雑記編:台北旅遊日誌
 「台湾鉄道紀行」の本編には鉄道に関係する話だけを書いた。ここには、鉄道に関係しない旅の記録を雑記的に残しておこうと思う。
 他人が読むに足らないごく個人的な記録であるが、情報として少しでも役立つと感じていただけたなら、存外の喜びです。


■2005(平成17)年1月7日(金)

◇中華航空「チャイナエアー」(成田14:10→台北17:15 109便)
座席に付いていた液晶テレビ

 金曜日の便だけ、A333なる中型機が充当されており、席ごとに個人用の液晶テレビがあった。機外カメラからの映像や飛行ルート図、現在位置図を見られるのは、非常に嬉しい。

 しかし、今日はほとんど雲ばかり。そして揺れる。機内食などいらぬから、一刻も早く着いてくれ、無理な注文だがそれだけを願う。

 台湾缶ビールが配られ、多少気分が良くなる。上空からの景色が見えない今日、楽しみは酒と液晶テレビだけ。「もう1本」と言いたい所だが、恥ずかしいのでやめた。

 着陸態勢に入り、厚い雲を抜けると間近に緑地が見えた。どんよりしている。沖縄本島着陸時のように、蒼い海にぽっかり浮かぶ赤土の美麗島、といった感動的な対面を期待していたのだが、夢叶わず。天気の悪さが恨めしい。


◇台湾ドルのレート

成田空港の両替所
 日本の空港で台湾ドル(元)に両替すると損をする。これは、銘記しておかねばならない。
 中正空港のレートは、日本より遥かにいい。私は成田空港のどうしょうもないレートで両替してしまった。中正空港の両替所にあった換算表を見て、がっくりときた。


◇現地添乗員による案内


 本編にも書いたが、この旅は飛行機+ホテルの格安パック。空港からホテルに着くまでの間は現地添乗員の指示に従わねばならない。安さと引き換えに少々窮屈な時間を過ごすことになる。

 今回の添乗員は中年男性。人のよさそうな雰囲気はある。オプショナルツアーの説明もしない。日本語堪能ではないが、必死にしゃべり続ける姿は好感が持てる。ただし、風邪をひいているようで、見ていて痛々しい面も否めない。


◇「両替所」と称する土産店


 途中、両替所と称する日本人観光客向け土産店に連れて行かれる。
 中に入って数分後に店外への逃亡に成功。添乗員は黙認。ありがたい。

 悪質なツアーだと、入った瞬間に出入口ドアを締め切る例もあると聞く。ここはまだマシなほうだろうか。
 旅行会社は、土産店からの「紹介料」が入るからこそ、格安ツアーが実現できるという背景もある。とはいえ、こちらもお金を払っての旅である。買いたくもない土産店で閉じ込められてはたまらないと思う。


◇西門町のホテルはパラダイス?

ホテル外観
 今回の宿泊場所として指定されたのが、西門町にある「一楽園(パラダイス)ホテル」。安ツアーでよく使われている”経済的ホテル”で、特に可もなく不可もない。ヨーロピアンな雰囲気の9階建てだが、ホテル全体はそれほど広くはない。裏側のコンクリートを見る限り、建物自体は築20〜30年といったところか。利用者は香港人、日本人の順に多いという。

 地下鉄の西門駅までは徒歩5分程度、台北駅なら徒歩で約20分。鉄道旅行の拠点としてはまずまず。
 西門町は日本で言う「渋谷」のような街。そこにあるホテルゆえ、観光や買い物、グルメを志向する人々の拠点としては最適かもしれない。
 また、付近にはコンビニエンス・ストア各社が乱立しており、これは便利であった。


◇コンビニエンス・ストア
そこら中にあるセブンイレブン
 そのコンビニエンス・ストアであるが、セブンイレブンとファミリーマート(全家便利商店)、サークルK(OK便利商店)など、台北のそこかしこにある。特にセブンイレブンが群を抜いて多い。シェアは1位だそうだ。

 販売商品は日本と大して変わらないが、弁当は現地色の濃いものが多い。24時間営業で、早朝に行くと奥から眠そうな青年店員が出てくるのも同じ。頼まないとレジ袋をくれない点は、日本と違う点であろうか。


◇台湾ビール


 ビールは中国(北京)語で「ピージウ」という。台湾に来て初めて覚えた言葉がこれであった。安い食事屋やコンビニでは「ビアー」と言っても通じないことが多く、覚えざるを得なかったともいえる。

 台湾産のビールは、煙草・酒の専売公社が製造・販売する製品のみ。ライトやらラガーなど数種類ある。定価は1本100円程度。安いのは非常に有難い。夏なら水代わりに飲んでいたと思われるが、今は冬。南国とはいえそれなりに寒い。


■2005(平成17)年1月8日(土)


◇牛肉飯

安食堂のメニュー 本日は旧型客車と自強号で蘇澳まで往復。「旧客」の感動覚めやらぬまま、昼過ぎに台北に戻る。早速、明日の指定券の入手作業。苦心惨憺の末だが確保できたことに安堵感が漂う。

 駅前の裏通りにある薄汚れた食堂で遅い昼食。店主のおっさんが、「ニホンジンネー」などとのたまう。
 牛肉飯を注文。60元(210円)と安い。ただし、何とも言い難い地元風の味である。ビールで流し込みたいところだが、この店には見当たらぬ。素早く胃袋に押し込んだためか、胃痛にさいなまれる。
 食事など、毎食コンビニか駅弁でいい、と投げやりな気分になる。


◇台北駅と鉄道グッズ
台鉄総本舗(台北駅1階)

 台湾鉄道(台鉄)の台北駅構内には、鉄道グッズを専門に売る店があった。
 1階にあるウッディな造りの「台鉄総本舗」と地下1階にある台鉄直営のコンビニ風売店がそれである。

 鉄道本から各種グッズまでよく揃っている。書籍を中心にかなりのお金を投下。大変有意義なお金の使い方であると自負していたりするが、普通の人が見ると、「変人」扱いは免れぬ。


◇総統府(旧総督府)

総督府 MRT(地下鉄)で淡水まで行って折り返し、台北車站の次の「台湾醫院」という駅で下車。せっかく台湾へ来たのだから、鉄道ばかり乗っていないで少し位は観光もせねばならぬと思う。旧総督府へ行くことにした。
 駅から歩いて10分弱。遠くから存分に目視する。「児玉、後藤…」という苗字だけは頭の中に出てきたが、それ以上のものが何もない。不勉強極まる自らを恥じながら徒歩で西門町へ。

 ※児玉源太郎=第四代台湾総督、後藤新平=児玉とともに台湾経営を支えた、後の満鉄総裁


西門町◇西門町

 とにかく若者が溢れている。日本で言う渋谷のような街であるとの事。本日は土曜日だから混雑も当然といえる。

 人をかきわけながら一瞥して通り過ぎ、ホテルへ。鉄道以外の事柄にはまったく興味が沸いてこない。かなり視野狭窄気味であると感じる。


◇誠品書店「敦南店」

 ホテルでビールを飲みながら、つまらぬテレビ番組を見ていても仕方がない。夜の街へ出かけることにした。
誠品本店の袋 西門町の駅から地下鉄板南線で5つ目の「忠孝敦化」駅で下車。ここには台北一の規模を誇る書店がある。私の海外旅には、「鉄道、路線バス、船、書店、酒、地元スーパー」といった重視項目があり、本屋はその一つなのである。

 誠品書店は台北の各所にあるが、「敦南店」が1号店で最も大きい。2階に書籍フロアがある。なかなか広い。客の一部はべったり床に座り込んだり、寝そべったりという「立ち読み」スタイル。これが台湾流なのだというが、少々、驚きである。

 鉄道関係の本を探すが、まったく見つからない。「汽車」というコーナーが見つけ、嬉々として行ってみたが、これは「車」のこと。中国語の「汽車」にはいつも騙されてしまう。

 「火車」コーナーは一切見当たらない。旅行書のコーナーに「鉄道旅遊」なるガイド本があった。見つけたのはこれ1冊だけ。鉄道専門書はまだ一般化していないようであった。


◇ガチョウ肉の麺

 地下鉄で西門町へ戻る。駅近くの鴨肉麺の店に入ってみる。仕切りがない開放式の店は入りやすい。値段も大抵は安いので、失敗しても痛みが少ないのもいい。

 鴨麺と鴨の燻製を食べて400円弱。味も値段も良好だった。
 こんな安い店なのに、店主のおっさんがカタコトの日本語を喋っていた。あとで調べると、観光客にも有名な「鴨肉扁」というガチョウ肉の店だった。どおりで日本語も喋られる訳である。


■2005(平成17)年1月9日(日)

◇火鍋

 今日は早朝から高雄を往復。夜遅くにホテルの隣にある「火鍋屋」に入ってみる。火鍋とは、味の付いたスープに、肉や野菜をしゃぶしゃぶのようにくぐらせて食す鍋。2種類のスープがあり、1種類は激辛である。
 ここは地元民に人気の食べ放題店で、ほぼ満員。日本でいう所の「焼肉食べ放題」の「鍋版」といった雰囲気。1人1000円超。微妙な価格であったし、一人では行くような所ではない。



■2005(平成17)年1月10日(月祝)


◇台北郵局(郵便局)

台湾郵便のハガキ
 今日は帰国の日。旅が終わる日の朝は極めて憂鬱である。
 10時に添乗員がホテルに迎えに来るという。

 早起きして付近を散歩。日本では祝日だが、台湾では平日。朝の通勤風景など眺めつつ、台北駅近くの台北郵局(郵便局)へ。
 日本は赤だが、台湾の郵便局は緑のマークが目印だ。
 重厚な建物は、日本統治時代のもので、いかにも首都の中央局らしい風格がある。

 記念切手なども各種販売しており、それらを見ているだけで案外楽しめる場所だった。ちなみに、日本への郵便料金は葉書10元、封書13元である。


◇台北の某免税店での楽しみ方?

 件の中年添乗員が迎えに現れ、共にバスに乗り込む。今回は二階建てではなく残念。往路と同じく、参加者のホテルをグルグル廻る1時間の旅。そして、けしからぬことに必ず遅れて来る者がいる。

 空港へ行く途中、台湾政府公認という「昇恒昌免税店」なる所に連行される。集合時間だけ言い渡され、店の入口で解散。これは有難い。
 店の近所にはMRT板南線の「中山国中」駅があり、駅前には大きな本屋もあった。駅を瞥見した後は、本屋で立ち読み。大変、有意義な免税店訪問であった。これなら、不満はない。


◇終わりに

 この後、中正空港から中華航空「チャイナエアー」(台北14:20→18:15 108便)で帰国。成田での苦痛についてはこちらも参照を。


 そろそろこの雑記を閉じる。雑文に最後までお付き合い頂き、深く感謝申し上げます。


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