旅日記、徒然に。

周遊きっぷ、面白車両、「なは」etc…九州鉄道の話
2004/5/8更新 (第27回)

 今年は長かったゴールデンウィークも、まもなく終わろうとしています。いかがお過ごしでしょうか。当コーナーは久しぶりの更新となりました。
 このGW、数年ぶりに九州へ行ってきました。今回は、九州を旅していて気付いたことなどを、鉄道を中心に少し書いてみたいと思います。


▼GWに航空バーゲン運賃!「周遊きっぷ」とコンビで使う
周遊きっぷ 宮崎ゾーン券

 今年、GW期間中の初日、4月29日(祝)と30日(金)に、初めてANA「超割」JAL「バーゲンフェア」が設定されました。

 本来、航空会社にとってGWは超"書き入れ時"であり、普通運賃でも完売する時期のはずですが、格安運賃を投入してでも国内旅行に目を向けさせたい、あるいは、復路だけでも高い普通運賃で乗って欲しい…ということかもしれません。理由はどうあれ、来年以降もGW中の設定が期待されるところです。

 東京から九州へは、4月29日発のANA「超割」で鹿児島に飛び、以後の周遊と、東京への復路はJRを使うことにしました。

 ANAの「超割」を使うと、各エリアのJR線が1日乗り放題となる「エアレール」という大変便利なものもあるのですが、やはり長い旅には「周遊きっぷ」が一番お得ではないでしょうか。GWであろうとお盆であろうと1年中、通常通り使えますし、九州や四国、北海道では、片道に飛行機を使っても購入できます。エリア内の特急自由席が乗り放題で、かつ復路のJR運賃は2割引となるので、割引きっぷの多くが使えないこの時期には最適かもしれません。

 ちなみに今回、鹿児島→宮崎→大分→熊本と周遊することから、鹿児島県の一部と宮崎県内の路線が乗り放題となる「宮崎ゾーン券」を使ってみました。このゾーン券は鹿児島・宮崎の両空港便の利用が可能です。


▼「周遊きっぷ」客は絶対に乗せない?九州新幹線「つばめ」
九州新幹線「つばめ」(鹿児島中央駅で)

 やはり今年、九州の目玉といえば3月に開通した九州新幹線!熊本県の新八代駅と鹿児島中央駅の間をわずか30分余りで結ぶ待望の高速鉄道です。
 これを機に熊本、鹿児島の両県では大々的な観光キャンペーンも行っており、鹿児島市内ではさまざまなイベントが行われるなど大変な盛り上がりようでした。

鹿児島中央駅
 今回の旅では、鹿児島と熊本を訪れることから、ぜひ乗ってみたいと思っていたのですが、残念ながら「周遊きっぷ」では一切乗ることができず(九州ゾーン券でも不可です)、乗車券と特急券は別に買う必要があります。

 こうなると、相変わらずの自分の偏屈な性格が出てしまい、
 
「九州新幹線には絶対に乗らずに行く鹿児島・熊本の旅」
 などというテーマを勝手に作って旅することになりました。(ゆえに鹿児島空港から九州へ入ったにもかかわらず、日豊本線、豊肥本線というルートで熊本へ行くため、「宮崎ゾーン券」を使うことになったのです……)
 本当は「特急券別払い」という条件付きででも「周遊きっぷ」で乗せてくれると有り難いのですが…。
(なお、ANA超割の「エアレール」では追加料金なしで乗られます)


▼各駅停車の旅が楽しくなる JR九州の斬新な普通電車
JR九州817系電車
JR九州817系電車の車内
 ▲鹿児島地区で走る普通電車とその車内

 九州で鉄道に乗ってみて最も驚いたのが、鉄道車両の斬新さです。

 1988年に登場した「ハイパーサルーン」車両に始まり、「つばめ」(今はリレー号)、「ソニック」、「白いかもめ」など、これらの個性的な特急車両は全国的にも著名ですが、九州では地域を走る普通列車の車両もかなり独自性の強いものがありました。

 例えば左の写真は、鹿児島地区で走っていた普通列車ですが、黒い前面も個性的ですが、車内はさらに斬新で木と牛革で作られた転換シートが並んでいます。
JR九州713系「サンシャイン」電車
JR九州713系「サンシャイン」電車の車内
 ▲宮崎地区で走る普通電車とその車内


 日ごろ、画一的とも思える関東の通勤電車ばかりに接している身としては、「本当にこれが通勤電車か?」と驚いてしまいました。

 また、宮崎地区(日豊本線)で乗った普通電車(写真右)は、一見、古い電車の色を塗り替えただけの車両かと思ったら、中に入ってみると、何と特急用のシートが並んでいました。
 もちろん、座席はリクライニングもしますし、大きなテーブルもそのままです。

 こんな普通電車ばかりだったら、青春18きっぷの旅も随分快適で楽しくなるのになあ…と思わずにはいられませんでした。


▼経済的に行くなら寝台特急「なは」のレガートシートで
寝台特急「なは」(熊本駅で)寝台特急「なは」のレガートシート
 ▲熊本駅に停車する寝台特急「なは」と
 「レガートシート」車両(写真下)

 九州からの復路、熊本から乗ったのが、寝台特急「なは」大阪行です。

 この列車は長年、大阪と西鹿児島を結ぶ伝統的な寝台特急でしたが、今年(2004年)3月の九州新幹線開業により、熊本〜新大阪間に運転区間が短縮されました。

 寝台列車なので全車指定席ですが、うち1両だけ座席車が連結されており、高速バスのような3列独立シートが並んだ車両は「レガートシート」という名がついています。(同じ車両が寝台特急「あかつき」<長崎〜京都>にも連結されています)

 1991(平成3)年に登場以来、特急指定席券だけで利用が可能なため、エコノミーに九州〜大阪間を移動したい人々に高い人気を集めていました。
寝台特急「なは」(大阪駅で)

 しかし今回乗車すると、GW期間中にもかかわらずレガートシートは半分くらいの乗車率…。九州新幹線の開業により、夜行で大阪〜九州間を移動する乗客が少なくなったのでしょうか。

 また、登場当時にはあった音楽サービスがなくなり、座席や車両自体も老朽化が進んでいる印象を受けました。 
 老朽化や乗客の少なさには寂しい気もしますが、エコノミーな旅にはとても有り難い存在ですし、3列の独立シートはリクライニング角度も深く、長旅でも快適でした。
 ぜひこれからも走り続けてほしいものです。



 以上、九州の旅で感じた鉄道の話を、思うままに書いてみました!


▼前回3/14 「18きっぷでローカル線&温泉をめぐる南東北の旅」 を見る▼

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