現代経済のしくみ
(2003年度前期)


連絡事項


基本情報


シラバス(March 20, 2003)

【講義内容】現在の日本経済は、不況やデフレ、金融危機、財政破綻、貿易摩擦、為替変動、産業・労働構造改革と、多くの問題を抱えていると考えられています。これらの経済問題を解決するには、日本経済が辿ってきた歴史を知り、現状をデータで把握し、経済学分析によって問題解決の処方箋を書くことを求められています。この授業の目的は、戦後の日本経済の歩みを知り、経済統計データに習熟することにあります。

【使用するテキスト・読書リスト】授業は、はじめに最近の日本経済に関するニュースを説明し、教科書を利用して、その解釈を行います。授業では、教科書の構成を利用して進行する予定です。また参考まで、経済統計の意味について解説したレクチャー・ノートを掲載します。疑問を感じた点や興味を持った点は各文献やノートにあたってみてください。基本的な文献をあげると、以下のとおりです。

参考文献1は戦前からの日本経済の歩みについて、参考文献2は戦後の日本経済の進展について、参考文献3は現在の日本経済の経済学的解釈について説明したものです(ただし参考文献3は、経済学の知識がないと難しいかも知れません)。なお上記の参考文献は、すべて琉球大学附属図書館の指定図書として用意しています。

【単位要件】成績評価は、中間試験と期末試験、出席状況にて行ないます。

【その他】この授業では、授業参加者に経済統計に習熟してもらうことを目標としています。事前に教科書の予習範囲が掲載されていますので、授業参加者は必ず予習範囲を事前に読んできてください。また前期の授業期間中は、このURLで授業情報を掲載します。


講義予定(逐次更新します)

毎回の講義は、指定した予習範囲を読んできていることを前提とします。講義ではテキストを復誦することはせず、問題演習や時事問題解説が中心となります。内容についての質問は、授業中に行なうことを原則としますので、何の準備もせずに出席するだけではついてゆけないでしょう。なお以下の日程には、予備日を入れて余裕を持たせていますので、実際の進度に応じて変更する可能性があります。

以下のレクチャー・ノートは、PDFファイルで保存されています(PDFファイルとは、ページ設定のあるノート形式の文書で閲覧できるファイル形式です)。PDFファイルを読むためには、Adobe Acrobat Reader(free)をダウンロード・インストールする必要があります。ファイルのサイズが大きいので、CD-ROM付きパソコン雑誌の付録に入っていることがあるので、それを購入してインストールする方がいいかも知れません。なお琉球大学のアカウントを持つ学生は、総合情報処理センターのPCから見ることができます。

以下に掲載してある参考文献は、さらに詳しい経済学研究を知るために掲載しています。経済学の知識がないと、理解が難しい部分があるかも知れません。しかし自分の興味ある範囲をかいつまんで読むことも、非常に有意義な勉強になります。本格的に取り組みたい場合には、以下の基礎テキストを勉強した後に、改めて参考文献を勉強してみてください。

  1. 4月15日:イントロダクション 講義方針とテキストの利用方法を説明します。なおこの講義は夜間主配当の共通教育科目ですので、この授業時間中に履修登録を行います。受講希望者は、履修登録用紙を持って参加してください。
  2. 4月22日:日本の景気 戦後日本の景気変動と、簡単な経済政策の歴史を説明します。
  3. 5月6日:日本の経済成長 日本政府の主要な関心は、高い経済成長率を実現することにあると考えられています。ここでは、実質経済成長率の意味と、日本の経済成長計画の概要について説明します。
  4. 5月13日:日本の物価 財・サービスの価格水準は、国民生活水準に大きな影響を与えます。物価とは何か、インフレ・デフレの意味、そして物価水準の決定要因について説明します。
  5. 5月20日:政府の役割 現在、日本政府は大幅な財政難に直面しており、政府の役割が改めて問われています。政府は何をすべきなのかを、簡単な財政理論とその歴史を利用して説明します。
  6. 5月27日:日本の金融 現在、日本の金融機関は多額の不良債権を抱え、非常に厳しい経営を迫られています。日本の金融機関が経営難に直面した理由と、現在の金融制度改革の概要について説明します。
  7. 6月3日:日本の貿易構造 日本は貿易立国と呼ばれた政策によって経済成長を実現し、世界経済において重要な役割を果たしていると考えられています。貿易による経済成長を支えたGATT体制の概要と、その後の対アメリカ貿易摩擦問題について説明します。
  8. 6月10日:国際金融 国際間決済には、外国通貨である外貨が必要になります。この自国通貨と外国通貨の交換比率は為替レートと呼ばれます。ここでは為替レートの役割と、その制度を支え続けてきたブレトンウッズ体制について説明します。
  9. 6月17日(予備日):アメリカ経済 これまでの内容の復習と、その応用としてアメリカ経済の現状を説明します。
  10. 6月24日:日本の産業組織 産業は日本経済を支える基盤となっています。この産業構造の変化と理由についてペティ・クラークの法則を利用して説明します。
  11. 7月1日:労働経済学 労働問題を経済学のツールを利用して分析する分野は、労働経済学と呼ばれます。ここでは賃金決定の仕組みと失業問題について説明します。
  12. 7月8日:環境経済学 現在、地球温暖化を含め多くの環境問題が議論されています。これらの問題は外部不経済という概念でまとめることができます。外部不経済の意味を公害問題を利用して、その是正策として規制や課税手段が考えられていることを説明します。
  13. 7月15日(予備日):沖縄経済 これまでの内容の復習と、その応用として沖縄県経済の現状を説明します。
  14. 7月22日:復習日 これまでの授業内容の復習と、テスト概要について説明します。

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