬となって行きます。繁殖牝馬の頭数にも限りがあるので 当然、種牡馬になる事が出来るのは一握りの馬だけです。このお話は、そんな狭き門をくぐってしまった 1頭の牡馬の物語です。尚、この物語はフィクションですので実在の人物、馬には一切関わり有りません。

プロローグ

 まだ、お正月のオトソ気分も抜けないある日のこと…桃山調教師センセイがボクの馬房の前に来て、独り言のように話しかけてきた。
「なぁソプリン、7歳になってからもずいぶん頑張って2つもオープン取ったけど…あと1歩、重賞に手が届かないんだよなぁ。あまり脚の調子も良くないけど、もうちょっと頑張ってみるか?…それとも、そろそろ嫁さんでももらうか?」
…嫁さん!?そういえば以前担当さんが、ボクにスポーツ新聞の記事を読んで聞かせてくれたことがあった。
「おい、お前のライバルのブラリアンは、嫁さん80頭も来たらしいぞ」
そうかっ!嫁さんが80頭も来るんだっっ!!「センセ、ボク嫁さんもらうよっ♪」
そんな事がキッカケで、ボクの細くて狭い種牡馬ライフは始った。数日後、朝早くにボクは北海道へと旅立った。


1998年