旅日記のコーナーです。

週末にぶらり海を旅する。都会の中の無人島「猿島」
2003/2/23更新 (第18回)

 こんにちは今月は珍しく3回目の更新になりました。
 

 前回の内容に引き続き、直接的には鉄道旅行には関係がないのですが、これから春に向けて、鉄道を使ったミニ・トリップにも適していると思いますので、ちょっと書いてみます。
東京湾に浮かぶ無人島・猿島

 この週末、無人島に行ってきました。
 と、いっても探検隊が行くような無人島ではなく、定期船も出ている東京湾に浮かぶ小さな島です。

 私は鉄道旅行とともに、小さな島やフェリーの旅にも興味があります。いつも地図上で日本列島に浮かぶ小さな島々を眺めては、時刻表の後のほうのページで航路を探して“空想旅行”を楽しんでいます。

 そんな訳で、いつかは行ってみたい島が日本中にたくさんあるのですが、鉄道旅行とは違い、大変な苦労と時間とお金がかかる場所が多く、ほとんど行くことはできていません。

 まずは手近な所から少しずつでも行ってみようと思い、今回行ったのが神奈川県横須賀市の沖合1.7kmに浮かぶ「猿島」という周囲1.6kmほどの小さな無人島です。

 「東京湾に浮かぶ唯一の自然の無人島」というキャッチも魅力的ですし、無人島ですからどこかの“金持ち遊び島”のようにリゾート乱開発にうんざりすることもありません。猿島は神奈川県の方ならご存知の方も多いと思いますが、関東でもそれほど知られた存在ではなく、少々マイナーな所も好印象です。
猿島へ渡るフェリー
 ▲猿島へは船でわずか10分。往復1200円。

 猿島へ渡るフェリーは、京浜急行の横須賀中央駅から徒歩で10分少々の三笠桟橋から出ています。この「三笠桟橋」というのは、かって日露戦争で活躍した戦艦「三笠」が保存してある公園の中にあります。

 島は陸地からでも、はっきりと見える位の近さなので、フェリーへの乗船はわずか10分程度なのですが、それでも海を越えて島にたどり着くというのは、港内をグルグル廻る観光船とはまったく違った魅力があります。

猿島内の要塞跡
 ▲島内唯一の見所である「要塞跡」
 この島は、江戸時代から東京湾の要塞として使っていました。第二次世界大戦中にも防衛施設として使っていたため、その遺構がたくさん残っており、そこが一番の見所ともいえます。
 当時の砲台跡や弾薬庫、兵舎など、レンガ造りの要塞やトンネルはなかなかのものです。ちょっとした冒険という感じで楽しめます。

 島の中には「不発弾を見つけたらすぐ下記へ連絡を」などと書いた看板もあり、この島全体が戦争史跡なのだということを感じずにはいられません。
猿島の海岸
 ▲島には海岸が広がり夏は海水浴で賑わう

 その他には特段見るものはなく、島一周も1時間足らずでできるため、あっけなく感じるかもしれません。
 また、猿島は無人島ですが、夏場には海水浴場としても賑わうため、管理事務所や自動販売機があったり、遊歩道がやけに整備されていたり、多少、興醒めなところも否めないでしょう。
東京湾・浦賀水道を行く大型タンカー
 ▲左手に見えるのがかっての要塞・第二海保

 しかし、海の音を聞きながら軽く汗をかいて歩くのも、この島ならではの楽しさです。
 天気が良い日などは東京湾・浦賀水道を行き交うフェリーや、同じく要塞の第1・2海保を遠くに眺めながら、静かに海を見てぼんやりするのも気持ちがいいのではないでしょうか。


(※参考:海保<東京湾に浮かぶ要塞>についての詳細は国交省の東京湾口工事事務所内のページをご覧ください)

記念艦「三笠」と東郷平八郎像
 ▲戦艦「三笠」と東郷平八郎像

 関東近郊でちょっとのんびりとした海旅・島旅を楽しみたい方にはぜひともオススメしたい場所です。

 また、戦争史跡がお好きな方には特に、戦艦「三笠」も含め、色々と楽しめる、いや、勉強になるかと思います。




京浜急行のクロスシート車

・最後に鉄道のお話を少し…
 関東ではかなり異質ともいえる「京浜急行」は、クロスシート(向かい合わせの座席)の電車が多く、旅の雰囲気を盛り上げてくれます。元関西人からすると、関東ではクロスシート=特別料金徴収かと思ってましたが、ここは普通運賃だけで乗車でき、非常に好感が持てます。三笠桟橋は、JRの横須賀駅より京急の横須賀中央駅の方が近く便利です。



▼関連内容
2004/11/24 「冬直前の島旅。夜行船に乗って伊豆大島・新島へ」
2003/5/5 「初島、清水「塚間の渡し」、江ノ島−3つの小さな船旅」


▼前回2/16 「鉄道復権へ。路面電車と『LRT』から広がる大きな夢」 を見る▼


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