東京ライフSpecial
強行!いきなり桜花賞観戦記
※文中blackcatとなっているところは実際は私の本名が入っていたものとしてお読みください。

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4月6日夜 東京
その日、 僕は三鷹にある塾で初のバイトの真っ最中だった。 慣れない生物の指導に悪戦苦闘していた僕は携帯の着信に気付くはずも無く、 吉祥寺に帰り着いてJ-skyでオリックス戦の結果を調べようとしてはじめて着信があった事に気付く。 履歴を見ると、 携帯に登録してない番号からの着信。 「054…?06が大阪だから関西圏かなぁ」と思いつつこちらからかけ直す。 この時既に頭の中では「相手は関西圏に住む友達」という結論に達していたので、 「もしもし、 ○○?blackcatだけどー」と完全にフレンドリーモードで話しかけたものの、 思いっきり「はぁ?」と返される。 え!?と思ってモード切り替え。 こちらの番号を伝えて、 着信があった旨と時間帯とを伝えると、 「こちらは寮なんで、 誰が掛けたかはちょっと分からないんですが…その番号だと、 寺沢さんですかねえ」 寺沢さん?じゃあ静岡じゃないか。 個人的にはすごい裏をかかれた気分。(←無知) とにかく寺沢さんの携帯に掛け直す。 寺沢さん曰く、 「明後日の桜花賞を見に行こうという話があるんだけど。」 とのこと。 僕にとって『桜花賞=テイエムオーシャンが勝つレース』だったので、 予定とか深く考えずに「いいっすねえー」と超乗り気。 いいのか俺。 明日はバイトのミーティングだろうが。 そんなもう一人の俺のツッコミをよそに、 明日の夜10時に東京駅を出る新幹線に乗り、 静岡にて寺沢さんと合流ということに決定。 くどいようだが明日はバイトのミーティング。

4月7日夜 東京→静岡→京都
バイトのミーティングを途中で抜けさせてもらい、 夜9時頃に吉祥寺出発。 東京駅でつっちーさんと合流。 ちなみにつっちーさんは所属する楽団の練習から飲みをキャンセルして直行してきたらしい。 御苦労様です。 そして新幹線に乗り、 一路静岡へ。 ちなみにつっちーさんも昨日までまさか桜花賞を見に行くような事になるとは思ってなかったらしく、 「普段競馬を見に行く時には絶対に忘れない(本人談)」双眼鏡まで置いてくるほどであった。 (その一方でモーニング娘。のベストアルバムはしっかり携帯していたが。) ちなみに静岡までの所要時間は1時間半ほど。 その間つっちーさんはモー娘。 ベストを聞きながら爆睡、 僕は明日の1レースから順に検討。 馬三郎だけでも買っておいてよかった。
そして11時30分、 静岡着。 駅には既に寺沢さんが車をまわして待機していた。 早速合流。 予定ではここから東名〜名神高速道路を通って一路京都へ、 そこで堀越さん・山津さんと合流して宝塚にある阪神競馬場に向かうらしい。 ちなみに道中の運転は寺沢さんとつっちーさんが交代で。 一応僕も免許を持ってはいるのだが…いやなんと言うか、 免許しか持ってねえって感じだし。 (汗)「高速の運転が1番簡単なんだぞ。 信号も交差点も無いんだし」(寺沢さん談) …分かってはいるんですが…今年こそ帰省したら車に乗ろう。 トホホ。
かくして出発。 道中は極めて順調で、 日本道路公団にお勤めの寺沢さんから今の日本の高速道路事情とかに関する色々な話を聞かせていただく。 最近は高速道路のトンネルの照明もナトリウムランプから蛍光灯に変わりつつあるんだねえー。 (なんでもメンテナンスが昔に比べて楽になったからだとか。) また道中立ち寄った牧の原SAの充実振りに驚く。 シャワールームとか仮眠室とかあるし。 普通にびっくり。
そんなわけでかなり順調に来ていた京都行だが、 愛知県でちょっと足止めを食らう。 「一宮IC付近で事故発生、 渋滞5km」という情報がハイウェイラジオから入り、 寺沢さん、 つっちーさんの見解は 「ちょっと抜けるのに時間がかかるが、 高速を降りるほどではない」 とのこと。 なんでも渋滞の定義とは「平均時速40km未満の状態で車が流れている」ことだそうで、 例えば時速30kmで流れているとしても5kmを抜けるのにかかる時間は10分。 この程度なら確かに高速を降りるほどのことは無い。 だが実際に渋滞地点に差し掛かると、 車の流れは完全に停止している。 「こういう状態なら『通行止』と情報を流すべきだ」と、 寺沢さんは大変怒っておられた。 とにかくここで1時間ほどの足止めを食らい、 午前3時を前にようやく渋滞を抜け出す。 車は一路京都へ。

4月8日朝 京都→宝塚
午前4時ちょい前、 いよいよ京都目前。 ということで京都で合流予定の堀越さんと山津さんに連絡をとる。 ちなみに僕はこの時点で山津さんと面識無し。 (POG第1期でエモシオンを指名してた人という程度の認識。) なのに突然電話(笑)。 「あ、 もしもし、 山津さんですか?おはようございます。 はじめまして、 僕はPOGサークルで下から3番目に若いblackcatという者で…」(ほぼ原文のまま) 今考えても一体何が言いたいのか分からん電話だが、 山津さん曰く「ああ、名前だけは(聞いた事が)…」それでもどうにか不審者だとは思われずにすんだらしい。 合流場所と時間とを伝えて京都市内へ。
京都の町というのはさすがに長安京に倣っただけのことはあり、 町の中が一条から九条まできれいに区画整理されている。 先人の知恵ってすごい。 そして堀越さん、 山津さんと合流。 山津さんとはこれが初対面となったわけだが、 なんだかおっとりした感じの人だ(口調がそうなだけかもしれないが)。 吹いている楽器がホルンだというのも何となく納得。 学年的には寺沢さんやつっちーさんと同学年、 つまり和田さんのさらに1コ上ということになるらしい。 和田さんの上なんてもう見当もつかん世界だ。 それにしてもカローラに大の男が5人乗りっていうのはけっこうギリギリなものがあるなあ。 堀越さん・山津さんとも細身だからまだいいのだが。 とはいえ「5人も乗ってるとスピード上がらんなあ」とは寺沢さんの弁である。 そして5人を乗せた車は兵庫県宝塚市・阪神競馬場へ向けて走る。 京都から先はこれと言ってトラブルも無く、 朝6時頃に阪神競馬場に到着。 ちなみに開門は朝8時半。 にもかかわらず駐車場は既に半分ほど埋まり、 そして入り口前には徹夜組の列。 巨人戦がある時の東京ドーム前みたいになってた。 さすがはクラシック。 とりあえず入場して、 朝食を取りながら指定席の販売待ち。 7時頃には指定席券も販売され、 それから午前9時20分(1Rの投票開始時刻)までは予想・仮眠など、 各自思い思いの時間を過ごした。 ちなみにこの時ターフビジョンで過去の桜花賞のプレイバックをやってたのでそれを見てたんだけど、 …シャダイカグラ凄すぎ、 この一語に尽きる。 ユタカマジックの原点を見た気がした。

4月8日午前 1R〜5R
時間は流れ午前9時20分、 少々耳障りなグリーンウェーブをBGMに勝ち馬投票券販売開始。 1R、 買った馬券は3着馬の単勝(500円)、 1−3着の馬連(300円)、 2−3着の馬連(200円)といきなりタテ目を食らう。 渡辺のあほー。 今日二度と来んな。 2R、 後藤騎乗のメイプルカイドウが軸、 ここまでは良かった。 そこからワイドで4頭に流す(200×4)も、 2着馬、 3着馬いずれもヒモ抜け。 なんか嫌な外し方が続くなあ。 そして3R、 サダムドラゴンは鞍上河内でよもや複勝圏は外すまい。 相手も人気どころのテイエムエポック1点に絞りガツンとワイド1000円投入、 これが的中で3.5倍の払い戻し。 この時点で一旦収支はプラスに。 4R、 さっぱり解らなかったのでとりあえず有力馬2頭が居る2枠から2枠、5枠、7枠に流す。 がしかし2着に1枠エイユーファイターが突っ込んできて撃沈。 まあ3着馬も3枠だったわけで、 要するにこの日初めての大ハズレであった。 5Rはそれまでに比べると情報量の違いで多少はやりやすい3歳自己条件戦。 とりあえず素直にウォーターリーグニシノマイヒメを買う。 でそこで止めておけば良いのに又無駄に買い目を増やすから、 的中といえども回収は少額にとどまる。 結局午前中5レースは4800円投入して回収は4780円、 ほぼトントンである。 ちなみにこの時点で馬券的には5人全員マイナス、 午後の挽回を期して昼食へと向かうのであった。

4月8日午後 6R〜10R
昼食は場内にあるファミレスみたいな所で食べる事に。 各自思い思いのものを注文したわけだが、 一番最後に出てきたのが、 僕と山津さんが注文したカレーだというのはちょっと納得できない。 こんなん暖めてかけるだけやん! それはともかく午後、 とりあえず6Rは飯を食う前に適当に予想してジュジュの複勝を買ったのだが、 これが見事にシンガリ負け、 今思えばこれが凋落の始まりであった。 次の7Rは4頭ボックスで計1000円購入するもハズレ、 8Rは圧倒的人気のエリモコンコルドから買ったら見事にぶっ飛び(さすが幹夫)、 中山9Rは1点に絞って大逆転を狙うも完全に空振り、 そして阪神9Rはこれまた圧倒的人気ブライアンハニー(単勝1000円買いました)が3着。 ちなみに勝ったアスクコマンダーは今季POGで最後まで指名候補として残った馬(泣) とにかく午後はここまで5レース計4500円買って的中ゼロ、 完全にどん底であった。 ちなみに他の皆様もなかなか挽回とはいかないようで、 徹夜の疲れも手伝ってこの頃かなりの沈滞ムード。
しかしここで運気は変わる。 中山10R(準メイン)、 蛯名騎乗のダイワバーミンガムに全てを託して単複500円ずつ購入、 するとこれがハナ差2着! 単勝700円台の大魚は逃したものの、 複勝220円が的中して1100円回収、 なによりこれが午後の初的中となった。 さらに阪神10R(準メイン)、 混戦模様だったが3頭をワイドボックスで買ったら1着2着で的中、 馬連1180円は勿体無かったがワイド530円回収。 いきなりの2レース連続的中である。 ここでつっちーさんから「調子は?」と声をかけられたので、 「とりあえず今の準メインは東西とも取ったみたいです」と返答。 多分めちゃめちゃ勝ってると思われたんだろうなあ(苦笑)。 ちなみにこの段階で4000円近く負けてます。 そしてさらに中山11R(メイン)エイプリルS、 田中勝春騎乗のラティールが圧倒的人気だったが、 どういう訳かこのレース牝馬が圧倒的に分が悪い、 ということに気付いて中堅どころの牡馬3頭をワイドボックスで買ったらこれも的中。 驚異の3レース連続的中という最高のお膳立ての下、 運命の時は刻一刻と迫る。

4月8日午後3時30分 桜の時
そしていよいよ阪神メインレース、 そして僕が阪神までやってきた最大の理由、 第61回桜花賞。 馬体重発表。 前走がかなりびっしりと仕上げられた体だったので増えていれば良いが…と思っていたが、 テイエムオーシャン、 プラス8キロの444キロ。 よしっ、 まずは順調。 馬券は、 もちろんテイエムオーシャン本線。 過去10年で馬連3桁台の決着はほとんど無い、 というデータを信じて、 馬連10倍を越える組み合わせに総流し。 ちなみに寺沢さんは呪いの100円馬券購入(笑)。 かつて何度も効力を発揮してきた霊験あらたかなおまじないである。 (ウインラディウスの東スポ杯(byこまつさん)とかね。(笑)) パドックから本馬場入場、 そして枠入り。 ダイワルージュ枠入り不良。 おーい、 あんまりオーシャンを枠の中で待たせんでくれーと思いながら見る。 目隠しの末ようやくゲートイン。 スタート。 テンザンデザートいつもの通り好発。 タシロスプリングも前へ。 オイスターチケットは控える。 桜花賞としては異例のスローペース。 押し出されるようにオーシャン3番手へ。 …かかってる。 ターフビジョンに大写しのオーシャンに周りは大ブーイング。 「そんなんで勝てるほどGIは甘くねえんだよ!」との怒声が聞こえる。 僕はただ黙って祈る。 4コーナーを回って直線へ。 オーシャン、 タシロスプリングを交わして先頭へ。 残り300。 後続には2馬身程度の差。 脚色は?後続と同等…それ以上? 残り200。 大歓声。 詰まらない差。 残り100。 抜け出した。 もう大丈夫。 ムーンライトタンゴ猛追。 ダイワルージュも後ろから。 混沌とする2位争い。 そしてオーシャンは先頭でゴール板へ。 無数のため息。 沈黙のままの歓喜。

馬券的には取りガミ。 でも構わない。 今日、 このレースぐらいは。 祝福。 返礼。 寺沢さんから100円馬券を貰う。 こまつさんから電話。 去っていく人の群れ。 混じる僕達。 じわじわと染み出る、 クラシックの重み。

4月8日夜 戦い済んで…
社会人の寺沢さん、 つっちーさんはもちろん明日も仕事。 なので当初の予定では桜花賞が済んだらすぐ宝塚を後にするはずだったが、 結局予定を変更して宝塚で少し休んでいく事に。 なにしろ2人とも競馬場で少し眠った以外ほとんど寝ていないのだ。 というわけで辿り着いたのは『チボリカラカラテルメ』なる謎の施設。 各種の風呂(温泉含む)を中心とする健康センターをイメージしてもらうと分かり易い。 何はともあれまず入浴。 なんか色々と珍しい形式の風呂があり目を奪われる。 その中でもやはり目玉は露天温泉。 なんかやたら色々と効能が書いてあり、 見た感じなんにでも効きそうだったので、 とりあえず「馬連買ったら1着3着病」が治るよう願いながら入浴した(笑)。 おりしも時は夕暮れ、 火照った顔に風が気持ちいい。 堀越さんは「頭寒足温とはよく言うけど、 本当だよねー」と言っておられた。 全面的に同意。 ブラアカスキーツアーで蔵王の露天温泉に入った時以来の感覚。
その後夕食(焼肉)を食べて僕は仮眠室で仮眠。 寺沢さんは結局仮眠を取らず、 温泉に入り直してきたらしい。 寝なくて大丈夫かなあ? そして夜12時頃チボリカラカラテルメを出発、 車は一路静岡へ。 京都で堀越さん、 山津さんと別れ、 静岡で寺沢さんと別れる。 そして東海道線の始発で一路東京へ。 早売りのスポーツ紙でオーシャンの記事を探し、 また悦に浸る。 横浜でつっちーさんと別れ、 僕は一人東京へ帰る。

…という所で今回の観戦ツアーは終了です。 テイエムオーシャンの晴れ姿を直に見ることができ、 また新たに山津さんとも知り合いになれて、 強行日程ではあったけれど非常に有意義な旅でした。 またこんな機会があることを楽しみにしています。


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