母の心を動かした女の子
 はるかちゃんは6年生のときにピアノが習いたいと私の教室に来ました。

いま・・・中学1年生
そう〜まだレッスンを始めて1年です。

どんなピアノで練習をしているの?
67鍵のキーボードで・・・ 私は驚きました。

少しレッスンを始めた頃・・・この子は・・・・と思いました。
もしかして〜やれるかも!

お家の方に電子ピアノでも買ってあげてくださいませんか?
「いいえ、続くかどうかわかりませんので出来ません」と・・・

ご家族の気持ちはよくわかります。
続かなかった場合は無用の長物
それでも彼女はレッスンを始めて3ヶ月で学校の卒業式に
ピアノを弾きました。

中学に入った今年、
めきめき上達していく彼女に「合唱コンクールの伴奏をしてみない?」

どんな曲になっても頑張るんだ!と言う気持ちが
びんびん伝わってきたのです。

幸い、高度な技術の曲ではなかったので、何とか・・
しかし、あまりののんびりさに、
「あなたにはピアノをみなの前で弾くという危機感がないのか」っと
厳しい指導をしました。

私にはわかっています〜鍵盤が足りないこともペダルが無い事も。
それでもあえて私は厳しく指導を続けました。

そして、合唱コンクールの当日
通ってくる生徒から「間違いもなくがんばっていたよ〜」
の声をきました。

でも・・・これから〜どうしてやれば良いのだろう〜悩みました。

少し間があってお母様から電話がありました。
「娘の姿を見てピアノを買ってやりたいのですが・・
今日、あの子の弾いている姿や音を聞いて泣けてきました」

彼女の一生懸命がお母さんの心を動かした!
やった!
多くを語らない彼女です・・・・

これからもピアノを弾く楽しさをきっときっと持ち続けてくれると
思っています。

              トップへ春の小道へ画像はSORAさんより提供」「BGM